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 3月11日に開幕した第21回倉敷音楽祭。
 そのラストを飾るメイン・コンサート、ズービン・メータ指揮&イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聴いてきました。

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ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
創立70周年記念 2007日本公演 倉敷公演

シューベルト作曲:交響曲第3番 ニ長調 D.200
マーラー作曲:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」

指揮:ズービン・メータ
演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

倉敷市民会館 19:00~
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 今年のウィーン・フィル ニューイヤー・コンサートに登場した巨匠と、“世界一の弦”を持つと称されるオーケストラの来日公演。
 どんな演奏になるんだろう?
 とワクワクしながら席につきました。

 マーラーさんを演奏するということで、ステージ上にはハープが2台、コントラバスがズラッと9台。打楽器もたくさん並んでいました。
 弦楽器はヴァイオリンが指揮台を挟んで対向配置になっていて、コントラバスが第1ヴァイオリン~チェロの後ろに、ハープがヴィオラの後ろに陣取っていました。
 マーラーさんが生きていた頃は、オーケストラは対向配置が常識だったので、彼もその配置を想定して曲を書いている。
 と某指揮者さまのトークや記事、物の本などから知識を得ていたんですが、実際耳にするのは今日が初めて。まさかその配置で聴けると思っていなかったので、ワクワク感が倍増でした♪

 オーケストラのチューニングが終わって、いよいよ指揮者登場!?
 と拍手したら、なんとチェロの方がお一人遅れて入ってこられて肩透かしに(笑)
 といった和やかな雰囲気で始まった今夜のコンサート。
 前半はシューベルト作曲の交響曲第3番です。
 ニ長調という、温かみのある明るい調性で書かれているからでしょうか。それとも、オーケストラの音色がそう感じさせたのでしょうか。
 「春の歌」だなぁ、と感じました。
 今夜はステージにも春らしい花が飾られていたのですが、まさにその花の色のごとく、淡い黄色やピンクのチューリップが一面に咲いているお花畑に舞い込んだような第1楽章。
 第2楽章はリズミカルなメロディに小躍りしてしまいそうになって、第3楽章は優雅さが加わって。
 第4楽章は飼っている犬を連れて一緒にピクニックに出かけて、草原を走り回っているような感覚でした。
 聴いていてとても幸せな気持ちになって、自然と笑みがこぼれておりました。

 シューベルトさんの交響曲は幸せムードに浸っているとあっという間に終わってしまい、休憩を挟んでお次はマーラーさんです。
 長丁場です(笑)
 シューベルトさんは暗譜で振っておられたメータさんの前には、さすがに譜面台が置かれてスコアがドンと載ってました。
 オーケストラ全体の人数が約2倍に増えて、迫力満点です。
 再びメータさんが登場して、始まったマーラーは。。。

 面白すぎです、マーラーさん!!!
 凄すぎです、マーラーさん!!!
 あまりに凄すぎて、面白すぎて、どこから突っ込みを入れたらいいのか。。。(って、そっちですか、自分;)

 第2楽章と第4楽章は「夜の歌」というサブ・タイトルが付いているということで「夜の歌」と称されるこの交響曲。
 第1楽章は「いったいどこが“夜の歌”なんだろう?」という(汗)
 ユーフォニウム(小チューバ、と言うべきか。。。)の流麗なソロや、ヴァイオリンの狂おしいほど美しいメロディが出てくる部分もあるのですが、全体的に勇壮で戦闘を思わせる曲だなぁ、と。
 死と生。
 美と醜。
 戦争と平和。
 pppとfff。
 相反する価値観が交互に現れて、せめぎ合うような、息もつかせぬ展開にただ呑み込まれておりました。
 そして思いました。
「この人は、いったい何とこんなに戦っているんだろう?」
 交響曲第5番も、葬送のファンファーレで始まって何かと激しく戦って勝利するようなイメージがあるのですけれど、それと共通するものがあるなぁ、と聴きながら思いました。

 圧倒的な第1楽章に続いて、「夜の歌1」の第2楽章。
 眠りたいんだけど、眠れない。
 睡魔は襲ってきているし、体も疲れているんだけれど、眠れない。
 眠りが訪れても、夢の中で周囲の物音を聞くような浅い眠りで、ふとした拍子に目が覚めてしまう。
 ベッドの中で苦しんでいるような「夜の歌」のように感じました。
 そしてその第2楽章を聴きながら、不謹慎にもふっと思い出されたのが、某指揮者さまがどこぞのトークで語ったというコメント。
「マーラー聴く時は、Mっ気を出して」
「これイヤだろ? イヤだろ? でもだんだん気持ち良くなってくるだろ? みたいな」
 ……まさに、その通りだ!(爆)
 そして、演奏者泣かせと言いましょうか。
 ホルンでゲシュトップでソロを吹け、とか。
 トランペットにその音の飛び方は酷でしょう?とか。
 弦楽器もいくつかパートが分かれているので、スコア何段あるの!?とか。
 スコアに何てこと書いてるんですか!?とツッコミ入れたくなりました(汗)

 第3楽章はリズミカルなメロディも相まって、第2楽章で訪れた浅い眠りで見た夢を「こんな変な夢見たよ~」と語って聞かせるような曲だなぁ、と思いながら聴いておりました。
 バスドラムの枠をブラシで叩く、といった面白い奏法も拝見できて、打楽器セクションの方には目でも楽しませていただきました。

 第4楽章は「夜の歌2」
 ファゴットの方がギターを、ヴィオラの女性がマンドリンを弾くために移動してしっとりと始まりました。
 眠れない夜に苦しむこの人に、安らかな眠りは訪れるかしら?
 なんて思いながら聴いてしまったこの楽章。
 ……第1楽章では大活躍だったけど、その後は出番のない団員さんが「ひょっとして、寝てます?」状態。。。(笑)
 この楽章は最後列の打楽器&トロンボーン、チューバの皆さんは出番なしということで、ヒマそうだな~とついつい見てしまいました(汗)
 曲そのものも、弦楽器首席奏者の皆さまの音色が堪能できて、マンドリンがヴァイオリンやチェロの音と溶け合う感覚が何とも心地よくて。
 でも、オケの皆さまの動向から目が離せませんでした(コラコラ;)

 ラストの第5楽章は、そんな眠れない夜の苦悩など忘れてしまえ!
 新しい朝が来た、希望の朝が!(←ラ●オ体操じゃないですよ、自分;)
 太陽よ、俺のためだけに輝け!(←どのキャラですか、自分;)
 的な明るくて華々しい幕開けです。
 ティンパニさん、爆演です(^^) 曲が始まる前にステージでさらっていたのは、ここだったのか!と思わず納得してしまいました。
 バスドラムの上に小さいシンバルを載せて、そのシンバルとバスドラムを同時に叩く、なんて部分があったり。
 チャイム爆叩な部分があったり。
 打楽器セクション大活躍!ということもあって、思わず注目してしまいました。

 マーラーさんは演奏時間約80分という長丁場だったんですが、確かに長くてお尻痛くなっちゃったんですが(笑)
 あちこちからいろんな音が聴こえてきて、対向配置の効果もバツグンで、あっちもこっちも……と目移りしてしまって。
 ガッツリタップリ聴いてしまいました。
 やっぱり凄いです、マーラーさん。
 面白すぎです、マーラーさん。
 でもこの曲は、生で聴かないと……CDで聴くには音量の差がありすぎるかも、なのです。
 2年ほど前までは食わず嫌いだったんですが、一度聴いて「面白いかも」と思ったらクセになりつつあるマーラーさん。
 聴く方も大変ですけれど、演奏する方はもっと大変だと思います。
 音の飛び方とか、特殊奏法とか、パッセージなどなどは己の限界に挑戦!的な部分も多々あって。
 1つの楽章しか出番のない方は、待ち時間も長くて大変そうで。
 編成が大きくて、オーケストレーションは多分とても細かくて、パートも多くて、スコア何十段あるねん!?状態で、客席で見ていても「なんちゅーことさせてんねん?」と思う部分もあって。
 そんな凄い曲を素晴らしい形で再現していただいたメータさんにも、IPOの皆さまにも、本当に感謝なのです。
 めいっぱい、お腹いっぱい楽しませていただきました。

 去年まで続いていた祝祭管弦楽団に代わって、今年はメータさん指揮&IPOの公演。
 これはこれで本当に素晴らしかったですし、楽しませていただいたんですけど。
 やっぱり、倉敷音楽祭では祝祭管弦楽団を結成していただきたいなぁ。
 なんてことも正直思うコンサートでした。

▼続きを読む▼


【】
マーラーの7番をメータとIPOで!
よかったですねぇ。うらやましいです。
マーラーの交響曲で4番と7番だけが実演でまだ聴いてません。特に7番は演奏効果絶大なので早く聴きたいと願っているのですが、なかなかチャンスに恵まれず・・・。
私は百鬼夜行の第3楽章がけっこう好きですが、全編、魅力に満ちた曲ですよね。
このコンビの「来日マーラー」(?)は、伝説的名演の話をよく聴きますが、当夜もそんなんだったのかも知れませんね。
【】
>親父りゅうさん

お返事遅くなりました。
コメントありがとうございます(礼)

>このコンビの「来日マーラー」(?)は、伝説的名演の話をよく聴きますが、当夜もそんなんだったのかも知れませんね。
そうかもしれません♪
素晴らしい演奏を聴くことができて、あの場に居合わせることができて、本当に幸せだったと思います。

今までに生で聴いたマーラーの交響曲は、5番、8番に続いてこれで3曲目。来月は聖さまの指揮で1番です♪
気長にちょっとずつ積み重ねていこうかなぁ、と(笑)
りゅうさんも全曲制覇できるといいですね♪
【】
あの日〈倉敷公演)は日本のマーラー演奏記録に確実に記憶されるであろう、大名演奏でした。確かにウィーンやベルリンの音とはチト傾向が違う(特に和音の深みにおいて)けど、あの長大な哲学的、美学的要素の多い芸術作品をザッと目の当たりにしたら、そんなことは全く!どーでもええ、となりました。で、聴きながら、見ながら、大変悲しいことだけど日本の団体や指揮者では、欧米音楽は「確実に?」あのような表現は「未来永劫?」無理かなとついつい比較する自分が嫌になった。
しかしこの名演はあの市民会館のホール音響にも大いに関係ありと見ました。そんなに知らないのですが私が今ま聴いたハコでは、もっとも美しい響きに属すると思います。ウィーン楽友協会、ベルリンフィルハーモニーホールはよく知ってますが全く対抗できますね。すごいホールです。但し暗いことやロビー周りの薄汚れた部分は音響とは極端に違って、悪すぎで、税金を何に使ってんだろう・・と真実その気にさせる、日本でも稀有な存在ですね。
【】
>ふぁびあんさま
ようこそお越しくださいました。
お返事が遅くなりまして、申し訳ございません。

あの日の演奏は本当に素晴らしいものでしたね。あの場に居合わせることができた幸せに、心から感謝しています。
市民会館の音響も気に入っていただけて、地元出身で中学時代からあのホールをホームグラウンド的に利用していた身としましては嬉しいです♪
ホールの音響は確かに素晴らしいんですが、周辺の暗さやロビー周辺、客席、楽屋などなどはもう何十年も手を加えていないような気がします。。。
財政難もあいまって、文化・芸術関連事業が後回しにされてしまう、というのは厳しい地方行政の悲しい現実なのかもしれません。

コメントいただきまして、ありがとうございました。
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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