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 今日は朝から音楽三昧な1日、ということで、NHK-FMで放送された「20世紀の名演奏」を聴きました。
 今日の放送で取り上げられたのは、岩城宏之さん。ここ最近、また彼の著書を何冊か読む機会を得たこともあり、楽しく聴かせていただきました。

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20世紀の名演奏
  ~日本人演奏家たちの20世紀”若き日の岩城宏之

ベートーヴェン作曲「交響曲 第5番 ハ短調 作品67」
チャイコフスキー作曲「交響曲 第6番 ロ短調 作品74“悲そう”」
スッペ作曲「喜歌劇“軽騎兵”序曲」
フォルフ・フェラーリ作曲「歌劇“聖母の宝石”間奏曲 第1番」
ブラームス作曲「ハンガリー舞曲 第5番、第6番」
ヴェルディ作曲「歌劇“椿姫”前奏曲」
マスカーニ作曲「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”間奏曲」
ボロディン作曲「歌劇“イーゴリ公”から“ダッタン人の踊り”」

管弦楽:NHK交響楽団
指揮:岩城宏之
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 最初に流れたのは、ベートーヴェンさんの「運命」でした。
 ベートーヴェンさんの交響曲は、楽譜に2~3割速めのテンポ指定が記載されているので、自分は若干遅めに演奏するのが常だ。
 と、ご自身の著書で読みまして。
 確かに、全体的にテンポは少し遅めでした。
 今日放送されたのは、40年前にN響と録音した演奏でした。岩城さん、34歳の頃だったのだとか。

 第1楽章、タタタターンのフェルマータもしっかり取って、ゆったりとした演奏でした。時折、曲に合わせて自然と速くなる部分がありました。でもその部分って、自分で弾いていても思ったのですけれど、音がだんだん詰まってきて、前に前に出てしまって、気が付くとちょっとテンポが速くなっている(つまり、走るってことですね)所だったので、納得でした。
 第2楽章は、豊かな音の響きに半ばうっとりするように聴き入っていました。最近、この第2楽章が大好きなんです(笑)柔らかい変イ長調のメロディも、力強さを感じるハ長調のメロディも、聴いていてジワーッと心に沁みるといいますか、好きだなぁ、と思うのです。自分で弾く時も、いかに柔らかくて優しい音を出すか、場所によっては綺麗に歌うか、に命かけました(笑)
 第3楽章はちょっと流す感じで聴いてしまったのですが、第4楽章。
「第三楽章の繰り返しはするが、フィナーレの繰り返しを、ぼくは通常やらない」
 と、ご自身の著書である『指揮のおけいこ』で仰っていましたが、その通り、繰り返しなしで先へ進んでいました。
 収録した時のマイクの位置もあったのでしょうか。時折抜けてくるトランペットの音には「ああ、ここでこんな音が…」と改めて気づかされる部分がいくつかありました。
 ホルンが「ドーーーソーミーーーレードレーーーー♪」の最後の「レーーー♪」を伸ばしている時に入る第1ヴァイオリンの四分音符の和音が、気持ち短めで鋭くて、ちょっとドキッとするような刺激がありました。(細かくてスミマセン;)

 こうして聴いてみると。
 やはり、ホールで聴くのと違って、冷静に聴いているような気が(笑)
 自分で一度演奏したことのある曲は、細かくいろんな部分を聞いてしまうのですよ、ついつい。先月のコンサートでは、そんな余裕もなかったんですが(苦笑)
 そして、『指揮のおけいこ』を読んでしまったせいでしょうか。

 そうか、この曲で岩城さんは合計2249回指揮棒を振るのかぁ。

 なんて、余計なことも思ってしまいました(笑)
 大変ですよね、指揮者さん。
(注:この2249回という数字。実際に5番のスコアを買ってきて、小節数を数えて、この楽章では1小節に2回振るから……と足し算して出したらしいです/笑)

 続きましては、おチャイコさんの「悲愴」です。
 この曲も大好きです♪

 第1楽章は、悲劇的な匂いが漂うメロディの後に響いてくる、美しくて雄大なメロディに聴き入ってしまいました。こういうところ、おチャイコさんって好きだなぁ~と思います。
 そうやって、美しくて雄大なメロディを聴かせておいて、また悲劇性たっぷりな、テンポの速い激しい部分にさしかかっていく。
 優れたバレエ音楽を多数残していることも関係しているのでしょうか。
 おチャイコさんの曲は、それが交響曲であっても、テーマがとてもはっきりしていて、劇的な展開になっているような気がします。
 第1楽章だけでも、山あり谷あり、幸福と不幸が折り重なるように襲い掛かってくる、劇的な人生を垣間見たような気持ちになりました。
 第2楽章は、そんな人生に訪れる、束の間の穏やかな時間を思わせるワルツ。
 そして第3楽章は、幸せの大洪水♪と思うような、華やかで楽しい音楽。
 「ラーシ♭ーシ・ド♪」と鋭く入って、タラララッと軽やかなメロディがつながっていく辺りとか、特に好きです♪
 そんな幸せの大洪水を味わって、また人生の悲哀をかみ締めるような、重々しい弦楽器のメロディで始まる第4楽章。
 ベートーヴェンの「運命」が絶望の淵から歓喜へと向かっていく曲であるとするならば。おチャイコさんの「悲愴」は酸いも甘いも噛みしめて、不幸も幸福も全部受け入れて、でも最後は悲しみの淵へと沈んでいくような曲だなぁ、と。
 続けて聴いていて思いました。

 ラジオで、CD録音されたものを放送しているので仕方ないのかもしれませんが。
 「悲愴」の後はもう5秒ほど、余韻を楽しむ時間がほしかったなぁ、と思いました。せめて、指揮者がゆっくりと手を下ろしていくであろう時間は、曲の世界に浸っていたかったです。
 だって、「悲愴」を聴いた後に軽やかで明るい「軽騎兵」ですよ?(苦笑)
 一瞬、ラジオ消そうかと思ってしまいました(苦笑)
 曲順を「聖母の宝石」と逆にしてくれれば、まだよかったんだけどなぁ、と思いました。
 は?
 これって、まさに。
 岩城さんが『オーケストラの職人たち』で書いておられた、白熱した爆演だった「運命」の後に、アンコールで演奏されたシュトラウスの「美しく青きドナウ」を聴きたい気持ちではない、と席を立っていった観客の気持ちなのかも?(笑)

 なんてことを書いていたら、曲が「ハンガリー舞曲第5番」になりました。
 うわぉ、テンポ速いっ!!
 「シーー・ドーー・シーー・ラーー シシドドレソレ♪」の部分も速いです。
 こういう疾走感たっぷりな演奏も、好きです。

 「椿姫」の前奏曲は、凄く久しぶりに聴いたような気がします。高校生くらいの頃、地元のホールにリッカルド・ムーティ指揮&ミラノ・スカラ座管弦楽団が来て。その時にヴェルディの歌劇の序曲や前奏曲集のCDを買って、ずーっと聴いていたことを思い出しました。

 「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲は、あのSさんやこのSさんの指揮で、それこそ死ぬほど聴いていますが(笑)
 今日の放送で聴いた演奏も、美しかったです。パイプオルガンが入っていて、オケの音に厚みを加えていたのもステキでした。

 ラストを飾るのは「ダッタン人の踊り」
 冒頭の有名なメロディも好きですが、中間部分のクラリネットから始まる、テンポの速い部分も。その後に続く華やかな展開も、大好きです。

 「運命」に「悲愴」
 一度は耳にしたことのある、小品たち。
 朝から大好きな曲をたくさん聴くことができて、幸せでございました♪

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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