2017 / 04
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<収録曲>

マスカーニ:《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲
バーバー:弦楽のためのアダージョ
マーラー:アダージェット
チャイコフスキー:エレジー
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
モーツァルト:クラリネット協奏曲 第2楽章
バッハ:G線上のアリア

指揮:佐渡裕
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
クラリネット:シャノン・オーム
オルガン:黒瀬恵

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 曲目だけ見ると、某巨匠の「アダージョ」シリーズを彷彿としてしまいます。
 実際、CDショップでこのCDを手に取ったとき。収録されている曲の大半は既に持っているので、どうしようかなぁ、と正直思いました。
 けれど、兵庫芸術文化センターのこけら落としで演奏された、「第九」
 その「第九」の前に演奏された、バッハの「アリア」
 祈りをこめた指揮、慟哭するような音色。曲が終わってからもしばらく動かずに、観客からの拍手を求めることもなく、挨拶をすることもなく、走り去るように指揮台を下りた佐渡さん。DVDで拝見したそんなお姿を思い出して、購入しました。

 1曲目の「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」は、このCDの収録とは別の日に別録りしたオルガンを加えた演奏でした。テンポは少し速めですが、オルガンの音によって重厚さが増していて、ステキだなぁ、と思いました。泣けるのは、別のSさまの方かな?と私的には思うのですけれど(笑)

 2曲目の、バーバー作曲の「弦楽セレナーデ」 大好きな曲です。
 狂おしいほどに昂ぶっていく、ヴァイオリンの高音の部分。聴く度に涙腺を直撃されてしまって、泣かずにはいられません。このCDを聴きながら、やっぱり心臓を鷲掴みされたようになって、涙しました。激情の赴くままに高まって、最後は静かに終わっていく、この曲。CDのタイトルにもなっている「祈り」をそのまま表したような、佐渡さんの祈りが一つ一つの音に込められているような、そんな印象を受けました。

 3曲目の「アダージェット」
 佐渡さんの指揮で聴くのは、2度目です。
 シュトゥットガルト管弦楽団と録音したマーラーの5番のCDとは、また違っていて。交響曲全体の中で聴くのも好きですが、単独で聴くと、曲が持っている清浄な美しさが前面に押し出されるようで。それはそれで、好きだなぁ、と思います。これまた、メロディ&全体の音量が昂ぶっていく部分で泣けてしまうんですよね。

 4曲目の「エレジー」
 某人材派遣会社のCMで、第1楽章の冒頭部分が一躍有名になった「弦楽セレナード ハ長調」の第3楽章です。2曲目から弦楽器のみの曲が続くのですが、バーバーは重厚に、マーラーは重厚な中にも優美さが備わっていて。おチャイコさんは、さらに優美で優雅で、少し軽やかな印象があります。悲しみに満ち満ちていた、震災による犠牲者への祈りの中に少しずつ光が差して、希望へと変わっていくような。続けて聞いていて、そんな感じを受けました。

 5曲目は、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」
 これも、大好きです。そして聴いていてまた泣いてしまいました。
 美しくも、どこか切なくて悲しい旋律。佐渡さんとPACの演奏もとても綺麗なので、眼を閉じてじっと聞き入ってしまって。自然と涙がこぼれてきました。「エレジー」で感じた、人々の心に少しずつ希望は見えてきているけれど、決して拭い去ることのできない悲しみがあるのだと。そんなことを感じる曲順だなあ、と思いました。

 6曲目は、おチャイコさんが再び登場です。悲しみに沈む心を、優しくそっと包み込むようなメロディと演奏に、救われたような気持ちになります。静かに歌う、どこかエキゾティックな香りのする曲。やっぱり、美しいと思います。

 7曲目は、アマデウスさんのクラリネット協奏曲。PACのクラリネット奏者でもある、シャノン・オームさんの澄み渡ったクラリネットの音色がとても綺麗です。人々の敬虔な祈りが、澄み渡ったクラリネットの音色に浄化されて、天へと昇っていくような。そんな美しい演奏だと思います。

 最後の曲は、バッハの「アリア」
 バーバーやマーラーのように、激情をむき出しにすることもなく、ともすれば淡々と静かに流れる旋律。だからこそ、どんな感情も包み込んで光で満たしてしまうような、そんな清らかな美しさを感じるのかもしれません。

 このアルバム、ほぼ全曲にわたって涙せずにはいられない1枚でした。
 ライナーの最初に、佐渡さんからの言葉が掲載されています。
 「どこまでも美しさを求めた録音」だと。
 出来立てのオーケストラが、デビュー前に録音したこのアルバム。佐渡さんが常々仰っていますが、「音楽は素晴らしい」そして美しいものなのだと。改めて思うことのできる1枚だと思います。
 残念ながら、私はまだこのオーケストラの演奏を生で聴いていないのですけれど。お隣の県に住んでいることですし、またコンサートに足を運ぶことができたらなぁ、と思います。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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