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 今日は、倉敷音楽祭の最終日ということで、毎年恒例で開かれる祝祭管弦楽団の演奏会に行ってきました。

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第20回倉敷音楽祭
 祝祭管弦楽団 オーケストラ演奏会

ハイドン作曲
オラトリオ「四季」

指揮&チェンバロ:井上道義
ソプラノ:横山美奈
テノール:小林一男
バス:久保田真澄
ゲスト・コンサートマスター:徳永二男
管弦楽:倉敷音楽祭 祝祭管弦楽団
合唱:第20回 倉敷音楽祭 祝祭合唱団

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 今年は20回という記念の年ということもあって、オーディションによって選ばれた市民合唱団を加えての演奏会でした。
 思い返せば10年前。10回記念の時にも、やはり市民合唱団が結成されて、朝比奈隆さんの指揮によって第九が演奏されたんですよね。カップリングは、モーツァルトの交響曲32番か31番だったような気がします。 
 あれから、もう10年経ったんだなぁ。と思うと、早いような遅いような……。

 今年はハイドンのオラトリオ「四季」を日本語で歌う、という演奏会でした。
 ゲスト・コンサートマスターには、徳永二男さん。以前、お兄さんの兼一郎さんがご存命の頃に倉敷音楽祭に何年か参加して下さったことがあるので、これでご兄弟揃って音楽祭に参加したことになるんだなぁ、と。ずっと通い続けているファンとしてましては、感慨深いものがありました。

 今日はハイドン作曲のオラトリオだからでしょうか。オーケストラが古典配置になっていました。
 真ん中にチェンバロがあって、指揮台はなし。舞台下手側から第1ヴァイオリン(5人)、チェロ(3人)、ヴィオラ(4人)、第2ヴァイオリン(6人)という配置で、コントラバス(2人)は第1ヴァイオリンの後ろ。ティンパニと打楽器は第2ヴァイオリン~ヴィオラの後ろ。ホルンはチェロの後方にいました。
 そして、オケの後ろには約70名の市民合唱団。この合唱団も、下手側にソプラノ、真ん中にバスとテノール、上手側にアルト、という配置になっていました。
 去年はロシア物だったためか、オーケストラの配置はドイツ式でしたので、曲に合わせているのかなぁ、と思っておりました。

 また、今年は衣装もいつもの年とは一味違っていました。いつもなら、女性は色とりどりのドレス姿で登場するのですが、今年はオーケストラは男性はタキシード、女性は黒のドレス。
 市民合唱団の皆さんは私服。
 ソプラノのソリストは春を思わせる華やかなドレスで、バスとテノールのソリストはスーツにシャツにアスコット・タイ。
 で、井上さんはと言いますと……。某指揮者さま曰く、燕尾服のジャケットの裏側がミッキーマウス柄だった、なんてこともある方ですので、注目だなぁ。と思っておりましたら、なんと麻のベージュのソフトスーツでした。変わった色のネクタイをしているなぁ、と思っていましたら、なんと、ミッキーマウスの柄でした(笑) さすが‘ミッキー’と呼ばれている方だなぁ、と(笑)

 曲の方は、パパ・ハイドンのオラトリオです。
 途中、交響曲の「時計」を思わせるようなメロディが出てきたりして、面白い曲でした。
 が、そんなこんなも全て、井上さんの指揮が強烈に面白くて、吹き飛んでしまったように思います。そう、ハイドンのオラトリオだというのに、何故か大ウケ(笑)
 両手を下ろして、表情だけで振る場面あり。
 変わった指揮をするなぁ?と思っていたら、バスが「畑を耕す~♪」と歌って。ああ、畑を耕してたのね、その指揮は(笑) なんて場面あり。
 魚が泳げば手で魚が泳ぐさまを表現し、小鳥が羽ばたけばその羽ばたきを表現し。
 「見渡す~♪」と歌えば、左手を横にして額に当ててステージを見渡し。
 人差し指を立ててこめかみに当てて、右手でティンパニにキュー出しした瞬間に、「鉄砲ズドーン♪」。
 小枝が揺れたら、チェンバロを弾く体も揺れてました。
 まさに全身で音楽を、歌詞を表現する指揮に、笑わずにいられましょうか(笑)
 面白すぎです、井上さん(笑)
 合唱やオケの皆さん、よく笑わずに演奏&歌えるなぁ、と思っていたのですが……練習の間に慣れたのか、あるいは演奏に集中していたのか……。
 歌いながら振っておられた井上さんの声も、時折聞こえて参りました。

 去年も、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」や、シュニトケ作曲の「モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン」で大爆笑させていただきましたが。
 まさか、ハイドンのオラトリオで爆笑することになろうとは(笑) さすが、井上さんです。
 そういえば、第1部「春」が終わったら、クルッと客席を向いて「春が終わりました」。
 第2部「夏」が終わったら、「夏休みです」と休憩時間に突入。
 休憩が終わったらちょっとお話をされて、「話に飽きる前に秋に」と第3部「秋」に突入、と小ネタ&ダジャレで楽しませてくださいました。
 でも、さすがに「秋」の後の「冬」は。豊作と葡萄酒の宴で歌い踊る、明るく華やかな第31番から一転して、厳しく暗い冬を象徴するような第32番に入るということで、井上さんは何も仰らずに、少し長めに間を取っていました。

 オーケストラの演奏は、古典配置になっていることもあって、ヴァイオリンの掛け合いが左右から聞こえてきたり、同じ動きをする部分ではステレオ効果で聞こえてきたり。
 ゲスト・コンサートマスターの徳永さんの音が綺麗に抜けてきたり(悪い意味ではなく、いい意味で目立っていたのです)
 合唱とオーケストラがフルで鳴って、ピタッと止んだ時。フワッとホールに残響が溶けて、心地よかったです。

 曲が終わった後は、鳴り止まない拍手に応えて
井上さん:「春はもう来ています」
 ということで、第1部「春」の中からちょっとだけ、もう一度演奏してくださいました。

 去年も素晴らしい演奏&大爆笑で大満足、な演奏会でしたけれど。
 今年もまた、演奏も指揮も、楽しませていただきました。

 ただ残念だったのは、ちょっと空席が目立ったことです。
 せっかく徳永二男さんをゲスト・コンサートマスターに迎えているというのに。前日に開かれた室内楽のコンサートも、「それはありえへん!」と思う会場でしたし。
 今、クラシック・ブームということもあって、聴いてみたいと思う人はたくさんいると思うのです。宣伝の方法なども含めて、少しでも多くの人に演奏会を聴いてもらえるよう、検討する必要があるんではないかなぁ、と思いました。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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