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聖響の座談会1

 指揮者の金聖響さんが、ゲストを迎えてトークをする、というイベント「聖響の座談会」
 記念すべき第1回目に行って参りました。
 爆裂トークで笑いすぎて、ついでに席も近かったのでかなり‘いっぱいいっぱい’で。せっかくお話してくださったあれやこれがぶっ飛んでしまったように思います(汗;)

 第1回目のゲストは、聖響さんの盟友で指揮者の下野竜也さん。
 登場シーンから笑わせて下さいました(笑) 下野さんがあんな登場の仕方をなさるということ、聖響さんもご存知なかったようですが……掴みはOK、ってトコでしょうか(笑)

 前半は、「お題トーク」ということで、お二人が交替で相手に3つの質問を相手に投げかけて、それに答える、という形で進められました。

 聖響さんから下野さんへの質問は
・「指揮者になっていなかったら?」
・「ちびっこたつ(幼稚園~小6)」
・「指揮者とは?」
 下野さんから聖響さんへの質問は
・「Debut」
・「Competition」
・「Wien」

 まずは、聖響さんから下野さんへの質問編。
 「指揮者になっていなかったら?」という質問に、下野さんは「学校の先生」と即答なさってました。教育学部をご卒業ということなので、納得のお答えでした。そういえば、暗記物、特に歴史系の暗記物が得意で、足利将軍とか徳川将軍とか、鎌倉時代に執権を務めた北条氏のお名前が全部言える(私、中学の社会&高校の地理・歴史の教員免許持ってますが、言えません;)、なんてお話も飛び出していたように記憶しています。その知識が役に立った、たった一度の出来事もお話して下さいましたが……オチャメさんです、下野さん(笑)
 
 「ちびっこたつ」という質問には、目立ちたがり屋だった、とのお答えでした。なるほど、目立ちたがり屋さんが指揮台に上がってさらに注目を浴びる、というわけでございますね♪ でも、通知表に「落ち着きがない」と書かれた、と仰る下野さんに、聖響さんも「自分も書かれた」って……(笑)

 「指揮者とは」という質問には「時間を預かる人」と答えておられました。コンサートに足を運ぶ観客はもちろんのこと、演奏をするオーケストラの本番&練習の時間も預かる、ちょっと大げさな言い方をすれば「時間を司る人」だと。その時間を預かる、という責任の重さも感じる、と仰っていました。
 そういえば以前、ホルストの「惑星」を聴いた時にこのブログでも書いたことがあるのですけれど。
 下野さんと聖響さんの誕生星座は山羊座。その守護星は土星で、守護神はクロノス。まさに、時間を司る神、なんですよね。
 お話を伺いながら、まさにその通りのことを仰っているなぁ、と思いました。

 下野さんから聖響さんへの質問は、全てアルファベット(笑)
 「Debut」という質問には、頭真っ白になってあまり覚えていない、とか。出てくるときにコントラバスに蹴つまづいた、とか(笑)
 日本デビューのコンサートは大変だった、とか。
 ここではとても書けませんわ(^_^;)なお話も含め、脱線しまくりで(って、どのお話もそうだったんですが;)、いろいろと拝聴することができました。

 「Competition」という質問には「胃が痛い話」と仰っていました、聖響さん。確かに、あちこちでコンクール秘話的なお話を耳にしますが、尋常ではない、ある意味極限状態に置かれるようですので……。下野さんも加わって、お二人が優勝したり、入賞したり、落選したり。いろいろあったんだなぁ、と思いながら聞かせていただきました。

 「Wien」という質問には、学生時代にはネガティブなイメージしかなかったけれど、最近そのイメージが変わって。自分の心の持ち方で、見え方が違っていた、と仰っていました。

 この他にも、間にぶっちゃけ爆笑トークの数々がありまして。前半だけでも笑いすぎて、涙出てくるし、リアクション大きくなるし、大変でした(笑)

 後半は、三輪郁さんと中原達彦さんによるピアノ連弾を加えて、実演しながら聖響さんと下野さんで曲の解説(一部、試行錯誤?)しながらのトークでした。
 冒頭で、中原さんが聖響さんに依頼されて即興で作った、という曲を披露してくださいました。「シーソーラーレー レーラーシーソー♪」と学校のチャイムの音から始まって、さまざまに展開される曲は、短かったですが面白く聞かせていただきました。
 曲の途中から、聖響さんがひょこっと顔を出して、扉に寄りかかって一聴衆と化しておられるのを拝見して、思わず顔が笑み崩れてしまいました(笑)

 後半で取り上げたのは、座談会が開かれた小ホールの上にある、浜離宮朝日ホールで5月に開かれる聖響×OEKの「EROICA」コンサートでも取り上げる、以下の2曲。
・ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
・モーツァルト作曲 交響曲第39番 変ホ長調

 まずは……といった様子で、いきなり聖響さんが手を振り上げて、鋭いブレスと共に右手を力強く振り下ろしました。ブレスの瞬間には、顔つきが変わって完全に‘本気モード’です。「ミ♭ソシ♭」の和音が力強く、鋭いタッチでピアノから鳴り響いて、「英雄」が流れ出しました。
 ピアノ連弾で聴くのは初めてでしたが、これはこれで面白いなぁ、と思いながら、体は音楽に合わせて揺れておりました(笑)
 第1楽章の初めの方を少し演奏して、曲を止めて、解説へ。
 こんなこともあろうかと、持参していたミニスコアを取り出して(←準備良すぎ?/笑)、こちらの聴く体勢もバッチリでございます。

 小澤征爾さんが、冒頭の「ミ♭ソシ♭」の和音2発、たった2小節を10通りも振り分けた、とか。(聖響さんが真似して2通りやってくださいました♪)
 その2発が決まっても、次の第2ヴァイオリン&ヴィオラが8分音符で刻む和音が決まらない、とか。スコアの1ページ目、6~8小節で2時間の指揮講座が終わってしまった、なんてお話をされていました。
 たった6小節。されど、6小節。
 それほど、指揮者にとって難しい曲(ベートーヴェンの第5番「運命」も難しい、とよくお聞きしますが…)なのだというお話に、頷きっぱなしでした。

 また、きっちりテンポで曲を進めてしまうと、65小節から出てくる第1ヴァイオリンの「タッタララッ タララッ タララッ」という動きが苦しくなるから、その前後からちょっとテンポを揺らして遅めにして、キチッとその動きがハマるように持っていく。というテンポの緩急(それがアゴーギグ、と仰ってました)をつける、というお話。
 実際に下野さんが全くテンポを揺らさずに振って、その違いを見せて下さったので、とてもわかりやすかったです。確かに、ちょっとテンポを揺らしていった方が、曲が自然に聞こえました。

 そして、去年11月に行った「聖響/ウィーン古典派」でも、振り方に注目して聴いていた、ヘミオラの部分。
 特に、128小節目から1拍置きに鳴らされる「ドミソシ♭」の6発和音。
 音が鳴る瞬間に振り下ろすか、休符の時に振り下ろすか(前者を‘オン’、後者を‘オフ’と称しておられました)の音の違いも、実演の中で感じることができました。
 「今度振る時はオフでやってみよう」
 と聖響さんが仰ってましたので、5月にコンサートに行かれる方は、注目して聴いてみるとよいかも、なのです♪

 「英雄」は、第1楽章の最初の方で時間終了、となってしまいまして。
 続きましてはモーツァルトです。
 こちらも、第1楽章の冒頭部分、ゆったりテンポの4拍子を細かく8つで振るか、大まかに4つで振るか。前者を下野さん、後者を聖響さんが演って下さいました。
 そして第2楽章の最後の方。主題がちょっと違った形で展開される「モーツァルトさんの中身がチョロッとはみ出したような」部分を「どう振ったらいいんだろう、と悩む」ということで、下野さんと試行錯誤しておられました。
 というのも、サラッと振るのがいいのか、力んで振るのがいいのか(って、その時の仕草がまるで演歌歌手/笑)、考えてしまうそうで。
 5月のコンサートには行けませんが、11月のモーツァルトシリーズ最終日は、その辺り注目して聴きたいと思います。

 最後は、会場からの質問コーナーでした。
 「好きな曲と嫌いな曲は?」という質問に、嫌いな曲はいっぱいある、と(笑) 好きな曲は、下野さんは第九、聖響さんはマーラーの9番を挙げていました。「これが最後の指揮です、と言われたら振りたい曲」も、同じ答えだったように記憶しています。
 「神様が降りてきたと思った演奏は?」という質問には、下野さんはやはり……と思いました、去年10月下旬に振ったモツレク。そして、以前8月に広島で振ったフォーレの「レクイエム」と、どちらも宗教曲を挙げていました。曲が持っている力、というのも影響するのかも……とのお言葉には、納得でした。そういえば、ベートーヴェンの「エグモント序曲」を振ったときに、亡くなられた巨匠に手を捕まれた、という経験をした。なんてお話も聞くことができました。
 聖響さんは、その質問に対して9・11事件の後に振った、ブラームスの交響曲第2番第2楽章、と答えておられました。なんでも、振りながら前腕が痺れたのだとか。下野さんも「祈りの曲だよね」と仰っていましたが、私も実際に聴いたり弾いたりして思いましたが、とても清らかで美しい、けれどどこか激しさを内包したような曲なんですよね、ブラームスの2番の2楽章って。
 あの曲なら、そういうことが起こっても不思議ではないかもしれない、と思いました。

 とまぁ、かいつまんでお話しするとこんな内容でございました。
 ぶっちゃけトークも満載、爆裂トークで大爆笑。
 ついでに突っ込みどころも満載で(時々マジ突っ込み入れてしまいました。大変失礼致しました/平謝り;)
 下野さんのユーモアたっぷりなお話も、聖響さんのノリノリなお話も、存分に楽しませていただきました。
 次の開催は未定、と仰っていましたが、ぜひぜひ、またやっていただきたいです!
 「聖響&たつの座談会」でどなたかゲストを……なお話会でも、大歓迎でございます。
 そして、録画していた映像をDVDで販売していただけると、ファンとしては大変嬉しゅうございます。聞きに行けなかった方も、見たいですよね?(←と、同意を求めてみたりして;)

 このような座談会を企画して、開いてくださったスタッフの皆様。
 ステキなピアノを聴かせてくださった、三輪さんと中原さん。
 そして、指揮を見せてくださって、楽しいトークをして下さった聖響さんと下野さん。
 開場を待っている時にお話させていただいた方、会場で声をかけてくださった方。
 皆様に、心から感謝致します。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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