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 2月中旬から取り組んでおりました、ベートーヴェンの交響曲。
 倉敷音楽祭の町並みコンサート特別企画「ぶっつけ本番。スペシャル!」無事に終了しました。
 午前中に、友人たちと組んだアンサンブルで30分ステージをやりまして。それからお昼ごはんを食べて、会場になっているホールへ向かい、楽器の準備をしていたらあっという間に「スタンバイして下さい」と相成ってしまいました。

 コンサートの詳細は、以下の通りです。

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倉敷音楽祭第20回記念特別企画
「ぶっつけ本番。スペシャル!」

ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
ぶっつけ本番。スペシャル!アンサンブル
 指揮:萩原勇一
ベートーヴェン/交響曲第7番
ブラームス/交響曲第2番より第2楽章
 指揮:齊城英樹
ブラームス/交響曲第1番より第4楽章
 指揮:萩原勇一

ゲストコンサートマスター:上野眞樹
ゲスト出演:影澤恵子

倉敷市芸文館ロビー 13:00~17:00
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 楽しみな気持ちもありましたが、不安も大きい中、会場で渡された参加者ガイドで自分の出演曲と座る場所を確認しました。
 それによると、ベートーヴェンの交響曲第5番、第7番オンリーになっておりました。ブラームスさんには大変申し訳ないのですが、正直ほっと致しました。
 主催者さまに「オーケストラ未経験です」とお伝えしていたためでしょうか。第2ヴァイオリンの後ろの方のプルトで、アウトサイド。楽譜はめくらなくていい場所にして下さっていました。
 また、メンバーも地元倉敷のアマチュア・オーケストラ‘倉敷管弦楽団’の方を中心に、近隣県のアマチュア・オケの方々が9割以上を占めていました。オーケストラ未経験の全くの素人は、私と、もう一人二人いたかどうか……だと思います。

 吹奏楽をやっていたこともあって、大人数でステージに上がることには慣れておりますが。いつもステージの後ろから、皆さんをちょっとオトナの気分で見下ろしていた自分が、今回は前の方で、しかも座った位置がほぼド真ん中。第2の後ろの方にいましたから、真後ろにはフルートさんがいらっしゃいました。
 当然ですが、いつもCDで全体を見渡すように聴いているのとは、全く音の聞こえ方が違います。また、周囲に気後れしてしまって、特に音量が落ちた時に「自分も音量を落とさないと」とそちらにばかり集中してしまって、しっかりと自分の音を出せるようになるのに、ちょっと時間がかかってしまいました。

 今回のオケ企画は「ぶっつけ本番」ということでしたので、リハーサルもフェルマータの後のタイミングを見たり、繰り返しを確認したり、指揮者さんが特に気になっている部分をちょっと合わせたり……ということで、15~20分ほどで終わってしまいました。
 ですので、オーケストラの雰囲気に慣れる余裕もなく、いきなり第5番が始まってしまったワケです(苦笑)
 とりあえず、周囲に引きずられそうになりながらも、ついていくのに必死でした。
 自分の出している音はかなり‘雑音’状態だったと思うのですが(汗;)
 客席で聴いていた友人たちの話では、5番も7番も、なかなかの好演だったようです。

 ベートーヴェンの交響曲第5番は、繰り返しは第3楽章で出てくる、チェロ&コントラバスから始まる一連の「ド・シドレソラシドシドレミファソ~♪」の部分だけで、あとは繰り返しなしで最後まで演奏しました。
 第1楽章の冒頭。「ソソソミ♭ー ファファファレー♪」の、あのあまりにも有名な出だし。弦楽器のユニゾンなのですが、実はクラリネットが加わっているんですよね。CDで聴いていると、音が溶けてしまっていてよくわからないのですが(だから、クラリネットを加えているんだと思うのですが)
 オケの中に入って聴いたらわかるかしら?と思っていたのですね、始まる前は。
 でも、いざとなると自分の音を出すのに必死で、そんな余裕はありませんでした(苦笑)
 今度、24日に生で、やっと金聖響さんの指揮で聴けるので。その時に改めて確かめてみようと思います。

 第7番の方は、リハーサルの時に繰り返しの確認とは別に、第2楽章で指揮の齊城先生から興味深い指示がありました。というのは、第2楽章の最後。
 楽譜では、それまでずっとピチカートで演奏していた弦楽器は、最後の最後「ミーファ♯ソ♯ラー♪」の部分は弓で弾くように指示されています。が、齊城先生からは「そこもピチカートで」という指示だったのです。そうすると、管楽器の綺麗な響きが抜けるから。というのがその理由でした。先生曰く、「この‘arco’(つまり、弓で弾け、という意味です)の指示は写譜屋さんのミスで、ベートーヴェンは本当はピチカートでやってほしいと思ってたんじゃないか」とのことだったのですが……。
 金聖響さんをはじめ、サイモン・ラトルさんとか、ヘルベルト・フォン・カラヤンさんとか、佐渡裕さんとか。いろいろな方の指揮やオーケストラでCD&生で聴いてきましたが、そこをピチカートで演奏する、というのは初めてでした。この先生のご意見、他の指揮者さんはどう思われるのか、ちょっと聞いてみたくなりました。
 でも、実際に演奏してみますと。確かに、その部分はピチカートでポンポン弾いている私たち弦楽器の上を、管楽器さんの音が飛び越えていくような感じがしました。

 また、ベト7といえば。第1楽章で、テンポがVivaceに上がる前後。フルートとオーボエさんが延々「ミ」の音を吹き続ける部分があります。N響の茂●さんによれば、「できれば相手に押し付けて、自分は降りたい」みたいなことを思ってしまう部分なのだそうですが(笑) すぐ側で聴いていて、確かにキツそうだなぁ、と思いました。
 そういえば、このべト7。
 私たちに配られたパート譜はブライトコプフ版でしたが、指揮の齊城先生が使っておられたのはベーレンライター版とお見受け致しました。

 第5番、第7番を通じて、全体的にテンポは容赦なく速めでした。やはり、コンマス&第2ヴァイオリンのトップがプロの方だったこと。また、地元の倉敷管弦楽団はかなりレベルの高い(と私は思います)アマチュアオケですので、そのメンバーが中心ということで、少々テンポ上げても大丈夫だろう、と指揮者さんが判断されたのだと思います。まぁ、ベト7に関しては演奏中に「走って」しまった面もあると思うのですが(汗;)
 ええ、私にとっては食らいついていくのに必死で、特に第2ヴァイオリンは16分音符での刻みが多くて、‘これって、ヴァイオリンだけど打楽器みたい~(涙)’状態ですので、ある意味‘爆演’状態だったと思います。実際、第1の方に「第2は忙しいから大変だよね、ベートーヴェン」と同情されました(苦笑)

 自分の演奏そのものは、もう反省点を挙げたらキリがありません(滝汗;)
 本当に、ただお邪魔しに行っただけだったと思います。でも、地元や近隣県のオケで活動していらっしゃる方がメンバーの大半を占めていたからこそ、私のようなド素人が紛れ込んでも大丈夫だったんだと思います。
 生まれて初めてのオーケストラ。
 なんだか、1日体験入団させていただいたような気分でした。
 周囲の皆様には多大なご迷惑をおかけしたと思うのですが。いつも聴くだけだった大好きな交響曲が自分の楽器から聞こえてきて。その大好きな交響曲の一部になれたこと、本当に楽しくて幸せでした。
 力量的にはとても交響曲を弾けるレベルではなかったと思います。でも、ひと月ほどの間、自分なりに真剣に取り組んで。思い切って飛び込んでみて良かった、と心から思います。
 まぁ、最初から何もかも上手く出来るわけもないんですけれど。もうちょっとちゃんと弾きたかったなぁ、と悔しい気持ちがあるのも事実です。
 今回のような企画、スタッフさんは本当に大変だったと思うのですが、またやっていただきたいなぁ、と思います。多分、私のように一度でいいからオケで弾いてみたいなぁ、と思っている人とか。今は引退しているけれど、以前オケで演奏したことがあって、またやってみたいなぁ、と思っている人とか。きっとたくさんいらっしゃると思うのです。
 県内&近隣県のアマチュアオケの交流を兼ねた合同演奏会、という面もありますし。
 毎年……はムリでも、例えば今回のように20回記念とか。節目に当たる年に恒例企画としてやっていただけたら、ぜひ、また参加してみたいと思います。今度参加するときは、1曲集中型で、もう少しちゃんと弾けるようにして出演したいと思います。

 今回、このような場を与えて下さった倉敷市文化振興財団のスタッフさんには、本当に感謝です。
 そして、誰よりも。素晴らしい曲を生み出してくださったベートーヴェンさんに、心から感謝なのです。今回、こうして演奏することで、より一層ベートーヴェンさんを好きになったように思います。
 また、怖気づいている私を励まして、後押ししてくれた友人や、ネットの音楽仲間さんにも。オーケストラでご一緒させていただいた皆様にも、心から感謝しています。

 以下、追伸その1。
 交響曲第5番と第7番の間に管楽器のアンサンブルによる演奏がありました。今回演奏した5番と7番を除いた、ベートーヴェンの交響曲の‘さわり’をメドレーでつないだ、特別アレンジによる曲でした。休憩しつつ、ロビーに響くアンサンブルの調べに耳を傾けておりました。
 その曲、「英雄」の出だしから始まって、第2番の第2楽章とか、第8番の第2楽章とか、第6番「田園」冒頭の有名なメロディなどなどを折り混ぜて、最後は第九で終わっていました。こちらの演奏も、楽しかったです。

 追伸その2。
 自分の出番が終わった後、ブラームスさんは客席から聴きました。
 第2番の第2楽章はやっぱりとても美しくて。
 第1番の第4楽章は大迫力でした。芸文館のロビーは天井が高くて、音がよく響くんですよね。だからでしょうか、音の波動がダイレクトに伝わってきて、感激&感動モノでした。終わった後もしばらくの間、音が耳から離れないくらいの名演でした。
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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