2017 / 06
≪ 2017 / 05   - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 -  2017 / 07 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 今夜は、記念すべき20回目を迎える倉敷音楽祭のプレ・コンサートとして、地元倉敷にある‘くらしき作陽大学’音楽学部モスクワ音楽院特別演奏コースで教鞭を取っている二人の音楽家、ピアノのウラディミール・オフチニコフ氏と、ヴァイオリンのアナスタシア・チェヴォタリョーワさんのリサイタルに行ってきました。
 今夜のコンサートは、音楽祭のプレ・コンサートであると同時に、ウラディミールさんはロシア連邦人民芸術家の、アナスタシアさんは連邦功労芸術家を受章されたということで、そのお祝いも兼ねて、ということで開かれたようです。
 コンサートの前には、お二人からロシア語でご挨拶がありました。お二人のお話によれば、モスクワは今マイナス30度、という寒さ! なので、その寒さを避けて倉敷にいるんだ、というコメントに、思わず微笑がもれました。
 なお、今夜の演目は、以下の通りです。

---------------------------------------
第20回倉敷音楽祭プレ・コンサート
  スーパー・ジョイント・リサイタル2006

ベートーヴェン作曲/
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第5番「春」ヘ長調 作品24
プロコフィエフ作曲/
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番ニ長調 作品94

ヴァイオリン:アナスタシア・チェヴォタリョーワ
ピアノ:アンドレイ・ジェルトノーク

<休憩>

ムソルグスキー作曲/組曲「展覧会の絵」

ピアノ:ウラディミール・オフチニコフ

バッジーニ作曲/妖精の踊り
マスネ作曲/タイスの瞑想曲

ヴァイオリン:アナスタシア・チェヴォタリョーワ
ピアノ:ウラディミール・オフチニコフ

倉敷芸文館ホール 19:00~

---------------------------------------

 まずは、アナスタシアさんのヴァイオリンです。
 スプリング・ソナタを聴くのは久しぶりなので、楽しみにしていたのですが……。
 悪くはないのですが、ピアノとのタイミングがズレていたり、弦を擦る弓が空振りしてしまったり、音が鳴りきっていなかったり、と、ちょっと「あら?」という演奏でした。
 好きな曲ではあるのですが、正直申し上げまして、ちょっと「イマイチ」という感じでした。音色は、ちょっと不思議な感じの、ステキな音色なんですけれど……。弾いているアナスタシアさんも、ちょっと音楽に乗り切れていないように思えましたし、聴いていて、何だかつまらないなぁ、と思ってしまうソナタでした。

 でも、プロコフィエフのソナタは素晴らしかったです。
 スプリング・ソナタと比べると音の密度も、要する技術も全く違うのですけれど。第1楽章の出だしから、楽器の鳴り方がまるで違っていました。
 今夜は全席自由だったので、ホールのほぼド真ん中に陣取って聴いていたのですが。ついつい、彼女の手元を注視してしまいました(汗;)

 休憩を挟んで、今度はウラディミールさんによる『展覧会の絵』です。
 先日、N響アワーでオーケストラ版を聴いたばかりなのですが、ピアノ版を聴くのは本当に久しぶりでした。生で聴くのは、実に十数年ぶり、という(笑)
 この『展覧会の絵』は、本当に素晴らしかった!
 今夜、このコンサートに行ってよかった!と心から思うくらい、素晴らしかったです。
 力強いタッチで紡ぎ出される『プロムナード』から間髪入れず、『こびと』に突入。結構テンポを揺らして弾いておられました。
 『古城』を聴いている時は、耳から聞こえてくるのはピアノによるソロ演奏なのですが、頭の中で、オーケストラの音が重なって聞こえてきました。そして改めて、ラヴェルの編曲の素晴らしさを思い知らされたような気がしました。あのメロディを、サックスに吹かせよう、と思い付いたっていうのは凄いです。ピアノ1台で聴くのももちろんいいのですが、サックスのメロディの方が自然に思えてしまいました。
 『テュイルリー』はちょっと軽やかに、そして『ビドロ』は重々しく、激しいタッチで、とはっきりとメリハリをつけていて、『ビドロ』の迫力には圧倒されました。
 『殻を付けている雛鳥のバレエ』は、微妙に揺らしているテンポが、足元がおぼつかない、ちょっと危なっかしい感じを上手い具合にかもし出していて、何とも愛らしかったです♪
 『サミュエル・ゴールデンベルグとシュミイレ』も、二人の様子をはっきりと弾き分けているようで、これまた「凄い~」と思いながら聴いてしまいました。にしても、あの高音の刻みを、ミュートをつけたトランペットに吹かせよう、と編曲したラヴェルさんは、やはり凄い人なのです。
 荘厳さに思わず頭をたれて聞いてしまう『カタコンベ』、そしてその余韻を残す『プロムナード』に続きまして、私の大好きな『鶏の足の上の小屋』です。「キタキタキターーッ!」って感じで、ついついノリノリで聴いてしまいました(笑) この曲も、微妙にテンポを揺らしていて、妖怪婆ババー・ヤガーの奇妙な動きを上手く表現していたように思います。
 そして、ラストは『キエフの大門』
 長大な曲の最後にクライマックスがやってくるため、さすがに疲れてしまったのかなぁ、という感じは受けましたが、最後の最後まで圧巻!でした。反響版を最大に上げて、譜面台も外して(全部暗譜で弾いておられたのです!)いるために、ダイレクトで音が伝わってくることもあったのでしょうか。オーケストラや吹奏楽の大音響にも匹敵するような迫力があって、ゾクゾクしました。思わず身を乗り出して聴いていて、曲が終わった後は泣きながら拍手してました。
 もう、この『展覧会の絵』を聴けただけで、今夜のコンサートは大満足!でございました。本当に感動しました。

 こんな長大で難曲な『展覧会の絵』を弾いた後、鳴り止まない客席からの拍手に応えて、ラフマニノフの小曲を2曲、演奏して下さいました。ご本人からの曲目紹介では、作曲者名しか聞き取れなくて(だって、ロシア語わからないんですもの;)終演後のロビーに曲目が出ていなかったので、曲名がわからないのですが……。アンコールで弾いて下さったラフマニノフも素晴らしくて、『展覧会の絵』の感動が残っている中で聴いていることもあって、涙が止まらなくなってしまいました(苦笑)

 こんなに凄いピアニストが、地元の音楽大学で教鞭を取っている、ということが。何だか誇らしく思える演奏でした。素晴らしかったです。
 これから先、作陽大学やその他の場所で彼のリサイタルが開かれる機会があれば、ぜひまた聴きに行きたいと思います。

 コンサートの最後は、再びアナスタシアさんが登場して、小曲を2曲演奏して下さいました。
 『妖精の踊り』はヴァイオリンの特殊技巧のオン・パレード的な曲で、アナスタシアさんの技巧をたっぷりと堪能して。
 『タイス』ではしっとりと歌い上げて下さって、ただ美しいだけではない、何だか不思議な音色をたっぷりと堪能致しました。

 大好きな『展覧会の絵』を、素晴らしいピアノ独奏で聴くことができて。
 今夜もまた、ステキな演奏に巡り会えたことに。
 素晴らしい曲を生み出して下さった作曲家に。
 ステキな演奏を聴かせて下さった方々に感謝、なコンサートでした♪
 今週、体調の悪い時期に重なっていて、頭にくることがいくつかあって、気持ちがささくれ立っていたのですけれど。それを綺麗に吹き飛ばしてくれる、気持ちのいい演奏でした。
 さあ、週末はしっかり勉強して、月曜日からの期末テスト、頑張ろう!

▼続きを読む▼


この記事へコメントする















結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。