2017 / 10
≪ 2017 / 09   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - -  2017 / 11 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 今朝の「題名のない音楽会21」は、やっと放送されました!「マル秘裏側全部見せます!オーケストラ指揮者入門」でした。
 ゲストは、若手実力派ナンバー1のお二人、下野竜也さんと金聖響さん。このお二人が、ベートーヴェンの交響曲第7番第1楽章をそれぞれに違ったアプローチでオーケストラとリハーサルをして、演奏する、という内容でした。
 プライベートでも仲の良いお二人が、同じ曲を指揮するなんて、そう見られるものではございません。
 昨年12月の放送予定だったものが延び延びになっていた、ということもありまして、番組を見る喜びもひとしおでございました(感涙)。

 今日は、下野さんが「往年の巨匠」的なアプローチで。
 聖響さんはいつも取り組んでおられるピリオド・アプローチを取り入れた「新進気鋭」版。

 まずは、下野さんによる「往年の巨匠」版です。
 使用する楽譜は、ベーレンライター版。
 第1楽章の出だしから演奏が始まりました。テンポもゆっくりで、重厚な音色です。少し音を出して確認をして、下野さんが指示を始めます。

 曰く
「ウィーンのシェーンブルン宮殿の中にいて、これから舞踏会が始まります。ドアが4つあります。最初のドアが開く。最初に出てきたのは、お嬢さん。オーボエ、上品な感じ……」
 比喩を用いて、オーケストラの皆さんのイメージを広げるような指示でした。
 それを聴いていて、なるほど、こんな聴き方もあるのか、と思いました。そういえば、この交響曲をストーリー仕立てで聴いたことはなかったなぁ、と。
 他の部分も、「イヤな人が出てきて、逃げるように…」なんて指示をするところもあって。話し方もとても面白くて、楽しませていただきました♪
 そういえば、たつさまのブログはいつも面白くて、ユーモアたっぷりで、読めば必ずと言っていいほど爆笑するのですけれど。今日のリハーサルでも、そんな様子が前面に出ていたように思います。
 そして何よりも。
 小さなお体をいっぱいに使って、大きな指揮をするお姿がとても印象的でした。

 でも、そんなリハーサル風景を見ていて。
 日頃の下野さんのリハーサルは、この放送とは違う指示の仕方をしているんではないかなぁ、と思いました。ある意味、番組仕様?と思ってしまいました。
 
 続きましては、聖響さんの「新進気鋭版」です。
 使用する楽譜は、ブライトコプフ版。オケの配置も対向配置にして、人数も少し減って、ティンパニも下に降りていました。

 聖響さんのリハーサル風景は、テレビやDVDで何度か拝見していましたので、「ああ、いつもどおりだな」という感じです。
 出だしの音が鋭くて、テンポも速くて、キュッと全体的に音が締まったように思いました。ただ、弦楽器がヴィブラートをかけているのは、いつもとちょっと違うかな?という(笑)。
 言葉で語るよりも、指揮が雄弁に音楽を、どんな音が欲しいのかを語っておりました。彼の指揮を見ながら聴いていると、こんなところにこんな音が入っていたのか、と。聞き逃しているわけではないのですが、意識していない音に気づかされます。今朝も、そうでした。

 歌いながら指揮する聖響さんの様子に、ハネケンさんが「吸う息、吐く息をわざと聞かせて、自分の緊張と楽員の緊張を共有しあっていますね」との解説を。なるほど、そういう意味もあるんだなぁ、と今更ながら思いました。
 よく、聖響さんを「鼻息が荒い」と仰る方がおられますが。確かに、その通りだと思いますが(笑)。あれって、オケの楽員と息を合わせる、という意味もあるんですよね。振っているうちに自然とそうなってしまう、という面もあると思うのですが(笑)。あれは、オケの皆さんと息を合わせているんだなぁ~、と今度から思うようにしていただけると……。

 下野さんは自分が描いているイメージを伝えて、それを共有して、イメージに音を近づけていく、という手法でしたが。
 聖響さんは、イメージに近づけるためにこうしましょう、と具体的に技術面を指示する、という手法でした。
 「…(略)ベートーヴェンもかなり喜んでくれると思うんですけど」
 と、ベートーヴェンさんがそう書いてるんですから、とある意味で正論を出されるのは、哲学科出身だからでしょうか。いつも「指揮者が個性を出す必要はない」とか「解釈って何やそれ」てなことを仰る方だからこそ、でしょうか。

 最後に、お二人の完成形を聞かせて下さったのですけれど。
 30分番組は短すぎますよぉ(涙)。最低でも1時間は欲しかった。
 そして、リハーサルも本番も、ノーカットで全部聞かせていただきたかったです。

 でも、下野さんも聖響さんも。お二人がお互いに、お互いに褒め合っているご様子は、見ていてとても微笑ましかったです。
 つい、1月8日に。聖響さんのコンサートを下野さんが聴きに来られていたことを、思い出してしまいました。
 下野さんの指揮は、前にNHKのBSで深夜に放送されていた「魔笛」を見たことがありますが、テレビでしか拝見したことがないので。できれば今年中に、生で拝見&拝聴したいなぁ、と思います。
 お二人とも、とてもステキでした。
 朝からたっぷり楽しませて&萌えさせていただきました(合掌♪)。
 今度はぜひ、市販されているミニスコアを片手に、録画したビデオを鑑賞したいと思います。

 そういえば、番組を見ている時にあら?と思ったのですけれど。
 下野さんと聖響さんが使っている楽譜の版の紹介、逆なのでは……? だって、聖響さんが手にしているあの楽譜、ベーレンライターだったような……。

▼続きを読む▼


この記事へコメントする















結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。