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 1月13日の深夜にABC朝日放送で放送されました「ウィーン古典派」。ようやく見ることができました。
 と言いましても、このコンサート。生で拝見&拝聴しているんですけれど(笑)
 でも、テレビだと聖響さんをアップで見られるし……ということで(笑)
 番組上では、実際のコンサートとは曲順が違っておりましたので、一応記しておきます。

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「ウィーン古典派」

モーツァルト作曲 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調 《英雄》
ハイドン作曲 交響曲第45番 嬰へ短調 《告別》

指揮:金聖響
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団

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 オープニングは、アンコールで演奏されたモーツァルト作曲『フィガロの結婚』の序曲でした。胸には、赤いバラの花が(笑) この曲、去年「来年のシリーズはモーツァルトなので、予告編ということで」てな感じで、演奏して下さったんですよね。まさか、そんな使い道があったとは(笑) 途中、インタビューを挟んで音量が小さくなる部分もありましたが、こうして改めて聴いてみますと……。
 テンポ速めで歯切れが良くて、聴いていて気持ちいいです。

 番組では、練習風景なども収録されておりまして。オケの皆様に指示を出す聖響さん、英語と大阪弁が入り混じっております。OEKさんと録音したベートーヴェンの交響曲第5番《運命》のCDに付いているDVDでも、主に英語で、でも時々大阪弁が混ざる話し方をしておられましたけれど。こんな風に言葉が混ざるのが、この方の常日頃のしゃべり方なのかなぁ、なんて思ってしまいます(笑)

 インタビューでは、作品についていろいろとお話して下さっていて。知識として、一度は耳にしているにもかかわらず、意識せずに聴いていた部分があって。それに気づかされるように感じました。コンサートではパンフのみでしたが、プレトークを聴いて、それから曲を聴く、という楽しみ方ができて。
 コンサートは生の良さが。
 番組は、番組なりの構成の良さがあるなぁ、と思いました。

 コンサートの時は、13列目の下手側、結構隅の方からステージ全体を見ていましたので、聖響さんやオケの皆さんの細かい表情はよくわからなかったんです。でも、こうして放送でアップで映し出されるのを見ると、よぉくわかりますね♪
 演奏そのものの感想は、コンサート当日に書いた感想&レポに譲ります。
 が、正直申し上げまして、このコンサート。
 全体的に、ホールで聴いた時はちょっと物足りない、と言いますか。あと一歩及ばず、といった感じで手放しで賞賛できるものではないなぁ、と思っていたのです。
 でも、放送されたものを見ていると、あら不思議。これがちょうど良く聞こえるんですよね。

 ただ、やはり生で聴くのと、放送されたものを聴くのとでは、聞こえ方が違っておりました。
 例えば、ベートーヴェンの《英雄》の、第3楽章のホルンソロ。ホールで聴いたときはゲシュトップ奏法がとても効果的に聞こえていたのですが、放送されたものはあまりわからないようになっていました。
 なんて違いがわかるのも、生を聴いたからこそ、なんですよね♪
 ……結局、何を聞いても楽しいし、嬉しい、という(笑)

 番組では、曲と曲の間に聖響さんのインタビュー映像や曲の解説などが挟み込まれていました。
 中でも大爆笑してしまったのが、《英雄》の第1楽章の前のトーク。
 ベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》といえば。
 もともと、ナポレオン・ボナパルトのために書いていたのですが、ナポレオンが皇帝になった、という知らせを聞くや否や、ベートーヴェンさんは激怒して、表紙に書かれていた「ボナパルトのために」という一文を、紙が破れるほど激しく消した。
 という、有名なエピソードがあります。
 その時のベートーヴェンさんの心境を、聖響さんは
「今で言うたら、ドン引きしたわけですよね」
 と表現なさったんですね。
 ……失礼ながら、大爆笑致しました(笑)
 番組を収録したビデオを見た翌日も、思い出し笑いをこらえるのに苦労するくらい、大ウケしてしまいました。
 だって、「ドン引き」って(笑)
 そんな風に表現して下さると。
 常日頃、私たちがよく目にする、眉間にシワを寄せて、気難しそうな表情をしている肖像画のベートーヴェンが。「楽聖」ではなく、人間臭く感じられます。ちょっと、親しみがわくと思いませんか?
 でも、こんな話を聞いてしまうとですね。
 《英雄》を聴く度に、「ああ、この曲。ルドさま、ドン引きしはったんやねぇ」と思ってしまいそうです(笑)

 ただ、この《英雄》
 第1楽章と第2楽章の間にCMとインタビュー映像が入ったのは、ちょっといただけなかったな~、と思います。できれば、続けて聴きたかったです。
 また、ホールで聴いたときに、テンポの速さもさることながら、何だか短くて、ちょっと物足りないなぁ、と思っていたのですが。こうして改めて聴いてみると、例えば第1楽章の主題提示部の繰り返しを省いて、2番カッコに入っていたんですね。ガッツリと聴いていたはずなんですが、その後のモーツァルトや《告別》やサイン会などなどで、記憶からすっぽりと抜け落ちてしまって、「何だか物足りない」という気持ちだけが残っていたようです。
 第2楽章は、ついついじっくりと聞き入ってしまいました。ホールではウルウルきても、泣くまではいかなかったのですが、テレビでじっくり見て&聴いていたら、泣けてきてしまいました。

 ダメですね。
 こんな演奏を聴いてしまったら、どんなに無謀でも、第3番《英雄》も弾きたい!と思ってしまいます(笑)

 ラストは、コンサートと同じくハイドン作曲の《告別》です。
 曲前のインタビューでは、聖響さん曰く。
 嬰へ短調という調性がとても不自然で、弦楽器にとって鳴らしづらくて弾きづらくて音が取りづらい、必要以上に難しい調性で。
聖響さん:「こんな曲書いて、「ハイドン、もうあかんやんけ」と思われたかったんかな、いうくらい、不自然な調性ですね」
 とのこと。
 確かに、嬰ヘ短調なんて滅多に聞かない調性ですし。ヴァイオリンを弾く者にしてみれば、嬰へ短調なので、基本的に楽譜上にはシャープが3つ。ファとドとソについています。
 長調ならば、イ長調なので、それほど弾きづらい感はないのですけれど、短調となるとシャープが増えるので、弾きづらいかも(って、実際の楽譜は見たことがないんですが、曲を聴いていると、シャープの数は3つどころではなさそうなので;)。と思ってしまいます。
 また、管楽器にとってもこの調性は大変なのではないかなぁ、と思います。移調楽器と言って、楽譜に書かれている音と、実際に耳に聞こえてくる音が違っている楽器があるので(例えば、ホルンとかトランペットとか、クラリネットとか) 楽譜読むのも、吹くのも大変なんじゃないかしら?と思います。
 練習風景でも、聖響さんがしきりに音程を気にして、「音が濁る」と仰っておられましたけれど。何となく、その大変さや難しさは想像がつきます。

 しかし。
 放送時間の都合とか、いろいろあるのかもしれませんけれど。
 頼むから、楽章の間にCMを入れるのはやめていただきたいです(涙)
 せっかく、テンポが速い、不自然な調性であるがゆえに、惜別の念がより強調されているような第1楽章から、穏やかで美しい第2楽章へと移っていくのに。全く関係ない、騒々しいCMが入るとちょっと興ざめになってしまうんですよね(泣) もちろん、早送りしますけど。
 そして、第2楽章の途中でインタビュー映像が……。
 いや、いいんですけど。聖響さんのお話が聞けるのは、とても嬉しいんですけれど。あの第2楽章、すごく綺麗だったのに(涙) と、これまたちょっと、残念な気持ちになりました。

 第2楽章の途中からと、第3楽章の大部分をカットして、超問題作(?)な第4楽章へ。
 この楽章の最初の方から、聖響さん、笑顔です(笑) テンポが落ちてからは、ちょっと笑いをこらえているような表情にも見えました。
 例の演出では、客席のざわめきや笑い声、オケの方が途中で立ち上がるときの椅子の音や足音、といった「雑音」も拾われていて、楽しかったです(笑)
 そして、去っていく皆さんを見送りながら指揮をする聖響さんのお顔が。いよいよ自分の番だ!と嬉しそうに指揮台を下りる聖響さんの様子が。ちゃんとアップで見られて、幸せでございました♪
 ホールでも大爆笑致しましたが。改めて見ても、笑わせていただきました(笑)
 にしても、細かく見ていてしっかり覚えていたつもりでも、ちょっと抜けているところがあるなぁ、と。テレビ見ていて思いました。……コンサートの感想、ちょっと修正しなきゃ、かもなのです(笑)

 番組の最後に、今後の展望とも取れる、聖響さんのお話が流れました。
 ぜひぜひ、トコトン長生きして、50年後も元気に指揮台に立っていただきたいです。私も長生きして、50年後も「聖さま~♪」って応援しながらホールに足を運びたいです。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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