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第20回シエナ定期

 昨日に引き続き、金聖響さん指揮による、シエナ・ウインド・オーケストラのコンサートです。
 2日連続で、全く同じプログラムを聴くのは初めての経験だったのですが、前日との聞き比べをする、という意味でも楽しませていただきました。と言いますか、今日のコンサートは格別だったように思います。昨日のコンサートが「凄いの上を行く」なら、今日は「凄いの上の上の上の上」くらいでしょうか(ワケわからなくてすみません;)
 聖響さんのブログによれば。昨日、あれだけの演奏をした後で、休憩を挟んで修正録音をした、というのですから。聖響さんとシエナさんのタフさには驚かされます。

 今日のコンサートは、3週連続のコンサート&3週連続のサプライズな出来事も合わせて、終わった後はしばらく体の震えが止まらなかったり、涙が止まらなくなったり……と、プログラム以上に大変でした。

 プログラムは昨日と同じなのですが、念のため。

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シエナ・ウインド・オーケストラ 第20回定期演奏会 追加公演
「リード! リード!! リード!!!」

<第1部>
音楽祭のプレリュード
エル・カミーノ・レアル
シンフォニック・プレリュード
オセロ

<第2部>
春の猟犬
ジュビラント序曲
パンチネルロ
アルメニアン・ダンスPart1
アレルヤ!ラウダムス・テ

<アンコール>
第一組曲より 「ギャロップ」
星条旗よ永遠なれ

指揮:金聖響
シエナ・ウインド・オーケストラ

横浜みなとみらいホール 14:00~

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 昨日の聖響さんも「うわー、最初から超笑顔やー。楽しそー。テンション高そーやな~」と思っていたのですけれど。今日はそれ以上でございました。

 曲の印象は昨日の感想に譲って割愛致しますが、今日圧倒されたのが、やはり『オセロ』
 前の3曲も昨日以上に素晴らしい演奏で、かなりヤバイ状態だったのですが、今日の『オセロ』は!
 昨日のような大きなお声は、私が聴いていた位置では聞かれませんでしたが、気迫と気合は昨日以上だったのではないかと思います。指揮も昨日より大きくて、更に鬼気迫るものがあって。音がグサグサと全身に突き刺さってくるようで、息をするのも忘れてしまうほど、曲に没頭してしまっていました。もう、目と耳が離せないんですよ。このままずっと、この音楽を聴いていたい、と思うほど、目も耳も離したくない、というような。
 今日は特に、第4楽章《議官たちの入場》が圧巻でした。終わった後、思わずといった拍手が飛び出してしまったのには、納得でした。本当に見事な演奏だったと思います。

 この『オセロ』を聴いた後の休憩時間。
 心拍数も血圧も上がったようでして。言葉も出なくて、胸がいっぱいで。用を足しに行ったトイレで、個室に入って人目がなくなった瞬間に、わけもわからずに号泣しました。堰を切ったように涙が溢れてきて、止まらなかったんです。
 混み合うトイレを長時間占領するわけにもいかず、必死で自分を抑えつけて、何とか涙を収めて、個室から出ました。
 今日聴いていた場所は9列目のド真ん中でして。指揮者にも近く、目線もちょうどいい高さだったこともあったのか。完全に、指揮台にいる聖響さんや、ホールに響く音楽にシンクロしてしまったような感覚でした。

 第2部の曲は、昨日一度聴いているためなのか、もう少し詳しく、細かく聴くことができたように思います。
 が、『ジュビラント序曲』は、やっぱり印象が飛んでしまっています(苦笑)
 『パンチネルロ』は、こんなにユーモア溢れる面白い曲だったんだなぁ、と感心しておりました。ただ、この曲。座っている位置の問題なのか、ホールの響きの問題なのかはわからないのですが。スネアドラムが、聖響さんの指揮よりコンマ数秒、ほんの気持ち遅れて聞こえるような気がしました。微妙に引っかかる部分が所々あったのですが……気のせいでしょうか(汗;)

 そして、やはり昨日以上にもの凄いテンションでした。
 『アルメニアン・ダンス Part1』!!
 昨日の演奏も凄い!と思いましたけれど。まさか、それ以上の素晴らしい演奏を聴くことになるなんて、思いませんでした。でもよくよく聴いていると、CDで聴き慣れている佐渡さんの指揮による『アルメニアン・ダンス』とは微妙にアーティキュレーションが違っていたりして、面白かったです。
 そしてラストの疾走感と爽快感ときたら! テンポも昨日より若干速めで、大興奮の渦に叩き込まれたような心地でした。指揮台で聖響さんも暴れておられましたし(笑)
 終わった瞬間、思わず声が出てしまいました。

 この曲が終わると、昨日と同様、聖響さんのトークが入りました。
 さすがに今日は2日目ということで、シエナの団員さんをイジるコメントはありませんでしたが(笑)
 リードさんへの思いを切々と語る、真摯な聖響さんのお姿には心打たれました。

 そんな、リードさんへの追悼の意が込められた『アレルヤ!ラウダムス・テ』
 聴きながら、自然と涙が出てきて、止まらなくなりました。あまりの美しさと荘厳さに、ただ頭をたれる思いでした。そして、この曲を聴きながら。吹奏楽の神様が微笑んでいるような気がしました。きっと、素晴らしい演奏を聴いて、天国からリードさんが降りてこられたのだと思います。
 曲が終わった後、あちこちから飛んだ「ブラボー!」の声。私も声には出ませんでしたが、心の中で何度も叫んでいました。

 アンコールは、これまた昨日と同じく『第一組曲』の『ギャロップ』だったのですが……。
 あのぉ、聖響さん。指揮は?(笑)
 シエナさんがノリノリで突っ走る様子を、それはそれは気持ち良さそうに、右手も左手も止めて、聴いておられました、聖響さん。完全に聴き手に回っておられました(笑)
 曲が終わった後に「上手いでしょ、彼ら」みたいなことを仰ってましたけれど(笑)
 そのお気持ちは、とてもよくわかります。あの位置で、あんな演奏を聴かされたら。それはメッチャ気持ちいいですよね~♪と、聴きながら完全に顔が笑み崩れてしまっている私でした(笑)

 そして、続いてはいよいよラスト、『星条旗よ永遠なれ』
 スーザ作曲のこの曲を、今回はリードさんの編曲のバージョンで……ということでしたので、文字通り「オール・A.リード」だったわけです。
 兄貴分である佐渡さんのコンサートの様子なども交えつつ、聖響さんからお呼びがかかって、次々とステージへ楽器を持った人々が向かう中、私も、図々しくも2日連続で行かせていただきました。
 タンバリンを持って、打楽器パートへ向かい、グロッケン(鍵盤の下にパイプがついていない鉄琴のことです)の横、トライアングルやカスタネットが置かれている小物系の所に立たせていただきました。
 打楽器の方に、楽器のことなど伺いつつ。近くにいる学生さんたちとお話しつつ。「サービス♪」と言いながら上着を脱いで、実は背面はハデな模様が入っていたシャツを着ていた、というオチャメでステキな鍵盤系担当の方に笑わせていただきながら、曲が始まるのを待ちました。

 曲が始まって、少しした頃。
 小さな男の子の横で、手ぶらで指揮をしていた聖響さんが、ふいに動き出しました。
 叩きながらつい、目で「あら、聖響さん、どちらへ?」と追ってしまいます。すると、聖響さんは舞台下手側へ移動されて、そこから後ろへ……そして壇を上がって来られます。だんだん、距離が近づいてまいります。
 「うわーうわーうわーっ! 聖響さんが上がって来たーーっ!!」(←心の叫び)
 叩く手は止めませんでしたが、心の中ではいっぱいいっぱいでした(笑) だって、隣の隣ですよ!? 間に人一人挟んで、聖響さんがおられるんですよ!? 今一番好きで、憧れていて、音楽のみでなく人間性も含めて尊敬している指揮者が、自分のすぐ側にいらっしゃるんですよ!? ありえないでしょう、そんな距離でお会いするなんて!

 そこから先、しばらくの間。私の視線は現在進行形で指揮台に立っている観客指揮者さまたちではなく、隣の隣で打楽器をいじりに来られた指揮者さまに釘付けでした。

 打楽器のところまで上がって来られた聖響さん。実は派手なシャツを着ていた、という金髪で頭ツンツンでイケメン系の鍵盤系担当さんに「何か叩かせて」と話しかけておられまして。とりあえず、これでどうですか?と持たされたのが、ウッドブロック&叩く用のマレット。それで拍を打つように何度か叩いておられたのですが、それではご不満だったのでしょうか。
 「それは?」と興味を持たれたのが、グロッケンでした。
 ちょうど曲は、グロッケンの出番です。「ミ♭ーレドドーシドド・ミ♭ラ♭ドミ♭ー♪」とメロディが鳴る部分です。その「ミ♭ラ♭ドミ♭♪」を担当するのが、グロッケンです。
 それを、打楽器の方と分担して
「ミ♭ラ♭ド」(←本職さん)
「ミ♭♪」(←聖響さん)
と叩いておられました。それはもう、とてもとても楽しそうに(笑)
 悪戯っ子が面白いイタズラを思いついたような、少年のような表情とお見受け致しました。

 何度かそうやって、楽しそうに「ミ♭♪」と叩いておられたのですけれど、そのうち1回だけ。鍵盤数も少なく、横幅も狭いグロッケンに男性二人、というのはやはり無理があったのでしょうか(笑)
 あのー、マエストロ。音が違います(笑)
 大変申し訳ございません。
 心の中で、ツッコミを入れてしまいました。
 でも「あれ、これちゃうわ」なんてことをボソッと呟いて笑っておられたので、違う鍵盤を叩いた、と気づいておられたようです。

 ひとしきり打楽器で遊んで満足されたのか。聖響さんが再び指揮台の横に戻られる頃には、曲も終わりに近づいておりました。指揮者がリタルダンドをかけて、一度テンポを落として、また一気にア・テンポです。
 そう。通常ならば、ア・テンポ。元の速さに戻ります。
 でも、今日のテンション上がりまくって、遊んで楽しい気持ちになっている聖響さんは、ア・テンポ+α。
 テンポ速っ!!(笑)
 昨日よりテンポ上がってませんか!?
 ワタクシ不覚にも、一瞬指揮から遅れてしまいました。やはり、数年のブランクは痛かったようです。
 けれど、最後まで叩ききったあの快感は!
 昨日も一度味わいましたが、満員の観客の前で、ライトを浴びて、大人数で演奏する一体感と緊張感と快感は、そう簡単に忘れられるものではありません。とても楽しくて、気持ちよかったです。
 加えて、聖響さんがすぐ側まで来て下さって、天にも昇る心地でした。私、今日ほど音楽を、打楽器をやっていて良かった!と思ったことはございません。中学時代、吹奏楽部に入部して、パート選びをするときに。小学生時代にやっていたトロンボーンを蹴って、先輩に「私、この子が小学生だったときに吹き方教えてあげたのにー」と文句言われつつも、打楽器に固執したのは、きっと今日のためだったんだ!なんて錯覚してしまいました(笑)

 プログラムそのものも、演奏も、指揮も、とても素晴らしくて。
 アンコールでは、ありえないような幸せを味わわせて下さって。
 こんな素晴らしい曲をいくつも残して下さったリードさんに。
 最高の演奏を聴かせて下さったシエナさんに。
 昨日、今日と2日連続でコンサートを聴くに至る過程において、私に関わって下さった全ての方に。
 ステージへ上がるのに協力して下さった、同じ列に座っておられた方に。
 そして誰よりも、これ以上ないほどの幸運と喜びを与えて下さった、金聖響さんに。
 100回でも1000回でも、まだ「ありがとうございます」と言い足りないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
 本当に、心から、ありがとうございました。
 こんなに幸せな気持ちで誕生日を迎えるのは、生まれて初めてです(実は、明日が誕生日なのです♪)
 重ねて御礼を申し上げます。
 ありがとうございました。

 なお、これは余談なのですが……。
 そんな調子でアンコールを終えてしまったため、感激と感動と興奮で、感情が飽和状態になってしまい、しばらく体の震えが止まりませんでした。震える手でアンケートを書いて、呆然とホールを出て、新横浜の駅まで戻りました。新幹線に乗り込んでからも、しばらく涙が止まらなくて、大変でした(苦笑)
 明日、気持ちを切り替えて日常生活に戻れる自信は、全くありません(笑)

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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