2017 / 10
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 NHK音楽祭スペシャル2005・後半のハイライトの続きです。
 こちらは、NHK-FMでの生放送を聞き逃してしまって、BS2でも見逃してしまったので、今日の放送を楽しみにしておりました。
 番組HPなどによりますと、演目は以下の通りです。

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-マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団-

ベートーヴェン作曲:「交響曲 第7番 イ長調 作品92」
ビゼー作曲:「“アルルの女” 第2番から “ファランドール”」
プロコフィエフ作曲:
       「バイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19」
 (バイオリン)五嶋みどり
 (管弦楽)バイエルン放送交響楽団
 (指揮)マリス・ヤンソンス
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 最大のお目当ては、ベト7こと、ベートーヴェンの交響曲第7番です。
 最近は、金聖響&OEKによる、古典配置&奏法のとてもシンプルで、テンポが速くて疾走感に溢れる7番に慣れてしまっている耳に、今日の演奏はどう聴こえるんだろう?ということで、楽しみにしておりました。

 まずは、第1楽章。
 こんな大編成のオーケストラで聴くのも久しぶりなので、最初の音からその音の厚みに圧倒されました。人数が多い分、絶対的な音量が違いますね、やはり。そして、ヴィブラートをたっぷりかけて鳴らすヴァイオリンの音には、次から次に押し寄せてくる音の波にぐいぐいと引っ張られるような印象を受けました。
 でも、あれだけの人数がいる弦楽器にソロで対抗する管楽器の皆さんは、大変だったんじゃないだろうか?と、妙な気を回してしまいました(笑)
 オーボエとフルートが延々“ミ”の音を吹いて突入する、ヴィヴァーチェ。
 やはり、聴き慣れているよりずっとテンポが遅いです。なので、その音の厚みと合わせて、どっしりとした印象を受けます。そして速いテンポに慣れてしまったためか、「ターンタタッ、ターンタタッ」と畳み掛けてくるリズムの流れが、途中で一度止まってしまうような印象を受けました。
 でも、重厚な響きと迫力に圧倒される第1楽章でした。

 第2楽章は、「ターンタ・タ・タン・タン」というリズムに乗って演奏されるメロディが、今にも消え入りそうに歌うのではなく、浪々と歌い上げる豊かな響きを冒頭から堪能させていただきました。過ぎ行く人を惜しむような葬送行進曲ではなく、生前の偉業を誇る堂々たる葬送行進曲、といった感じでしょうか。
 管楽器の人数に対して弦楽器がかなり多いので、こうして聴いてみると、第2楽章は特に弦楽器メイン、という印象を受けました。

 第3楽章はやはり、ちょっとテンポは遅め。でも、最初の部分は繰り返しなしで先に進むのは、私にとっては「いつも通り」な演奏でした。
 弦楽器が高らかに「レード#レ レード#レ レーミファ#ソファ#ミ♪」と歌い上げて、トランペットとティンパニが入る部分は、何度聴いても気持ちいいです♪ でも、高らかに鳴り響く音が天井を突き破って、一緒に天の高い所に連れて行かれるような感覚は……やはり、生で聴かなければ味わえないものかもしれません。
 けれど、今夜の演奏は少し。
 10月に聖響さん&大阪センチュリーさんが味わわせてくれた、あの高揚感を思い出させて下さったように思います。

 そして、第4楽章はほどほどに速いテンポで展開されておりました。
 久しぶりに、華麗に彩られた第4楽章を聴いたように思います。絢爛豪華なリズムのオンパレード、といった感じでしょうか。オーケストラと一緒に狂喜乱舞する、というよりは、鮮やかな音の渦の中に飲み込まれるような印象でした。
 要所要所に散りばめられたスフォルツァンドで、音が爆発するようなあの効果は、大人数だからこその迫力があったように思います。
 ああ、でも第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの掛け合いは、やっぱり対向配置のステレオ効果で聴きたいです。
 この第4楽章、10月に聴いた時は、テンポ揺らしたり、一つ振りしてみたり、とかなりいじっておられましたからねぇ、誰かさんは(笑)「え?こんなんアリ? でも、アリだよっ!」の連続で、目からウロコで、狂喜乱舞でノック・アウトで、終わった後は頭の中が真っ白でございましたから(笑)

 全体として、かなりテンション高くて、大迫力で楽しくて気持ちいい7番だったのですけれど。
 やはり、5月にはCDで。10月に生で味わったあの衝撃と感動と高揚感に叶うものなし、ということで。今のところ、ベト7に関してはベストは金聖響さんかなぁ、と思います。
 いけませんねぇ、かなりハマってしまっている上に、どうしても聞き比べてしまって(苦笑)
 でも、大編成でもシンプルな編成でも。
 古典奏法でもそうじゃなくても。
 やっぱり、7番はとても気持ちのいい、テンションが上がる1曲で、大好きな交響曲であることに変わりはないです。
 そうそう。今夜のこの7番。
 全開で鳴らす大人数の弦楽器に負けじと、ちょっと固めのマレットを使ってかなり頑張って、歯切れのいい粒の揃ったリズムを叩いて、前面に出てきて下さったティンパニさんに、拍手!でございました。

 番組編成の都合なのか、先にアンコール曲を聴いてから最後に五嶋みどりさんのソロによるプロコフィエフの協奏曲でした。
 この曲は、この日が初聴きでした。
 第1楽章の最初から、五嶋みどりさんの美しい音色が堪能できました♪
 流麗かと思えば激しくなって。低く唸ったかと思うと、高みへと音が飛んでいく。つかみ所がなくて、超絶技巧も駆使して。テレビを見ながら大変な曲なのではないか、と思うのですけれど……あまり大変そうに見えないのは、さすがでございます。

 第2楽章は……出だしから凄いことになってますね、独奏ヴァイオリン。でも、どんなに音が細かくなっても全然音程がブレないし、全部楽器の芯から出ているようなはっきりした音ですし。超がつく一流の演奏家の、格の違いを見せ付けていただいたような気がします。
 五嶋さんの妙技、存分に楽しませていただきました。

 第3楽章は、第1楽章に回帰するような感じを受けたのですが……。
 太くなく細くなく、絶妙で完璧なバランスを保っているようなヴァイオリンの音色に酔いました。

 プロコフィエフの協奏曲、とても素晴らしかったのですけれど。 
 できれば放送する曲順を逆にしていただきたかった、と思います。
 今まで、北ドイツ放送交響楽団から始まって、あの大迫力で超ハイテンションなベト7で、すっかり感性を使い果たしてしまって、ラストのプロコフィエフを前に力尽きてしまったような気がします(苦笑)
 いっぱいいっぱいの所へ、ちょっと無理して聴いたような……(汗;)

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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