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 今夜NHK-FMで放送された「ベストオブクラシック」はN響の定演(サントリーホールから生中継だそうです)でした。
 番組HPによれば、本日の演目は以下の通りです。

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 第1555回N響定期公演

モーツァルト作曲:歌劇“フィガロの結婚”序曲
モーツァルト作曲:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
 (バイオリン)堀正文
 (ビオラ)店村眞積
ブラームス作曲:交響曲 第4番 ホ短調 作品98

 (管弦楽)NHK交響楽団
 (指揮)イルジー・コウト
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 数年前まで、ほぼ毎年のように倉敷音楽祭に参加して下さっていた堀さんと店村さんが共演、ということで、今夜の放送は楽しみにしておりました。
 店村さんが音楽祭に来られていた数年前、やはりこのモーツァルトの協奏交響曲を演奏して下さったことがありまして。あの時は、あえてお名前は申し上げませんが、ヴァイオリンがヒステリックなおばちゃんで、ちょっといただけなかったんですよね……(苦笑) 穏やかでまろやかな、どっしりとしたような店村さんのヴィオラと、ヒステリックに鳴り響くおばちゃんのヴァイオリン、というなかなか面白い対比を見せていただいたことは、未だ記憶に残っております。

 でも、今日の共演は堀正文さん。N響のソロ・コンサートマスターとヴィオラのソロ首席奏者の共演ということで、N響ファンにはたまらないのではないか、とは番組担当の女性アナウンサーのお話でした。私はN響ファン、というわけではないのですけれど。でも、ソリストお二人のファンですので、やはりたまらない演奏会でございました♪

 で、そのモーツァルト作曲の協奏交響曲。
 ヴァイオリンとヴィオラの掛け合いも、一緒にハモって弾くところも、絶妙でございました。カデンツァでは、お二人の、とても息のあった見事なアンサンブルを聴くことができて、大満足でございます(^^)

 この曲。第1楽章のホルンが奏でる「ソーラ♭シ♭・シ♭・ソ・ミ♭」というメロディがとてもリズミカルで、軽やかで、ステキでした。
 もともと、店村さんのヴィオラは、倉敷音楽祭にいらしていた頃から「オシャレでステキなオジさまが、ステキな音を奏でておられるわ~♪」ということで、好きでして。CDも持っているのです。今でも、N響アワーなどなどで店村さんが映ると、嬉しくなってしまうのです。第2楽章では、その店村さんがしっとりとした音色で切々とメロディを歌い上げて下さって、うっとり聴き入ってしまいました。
 そして、やはりしっとりと歌い上げる堀さんのヴァイオリンも、とてもステキでした。
 第3楽章は、軽やかで優雅な印象で、テンポも速いんですよね。この楽章のソロパート、ヴァイオリンもヴィオラも、どちらも大好きです。
 この曲の演奏後、なかなか拍手が鳴り止まなかったのも、納得です。全体として、柔らかくて温かい響きだったように思います。

 モーツァルトの協奏交響曲が終わった後。休憩時間中に解説の方が話して下った、演奏法についてのお話も、とても興味深く聞かせていただきました。
 それによると、変ホ長調という調は、ヴィオラにとっては「よく鳴る」調ではないらしくてですね。モーツァルトは、楽譜をニ長調で書いて、楽器を半音高く調弦して弾くように意図していたらしいのです。そうすると、例えばマーラーの交響曲第4番の第2楽章で登場するソロ・ヴァイオリンのように、音が浮き立つという効果があって。それを狙っていたようなのです。
 今夜の店村さんは、通常どおりのヴィオラの調弦、下からC・G・D・Aで調弦して、普通に変ホ長調で弾いていました。数年前に聴いた時も、そうだったと思います。いつか、半音高く調弦したヴィオラで演奏されるこの協奏交響曲も聴いてみたいなぁ、と思います。

 休憩を挟んだ後半は、ブラームスの交響曲第4番でした。
 この曲。5月下旬に地元のアマチュアオケの定期演奏会を聴いた時、団員さんが書いておられた曲目解説のですね。冒頭のヴァイオリンは「中高年の寂しさがひとしおです」という表現がドンピシャで、すっかりツボにハマってしまいまして。この曲を聴く度に「ああ、中高年の寂しさが……」と思ってしまうようになりました(笑)

 そういう観点でこの曲を聴くと、第1楽章は寂しいオジサンが鬱に入ったり、時にストレスがたまりすぎたかのように爆発したりして。「俺に構ってくれ!」と叫んでいるようにも思えてしまうので、先入観といいますか、独断と偏見といいますか。思い込み、というのは音楽の受けとめ方をかなり左右するんだなぁ、とミョーに冷静に自己分析してしまいました。
 そして、第2楽章は。例えば、丹精込めて育てている盆栽とか、可愛がっているペット(この場合、子犬が相応しいかと思われます)に束の間の癒しを求め、ささやかな幸せにひたっているようにも思えます。盆栽がいい枝ぶりになったり、子犬が懐いてくれたりして、幸せを感じることもあるのですけれど……でも、全体としてはやっぱり寂しくて。家族は誰も相手にしてくれない、という虚しさを感じているのかもしれません。

 って、いい加減「中高年の寂しさ」から離れましょう、自分(苦笑)
 想像を膨らませすぎ&話が飛躍しすぎです。

 この交響曲の第3楽章は、とても好きな楽章です。聴くと、いつもワクワクしてしまいます。トライアングルの効果もあるのだと思うのですけれど、先の2つの楽章で漂っていた哀愁の欠片もないんですよね。
 でも、第4楽章ではまた短調に戻ってしまう。
 それを思うと、第3楽章は何だか、目の前に避けようのない、いつかは手をつけなければならないんだけど、しんどいことがあって。でも、それから目をそむけて楽しいことに興じ、上辺だけの享楽を味わって、ある意味現実逃避しているような感覚によく似ているような気がします。
 ……なんてことを思ってしまうのは、今まさに、自分がそのような状況にあるからでしょうか(笑)

 今夜の放送。
 モーツァルトもブラームスも素晴らしくて。
 堀さんと店村さんの妙技も堪能できて。
 幸せでございました。
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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