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 今夜はNHK-FMで放送された「ベストオブクラシック」を聴きました。
 放送前から、「面白そうなプログラムだなぁ」と思っておりまして。小澤征爾さん&N響さんの組み合わせで、ベートーヴェンの『運命』にガーシュウィンの『ピアノ協奏曲』。どちらも大好きな曲で、加えて千住明さんの曲も演奏される。プラス、小澤さん自らマイクを持って、楽曲の解説をして下さるということで、全部ひっくるめて楽しんでしまいたい!と思いました。
 番組HPによりますと、今夜のプログラムは以下の通り。

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 - NHK音楽祭2005 -
 ▽NHK交響楽団 こどものためのプログラム

「交響曲 第5番 ハ短調 作品67」    ベートーベン作曲
「ピアノ協奏曲 ヘ調」          ガーシュウィン作曲
                (ピアノ)マーカス・ロバーツ
                (ベース)ローランド・ゲリン
              (ドラム)ジェイソン・マルサリス
「日本交響詩」                千住 明・作曲

                  (管弦楽)NHK交響楽団
                     (指揮)小澤 征爾
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 しょっぱなから、笑わせて下さいました、小澤征爾さん。
 普通にチューニングして、小澤さんが登場して、『運命』が始まった。と思ったら、「ソソソミ♭ー、ファファファレーー♪」でいきなり曲が中断して、小澤さんが曲について解説を始めて下さいました。なかなかシャレた演出に、会場におられる方々も、ラジオの前にいる私も、笑ってしまいました。
 この楽曲解説。
 オーケストラのコンサート初体験、という子どものために、楽器の解説も加えておられました。弦楽器のパート説明では、コンサートマスターの堀正文さんと、ヴィオラトップの店村眞積さんが並んで、前に出ておられたようで。倉敷音楽祭(ここ最近は来られませんが;;)で毎年楽しませていただいたお二人が並んでおられる様子が目に浮かびました。
 その楽曲解説のとき、小澤さんが第3楽章の「ソソソソー ソソソソー ソソソソー シ♭ラソファー♪」という部分を歌って下さいまして。聞いた瞬間、思いました。
 「歌い方が金聖響さんと同じだ(笑)」
 さすがは師弟、というべきでございましょうか(笑)

 楽曲解説を終えて、今度は最後まで通して本番の演奏が始まりました。
 久しぶりに小澤さんが振る『運命』を聴いたのですけれど。やっぱり、第1楽章はテンポ速いです。私が持っている、サイトウキネンと演奏した盤では、この第1楽章。7分かかっていないんですよね。そして、あれほど金聖響さんのCDをはじめ、小澤さんやカラヤンさんの盤で聴いているにもかかわらず、「あら、ここでこんなパートが?」と気づかされる部分がありました。音を拾うマイクの位置関係もあるのだと思いますが、どこ聴いてるんだ、自分?と、自分に突っ込みを入れたくなりました(苦笑)
 第2楽章は、第1楽章とは対称的にかなりしっかりテンポを落として、ゆったりと聴かせて下さいました。テンポが遅い分、後半の第4変奏はいっそう勇壮で華麗に彩られているように聴こえました。
 また、聖響さんが強弱の抑揚をつけて演奏していた所を、小澤さんは全くつけていなかったり。また逆もあったり。と、指揮者が変わると曲も変わる、というその違いを、この第2楽章では特に、改めて楽しませていただきました。

 第3楽章も、耳慣れている金聖響さんの盤と比べると、若干テンポが遅めでした。だからでしょうか。コントラバスとチェロがメロディを弾き始める部分が、追い立てられる感じではなく、どっしりと構えているような感じを受けました。

 第3楽章からノンストップで演奏される第4楽章は、ちょっとゆっくりめに始まって、次第にテンポを上げるように始まりました。時折、小澤さんが指揮台を踏みしめる足音のような音が聞こえてきたのは……多分、気のせいではないと思います(笑) 恐らく、指揮台の上で飛び上がっておられたのではないか、と。
 そして、この楽章。今日の演奏は、最初の提示部の繰り返しがなくて、そのまま次の展開部へと進んでいました。また、ピッコロが参加したのも最後の方のみでした。

 この『運命』
 楽章と楽章の間に拍手をしてしまうのは、コンサート初体験の子どもさんが多かったということで、ご愛嬌かしら?と微笑ましく思いました。演奏された楽章があまりに素晴らしくて、思わず拍手してしまう、なんてことは時々ありますけれど。拍手は最終楽章が終わってから、というのが通例になっていますから…。
 そして、終わった後に2度も3度も「ブラボー!」の声が飛んだのは、さすが、といったところでございましょうか。生で聴いたら、かなりの大迫力だったと思います。ハイ・ビジョンでは生中継されていたらしいですけれど。いいなぁ、見てみたかった。

 ガーシュウィンの『ピアノ協奏曲』は、ピアノ協奏曲と言いつつも、今日はマーカス・トリオとの共演ということで、「ピアノとベースとドラムスのための三重協奏曲」といった様子になっていました。

 このガーシュウィンの『ピアノ協奏曲 ヘ調』 自費でオーケストラを雇って、試奏しながら作曲した、なんてエピソードも聞いたことがあります。
 また、演奏前の解説では、小澤さんがマーカス・トリオの皆さんと会話しつつ、楽器の紹介もしていく、という形を取っておりました。そして3人合わせたら「こんな感じよ」と演奏されたのが、前半で演奏された『運命』の冒頭部。本当に、趣向を凝らして楽しませて下さいます、小澤さん。

 というワケで、ピアノ・トリオを迎えて演奏されたこの『ピアノ協奏曲 ヘ調』
 冒頭の、ティンパニの連打+シンバルの部分から、ドラムスが加わっていることもありまして、聴いた印象が全く違っていました。思わず「うわ、面白い!」と声に出して叫んでしまったほど(笑)
 ピアノソロの部分も、最初からかなりアドリブが入っていて(当然ですが、リハーサルから何度か演奏したらしいですが、一度として同じ演奏にはならないそうです) ベースやドラムスも加わって。ラジオを聴いていると、ついさっきまでNHKホールだったのに、急にジャズバーに瞬間移動してしまったような気分になりました。そしてオーケストラが入ってきて、またNHKホールに戻る、という。演奏中の45分ほどの間に、何度もホールとバーを行き来したような気がします(笑)

 ガーシュウィンのこの曲はもともと大好きだったのですけれど。
 大学時代はジャズ研究会の結成メンバーの一人だったという経験もありまして、実はジャズも好きでして。こういう、アドリブ入りまくりなガーシュウィンは、特に大好物でございます♪
 楽譜どおりに演奏するオーケストラと、アドリブで演奏するピアノ・トリオの演奏が上手く融合して、まさに一生に一度しか聴けない、ガーシュウィンを楽しませていただきました。やっぱり、ジャズもクラシックも、ライブが一番よね!なんてことを思う演奏でした。
 そして、アドリブ入りまくりということで、演奏時間が原曲よりかなり延びておりました。でも、ノリノリですからねぇ。ホールで聴いている子どもたちも、退屈している暇はなかったのではないかと思います。
 で、最後に。
 この曲、トランペットのヴィブラートが絶妙で、かなりシビれました♪
 終わった瞬間の大喝采と「ブラボー!」の合唱には、本当に納得です。私もラジオのまで思わず「凄いよぉ!」と叫んで拍手してました。

 今夜、最後に演奏されたのは千住明さん作曲の『日本交響詩』 日本の民謡が何曲も織り込まれていて、次々に知っているメロディが出てくる曲でした。だからでしょうか。小澤さんが演奏前に「最後に皆さん、歌ってもらいますよ」なんて仰ってました。
 実際聞いていると、『ふるさと』から始まって、『花笠音頭』とか『ソーラン節』とか。知ってるんだけど、曲名が出てこないもの含めて、北から南まで、あちこちの民謡が出てきました。ホールで聴いているわけではないので、歌詞がわかる曲は思わず一緒に歌いつつ、楽しませていただきました。
 その曲の最後に登場したのが、小澤さんが「歌ってもらいますよ」と仰った『サクラ』 やはり、日本といえば桜。トリはこの曲で決まりでございますね。
 祭りの音頭も何曲か入っているため、和太鼓をはじめとする打楽器さんや、お囃子やリズム部隊担当の管楽器さんは最活躍でございました。
 途中で「え~らやっちゃ え~らやっちゃ よ~い×4」なんて掛け声も、N響メンバーさんが叫んでおられましたけれど。普通に演奏している曲の途中で「声を出せ」と指示されていると、照れくささがあったりするんですよね(笑) 解説の方のお話によれば、リハーサルではその声が小さかったようで。「恥ずかしがらずに大きな声で」と小澤さんに指示されて、本番ではかなり声を張り上げておられたようです。

 今夜の演奏会も、確かBS2で放送される予定があるようなので。
 テレビ放送される時は、また見てみたいと思います。

 ちなみに。
 放送時間が余ったということで、小澤さんがボストン交響楽団を指揮したCDから、ラヴェル作曲の『クープランの墓』から一部抜粋して聴かせて下さいました。これは、ラジオだからこその嬉しい特典、でございました♪
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【当記事にいただいたコメント】
当記事には、以下のようなコメントをいただきました。
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コメントありがとうございます(^^)
2005-11-12 21:06:25 結月秋絵
>tonji様

TBとコメントをありがとうございます。
そうですよね。
私、この日の記事に「この演奏が放送される予定が…」なんて書いていますのに。何を勘違いしていたのやら(苦笑)。
どうも、ここ数日頭のネジが2~3本飛んでしまっているようです(汗;)。

すみだトリフォニーホールでのコンサート……来年1月下旬ですよね?
開演前に聖響さんのトークもある、とHPのスケジュールに出ておりましたので、合わせて楽しんでみるのはいかがでしょう(^^)
8月に聖響さんの指揮で「田園」聴きましたけど、素晴らしい演奏でございました。
この日OEKさんと演奏される「田園」は録音されて、CDリリースされるという予定になっているようですので、ぜひ先取りしてみて下さいませ♪
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2005-11-12 14:49:22 tonji
TBありがとうございます。

金聖響さんが師匠を語る、面白そうですね!
ちなみに昨日のBSはFMで放送された日と同じ日の収録なのでたぶんアドリブは一緒です。

リンクにあった金聖響さんのブログ見てみました。実は所属のアマオケを振っていただいたにもかかわらず、普段どこで何をやってらっしゃるのか知らなかったので勉強になりました。とてもいい指揮者ですよね。

かなり先ですが、私の家のすぐそばのすみだトリフォニーでもコンサートがあるようなので行ってみようかと思います。
【当記事にいただいたTB】
当記事には、以下のブログよりTBをいただきました。

・Kuehn Styleさま
http://www.sira.dnsalias.com/sb/log/eid197.html
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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