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20051016聖響/ウィーン古典派

 6月の公演は涙をのんで見送った「聖響 ウィーン古典派」シリーズ。今日、ようやく聴きに行くことができました。
 詳細な感想を述べる前に、とりあえず、一言。
 聴き終えてホールから出る時。お腹いっぱい、胸いっぱい。幸せすぎて、頭が真っ白でした。聖響さんも、3人の巨匠も、凄すぎです。
 以下、詳細です。

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<プログラム>

ハイドン作曲 交響曲第88番 ト長調
モーツァルト作曲 交響曲第40番 ト短調
(休憩)
ベートーヴェン作曲 交響曲第7番 イ長調

指揮:金聖響
大阪センチュリー交響楽団
ザ・シンフォニーホール 14:00~
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 20年前。
 倉敷音楽祭が始まった頃、当時、音楽祭のために結成される祝祭管弦楽団を指揮して下さっていた朝比奈隆さんによって、モーツァルトとベートーヴェンの交響曲を1曲ずつ演奏する、というコンサートを毎年聴きました。モーツァルトは41番からカウントダウン、ベートーヴェンは1番から順に…というプログラムでした。
 とまぁ、モーツァルトとベートーヴェンの交響曲を一度に聴く、というコンサートは経験があったのですが。それにハイドンが加わったのを聴くのは、今日が初めてでした。
 初めてハイドン→モーツァルト→ベートーヴェンの順に聴いた印象としては。ハイドンによって確立された「交響曲」が、モーツァルトで熟成されて、ベートーヴェンで革命が起きる、といった感じでした。
 演奏する金聖響さんや、大阪センチュリー交響楽団の皆様は大変だったと思うのですが、聴いている方はとても楽しく、また興味深いコンサートでもありました。

 本日の席は、ステージ上手側一番奥の2階席。チケットを買う時、1階席と2階席で迷った私に、オペレーターさんが言った一言。「指揮者がよく見えるのはこちらの方で…」に負けて、即決してしまった席です(汗)
 トランペットやティンパニさんは見えませんでしたが、確かに指揮台に立つ聖響さんのお姿は、よく見えました。音と共に指揮も堪能できました。
 ただ、その「指揮者がよく見える席」初体験の私には、少々シゲキが強すぎたようです(笑)
 思考や感情を司る脳の神経が麻痺してしまったように、夢見心地で呆然と聞いていたような気がします。

 トップバッターのハイドンは、とてもステキな曲でした。第4楽章は特に、聴いていて、楽しくて、楽しくて仕方なくて。笑顔が止まらない、といった状態でした。
 この曲では、聖響さんは要所要所を締めて、あまり振り過ぎない指揮をしている、という印象を受けました。先日、映画『この胸いっぱいの愛を』公開に合わせ、ローソンで前売り券付きで販売されたDVDに収録された、ご本人のお言葉を借りるならば「キメるところだけキメて」。あとは、オーケストラを自由に泳がせると言いますか、遊ばせると言いますか。とても楽しそうに、オーケストラが奏でる演奏を聴いておられたので、見て&聴いているこちらまで、楽しくなってしまいました。
 指先をほんの少し動かしただけで、アクセントがついたり、新たな音が加わってきたりする様子は、指揮者がよく見える席でなければわからなかったかも。なんてことを思いました。

 2番手は、モーツァルトです。
 映画『アマデウス』にも使われた25番と同様、ト短調で書かれた交響曲。そのうちの一つです。大好きな曲ということもあって、これを聴くのが楽しみだなぁ、と思っておりました。
 第1楽章冒頭で登場する、ポップスにも編曲されていることもあってとても有名な、「ロマンティック」と形容されることも多いメロディに引きずられて、今まで気づかなかったのですけれど。とても力強いモーツァルトを聴いたように思います。
 第1楽章冒頭のメロディは、細かく表情をつける指揮に導かれるようにロマンティックで。第2楽章はとても繊細で、優美で、思わず涙が頬を伝ったのですけれど。
 アップテンポで展開される第3楽章を聴いて、目からウロコがポロリと落ちまして。第4楽章はそのままの勢いで突っ走る、といった具合で、力強くて劇的な印象でした。
 プログラムによれば、第3楽章はアレグレットで、第4楽章はアレグロ・アッサイということなので、第4楽章の方が速いテンポで展開されるはずなのですが。聴いていると、第3楽章の方が速い印象を受けました。
 今日の演奏は、今まで気づかずにいたモーツァルトの新たな一面に気づかされたような。そんな気がします。

 休憩を挟んで演奏されたのが、これまた本日のメインイベント!とでも言うべき、ベートーヴェンの7番。CDでも死ぬほど聴いている曲ですが、その演奏とはまた一味も二味も違っているらしい、ということで、こちらも楽しみにしておりました。

 正直申し上げまして、こんな7番は初めて聴きました!

 もちろん、いい意味で、です。
 第1楽章から「え? そこでクレッシェンド&ディミニュエンドするの?」と驚かされること、数度。テンポも、途中で微妙に揺らしていたような記憶があります。第2楽章は少し落ち着いた感じで、若干テンポが緩めだったように思いました。
 第3楽章は、テンポが緩む中間部。フォルティシモで高らかに鳴る音が、そのまま天井を突き抜けて、空まで届いてしまうのではないか、と思うほど強烈でした。聴いていて、一緒に天の高いところまで連れて行かれるかと思いました。
 そして、圧倒されたのが第4楽章。リズムの饗宴に狂喜乱舞、思いがけない演出に驚愕、これでもか!と押し寄せてくる、息もつかせぬ音の波動にノックアウトされた、といった感じでした。
 強烈なリズム打撃に続いて始まる、第1主題。本当に、驚かされました。
 あんな聞かせ方もあるのか、と。これまた目からウロコが50枚くらいポロポロと落ちた感じです。まさか、ゆっくり始めて加速するなんて! しかも、それが決して奇をてらったものではなくて、こういう演奏もアリなんだ、と納得できてしまうから、本当に不思議です。さすがでございます。
 そして、弦楽器が対向配置になっていると、こういう風に聴こえるんだなぁ、と。視覚的にも楽しませていただきました。

 演奏会やCDで、繰り返して、数え切れないほど聴いていた曲のはずなのに。初めて聴いた!と思うような新鮮な驚きと発見に満ち溢れていて。曲や、聖響さんの指揮に煽られるようにガンガンにテンションが上がって、かなりノリノリでガッツリと聴いてしまいました。音楽と一緒に、狂喜乱舞してしまったようでした。……周囲にいた方に、ご迷惑をおかけしなかったか、と。ちょっと心配なのですが(笑)
 指揮と演奏に圧倒されて、心臓がドキドキを通り越してバクバク状態で。あまりの迫力に、泣くことすら忘れて、演奏に没頭してしまいました。聴きながら、手が震えておりました。
 ただただ興奮して、曲が終わった後は、感情を爆発させるかのように拍手してしまいました。

 3人の巨匠が生み出した交響曲を1日で聴いた、という満足感と。
 大阪センチュリー交響楽団の演奏だけでなく、金聖響さんの指揮もたっぷりと堪能できたという幸福感で。終わった後は、本当に頭の中が真っ白でした。
 その反動なのか、帰りの電車では思い出し笑い&思い出し泣きを堪えるのに必死でございました(笑)
 家に帰り着いて、この感想を書くためにコンサートを反芻して、やっと泣きました。それほどまでに、圧倒された演奏会でした。
 私事でいろいろあって、どうなるかと思いましたけれど、行けてよかったです。
 励まして下さったり、行けるように、と後押しして下さったりした方々と。
 素晴らしい曲を生み出して下さった3人の偉大な作曲家と。
 素晴らしい演奏を聴かせて下さった、金聖響さんと大阪センチュリー交響楽団の皆様方に、心から感謝致します。

 さて、次回は11月27日です。
 『告別』『英雄』と39番。これまた、目が離せない。というよりむしろ、絶対に目を離したくない!と思うプログラムです。
 特に『告別』は、生で聴くのは初めてなので。その演出も含め、楽しみでございます♪

<以後、後日談>

 この感想を書いた翌日の午後。
 これ以上ないほどの歓喜と感動に満たされ、その余韻に浸る私の様子を見届けたように、離れて暮らす祖母が亡くなりました。この日のコンサートは、私を可愛がってくれていた祖母からの、最後の贈り物だったように思います。
 そういう意味でも、この日のコンサートは、私にとって生涯忘れられない、特別なコンサートになりました。
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【当記事にいただいたコメント】
当記事には、以下のようなコメントをいただきました。
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ありがとうございます
2005-10-17 22:25:56 結月秋絵
>りゅう様。

ようこそお越し下さいました。

温かいお言葉、心に沁みました。
仰るとおり、もしかしたらずっと、祖母の心が側にいて、守ってくれていたのかもしれません。
そう思わずにいられないほど、昨日は恵まれた1日でした。

コメントとTB、ありがとうございます。
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私も・・・
2005-10-17 21:20:02 親父りゅう

昨日は感激いたしました。
素晴らしいベートーヴェンでしたね。

もしかしたらお祖母さまの御心も会場に共に居られたのかもしれませんね。

TBさせていただきました。
【当記事にいただいたTB】
当記事には以下のブログよりTBをいただきました。

・春&秋&海さま
http://tsutomeso.cocolog-nifty.com/meso/2005/10/post_f306.html
・親父りゅうのつぶやき横丁さま
http://blog.goo.ne.jp/lbrito/e/1471410d61ed805b18a715682f625fce
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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