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金聖響指揮
ベートーヴェン作曲 交響曲第2番、第7番
  (2003年リリース WPCS-11684)


ベートーヴェン作曲

  交響曲第2番 ニ長調 作品36
   第1楽章 Adagio molto-Allegro con brio
   第2楽章 Larghetto
   第3楽章 Scherzo(Allegro)
   第4楽章 Allegro molto

  交響曲第7番 イ長調 作品92
   第1楽章 Poco sostenuto-Vivace
   第2楽章 Allegretto
   第3楽章 Presto
   第4楽章 Allegro con brio

管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮:金聖響
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 第5番から、第3番と、リリースされた順番を逆から辿っていった、金聖響さん&OEKさんのベートーヴェン交響曲シリーズ。ついに、最初にリリースされ、聖響さん単独ではデビューCDとなったこの2番と7番を聞きました。
 何故、2番と7番の組み合わせなんだろう?と思っておりましたら、この2曲。オーケストラの楽器編成が全く同じなのだそうです。不勉強な私は、ライナーノーツを読みながら「へぇ~」と、頭の中で“へぇボタン”を押しておりました(笑)

 で、以下感想ですが、まずは第2番から。

 交響曲第2番は、その後に作曲された第3番《英雄》の陰に隠れてしまうように、地味な存在だと思うのですね。
 実際、私もコンサートで耳にしたことが1度はあって(一応、ベートーヴェンの交響曲は一通り生で聴いています)。
 CDも持っていて(それも、購入したのではなく、「要返却」と書かれているにもかかわらず、会社を辞めてしまったのでそのまま手元に持っているサンプル盤を;)
 何度か耳にしているはずなんですが……正直申し上げまして、「で、どんな曲だっけ?」という状態でした。このCDを聴くまでは。

 第1楽章の冒頭、ゆったりとした序奏は壮大で、木管楽器が大活躍、といった感じで。途中、一瞬第九を思わせるような場面もあって。テンポが上がってからは、躍動感があって。うわぁ、こんなに面白い曲だったんだ~♪と思いました。
 第2楽章は、一転してとても落ち着いた様子の、しっとりと聴かせる緩徐楽章です。弦楽器の響きがとても綺麗で、ヴィブラートをあまりかけないために、ちょっと線が細いなぁ、と感じる音色が絶妙で、メロディの美しさを引き立たせているような気がします。
 第3楽章は、力強さを感じさせてくれるスケルツォ。クレッシェンドしたかと思うとディミニュエンドする、あの音のうねりがとても好きです。とても短い楽章ですが、短いだけにギュッ!といろいろなものが凝縮されているような気がします。
 ラストの第4楽章は、聴いた瞬間に「うわ、可愛い~♪」と微笑ましく思ってしまいました。ピリリと効いたフルートも、細かく刻む弦楽器も可愛らしくて。流麗なメロディにうっとりしていると、一転して激しくなって。何となく、ベートーヴェンさんの気まぐれに振り回されているような気分になって、楽しくなります。

 とまぁ、楽章ごとに大まかな感想を述べさせていただいたのですが、全体として。
 第2番って、こんなに楽しい曲だったんだ!
 と、またしても目からウロコが落ちました。本当に、今まで私はこの曲の何を聴いていたんだろう!?と、5番、3番に続いて「やっとわかったか? この曲、こんなに楽しいんやで」と、聖響さんにガツンとやられた気分です(笑)

 続きまして、第7番の感想に移らせていただきます。

 第7番は、副題こそついていないものの、結構有名な交響曲だと思うのですね。聴いていてとても楽しいですし、第4楽章などは「ベートーヴェンが酒に酩酊しながら作曲したようだ」と言われている、なんてエピソードもあるくらいなので。
 私も、このCDを聴く前から7番は好きな交響曲リストに入っておりました。

 第1楽章はどっしりと落ち着いた序奏から始まって、木管楽器に導かれながらテンポが上がって、一気に華やかなリズムの応酬、といった感じでしょうか。バロックティンパニがビシッ!とリズム隊を締めているのが、元打楽器の私的には好ましいです。
 第2楽章は、比較的ゆっくりしたテンポで(と言っても、アレグレットなのでそれほど遅くはないですけれど)、明るい第1楽章から一転して短調です。でも、葬送行進曲のようなリズムが全曲を通して流れていて、だんだん音量が大きくなっていって……やっぱり、好きです♪
 第3楽章は、またまた速いテンポで展開されるスケルツォ楽章。私が持っている別のCDでは冒頭の主題が繰り返されるのですが、この録音で使用されている楽譜ではその繰り返しが書かれていないらしく、そのまま次へと曲が進んでいきます。そのまま速いテンポで突っ切るのかと思ったら、テンポが緩んで優雅で壮大なメロディが展開されるのも、この曲を聴いていて飽きない理由の一つかもしれません。
 ラストの第4楽章は、まさに狂喜乱舞といった印象の華々しい楽章です。指揮者もオーケストラも、楽譜に書かれている音符に導かれるままに暴れている、といった感じを受けるのは私だけでしょうか(笑)
 一度、ミニスコアを見たことがありますが、それを見て、こんな音が鳴るんだろうなぁ、と想像するだけでも楽しくて、思わずニヤニヤしてしまいました(笑)
 この録音ではヴァイオリンが対向配置なので、最後の方で第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが交互に同じ動きを受け渡していく部分は、右左交互に音が聴こえてきて、ホールで聴くとそういう音響効果も楽しめるのではないかと思います。
 
 今まで聴いてきた第5番《運命》や、第3番《英雄》でも思ったのですけれど。
 金聖響さんが振るベートーヴェンの交響曲は、弦楽器と管・打楽器が対等な関係にあるような気がします。と言いますのが、指揮者によっては弦楽器の響きを重視して、管楽器やティンパニの音が目立たない演奏になっていることもあるのですね。実際、私が持っている別の録音は、その傾向が強いです。……あえて、指揮者の名前は申し上げませんが(苦笑)
 聖響さんのCDを聴いて、改めて別のCDを聴き直してみて「なるほど、これに慣れた耳には、聖響さんの演奏が斬新に聴こえるのは、無理ないかもしれない」と思いました。

 CDのライナーノーツには「近くにいたんだ! こんな凄い指揮者が!」といったことが書かれていましたが(これを書いている現在、現物が手元にないため詳細が確認できておりません、申し訳ないです;)
 CDを聴いて、まさに同感だと思いました。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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