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 昨年の6月15日に全国ツアー初日の演奏を聴いてから数か月。
 地元岡山に、岡フィルの第40回定期演奏会以来、1年5か月ぶりに指揮者・金聖響さんをお迎えしての演奏会でした。
 そして今年初演奏会、初聖響さん。
 聴き初めの演奏会と相成りました。

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佐村河内守作曲 交響曲第1番≪HIROSHIMA≫全国ツアー

佐村河内守:交響曲第1番≪HIROSHIMA≫

指揮:金聖響
管弦楽:広島交響楽団

岡山シンフォニーホール 14:30~
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 今日はホールへお越しになられる予定だった作曲者の佐村河内さんが、急な体調不良により来場されない、というアナウンスが開演前にありました。佐村河内さんの体調も気になる所ではありますが、大編成のオーケストラと金聖響さんをお迎えして、コンサートの開演です。
 今日の席は、ホールのほぼど真ん中。ステージまではちょっと距離がありますが、演奏を満喫するにはいい席でした。
 聖響さんは、ツアー初日と同じく、燕尾服でのご登場です。

 私がこの交響曲をホールで聴くのは二度目。
 ツアー初日から数か月、この曲を振り続けてきた聖響さんが、今日はどんな演奏を聴かせてくださるのかを楽しみにしておりました。
 そして広響さんも、年末に広島での演奏会を経験してから今日の演奏会に臨んでおられることもあり、曲への理解も深まっているのではないかと期待しておりました。

 この交響曲に対する印象は、すでに初日の時に述べているので割愛いたします。
 ただ、初日の時は何となくぼんやりと受け止めていた印象が、ハッキリとより明確にわかったような気がしました。

 冒頭の、静かな低音で始まる混沌とした様子。
 悲劇の始まりを告げるような大音響。
 突き落とされた闇の底から救いを求めるような印象を受ける、教会音楽のような旋律。
 美しくも悲しい金管のコラール。
 幾度も襲い掛かる絶望と、七難八苦のような試練。
 蜘蛛の糸のような救いに手を延ばそうとするも、幾度も裏切られる様子。
 光と闇のせめぎ合いと闘争。
 最後の最後、第1楽章から何度も登場していたけれど、ずっと短調で演奏されていたものがようやく希望の光を掴んだ瞬間に、長調へと転じる救いのメロディ。

 それらがクッキリと浮かび上がって聞こえてきたように感じられました。
 曲を構成するパーツ、それぞれに与えられている物語がより一層鮮やかに浮かび上がったと言いますか。
 最初に聴いた時よりも、さらにメリハリがついていたように感じたのと同時に。
 初聴きの時には「聖響さんだったら、もっとこうするはずなのになぁ」と感じた、私の印象と実際の演奏との間に生じていた微妙な齟齬が、全て埋められていたような印象を受けました。
 数年間、彼の演奏を追いかけ続けておりますが。そんな中で「彼ならばこうするんじゃないか?」と思っていた、そんな予想をはるかに上回るとてつもない演奏を、今日は聴かせていただいたように思います。

 何だか、もう。
 凄すぎて言葉にならない、と言いますか。

 もちろん、大音響で全開爆っ!!なオーケストラの演奏に圧倒されたのも理由の一つです。
 ただ、それだけではなく。
 こういう言い方をすると大げさかもしれませんが、曲の中に「神」ともいえる存在を感じました。
 佐村河内さんは音楽の神様に選ばれて、この曲を「書かされた」んじゃないだろうか、と。
 神の御業を人に伝えるために、七難八苦を背負い、闇の底へ落とされて、そんな中でこの曲が希望の光と共に降り注いできたんじゃないかと。
 それを、今日の演奏は体現しているようにも感じられました。
 音楽を聴いているんだけれど、それだけじゃない、もっと大いなる存在に触れる体験をしたように感じられたのです。

 ああ、この曲はこんなに素晴らしい曲だったんだ。

 と改めて感じました。
 そして聖響さんは、数か月この曲を振り続けることで、ここまでこの曲を昇華したんだな、と。

 まぁ、ファンの欲目もかなり入っているとは思いますが(笑)
 とても密度の濃い演奏に触れ、あの場で体感できたことに感謝しました。
 地元岡山で、あれほどの演奏を聴くことができて、本当に嬉しく思います。

 ただ、オーケストラの皆様も、聖響さんも。非常に集中されて、素晴らしい演奏をしていただいていたのですが。
 客席に緊張感がなく、静寂な部分で雑音が多数出てしまったことが申し訳なく思います。

 ツアー日程の中に、岡山を組み込んでくださったことに。
 今日の素晴らしい演奏に居合わせていただいたことに。
 その素晴らしい演奏をしていただいた、金聖響さんと広響の皆様方に。
 心から感謝申し上げます。

 そして最後になりましたが、これほどの曲を生み出してくださった佐村河内さんが一日も早く回復されますように、お祈り申し上げます。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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