2013/07/14 20:10:17
5月の第1回に続き、7月は第2回目。
当然、今年のシリーズも全部聴く!ということで、行ってきました。
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聖響×OEKウィーン古典派 第2回
ハイドン作曲 交響曲第102番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:102
モーツァルト作曲 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
(休憩)
ベートーヴェン作曲 交響曲第6番 ヘ長調「田園」 op.68
(アンコール)
モーツァルト作曲 ディヴェルティメント変ロ長調 K.137 第2楽章
指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
ザ・シンフォニーホール 15:00~
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今年、私が足を運ぶ聖響さんのコンサートは、雨の確率100%(笑)
今日も何やら不穏な雲が出ている&降水確率がちょうど終演時間頃に高い。加えて、第4楽章で嵐がやってくる「田園」が演目に入っている。というコトで、雨傘必須?と思いつつ、足を運びました。
第1回に続き、今日も聖響さんは燕尾服姿でのご登場。
まずは、ハイドンから。
前回も、ハイドンってステキやなぁ、と思いましたけれど。
今日の102番もステキでした♪
第2楽章で、首席チェロだけが他の皆さんと違う動きをしていて、それが見え隠れするというか、音楽の隙間から聞こえてくるようで、楽しかったです。(いや、単に私が座っている席がクワイア席なので、聞こえなかっただけだろ、というツッコミが来そうですが;)
第3楽章の木管三重奏も美しくてステキすぎて、聖響さんもいい顏なさってました。聴きつつ、私も思わずニコニコ。
ハイドンは100曲以上も交響曲を書き残しているので、全部は無理だと思いますが。
前回の94番とか、今回の102番とか。他にも有名な曲を選んで…でいいので、聖響さんとOEKさんでCD化していただきたいなぁ、なんてコトを思ってしまいます。
続きましては、モーツァルト。
前回は、モーツァルトの緩徐楽章って催眠効果がハンパないな、と思ったものですが。
今日の演奏は……
第2楽章以降、ラストまで。
超快速アマデウス号、発車!!!
な勢いでした(笑)緩徐楽章、どこにもなかった!!(笑)
第1楽章は普通だったんですよ?
ああ、久しぶりに聴いたなぁ、39番。こんな感じやったなぁ。前に聴いた時よりも、シンプルでコンパクトな音でええなぁ、と。
が、第2楽章。アンダンテ・コン・モート。
始まった瞬間、思わず心の中で思いましたよ。
テンポ速っ!!Σ( ̄□ ̄;)
音楽用語辞典によれば、アンダンテはアダージョ(遅い)とアレグレット(やや快速)の間。
コン・モートは動きをもって、速く。
なので、別に速くてもいいんですよね?
だけど。交響曲で第2楽章で「アンダンテ」ってついてたら、通常は緩徐楽章じゃなかったっけ?
と、思わずプログラムを確認(私は演奏中にプログラムを確認することは、ほぼありません;)
前に聴いた時も、ここまで速くなかったぞ!?と記憶も辿りつつ…なんだけど、ぼやっとしてたら目の前で展開されている音楽に取り残されるような勢い(笑)
でも、その快速テンポでサクサク進む第2楽章のメロディ、なかなか心地よいです。
今回は催眠効果は皆無でした(笑)
続く第3楽章も、結構速いテンポで展開されるメヌエット。
速度指定はアレグレットだから、やや快速なんだけど。本当に快速だった(笑)
たださすがに、途中のクラリネット二重奏になる部分はテンポ落としてました。あそこを超快速テンポで飛ばしたら、メリハリつかない&クラリネットさんが大変なコトになりそうですものね?(笑)
第4楽章も、快速かっ飛ばし!!なアレグロ。
あの快速テンポで、何度も何度も畳みかけるようなメロディを奏でられると、本当に追い立てられているような心地になります。でも、その追い立てられる感じが全然不快じゃない。むしろさらに煽りたくなるような、そんな感じを受けました。
ホント、前に何度か聴いた39番とは全く別物な演奏。
そして多分、OEKさん程度の編成だからこそできる&崩壊することなく演奏できる、ギリギリのラインを狙ったテンポだったのかな?とも思います。
……いや、別に。速さの限界に挑戦しなくてもいいと思うんですけどね?(笑)
39番ってこんな曲だったっけ?と思う、そんな今日のモーツァルトでした♪
で、後半はベートーヴェン。
今回は第6番「田園」です。
前回は暗譜で振っておられた聖響さんですが、今回は楽譜アリ。でもほとんど見てなかったような(笑)
冒頭のメロディから、何とも心地よくて爽やかな風が吹き抜けるような心地です。
私の地元では梅雨明けしてから1週間、連日猛暑&熱帯夜が続いてうだるような暑さだったので。音楽で涼やかな風が吹く、爽やかな高原への旅に連れ出されたような気持ちで聴きました。
速めのテンポで展開されつつ、長いリピートは今回も5番と同様にカット。
第2楽章でも、フルートの旋律が頬を撫でる風のように吹き抜けていったり、鳥の鳴き声に足を止めたり。森の中を流れる小川を散策しているような心地です。
この楽章では指揮棒を置いて指揮していたこともあってなのか、とても優しい穏やかな音色でした、OEKさん。
第3楽章からは、ノンストップでラストまで。これでもか、これでもか!と言わんばかりに連発されるスフォルツァンド、音を掴むように振る聖響さんの指揮、大好きです♪
楽しい宴を邪魔するように、突如風が強くなって、暗雲が立ち込めて、遠雷がだんだん近づいてきて…
なんて様子が、本当に音楽を聴いていると浮かぶような、第3楽章→第4楽章。
ここでは安定の雷神降臨!!でした(笑)
なんかね、メチャメチャ楽しいんですよ、聖響さんの指揮で聴くと。
ゲリラ豪雨、キターーーーッ!!!\(`∀´)/的な(笑)
この楽章では、全楽章を通じて唯一出番のあるティンパニさんが頑張ってました。メチャメチャ頑張って、ドッカンドッカン雷落としまくってました。
でも、まだ足りなかったらしく。
「もっと出して」(左人差し指、クイクイ)
と、マエストロから雷が落ち……もとい、指示が聖響さんから飛んでました(笑)
今日、私が座った席はそのティンパニさんの真後ろだったもので。真下から聞こえてくる音はかなりの迫力だったんですが。
あれだけ出しても、まだ足らんかったんや?
と、思わず笑いがこみあげてしまいました。失礼いたしました。
そんな嵐もだんだん収まって、雲が切れてその隙間から柔らかな日差しが降りてくるような第5楽章。
そういえば、私が初めて聖響さんのコンサートに行った時に演奏されたのも、「田園」だったなぁ。なんてことを懐かしく思い返しました。
そして激しい第4楽章から一転して、優しく美しい音を奏でるOEKさんの演奏に、思わずウルウル。
高潮する音楽と相まって、永遠にこの音楽の中にいたいと思うほどの陶酔を味わわせていただきました。
…なんだけど。
その第5楽章の途中で、ようやく気づけました。
この曲、フライング拍手注意報発令な曲だった!!ということに(笑)
その危惧が杞憂であれば…と思ったんですけど、やっぱり出てしまいましたね。
音が鳴りやむと同時に飛び出したフライング拍手。
頼むから、一度楽譜を見てほしい、と毎度思うんですけどね、この曲。
最後の小節、四分音符の後に休符&フェルマータがついてるんですよ。
つまり、音が鳴りやんでも、まだ曲は続いているんですよ。指揮者が完全に手を下すまでは。
私としては、すぐに拍手をするのが惜しいと思われる演奏だっただけに、このフライングはちょっと残念でした。
今日のアンコールは、弦楽器の方だけが「田園」の後ろに別の楽譜を持っていたので、モーツァルトのディヴェルティメント辺りかな?と推測していましたら、その通りでした。
これまた「緩徐楽章?」な感じの、とても心地いい演奏。
「田園」も素晴らしかったのですが、今日の個人的な大ヒットはモーツァルトでした(笑)
第1回に続き、素晴らしい演奏を聴かせていただいた、金聖響さん&OEKの皆様方。
本当にありがとうございました。
(以下、終演後の余談)
終演後、ホールの外に出たら、明らかにひと雨降った後でした(笑)
ああ、「田園」の嵐の訪れと共に、本当に雨降らせちゃったのね、マエストロ(笑)
なんて思いながら駅までの道のりを歩いていると、途中でポツポツと再び雨が…
そして、ゴロゴロと雷が……
……えーと、そこまで第4楽章をリアルに再現していただかなくてもいいんですけど……(・・;)
と思ったのでした(笑)
本当に、今年の聖響さんのコンサートは雨の確率100%です(笑)
当然、今年のシリーズも全部聴く!ということで、行ってきました。
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聖響×OEKウィーン古典派 第2回
ハイドン作曲 交響曲第102番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:102
モーツァルト作曲 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
(休憩)
ベートーヴェン作曲 交響曲第6番 ヘ長調「田園」 op.68
(アンコール)
モーツァルト作曲 ディヴェルティメント変ロ長調 K.137 第2楽章
指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
ザ・シンフォニーホール 15:00~
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今年、私が足を運ぶ聖響さんのコンサートは、雨の確率100%(笑)
今日も何やら不穏な雲が出ている&降水確率がちょうど終演時間頃に高い。加えて、第4楽章で嵐がやってくる「田園」が演目に入っている。というコトで、雨傘必須?と思いつつ、足を運びました。
第1回に続き、今日も聖響さんは燕尾服姿でのご登場。
まずは、ハイドンから。
前回も、ハイドンってステキやなぁ、と思いましたけれど。
今日の102番もステキでした♪
第2楽章で、首席チェロだけが他の皆さんと違う動きをしていて、それが見え隠れするというか、音楽の隙間から聞こえてくるようで、楽しかったです。(いや、単に私が座っている席がクワイア席なので、聞こえなかっただけだろ、というツッコミが来そうですが;)
第3楽章の木管三重奏も美しくてステキすぎて、聖響さんもいい顏なさってました。聴きつつ、私も思わずニコニコ。
ハイドンは100曲以上も交響曲を書き残しているので、全部は無理だと思いますが。
前回の94番とか、今回の102番とか。他にも有名な曲を選んで…でいいので、聖響さんとOEKさんでCD化していただきたいなぁ、なんてコトを思ってしまいます。
続きましては、モーツァルト。
前回は、モーツァルトの緩徐楽章って催眠効果がハンパないな、と思ったものですが。
今日の演奏は……
第2楽章以降、ラストまで。
超快速アマデウス号、発車!!!
な勢いでした(笑)緩徐楽章、どこにもなかった!!(笑)
第1楽章は普通だったんですよ?
ああ、久しぶりに聴いたなぁ、39番。こんな感じやったなぁ。前に聴いた時よりも、シンプルでコンパクトな音でええなぁ、と。
が、第2楽章。アンダンテ・コン・モート。
始まった瞬間、思わず心の中で思いましたよ。
テンポ速っ!!Σ( ̄□ ̄;)
音楽用語辞典によれば、アンダンテはアダージョ(遅い)とアレグレット(やや快速)の間。
コン・モートは動きをもって、速く。
なので、別に速くてもいいんですよね?
だけど。交響曲で第2楽章で「アンダンテ」ってついてたら、通常は緩徐楽章じゃなかったっけ?
と、思わずプログラムを確認(私は演奏中にプログラムを確認することは、ほぼありません;)
前に聴いた時も、ここまで速くなかったぞ!?と記憶も辿りつつ…なんだけど、ぼやっとしてたら目の前で展開されている音楽に取り残されるような勢い(笑)
でも、その快速テンポでサクサク進む第2楽章のメロディ、なかなか心地よいです。
今回は催眠効果は皆無でした(笑)
続く第3楽章も、結構速いテンポで展開されるメヌエット。
速度指定はアレグレットだから、やや快速なんだけど。本当に快速だった(笑)
たださすがに、途中のクラリネット二重奏になる部分はテンポ落としてました。あそこを超快速テンポで飛ばしたら、メリハリつかない&クラリネットさんが大変なコトになりそうですものね?(笑)
第4楽章も、快速かっ飛ばし!!なアレグロ。
あの快速テンポで、何度も何度も畳みかけるようなメロディを奏でられると、本当に追い立てられているような心地になります。でも、その追い立てられる感じが全然不快じゃない。むしろさらに煽りたくなるような、そんな感じを受けました。
ホント、前に何度か聴いた39番とは全く別物な演奏。
そして多分、OEKさん程度の編成だからこそできる&崩壊することなく演奏できる、ギリギリのラインを狙ったテンポだったのかな?とも思います。
……いや、別に。速さの限界に挑戦しなくてもいいと思うんですけどね?(笑)
39番ってこんな曲だったっけ?と思う、そんな今日のモーツァルトでした♪
で、後半はベートーヴェン。
今回は第6番「田園」です。
前回は暗譜で振っておられた聖響さんですが、今回は楽譜アリ。でもほとんど見てなかったような(笑)
冒頭のメロディから、何とも心地よくて爽やかな風が吹き抜けるような心地です。
私の地元では梅雨明けしてから1週間、連日猛暑&熱帯夜が続いてうだるような暑さだったので。音楽で涼やかな風が吹く、爽やかな高原への旅に連れ出されたような気持ちで聴きました。
速めのテンポで展開されつつ、長いリピートは今回も5番と同様にカット。
第2楽章でも、フルートの旋律が頬を撫でる風のように吹き抜けていったり、鳥の鳴き声に足を止めたり。森の中を流れる小川を散策しているような心地です。
この楽章では指揮棒を置いて指揮していたこともあってなのか、とても優しい穏やかな音色でした、OEKさん。
第3楽章からは、ノンストップでラストまで。これでもか、これでもか!と言わんばかりに連発されるスフォルツァンド、音を掴むように振る聖響さんの指揮、大好きです♪
楽しい宴を邪魔するように、突如風が強くなって、暗雲が立ち込めて、遠雷がだんだん近づいてきて…
なんて様子が、本当に音楽を聴いていると浮かぶような、第3楽章→第4楽章。
ここでは安定の雷神降臨!!でした(笑)
なんかね、メチャメチャ楽しいんですよ、聖響さんの指揮で聴くと。
ゲリラ豪雨、キターーーーッ!!!\(`∀´)/的な(笑)
この楽章では、全楽章を通じて唯一出番のあるティンパニさんが頑張ってました。メチャメチャ頑張って、ドッカンドッカン雷落としまくってました。
でも、まだ足りなかったらしく。
「もっと出して」(左人差し指、クイクイ)
と、マエストロから雷が落ち……もとい、指示が聖響さんから飛んでました(笑)
今日、私が座った席はそのティンパニさんの真後ろだったもので。真下から聞こえてくる音はかなりの迫力だったんですが。
あれだけ出しても、まだ足らんかったんや?
と、思わず笑いがこみあげてしまいました。失礼いたしました。
そんな嵐もだんだん収まって、雲が切れてその隙間から柔らかな日差しが降りてくるような第5楽章。
そういえば、私が初めて聖響さんのコンサートに行った時に演奏されたのも、「田園」だったなぁ。なんてことを懐かしく思い返しました。
そして激しい第4楽章から一転して、優しく美しい音を奏でるOEKさんの演奏に、思わずウルウル。
高潮する音楽と相まって、永遠にこの音楽の中にいたいと思うほどの陶酔を味わわせていただきました。
…なんだけど。
その第5楽章の途中で、ようやく気づけました。
この曲、フライング拍手注意報発令な曲だった!!ということに(笑)
その危惧が杞憂であれば…と思ったんですけど、やっぱり出てしまいましたね。
音が鳴りやむと同時に飛び出したフライング拍手。
頼むから、一度楽譜を見てほしい、と毎度思うんですけどね、この曲。
最後の小節、四分音符の後に休符&フェルマータがついてるんですよ。
つまり、音が鳴りやんでも、まだ曲は続いているんですよ。指揮者が完全に手を下すまでは。
私としては、すぐに拍手をするのが惜しいと思われる演奏だっただけに、このフライングはちょっと残念でした。
今日のアンコールは、弦楽器の方だけが「田園」の後ろに別の楽譜を持っていたので、モーツァルトのディヴェルティメント辺りかな?と推測していましたら、その通りでした。
これまた「緩徐楽章?」な感じの、とても心地いい演奏。
「田園」も素晴らしかったのですが、今日の個人的な大ヒットはモーツァルトでした(笑)
第1回に続き、素晴らしい演奏を聴かせていただいた、金聖響さん&OEKの皆様方。
本当にありがとうございました。
(以下、終演後の余談)
終演後、ホールの外に出たら、明らかにひと雨降った後でした(笑)
ああ、「田園」の嵐の訪れと共に、本当に雨降らせちゃったのね、マエストロ(笑)
なんて思いながら駅までの道のりを歩いていると、途中でポツポツと再び雨が…
そして、ゴロゴロと雷が……
……えーと、そこまで第4楽章をリアルに再現していただかなくてもいいんですけど……(・・;)
と思ったのでした(笑)
本当に、今年の聖響さんのコンサートは雨の確率100%です(笑)