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 思い返せば、2005年5月1日
 金聖響という指揮者に出会ったのは、その日の事でした。
 ほとんど一目惚れ状態でファンになり、以来ずーっと大阪や金沢や横浜や…と、彼の公演を聴くべく各地を遠征するようになりました。
 あちこち遠征して、素晴らしい演奏に感動しながらも、ずっと心の中にあった願い。
 それは

 いつか地元で、岡山で。
 全力で指揮をする聖響さんを拝見して、曲を聴いて感動したい。

 というもの。
 それが叶う、とわかったのは去年の9月、地元で活動しているプロのオーケストラ、岡山フィルの定期演奏会を聴きに行き、プログラムの中に差し込まれていた「あなたの好きな曲はなんですか?」というアンケート用紙を見た時のことでした。
 2012年9月に行われる、岡山フィル結成20周年記念の定期演奏会40回を振りに来る指揮者が、金聖響さん。
 それを見た瞬間に、思わずホールのホワイエで「よっしゃ!!!」と何度もガッツポーズ(苦笑)
 ようやく念願が叶うと有頂天になって、肝心のその日の演奏会で最初の曲が全く頭に残っていない、という状況でした(苦笑)

 前置きが長くなりましたが、それだけ待ち続け、願い続けていた演奏会だったということで。それでもかなり簡潔に書かせていただきました(笑)

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第40回 岡山フィルハーモニック管弦楽団 定期演奏会~あなたが選んだベストオブクラシック

チャイコフスキー作曲:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ヴァイオリン独奏:松山冴花

(休憩)

ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番ホ短調「新世界より」

(アンコール)
ブラームス作曲:ハンガリー舞曲第1番
ビゼー作曲:アルルの女より アダージェット

指揮:金聖響
ゲストコンサートマスター:崔文洙
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団

岡山シンフォニーホール 15:00~
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 冒頭で書いた私のそんな思い入れはいいとして。
 ようやく地元で聴ける、聖響さん。
 この日は燕尾服でのご登場でした。

 短めの序曲もなく、いきなり協奏曲からスタートだったこの日の公演。
 ヴァイオリン独奏の松山さんは、鮮やかな紅色のドレスでご登場されました。
 そして始まったチャイコン。

 弦楽器のみで始まる第1楽章の序奏。その音を聴いた時、失礼ながら「岡フィルってこんなに弦の綺麗なオケだったかしら?」と思いました。
 コンマスの崔さんがリードしていたから、というのもあるかもしれませんが。とてもまろやかで柔らかくて、美しい響きでした♪
 そして途中から入ってくるソリスト松山さん。一つ一つのフレーズをたっぷりと歌わせる方とお見受けしました。
 ソリストさんがちょっとゆっくりテンポ&岡フィルさんとは初の顔合わせ(メンバーの中には、聖響さんと共演機会の多い方もおられましたが)ということもあってか、聖響さんにしては遅めのテンポで第1楽章は展開していったのですが……
 第1楽章の独奏ヴァイオリンによるカデンツァの前、管弦楽のみで演奏される部分で、煽る煽る(笑)
 やはり、そこはテンポ上げてくるのねっ!!(*^^)b
 と、聴きながら思わずニヤリ。

 第2楽章は松山さんがしっとりと歌い上げてくださって、思わず聴き入ってしまいました。
 で、第3楽章に入る直前。
 短いフレーズを何度も繰り返しながらオーケストラの音量がだんだん小さくなっていって、究極にまで小さくなって、そこからノンストップで第3楽章へバンッ!!!!と突入。
 という効果を狙っているわけなのですが。
 楽譜にもppと書かれているんですが、さらに小さく…と促す聖響さんの指示ほど、木管楽器の音量が落ち切っていなくて…。楽器の特性もあるので、あれ以上落ちないよ(^_^;)というのもあると思うんですが。もうちょっと落差が欲しかったな、と思います。

 で、いろんな意味でスリリングな展開だった第3楽章。
 第1主題も好きですが、ヴァイオリンの中低音が炸裂する第2主題が特に好き♪それを美しく、かつ艶やかに響かせて下さるヴァイオリニストは大好物です♪
 この日の松山さん、本当にステキでした(^^)
 曲そのものが、オケとの掛け合いもあってスリリングな展開なんですが。独奏ヴァイオリンとオケの掛け合いが続いた後、チェロだけ残して第2主題が転調して出てくる部分があるんですが、その直前にソリスト松山さんの髪留めが落ちてしまい(掛け合いの部分とか、結構エキサイトしてましたから;)、おだんごにまとめていた髪が下りてしまうというハプニングがΣ( ̄□ ̄;)
 でもタイミングを外すことなく、転調した第2主題を弾き始められて、聴きながら思わずほっとしました(^_^;)
 ちょっとハラハラする部分もありましたが、そのまま何事もなく最後まで行くのか……と思いきや。
 聖響さんがおとなしく終わるワケがなかった(笑)
 再び第1主題を繰り返して、フィナーレへGO!!な展開になる時に、ガンガン攻めてきました(笑)
 いやぁ、煽る煽る。
 テンポ速い速い。
 ついてこられないヤツは置いていくぜ!!!的な感じで、聖響さんも松山さんもぶっ飛ばしてました(笑)

 演奏のアラが聴こえた方には、いろいろと「う~ん?」な点もあったと思うんですが。
 とてもエキサイティングにしてスリリング、ある意味で一発本番な合わせ物という側面も持っている協奏曲としてはステキすぎる演奏だったように、私は思いました。
 だって、聴いててすごく楽しかったんだもん(笑)

 後半は「新世界より」。
 こっちは相当気合入れてくるだろうな、と予想はしておりましたが。
 想像以上でした。

 第1楽章の、ちょっと物哀しい序奏から聖響さんが指揮棒を一閃。
 チャーラ チャン!
 バババンッ!!!
 とオケに続いて轟く渡邉さんのティンパニが、もうっ!!!
 最初からキレキレで、全開。ホール中に雷鳴が轟くような鋭さと音量。
 これだよ、コレッ!!!
 と、思わず心の中で拍手。
 聖響さんが指揮で、渡邉さんがティンパニなら、こうでなきゃ!!と私が勝手に思っていたドンピシャな音色と音量でした。
 冒頭からテンション上がりまくりです。
 テンポは聖響さんにしてはそんなに速くなくて。
 まだエンジンかかりきってないかな?という印象でしたが、結構エキサイティングな展開でした。

 続く第2楽章。
 コールアングレの音色も旋律もとても美しい響きで、久しぶりに泣かされました(笑)
 何なんだろうなぁ、聖響さんが振る緩徐楽章のこの美しさは。
 この日の演奏は、程よいテンポを保ちながら凄く丁寧に表情をつけて、歌い上げていたような印象を受けました。
 コールアングレが率いる主題の旋律を始め、全体的に郷愁を誘う楽章なんですけど。
 途中、オーボエやフルートが先導して曲調が変わって明るくなっていく辺りは、低く重く垂れこめた曇天に光が差すようにも思えて、一筋の希望が見えるんですよね。 
 昔を懐かしむ気持ちも、帰りたいとどこか願うような気持ちも、新しい場所へ踏み出す不安も。
 全部抱えた上で、希望の光と共に確かな一歩を踏み出していく。
 そんな心地にさせてくれるような、今日の演奏でした。

 やっぱり、アレか。
 途中で聖響さんのお声も聞こえて、相当力が入っているなと感じたので。
 余計に感情移入しちゃったのかもしれません(^_^;)
 第2楽章ラスト、コントラバスの音が消えていくまで、聴き入っておりました。

 第3楽章も、飛ばしすぎない程度にエキサイト。
 ここでも渡邉さんのティンパニがキレてました♪
 やっぱりサイコーっす(*^^)b
 激しく追い立てられるような部分と、牧歌的な雰囲気が漂う木管の響きとの対比。
 今日も見事でした。
 が、ちょっと残念だったのは。
 私が座っていた位置からは、トライアングルさんが遅れがちに聞こえたことでした。他の場所では大丈夫だったのかもしれませんが…
 あのホール、場所によって聞こえ方が全然違うので(^_^;)
 前に1階席の脇の方に座っていて、ホルンの音だけ上から分離して降ってきたり。
 2階席最前列の真ん中に座っていて、ヴァイオリン協奏曲でソリストとオケの音が分離したり。
 地元岡山自慢のホールではあるけれど、音響的には「何だかなぁ?」な経験が多いのも事実だったりします(^_^;)

 そしてこの日は第3楽章からアタッカで突入……はしなかったけど、必要最小限の間しか置かずに突入した第4楽章。
 金管楽器さん、全開(笑)
 聖響さん、かなりエキサイト。
 ホルンの後打ちを強調させるとか、そういうのは今日はなかったけど。でも第4楽章後半から全開だったなぁ、聖響さん。
 初顔合わせの方も結構いらっしゃって、聖響さんにとっては「普通」の対向配置も初めて?な方もおられたはずの岡フィルさんなので、いつも大阪や横浜などで見られる、共演の機会が多いオケよりも丁寧に振っている印象があったんですけど。
 見ていて途中から「スイッチ入った?」的な感じでした。
 フィナーレに向けて煽るだけ煽って、盛り上げるだけ盛り上げておいて、最後はフワリと溶けるような音で締めるあの手法は、いつもながら見事だと思います。

 その最後の音がホールから完全に消えて、漂う余韻まで味わ……おうとしたその瞬間に、やはり起きてしまいましたフライング拍手っ!!(-д-メ)
 フライング拍手の確率、高すぎです(-_-;)
 聖響さん、今日座った場所からはお顔は見えませんでしたが、多分盛大に苦笑しておられたはず。だって
「アチャー、フライングやぁ」
 的に、軽く体がグラリ(笑)
 そのままほぼ満員に近かった客席の半数以上から拍手が起きてしまったので、ゆっくりと振り下ろそうとしていた左手を途中であきらめてしまわれましたもの(泣)
 濃密な演奏だっただけに、かなり残念でした、フライング拍手。

 でもまぁ、気を取り直して。
 今日のアンコールは2曲。
 1曲目は、「新世界」の後はこれで決まりっ!!的な定番プログラムなんでしょうか。
 今まで何度聞いたかわからないお約束な「ハンガリー舞曲第1番」(笑)
 出だしの音を聞いた瞬間に「やっぱり!!!!」でした(笑)
 直前の「新世界」で弾みがついたんでしょうか、結構飛ばしてました。

 そして2曲目は、ビゼー作曲「アルルの女」から「アダージェット」。
 弦楽器のみで演奏されたのですが。
 岡フィルさんの弦の美しい響きを存分に発揮して下さって、涙腺直撃されました。
 本当に素晴らしい演奏でした!!

 ……のですが。
 ここでもまた、さっきフライングした方が、まだ聖響さんが完全に手を下ろしていないのにフライング拍手を開始。でも乗っかって拍手する方が今回は少なくて、いったん引きました。
 で、完全に聖響さんが手を下ろして、指揮棒を譜面台に置いて、クルッと振り向いてからようやく拍手!!!!
 と相成ったわけですが。
 客席に振り向いた時に
「拍手な、ちょぉっと早いねん」(←勝手に脳内でアフレコ;でも、あまり外れてないと思う;)
 とのアクションが(笑)
 客席に突っ込み入れたの、ファンになってから初めて見ました(笑)(笑)

 そういうの、全部顔に出ちゃうのが聖響さんのいいトコなんですよね(^_^;)

 個人的な思い入れもあって、素晴らしい演奏を聴かせていただいて。
 感激で泣きながら、同時に笑いが止まらない、というミョーなことになりながら拍手してました(笑)

 ファンになってから、初の地元でナマ聖響さん。
 いろんな意味で満喫いたしました(^^)
 素晴らしい演奏を聴かせて下さった金聖響さん、松山冴花さん、岡フィルの皆様方。
 本当にありがとうございました(深礼)
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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