2012/01/09 00:38:16
2012年、明けましておめでとうございます。
昨年は東日本大震災の影響もあり、またツイッターで呟いて終わりになってしまい、コンサートを聴きに行ってもここに感想を書くまでには至らないケースが多かったのですが。
今年はまた、頑張って感想書きを復活させようかな?と思います。
いつまで持続できるかわかりませんが(苦笑)
もしここをまだ読んで下さっているかたがいらっしゃれば、またよろしくお願い致します。
地震や台風による自然災害が相次ぎ、政情も不安定でふさぎ込むことも多かった2011年。
そんな2011年を1秒でも早く終わらせて、新しい2012年を希望と共に迎えたい!という気持ちの表れだったかどうかはわかりませんが、4.5秒フライングで始まった(!?)2012年。
そのフラゲ2012年を東急ジルベスターコンサートにて演出して下さった(?)金聖響さんの2012年ナマで初聴き&コンサート始めに、2年ぶりに「21世紀の新世界」へ行ってきました。
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21世紀の新世界
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ヴァイオリン独奏:米元響子
(休憩)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
(アンコール)
ベートーヴェン:歌劇「プロメテウスの創造物」より序曲
指揮:金聖響
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
ザ・シンフォニーホール 14:00~
------------------------------------------------------
コンサートの幕開けは、華麗で明るい「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズ。
確か、過去にもこの曲で幕開けになったことがあったはずで。何度となく耳にしている曲でした。
今日も華やかな演奏で、ステキでした。
前半のメインはチャイコン。
ヴァイオリン独奏の米元さん、胸元は鮮やかなピンクの薔薇の花がついていて、胸の下から淡いピンク色に切り替わってふわっとしたドレス姿でご登場でした。
チャイコンも大好きな1曲ですが、米元さんのヴァイオリンがこれまたステキな音色でした。
伸びやかな高音、艶のある低音。
華々しく終わる第1楽章の後は、客席から拍手まで飛び出してしまうほどの演奏でした。
指揮台の隅に置いていた(預かってもらっていた?)弱音器をつけて奏でられる第2楽章は、切々と歌い上げるメロディがこれまたステキで。
ギリギリまで音量を絞って、一気に爆発させる所から始まる第3楽章は、かなりのアップテンポ。この楽章で奏でられる、ヴァイオリンの低音域でのメロディが大好きなんですけど。今日の米元さんの演奏も、素晴らしかったです。
第1楽章も第2楽章も、そんなに速くないほどほどのテンポだったんですが。
第3楽章はさすがに速かった(笑)艶のあるメロディもさることながら、オケと独奏ヴァイオリンの掛け合いの応酬とか、とても聴き応えがありました。
…で、演奏が終わった後。2楽章で使用して、3楽章では再び指揮台の隅に置いていた米元さんの弱音器。ちゃんと聖響さんがそれを持って、ステージから下りる米元さんの後を追ってました(^^)
2012年の初聴きで、大好きなチャイコンをステキな演奏で聴くことができて、幸せでした♪
休憩時間を挟んで、後半はいよいよ「新世界」より。
去年は聴きに行けなかったので、一昨年以来になるんですが。
その一昨年は、コーフンしすぎて体の機能が停止&しばらく放心状態な大爆演。今年は関西フィルさんも対向配置になっているし、演奏もどうなるかな?と思いつつ、ワクワクする気持ちを抑えながら、静かに曲が始まりました。
…と思ったら、静寂を切り裂くようなティンパニの一閃。
第1楽章は、比較的落ち着いたテンポでした。曲が激しくなってからも、速くならないようにと抑制しつつも、緊張感が漂っていて。メロディのアーティキュレーションはかなりハッキリくっきりしていて、でも一つ一つのメロディがしっかりと歌いあげられているように感じられました。ティンパニにはかなり強打させてましたけど、金管楽器は今までほど強調してないかな?という印象。楽章の後半は、聖響さんはほとんど楽譜を見ずに振っておられました。
第2楽章もそんなに速くないテンポだったので、コールアングレのメロディがよりしんみりと、心にしみました。
この楽章のメロディは、本当に郷愁を誘うと言いますか。
生まれも育ちも地元で、地元から外に出て暮らしたことは一度もないので、想像でしかないんですけど。
新天地での生活をスタートさせて、時折故郷のことを思い出すような心境なのかな?と。故郷を懐かしく思いつつも、新しい生活には楽しいことも希望もあって。でも時々試練というか、しんどい思いもして。
そのうち古い思い出はだんだん思い出せなくなってくるけど、里帰りしたらその記憶が鮮やかに蘇ってくる。
なんてストーリーが頭に浮かぶような。
そんなしっとりとした演奏でした。
第3楽章も、勢いに任せて突っ走るぜ!ではなく、きっちりと制御されているように感じました。
熱いんだけど、コーフンに任せて暴走はしないというか。
でも、決める所はきっちり決めてくれてました、ティンパニさん♪
木管さんの流麗なメロディと、躍動感あふれるフレーズ。頻繁に場面転換が繰り返されるこの楽章も、とても心地よく聴かせていただきました。
で、アタッカで突っ込む…のではなく、程良く間を取って始まった第4楽章。
大晦日の東急ジルベスターコンサートで最初ちょこっとだけ演奏して下さったので、前日もそれを見返してから教のコンサートに臨んだのですが(笑)
やはり、生で聴くと違います。
今日の聖響さん×関西フィルさんの演奏は、全体的に抑制が効いているというか。熱いんだけど、緊張感もあるんだけど、決して速くなりすぎず、メロディはしっかりと丁寧に歌いあげて、聴かせ所が満載な感じでして。
この楽章も、そんな感じでした。
聖響さんもこの楽章は手元にある楽譜を全く見ずに、ここそこでポイントになるパートには鋭い視線や、指揮棒や指先がビシッと飛んでました(笑)
そして、途中。ティンパニさんがちょっとビミョーに遅れてしまったのか、あるいはこの先テンポアップするからきっちり「どこまでも食らいついてこいよ!」ということだったのか。
久方ぶりに拝見した…
「ちゃんと俺の指揮を見てよ!!!」サイン(笑)
ええ、左手でご自分の目を指さしておられましたとも(笑)
力のこもった指揮に、聴いている方もついエキサイトしてしまいます。
最後、4楽章冒頭の主題が調を変えて出てくる辺り。苦難を越えて前進する、希望に満ちた音のようにも聞こえて、思わずウルッときてしまいました。
そしてラストは昇天と昇華が……
と思ったら、まだ聖響さんの手が上がったままなのに、フライング拍手っ!!!!(血涙)
聖響さんも、「拍手、早すぎやで~」的な感じで微妙に苦笑(^_^;)
適度に抑制が効いていて、でも熱のこもった素晴らしい演奏だっただけに、客席のフライング拍手が残念でした。
で、カテコで何度もステージに呼び戻された聖響さん。
指揮台に勢いよく上がったかと思うと……
ちゃっかり、4月からのシリーズコンサートの宣伝をなさいました。
さすが、抜かりないっ!!!(笑)
その4月からのシリーズコンサート「神々の音楽」第1回はベートーヴェン特集。
というワケで、アンコール曲はベートーヴェン作曲の「プロメテウスの創造物」序曲。
いや、私の席から見えた演奏者さんの譜面台に「Overture」と書かれた楽譜が置かれていたので、何かの序曲を演奏するんだな、ということはわかったんですが。ベートーヴェンでしたか(笑)
「新世界より」は全体的にテンポ遅めというか、速くなり過ぎないように制御されてる感じでしたが。
プロメテウス…の方は、それまで抑えていた分全開っ!!!だったのか。
前奏が終わってから、一気にテンポアップして超快速テンポになってました。
で、またそれを嬉々として振ってるわけですよ、聖響さん。
めっちゃ楽しそう♪
「神々の音楽」では、関西フィルさんと組んで、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、マーラーが演奏されるので。これは楽しみですわっ♪と期待に胸膨らむ演奏でした。
年始から、素晴らしい演奏を聴かせていただきました(^^)
終演後にはサインまでいただいて。
2012年はいいスタートを切れたように思います。
新年早々、燕尾服な聖響さんでしたし♪
今日も楽しませて下さった金聖響さん、米元響子さん、関西フィルの皆様方に感謝致します。
昨年は東日本大震災の影響もあり、またツイッターで呟いて終わりになってしまい、コンサートを聴きに行ってもここに感想を書くまでには至らないケースが多かったのですが。
今年はまた、頑張って感想書きを復活させようかな?と思います。
いつまで持続できるかわかりませんが(苦笑)
もしここをまだ読んで下さっているかたがいらっしゃれば、またよろしくお願い致します。
地震や台風による自然災害が相次ぎ、政情も不安定でふさぎ込むことも多かった2011年。
そんな2011年を1秒でも早く終わらせて、新しい2012年を希望と共に迎えたい!という気持ちの表れだったかどうかはわかりませんが、4.5秒フライングで始まった(!?)2012年。
そのフラゲ2012年を東急ジルベスターコンサートにて演出して下さった(?)金聖響さんの2012年ナマで初聴き&コンサート始めに、2年ぶりに「21世紀の新世界」へ行ってきました。
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21世紀の新世界
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ヴァイオリン独奏:米元響子
(休憩)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
(アンコール)
ベートーヴェン:歌劇「プロメテウスの創造物」より序曲
指揮:金聖響
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
ザ・シンフォニーホール 14:00~
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コンサートの幕開けは、華麗で明るい「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズ。
確か、過去にもこの曲で幕開けになったことがあったはずで。何度となく耳にしている曲でした。
今日も華やかな演奏で、ステキでした。
前半のメインはチャイコン。
ヴァイオリン独奏の米元さん、胸元は鮮やかなピンクの薔薇の花がついていて、胸の下から淡いピンク色に切り替わってふわっとしたドレス姿でご登場でした。
チャイコンも大好きな1曲ですが、米元さんのヴァイオリンがこれまたステキな音色でした。
伸びやかな高音、艶のある低音。
華々しく終わる第1楽章の後は、客席から拍手まで飛び出してしまうほどの演奏でした。
指揮台の隅に置いていた(預かってもらっていた?)弱音器をつけて奏でられる第2楽章は、切々と歌い上げるメロディがこれまたステキで。
ギリギリまで音量を絞って、一気に爆発させる所から始まる第3楽章は、かなりのアップテンポ。この楽章で奏でられる、ヴァイオリンの低音域でのメロディが大好きなんですけど。今日の米元さんの演奏も、素晴らしかったです。
第1楽章も第2楽章も、そんなに速くないほどほどのテンポだったんですが。
第3楽章はさすがに速かった(笑)艶のあるメロディもさることながら、オケと独奏ヴァイオリンの掛け合いの応酬とか、とても聴き応えがありました。
…で、演奏が終わった後。2楽章で使用して、3楽章では再び指揮台の隅に置いていた米元さんの弱音器。ちゃんと聖響さんがそれを持って、ステージから下りる米元さんの後を追ってました(^^)
2012年の初聴きで、大好きなチャイコンをステキな演奏で聴くことができて、幸せでした♪
休憩時間を挟んで、後半はいよいよ「新世界」より。
去年は聴きに行けなかったので、一昨年以来になるんですが。
その一昨年は、コーフンしすぎて体の機能が停止&しばらく放心状態な大爆演。今年は関西フィルさんも対向配置になっているし、演奏もどうなるかな?と思いつつ、ワクワクする気持ちを抑えながら、静かに曲が始まりました。
…と思ったら、静寂を切り裂くようなティンパニの一閃。
第1楽章は、比較的落ち着いたテンポでした。曲が激しくなってからも、速くならないようにと抑制しつつも、緊張感が漂っていて。メロディのアーティキュレーションはかなりハッキリくっきりしていて、でも一つ一つのメロディがしっかりと歌いあげられているように感じられました。ティンパニにはかなり強打させてましたけど、金管楽器は今までほど強調してないかな?という印象。楽章の後半は、聖響さんはほとんど楽譜を見ずに振っておられました。
第2楽章もそんなに速くないテンポだったので、コールアングレのメロディがよりしんみりと、心にしみました。
この楽章のメロディは、本当に郷愁を誘うと言いますか。
生まれも育ちも地元で、地元から外に出て暮らしたことは一度もないので、想像でしかないんですけど。
新天地での生活をスタートさせて、時折故郷のことを思い出すような心境なのかな?と。故郷を懐かしく思いつつも、新しい生活には楽しいことも希望もあって。でも時々試練というか、しんどい思いもして。
そのうち古い思い出はだんだん思い出せなくなってくるけど、里帰りしたらその記憶が鮮やかに蘇ってくる。
なんてストーリーが頭に浮かぶような。
そんなしっとりとした演奏でした。
第3楽章も、勢いに任せて突っ走るぜ!ではなく、きっちりと制御されているように感じました。
熱いんだけど、コーフンに任せて暴走はしないというか。
でも、決める所はきっちり決めてくれてました、ティンパニさん♪
木管さんの流麗なメロディと、躍動感あふれるフレーズ。頻繁に場面転換が繰り返されるこの楽章も、とても心地よく聴かせていただきました。
で、アタッカで突っ込む…のではなく、程良く間を取って始まった第4楽章。
大晦日の東急ジルベスターコンサートで最初ちょこっとだけ演奏して下さったので、前日もそれを見返してから教のコンサートに臨んだのですが(笑)
やはり、生で聴くと違います。
今日の聖響さん×関西フィルさんの演奏は、全体的に抑制が効いているというか。熱いんだけど、緊張感もあるんだけど、決して速くなりすぎず、メロディはしっかりと丁寧に歌いあげて、聴かせ所が満載な感じでして。
この楽章も、そんな感じでした。
聖響さんもこの楽章は手元にある楽譜を全く見ずに、ここそこでポイントになるパートには鋭い視線や、指揮棒や指先がビシッと飛んでました(笑)
そして、途中。ティンパニさんがちょっとビミョーに遅れてしまったのか、あるいはこの先テンポアップするからきっちり「どこまでも食らいついてこいよ!」ということだったのか。
久方ぶりに拝見した…
「ちゃんと俺の指揮を見てよ!!!」サイン(笑)
ええ、左手でご自分の目を指さしておられましたとも(笑)
力のこもった指揮に、聴いている方もついエキサイトしてしまいます。
最後、4楽章冒頭の主題が調を変えて出てくる辺り。苦難を越えて前進する、希望に満ちた音のようにも聞こえて、思わずウルッときてしまいました。
そしてラストは昇天と昇華が……
と思ったら、まだ聖響さんの手が上がったままなのに、フライング拍手っ!!!!(血涙)
聖響さんも、「拍手、早すぎやで~」的な感じで微妙に苦笑(^_^;)
適度に抑制が効いていて、でも熱のこもった素晴らしい演奏だっただけに、客席のフライング拍手が残念でした。
で、カテコで何度もステージに呼び戻された聖響さん。
指揮台に勢いよく上がったかと思うと……
ちゃっかり、4月からのシリーズコンサートの宣伝をなさいました。
さすが、抜かりないっ!!!(笑)
その4月からのシリーズコンサート「神々の音楽」第1回はベートーヴェン特集。
というワケで、アンコール曲はベートーヴェン作曲の「プロメテウスの創造物」序曲。
いや、私の席から見えた演奏者さんの譜面台に「Overture」と書かれた楽譜が置かれていたので、何かの序曲を演奏するんだな、ということはわかったんですが。ベートーヴェンでしたか(笑)
「新世界より」は全体的にテンポ遅めというか、速くなり過ぎないように制御されてる感じでしたが。
プロメテウス…の方は、それまで抑えていた分全開っ!!!だったのか。
前奏が終わってから、一気にテンポアップして超快速テンポになってました。
で、またそれを嬉々として振ってるわけですよ、聖響さん。
めっちゃ楽しそう♪
「神々の音楽」では、関西フィルさんと組んで、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、マーラーが演奏されるので。これは楽しみですわっ♪と期待に胸膨らむ演奏でした。
年始から、素晴らしい演奏を聴かせていただきました(^^)
終演後にはサインまでいただいて。
2012年はいいスタートを切れたように思います。
新年早々、燕尾服な聖響さんでしたし♪
今日も楽しませて下さった金聖響さん、米元響子さん、関西フィルの皆様方に感謝致します。
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はじめまして。以前にも聖響さんの記事、読ませていただいたことがあります。聖響さんの動きから表情まで、自分もその場にいたかと錯覚してしまいそうなくらい情景が浮かびます♪ 実はこの演奏会、東京から行こうか迷い結局行動せず…新幹線の時間も調べていたんですけどね…。ですからちょっと行った気になりました。いつか大阪行くぞ~!と思っております。
ようこそ、お越しくださいました。
以前にも読んでいただいていたとのこと、ありがとうございます。
お返事が随分と遅くなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
ちょっと行った気になった、と言っていただけて嬉しいです。
聴きに行った方には、コンサートの感動を反芻していただけるように。
行けなかった方は、少しでも行ったような気分になっていただけたら…と思い、したためておりますので。。。
聖響さんの2012年のシリーズコンサート、1回目を聴いてからこの返事を書いていますが、何やら凄いことになりそうです。
ぜひ一度、大阪にお越しくださいませ。
……と、もうすでに来られていたら、申し訳ありません(汗;)
以前にも読んでいただいていたとのこと、ありがとうございます。
お返事が随分と遅くなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
ちょっと行った気になった、と言っていただけて嬉しいです。
聴きに行った方には、コンサートの感動を反芻していただけるように。
行けなかった方は、少しでも行ったような気分になっていただけたら…と思い、したためておりますので。。。
聖響さんの2012年のシリーズコンサート、1回目を聴いてからこの返事を書いていますが、何やら凄いことになりそうです。
ぜひ一度、大阪にお越しくださいませ。
……と、もうすでに来られていたら、申し訳ありません(汗;)
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