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 今年から来年にかけて、定期演奏会ではマーラーをガッツリ取りあげる定期演奏会になる、聖響さん×神奈川フィルさん。
 なのですが、聖響さんが登場する定期演奏会で、今年度唯一マーラーじゃない定期演奏会でした。
 正直、チケットを誰か関東近郊の方にお譲りして、自分は地元でのんびり……と思っていたのですが。チェロの山本さんやヴィオラの柳瀬さんといった首席奏者さんがソリストとして登場されるということで、自分で聴きに行こう!と出かけてしまいました。

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神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第265回定期演奏会

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト長調作品58
(ピアノ独奏アンコール)
シューマン/トロイメライ
(休憩)
R.シュトラウス/交響詩「ドン・キホーテ」作品35

指揮:金聖響
ピアノ:伊藤恵
チェロ:山本裕康
ヴィオラ:柳瀬省太
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

みなとみらいホール 大ホール 19:00~
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 聖響さん×神奈川フィルさんといえば。8月から、リハーサルの一部をリアルタイムでネット中継して下さっておりまして。もちろん、聖響さんファンとしては、要チェーーーーック!!!ということで、時間が空いた時にリハを拝見しておりました。
 が、やはりネット中継はネット中継。
 生の音で聴かなければ、その素晴らしさはわかりません。
 というワケで、定期会員の特権を駆使して、ゲネプロからちゃっかり拝見しました。

 今回の舞台セッティングでは、ティンパニが2セット置かれてました。
 前半のベートーヴェンではバロックティンパニを使用、後半のシュトラウスはペダル式…と使い分けるんだろうなぁ、と推測したらその通りでありました。
 弦楽器は、やはりというか、お約束と言いますか…な対向配置。この配置、下手側からコンマスのイシダ様→指揮台の聖響さん→第2トップの小宮さんが並ぶので、個人的には大好きです♪ 私的にはまさに、ゴールデン・トライアングル!って感じです(笑)
 そしてコンマスの石田様。相変わらず、凄い私服でのご登場でした(笑)靴とジャケットとパンツが白、シャツが青。楽器と肩の間に当てる布が、緑地に白で絵柄の入った唐草模様。
 ……ゲネプロ鑑賞の楽しみの一つは、実はコレだったりします(爆)

 まぁ、ゲネプロの感想はいいとして。
 やはり、本番のテンションと緊張感と集中力の下で演奏される音楽は、全く別物でした。

 コンサートの前半は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲。
 伊藤恵さんは生演奏を拝見するのは初めて(ラジオでは何度かお聞きしてましたけど^^)で、聖響さんも初共演だそうで。淡いコーラルピンク(?)な右足に大きくスリットの入ったドレス姿でのご登場でした。
 そう、右足に大きくスリットが……なので。椅子に座ってペダルに足をかけると、ですね。演奏中にスリットから伊藤さんのおみ足が丸見えになるワケでありまして……。かなりセクスィなご様子に、ドキドキでありました(汗;)
 いや、そんなことはいいとして。
 私が座った位置からは、ピアノの反響板が盾となって聖響さんが全く見えないので、いつものように聖響さん一点集中型の鑑賞形式ではなく、ソリストの伊藤さんや、コンマスの石田さんなど、いろんな所に目を配りつつ、音楽に身を委ねつつ……な鑑賞でした。

 で、そのピアノ協奏曲。
 3楽章仕立てになっているんですが、それぞれの楽章のカラーが凄くはっきりしているな、と聞いていて感じました。
 第1楽章は全体的に力強く、時に優しいピアノの旋律に、オーケストラが柔らかく絡んでいくというか、包み込んでいくような展開。伊藤さんの音色がとても綺麗で、GPでもピアノとオケの繋ぎの部分を確認していましたが、その受け渡しがとてもスムーズと言いますか、自然に溶け込むような感じで上手く流れているように感じました。
 協奏曲では、聖響さんは指揮棒なしで振っていたんですけど。時々、第1ヴァイオリンなど舞台下手側のパートに指示を出す左手が反響板の向こう側からチラリと見えて。その手の優雅さに思わずうっとり♪と見入ってしまいました(汗;)
 第2楽章は、一転して短調な展開。オケは弦楽器オンリー(だったと思います;)なんですけど、折り重なった暗く厳しく鋭い音色が、第1楽章の柔らかい音とはまるで違ってて、ドキッとさせられました。
 その短い第2楽章を終えて、ほとんど間を置かずに突入した第3楽章は……とにかく、明るくてハジけている感じでした。石田さんは椅子からお尻が浮いて「あ、飛んでる♪」状態でしたし。ピアノ越しに見える聖響さんのおみ足も、ぴょんぴょん飛んでましたし(笑)
 ゲネプロで聴いた時から、「うわっ、テンション高っ! てか、めっちゃハジけてるっ!」と思ってましたけど。本番はやはり、それ以上のハジけっぷりを見せて下さって。
 前半からぶっ飛ばしてるなぁ、という感じでした。

 客席の熱烈な拍手に応えて、伊藤さんが「トロイメライ」を演奏して下さったのですが。
 もちろん、その演奏もとてもステキだったのですけれど♪
 それ以上に、しんみりと聴き入っているご様子のイシダ様にくぎ付けになっておりました(滝汗;)

 で、休憩を挟んだ後半。
 いよいよ「ドン・キホーテ」です。
 首席チェロの山本さんがドン・キホーテ。首席ヴィオラの柳瀬さんがサンチョ・パンサに扮して、時折登場するコンマスさんのソロは、さながら物語の語り手、といった感じでしょうか。
 プログラムによると、夢や狂気、悲哀に満ちた冒険譚の様々なシーンを、変奏曲という形で表現している。というこの交響詩。長い序奏から始まって、ドン・キホーテが登場して、サンチョ・パンサが登場して。音で10の物語が紡がれて、最後は死の床についた主人公が自分の生涯を回想する、という場面が描かれていきます。

 そういう交響詩なので、いつもはプログラムをあまり読まずに聴くのですが。今回は、ちょっとしっかりプログラムを読んで、話の筋を頭に入れてから聴きました。
 そうすると、第1変奏で勇ましく旅立った主人公が風車を巨人の群だと思って攻撃する、とか。第2変奏では羊の大群が出てきて、それが音で表現されている、とか。空を飛んでいくシーンで、風の音がするウインド・マシーンが出てきたり、チェロが朗々と歌い上げるシーンが出てきたり。
 そういった情景を思い浮かべながら、音の物語を追っていく感じで聴いていきました。

 その演奏そのものも、本当に素晴らしくて。
 山本さんのチェロの音色の美しさに泣かされたり、柳瀬さんのヴィオラの音色にうっとりしたり、石田さんのヴァイオリンの音色に聴き入ったり。
 曲のラストで鳴り響いた音は、とても軟らかくて幸せな雰囲気が漂っていて。ドン・キホーテが死の床で振りかえった人生は、とても幸せなものだったんだろうなぁ、と思えて。聴いている自分もとても幸せで、そっと音が鳴りやんでも、聖響さんがゆっくりと完全に手を下して、チェロの山本さんとハグッ!となるまで、拍手できずに固まっていたんですけど。

 それ以上に、演奏中やその後に垣間見られた人間関係に泣きました。
 というのは。
 やはり、本番の緊張感と言うのはただ事ではなかったのか、チェロ独奏の山本さんが凄く緊張なさっているように見えまして。音色も、最初の方はゲネプロよりもちょっと硬い感じに聞こえたのです。
 それを、横にいる石田さんが「何としても自分が山本さんを支えるんだっ!」といった感じで、熱の入った演奏をなさって。必死で支えようとしている様子が垣間見られまして。お二人がアイコンタクトを頻繁に取りながら音を合わせていく様子を見た時。ちょうど、5月の神奈川フィル創立記念演奏会の後に、ロビーで石田さんと山本さんの二重奏を聞いたこともありまして、その様子も思い出されて、ウルッときてしまいました。
 だって、めちゃめちゃ石田さんの音が飛んで来てましたもの、客席に。
 で、そんな石田さんに触発されたのか、あるいは自然にそうなったのか。聖響さんも、他の皆さんも。だんだん熱くなっていくと言いますか、爆演になっていくと言いますか。
 演奏が終わってすぐに、ハグッ!となった聖響さんと山本さんにも、ウルッときましたし。カテコの時に山本さんや聖響さん、柳瀬さんや石田さん、他の皆さん方がお互いに讃え合っている様子などなどを拝見していて、本当にいいオケなんだと実感しました、神奈川フィルさん。
 ラストの幸せな音色の余韻が残っていたこともあって、この場に居合わせることができて、本当に幸せだと思いました。
 オケそのもののファンというよりは、大好きな指揮者さんが常任指揮者だからという理由で(まぁ、それ以前から注目していたオケではあったのですが)定期会員になった、ヨコシマなファンなのですが。今日の演奏会を聴いて、このオケの定期会員であることを誇りに思いました。

 次に神奈川フィルさんの演奏を聴きに行くのは、年明けになるのですが。
 1月から、5カ月連続で横浜に通うことになるのですが(笑)
 5か月連続マーラーも、ますます楽しみになって参りました♪

 演奏会の前に、聖響さんがツイッターで「爆演にします!」と宣言して下さった通り、涙腺崩壊モノの爆演でした。
 素晴らしい演奏を聴かせて下さった聖響さん、伊藤さん、山本さん&柳瀬さんに、神奈川フィルの皆様方に、心から感謝申し上げます(^^)
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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