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2005音楽祭 祝祭室内楽

<プログラム>

・ストラヴィンスキー作曲 「イタリア組曲」
  ヴァイオリン:漆原啓子
  ピアノ:松本和将
・黛敏郎作曲「文楽」
  チェロ:岩崎洸
・ショスタコーヴィチ作曲「ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67」
  上記お三方

(休憩)

・ストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」
  指揮・悪魔:井上道義 兵士:桂小米朝
  ナレーター:大島幾雄 王女:馬場ひかり
  クラリネット:山本正治 ファゴット:前田信吉
  トランペット:デイヴィッド・ヘルツォーク
  トロンボーン:栗田雅勝 打楽器:奥村隆雄
  ヴァイオリン:石田泰尚 コントラバス:星秀樹

2005年3月19日(土)19:00
倉敷市芸文館ホール
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 今年はロシアの年だったようです。
 全体として、前半と後半の落差がヒジョーに大きく、前半はじっくり聴いて、後半は大爆笑する、という前代未聞のコンサートでした。
 今日の座席は、前から5列目の真ん中という、クラシックを聴くには前過ぎるのでは?という場所。ですが、今日最大のお目当てであるヴァイオリンの石田泰尚さんを見るには、絶好の位置でしょう!ということで、気合を入れて会場前から並び、GET致しました。
 その位置だと、演奏者の息遣いまで聴こえて(うっかり別の音を引っ掛けてしまった小さな音も聞こえましたけど;)、なかなか楽しかったです。

 まずは、前半の3曲。
 ヴァイオリンとピアノとチェロをしっかり聞かせてくれるプログラムでした。
 何となく、気難しいおじさん(岩崎さん)と、キリッとしたお姉さま(漆原さん)に挟まれて、若手の松本さんがマイペースにのびのびと弾いている、といった感じの三重奏でした。
 また、黛敏郎さんの「文楽」は、倉敷にある大原美術館のために書かれた曲ということで、まさに「地元の曲」。
 それを、倉敷出身の岩崎さんが演奏される、というのは感慨深いものがありました。
この曲は「浄瑠璃の声の壮絶と、太棹三味線の気迫を、チェロの旋律的性格と打楽器的機能を駆使して再現」ということもあって、ピチカートをしたまま弦を押さえる左手でグリッサンド、とか。日頃あまり見られないテクニックを駆使して、しかもかなり小さな音で微妙な音程を出す、ということもあって、私の座っていた位置はどんな音も聞き取れる、いい位置でした。

 で、大爆笑した後半の「兵士の物語」。
 タイトルがタイトルだからなのか、ナレーター&演奏者も軍服(といっても、階級は一番低い位置なのでシンプルなものですけれど)で、銃を持って登場し、ミサイルの攻撃音と共に舞台に倒れる、という演出がありました。
 そして、私のお目当てでしたヴァイオリンの石田泰尚さんは、私の正面に転がっていて、ヴァイオリンを弾くのも私の正面でした。しかも、5列目だというのに私の視界をさえぎる人がいない、という(笑)。
 おかげさまで、じっくりとそのお姿と音を堪能できました。

 このお話、物語の鍵になるのがヴァイオリンということもあってなのか、途中でヴァイオリンソロが入りました。兵士と悪魔に誘われるままに、椅子から立ち上がってステージ中央へとやってくる石田さん。ノリノリで弾いてました。(座って弾いてる時も、時々体が浮いたり沈んだり、とノリノリでございましたが^^)
 結構長いソロを堪能させてくださって、戻って行った先は、自分の席ではなく、先ほどまで悪魔役の井上さんが立っていた指揮台の前(笑)。
 そのまま指揮しようとして

井上さん:「コラコラ、自分の席に戻りなさい」
石田さん:「え? 何か文句あんの?」

 という一幕がありました(笑)。

 そして、この「兵士の物語」で誰よりもハジけていたのが、指揮&悪魔の井上道義さん。
 ……私は、生まれて初めて、ヴァイオリンの弓で指揮をしようとする指揮者を見ました(笑)。
 生まれて初めて、長靴を履いた猫ならぬ、長靴を履いた指揮者を見ました(笑)。
 Tシャツにステテコ、なんてお姿でステージに登場した指揮者を見たのも、初めてでした(笑)。
 そして、全身タイツを着た指揮者も初めて見ました(笑)。
 しかも、悪魔の演技がこれまた上手い!
 徹底的にコメディアンに徹して下さっておりました。
 まさか、剃っている頭ごと、顔半分を黒く塗って出てくるとは思いませんでした。お尻には悪魔の尻尾ついてるし(笑)。
 演出がとても凝っていて、しかもかなり笑えました。
 ……井上さんのあまりのハジけっぷりに、引き気味の石田さんが楽しかったです(笑)。

 ライブドアがフジテレビを買収、とか。
 小米朝さんが細木数子の真似をする、とか。
 時事ネタを織り交ぜつつの楽しい舞台で、時間が経つのも忘れて没頭させてくれました。
 アンコールを求める拍手もなかなか止まなくて、出てきた小米朝さんが「落語にはアンコールがないので、とても気持ちいい」と仰っていたのが印象的でした。途中、小米朝さんが王女と踊るシーンもあったのですが、リフトして王女をクルクル回している……はずが、「何だか振り回されてる?」(←彼は小柄なので;)といった感じになってしまったのが面白かったです。
 そして、ラスト。
 全身タイツのままでアンコールに立っている井上さんが「明日はもうちょっと普通です」と仰って、更に爆笑。
 今日のあの舞台は、井上さんだからこそできた舞台であり、演出なんだろうなぁ、と思いました。
 そして石田さんも。
 ヴァイオリンを弾くだけでなく、時折演技のような演出もあって。かつ、ヴァイオリンソロでしっかりと音とテクニックを聴かせる部分もあって。
 そういう演出だからこそ、彼が呼ばれてきたのかなぁ、と思いました。

 明日はおチャイコさんのバレエ&オペラのイイトコ取りな曲とか、ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」と、これまたロシア・スペシャルなので。
 楽しみです♪

(2005.3.19 べっさつ結月堂 より一部加筆:修正)
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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