2017 / 04
≪ 2017 / 03   - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - - - -  2017 / 05 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 大好きな指揮者さんと、私的注目度No.1なオーケストラが結びついてから1年と少し。
 そのオーケストラが創立40周年を迎えるということで、その記念コンサートには何が何でも行かねばなるまいっ!!!ということで、行って参りました。
 ……まぁ、今年~来年にかけてのマーラー・イヤーなコンサートをコンプリートするのだ!という決意もあったわけですが(笑)
 4月に引き続き、2ヵ月連続でとんでもなく素晴らしいマーラーを聴くことができました♪

---------------------------------------------------
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 創立40周年記念演奏会

マーラー作曲:交響曲第2番 ハ短調「復活」

指揮:金聖響
ソプラノ:澤畑恵美
メゾ・ソプラノ:竹本節子
合唱:神奈川フィル合唱団
合唱団音楽監督:近藤政伸
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

神奈川県民ホール大ホール 15:00~
---------------------------------------------------

 聖響さんの指揮で「復活」を聴くのは、これが2度目。数年前に、大フィルさんとの共演で聴いて以来です。あの時は、オケピが出るのを考慮せずにチケットを取ってみたら、なんと最前列でコンマスさんの足元の席で、後ろが全く見えず……という苦い経験をしたもので。今回は座席表とかいろいろ考慮して、座席を確保したんですが……このホール、1階席の音響が良くないということを後から知りました(苦笑)
 どーりで、第3楽章で打楽器パートがズレて聴こえたはずだ、と(汗;)

 なんて前置きはいいとして。
 死から蘇って「不死の生」への復活を遂げる、といった感じの壮大な交響曲。
 編成もかなり大がかりです。
 ステージ後方には合唱団がズラリ。その前には所狭しと楽器がひしめいています。聖響さんが「ウチのオケ」で演奏するマーラーなので、弦楽器は当然対向配置。コントラバスは下手側にいて、下手側から第1ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラ→第2ヴァイオリンという配置です。で、上手側にハープが2台とオルガン、そしてそのお隣に打楽器陣がズラリ。その打楽器も、音の高さが違う銅鑼が2台あったり、ティンパニーが2セットあったり……と大がかりなわけでして。金管楽器も、スコアにはホルン10本、トランペットは8本用意しろ、とか結構凄いことが書かれています(笑)
 加えて、ステージ裏にもバンダ隊が上手、下手それぞれにスタンバイする、という。。。
 先月聴いた3番とか、前に聴いたことのある「千人」とか。
 マーラーはホールのあちこちから音が聞こえてきて、ホール全体がステージのような感じなので、やはり生で聴かねば!と思う曲の一つだったりします。

 今回のコンサートは定期演奏会とは違うので、団員さんの衣装もちょっとカジュアル。男性は薄いグレーのスーツに色とりどりのネクタイという装いで、聖響さんも燕尾服ではなくて襟元がちょっと開いてる学ラン型スーツでした。

 人間に限らず、あらゆる生命は生まれたその瞬間から「死」に向かっていくわけでありまして。全ての者に平等に訪れる「死」。その厳しさや圧倒的な烈しさを描くような第1楽章。
 冒頭のチェロとコントラバスの烈しいメロディが、鋭い音と相まって一気に緊張感を高めてくれるようでした。某漫画の影響を大いに受けているためか「ここに入る者、一切の希望を捨てよ」と宣告されて、地獄の門をくぐったような感じだなぁ、と毎度思います。
 血の池地獄とか、タール地獄とか、いろいろな光景が現れては消えるように目まぐるしく展開する音楽と共に、地獄めぐりをしているような心境です。
 そういえば、神奈川フィルさんのブログを拝見していましたら、「復活」好きな団員さんが「ここは鬼太郎!」な部分が第1楽章に登場する、なんてお話されておりまして。
 途中、聴きながらここかーっ!!!と思わず笑ってしまいました(笑)
 確かに、ゲゲゲの鬼太郎というか、墓場の鬼太郎って感じの部分がありました(コラコラ;)
 地獄の底で死者が行進していたり、もがき苦しんだり、「希望を捨てよ」と言われても救いの希望を持ってしまったり……なんて。音楽でそういう光景を表現して、聴き手に想像させるマーラーさんは本当にスゴイ、と思います。

 第1楽章からかなり圧倒されて、引きこまれて聴いていたわけなのでありますが。
 この楽章のあと、少なくとも5分の休みを置くように……とスコアには書かれておりまして。聖響さんも、そのスコアの指示に従って、後から登場してくるソリスト用に置かれている椅子に腰かけて、ちょっと一休み。そして第1楽章に間に合わなかったお客さんたちも席に着く余裕がありました。
 ……でも、せっかちなマエストロのことですから。5分も待てずに次の楽章へGo!(笑)

 第2楽章は一転して、優雅な3拍子。
 コンマスの石田氏を筆頭とした、神奈川フィルの弦楽器部隊がまろやかで美麗な音を響かせて下さって、これまたうっとりと聞き入ってしまいます。
 というか、前にも「復活」を聴いているはずなんですが、第1楽章と第5楽章の圧倒的なパワーにかき消されて、どうも第2楽章~第3楽章の印象がぶっ飛んでいるらしく。。。
 改めて「こういう曲があったんだなぁ」と思ってしまいました。
 この第2楽章は、聖響さんは指揮棒を持たずに振っておられました。

 続く第3楽章も、プログラムによればこの世の出来事を回想する曲とのこと。
 音が切れることなく淀みなく流れていく音楽は、聖人が魚を相手に説教する様子を描いているとのことですが、途切れることなく脈を打ち続けて体内を流れる血液とか、日々の生活とか。そういったことにも通じるような気がするな、と聞きながら思いました。
 でも、一筋縄ではいかないのがマーラーさんのスケルツォ、と言いますか(笑)
 冒頭のティンパニーは「何事が起きるの!?」という感じですし、途中で出てくる鞭の音に追い立てられるような気もするし。ヴァイオリンは弓の背で弦を弾く「コル・レーニョ」なんて特殊奏法を見せてくれるし。
 場面展開が早くて、置いて行かれないように必死で聴いてしまいました。
 ……途中、私の座っていた席からは鞭の人が置いて行かれたように聞こえましたが(汗;)
 そして打楽器パートで何やら小さな事故があったらしく、何かが落ちたり当たったり、シンバルがカツンと椅子か何かに当たったりしたような音が聞こえてきておりました(汗;)

 第3楽章が終わったところで、ソリストの竹本さんと澤畑さんがご登場。竹本さんは鮮やかな青のドレス、澤畑さんはレースのローブを羽織ったような白のドレスでした。
 その竹本さんの独唱で綴られる、短い第4楽章。
 先月の3番でも、メゾ・ソプラノ波多野さんのお声に、心をわしづかみにされたんですけれど。この日の竹本さんの歌声も、ズンと心の深い所に飛び込んでくるようで、素敵でした。
 「復活」への願いを歌う第4楽章から続いて、最終楽章へ突入です。

 この最終楽章もまた、第1楽章と同様にドラマティックと言いますか。コンサートを聴いているんだけれど、音楽劇を見ているような気分になります。
 復活を望む死者が次々に審判者(日本人なもので、閻魔大王の前に引き出される様子を思い描いてしまうわけですが;)の前に進み出てきて、最後の審判がどういうものか、時々恫喝されながら、審判者にお仕えするお偉いさんから延々とお説教を聴くような心地です。
 そうこうしているうちに、ステージの下手側の裏からホルンのファンファーレが聴こえてきて、いよいよ審判者がご登場です。そうかと思えば、今度は上手側の裏からトランペットやティンパニのファンファーレが聴こえてきて、審判を受ける建物の外で復活の儀式の開始を高らかに歌い上げるようにも聞こえて。自分がこれから審判を受ける死者の一人になったかのような臨場感を味わっておりました。

 そう、ここから先は、何と言いますか。
 聖響さんがオーケストラで熱狂の渦を巻き起こしながら左手をヒラヒラさせて、合唱団を立たせたり。
 ソプラノの澤畑さんの歌声に泣きそうになったり。
 目の前で展開される音楽にただただ没頭していたように思います。

 オーケストラのテンションも、半端なかったですし(石田さんも、時々椅子から腰を浮かせてましたっけ;)
 それを煽る聖響さんも「どこまで行っちゃうんだろう!?」と思うくらい、迫力ありましたし。
 途中でステージ裏にいたホルンさん達が戻ってきて。
 バンダだったトランペットさんも、ハープの横で吹きまくって(なので、音が前面にバーン!と飛び出てくる感じで聞こえました)いて。
 合唱も、オーケストラもテンションMAXでガンガンに鳴っていて。でも、ハーモニーが崩れるなんてことはなくて。
 フィナーレ近くに指揮棒を置いて両手で降り始めた聖響さんが、拳を高々と突き上げたり、両手を大きく広げたり。
 そんな彼を中心として、ステージの上で大きくて烈しいエネルギーの塊が凝縮して、極限まで行ったところで一気に爆発して、ビッグバンが起きたような感覚でした。
 ステージで爆発して、ホール中を席巻する音のエネルギーに巻き込まれて、自分も一緒に「トコトンまで行っちゃった」心地でした。

 4月の3番もとんでもなくスゴイ演奏でしたけれど。
 まさか、2ヵ月連続でとてつもないマーラーを体感することになるとは、嬉しい「想定外の出来事」でした。
 もちろん、曲自体がスゴ過ぎる曲なんだと思いますが。
 それをあんな形で再現して体感させて下さった聖響さんと、ソリストのお二人と、合唱団の皆さんと、神奈川フィルの皆様に心から感謝です。
 聴きながら、笑うとか、泣くとか。そういう感情も超越してしまった感じでして。拍手しながらやっと泣けてきましたから、この日のコンサート(笑)
 あの最後の5分間くらい、何も覚えていないようで、全てがスローモーションのように見える感じ、とでも言いましょうか。演奏しておられる皆さんと一緒に熱狂して、何とも言えない充実感を味わいました。
 コンサートを聴いたんだけど、舞台を1公演見たような気分でした。
 なんか、魂を持って行かれたような感じです(笑)

 聖響さんと神奈川フィルさんが紡ぎ出すマーラー。
 最初の2公演がコレですから。来年の4番以降、どうなっちゃうんだろう!?とますます楽しみになりました♪ 
 万難を排して何が何でも横浜へ駆けつけて、コンプリートしなきゃ!と改めて思いました。

▼続きを読む▼


この記事へコメントする















結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。