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 今日は私が住んでいる岡山市が政令指定都市になって1周年を記念してコンサートを開くということで、行ってきました。定期演奏会ではなく、特別演奏会ということで、大編成のオケが必要なバレエ音楽「火の鳥」と「春の祭典」。加えて、指揮はロシア物といえば、私的にはこの方!と思う井上道義氏。
 この日ならば、国家試験も終わってひと段落ついているので、行ける!
 というワケで、聴きに行ってきました。

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岡山フィルハーモニック管弦楽団 特別演奏会

ストラヴィンスキー作曲:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
ストラヴィンスキー作曲:バレエ音楽「春の祭典」

(アンコール)
ショスタコーヴィチ作曲:ジャズ組曲 第2番より「小さなポルカ」

指揮:井上道義
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団

岡山シンフォニーホール 19:00~
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 2月末に鍼灸師の国家試験を受けることもあって、2月7日以来、ひと月ぶりのコンサートでありました。
 曲目も「火の鳥」に「ハルサイ」。どちらも大好きな曲である上に、指揮がミッキーさんこと井上道義氏。絶対楽しいはず!ということで、開演前からワクワクしておりました♪
 今日演奏される2曲、特に「ハルサイ」の方は大編成のオケが必要ということで、特別演奏会ということもあってか、岡フィルさんは大量増量中(笑) 正規メンバーさんは半分もいないのでは!?と思うほど、ステージはギッシリ。ティンパニは2セットあるし、ピアノやチェレスタやハープはあるし。ゲスト・コンマスには大フィルの首席コンマス長原幸太さんをお迎えしてますし。
 何だかスゴイことになりそうだなぁ、と思いつつ、まずは前半の「火の鳥」です。

 この「火の鳥」
 プログラムによりますと。。。
 魔王カッチェイによって囚われた13人の乙女を、若い王子が火の鳥の助けを得て解放し、彼女たちのなかでも特に美しいひとりの王女と結ばれる。
 というストーリーのバレエ音楽です。
 ストラヴィンスキーは3つの演奏会用組曲を作っているらしいのですが、今日演奏されたのは第2番目の1919年版でした。
 そういえば、私は数年前にミッキーさんの指揮でこの曲を聴いているはずなのですが……全く記憶に残っておりません(滝汗;)
 なので、新鮮な気持ちで聴きました。

 颯爽とステージに登場し、ひょいっと指揮台に上がってお辞儀をして、すぐに構えて曲をスタートさせたミッキーさん。暗譜状態で、指揮棒を使わずにひらりと両手がひらめくと、流れ出すのはチェロとコントラバスの不気味な音。。。いかにも怪しげな感じです。魔王の城という感じです。
 そこへ火の鳥が現れて……なんて光景が浮かぶのは。恐らく、年末にワレリー・ゲルギエフ指揮でこの「火の鳥」や「春の祭典」のバレエを収録した番組が放送されていて、それを見た記憶が新しいからだと思われ。。。(苦笑)
 「火の鳥のヴァリエーション」や「王女たちのロンド」など、軽やかな曲や、異国情緒漂う美しいメロディが続いて、急に荒々しい和音&パーカッションが響いて、眠っていた人が一気に起きる&真面目に聴いていた人も思わず「ビクッ!」となる「カッチェイ王の魔の踊り」
 大好きです、ココ♪
 魔王カッチェイと手下たちのグロテスクな踊りが展開される部分なのですが、その荒々しい感じとか、ガンッ!と決まるオーケストラ・ヒットとか、鳴り響くトランペットとか、聴いててテンションが上がります。
 ティンパニやバスドラムがガンガン鳴り響いたり。チューバのでっかいミュートが見られたり。視覚的にも楽しいんですよね、この曲♪
 でも突然断ち切られるように曲が終わって、美しいメロディが歌われる「こもり歌」
 そして華々しく大団円が描かれるフィナーレ。
 ここは、一昨年金聖響さんが振ったのを聴いた時も、彼は「1音ずつ振るで~」と1音ずつ振ってましたが、ミッキーさんも同じように1音ずつ振ってました。あ、同じようになるんだ、と物凄くピンポイントでマニアックな所に感心してしまいました(苦笑)
 ティンパニさんもここぞ!とガンガン叩いてくれて、気持ち良く大編成オケの迫力に酔わせていただきました♪

 前半の「火の鳥」
 ミッキーさんの指揮を見ていると、手がヒラッとなったらピッコロさんの鋭いフレーズが出てきたり。手を大きく振り上げたら、金管さんがガンガン鳴ったり。
 かなり大振りなんですけど、だからこそ大編成のオケにはピッタリ合うと言いますか。
 曲が視覚的によくわかるように感じました。

 で休憩時間。
 休憩時間の終了5分ほど前に、マイクを手にしたミッキーさんがステージに登場。……この方が、黙って休憩してるワケがなかった(笑)
 客席にいた岡山市長さんをステージに呼んで、トーク開始でした。
「このオケ、今日はエキストラが多い」
 とか
「練習2日しかしてないのに、この演奏ですよ。効率がいいでしょう?」
 とか、言いたい放題(笑)
 バラしちゃっていいの!?と思ってしまいました(笑)
 加えて、岡山は昨日&一昨日と寒くて雪やみぞれが降るほどの悪天候だったもので。
「今日もそんな調子だったら、帰ろうかと思いました」
 って(笑)
 アナタが音楽監督を務めているオケがある金沢の方が、もっと悪天候でしょ!?とツッコミ入れそうになりました(苦笑)

 そんなトークの合間に「オケの皆さん、入ってきていいですよ」とミッキーさんの許可が出て、オケの皆さんが再びステージに登場。
 後半はいよいよ「春の祭典」です。
 タイトルに相応しく(?)ステージにはコントラ・ファゴットやバス・クラリネットが2台ずつ登場。ティンパニも2セット用意されてますし、アルト・フルートやコールアングレがいて、通常のクラリネットよりも高い音が出るエスクラさんもいて。演奏するオーケストラを見ていても、かなり楽しい曲です♪

 普通は低い音を出すことが多いファゴットさんの、最高音に近い音から始まるメロディで、曲がスタートです。
 この「ハルサイ」
 前半は大地の神への祝福を捧げる「大地礼賛」。後半は太陽の神へいけにえを捧げるというストーリーです。
 原始的な世界を描いていることもあって、やはり本能に訴える部分が大きいのでしょうか。血湧き肉躍る感じがたまらないのです♪
 序奏に続く、弦の烈しいリズムも、いきなりツボなんですよねぇ。アクセントが入る所とか、聴きながら思わず体が反応してしまっていけません(苦笑)
 原始的な略奪結婚が描かれる「誘拐」の部分では、ティンパニがミュートの上を叩く、なんて場面も見られました。ああ、そういうのもアリなんだぁ。と感心してしまいました。
 対立する二つの都の旋律が出てくる「敵の都の人々の戯れ」も好きです。途中からホルンのメロディが入ってきて、そっちがいつの間にか主流になっちゃう所とか。ティンパニや金管楽器が華々しく鳴り響く所とか、聴いててウキウキしちゃいます。
 荒々しく大地を讃えて、急に終わっちゃう第1部。そういう所も、好きなんですよねぇ、「ハルサイ」♪

 第2部は、太陽の神へいけにえを捧げる「夜の祭典」が描かれるということで、第1部の荒々しさから一転して、神秘的で静かに始まります。神秘的と言いながらも、どこか怪しい感じがするのはやはり、原始的でおどろおどろしい儀式を描いているからなのかも……といつも思います。
 この第2部……と言いますか、曲全体を通じて一番好きなのが「いけにえの賛美」の部分。次々と拍子が変わっていって、いろんな音がぶつかり合うあの感じ。とりとめのないように見えて、何か大きな一つの塊のようにも見える、あの感じ。あの荒々しさや烈しさが生み出す、独特のエネルギーと言いますか。
 本当に好きです♪
 曲を聴いてるだけでも楽しいんですけど、実際のバレエの舞台を見るのも楽しいんですけど。オケの演奏を生で聴いて、演奏している所を見るのが一番楽しいかも(笑)
 ていうか、ミッキーさんの指揮が!
 左手はこっち、右手はこっちのリズム。頭はあっちを指示して、足はこのリズムで……って全身で音楽を操ってる感じがして、楽しさ倍増って感じでした(笑)
 この曲、指揮者も相当大変だと思います。
 プログラムによりますと、曲の進行は「先祖の呼び出し」をして、そして「祖先の儀式」
 この「祖先の呼び出し」の部分はかなり静かで、やっぱり不気味な感じがするんですけどね。それが進行して行くと、金管楽器や打楽器の皆さんが次の準備を始めるんですよ。それを見ていると、「あ、クルな。もうすぐクルな。……うおぉーーっ、キターーッ!!!」と次の進行が読めるので、余計に楽しいという(笑)
 いけにえのお嬢さんが踊り狂う部分も、「火の鳥」と同様に年末に拝見したバレエで、ぴょんぴょん飛び跳ねて踊っていたお嬢さんの様子が目に浮かぶようでした。ここは音楽もかなり派手で、ティンパニが2台がかりで爆裂してくれますし、銅鑼もガンガン鳴り響きますし、聴いててワクワクするのです♪
 ていうか、ミッキーさん、ホントに指揮台の上で踊ってるし(笑)
 そして踊っていたお嬢さんがついに息絶えて倒れ、それを太陽の神に捧げるというラストの部分。
 ミッキーさんの手がね。ぐじゃぐじゃっとなって、いつの間にか終わってたわけですよ。ぶっちゃけ、演奏してるオケの皆さんは凄くわかりづらかったんじゃないか、と(苦笑)
 よく入れたなぁ、さすがプロ。
 と不謹慎ながら思ってしまいました(汗;)

 エキストラさんでかなり増強されていたこともあったんですが、大編成でガッツリ聴かせて下さった「ハルサイ」
 聴いていてとても気持ち良くて、ゾクゾクきて、完全燃焼した感じでした♪

 ……のですが、ミッキーさんがこれで終わるわけがない(笑)

 アンコールには、やはり来ましたねぇ、ショスタコーヴィチ♪
 OEKさんのニューイヤーでも演奏された「ジャズ組曲」の中から「小さなポルカ」
 「ハルサイ」のラストだけでは踊り足りなかったのか(?)、本当に踊りながら指揮を始めるミッキーさん(笑)
 彼の指揮は何度も拝見してますし、指揮台の上でターン決めたり、踊りながらステージを降りちゃったりする所も見てますので「ああ、やっぱり踊るのね♪」と思ったのですが(笑)
 今日もやってました。
 曲に合わせて、胸ポケットから取り出したハンカチで頭を拭ったり、ステップ踏みながら指揮台を降りてしまったり。。。
 うん、お約束ね♪
 という感じで楽しませていただきました。

 彼、一見ふざけてるようにしか見えないんですけど、それでもちゃんと縦の線を合わせるように振っていたりするから、計算ずくでやってるのかなぁ?とも思います。
 ていうか、踊りながら振ったり、途中でふざけてみたりするのって、彼だから許されるんでしょうね(笑)
 変拍子でつかみどころのないリズムとか、ぶつかり合う不協和音とか。
 一筋縄ではいかない曲調とか。大がかりな楽器編成とか。
 今日のプログラムは、私が抱いている井上道義という指揮者のイメージにピッタリなプログラムだったように思います。何だか1月に聴いたOEKさんとのニューイヤーよりも、今日の方が凄くハマっている気がしたので。
 でも、どんなに面白いことを言っても、指揮台の上でおどけて見せても。
 全然目が笑ってないから怖いなぁ、と私はいつも思ってしまいます(笑)

 ともあれ、今日は本当に楽しませていただきました♪
 楽しい音楽の時間を味わわせて下さった井上さんと、岡フィル&エキストラの皆さんに、心から感謝申し上げます。 
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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