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 去年の4月から始まった、聖響×OEKベートーヴェン・チクルスもついに最終回。
 これで、ブラームスに次いでベートーヴェンさんも、交響曲を全曲聴くことになると思うと、感慨深いものがあります。同じ指揮者で全曲を聴くのは、私にとっては朝比奈隆さんに続いて、聖響さんでお二人目ということになります。
 「英雄」は何度も聴いていますが、2番はビデオで拝見し、CDで聴いているだけで、聖響さんの指揮で生で聴くのは初めてということで、ウキウキしながらホールへ足を運びました。

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聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第5回

オール・ベートーヴェン・プログラム

付随音楽「アテネの廃墟」序曲 op.113
交響曲第2番 ニ長調 op.36
(休憩)
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」op.55
(アンコール)
12のコントルダンスより 第5曲

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 1月10日のザ・シンフォニーホールを皮切りに、あちこちのホールでいろんなオケを聴いて参りました。地元のホールもあれば、遠くのホールもあり、アウェー感たっぷりな場所もあり(笑)
 シンフォニーホールでいつも取っている席に座って、聖響さんとOEKさんの組み合わせということで、やっとホームに帰ってきたという感じでありました。
 私としてはホーム、という感じだったのですが……今日のOEKさんは、コンマスが松井さん。でも、管・打楽器を中心に、先月いずみホールでお見かけしたあの方やこの方やその方がいらっしゃらない……ということで、ちょっといつもと違った感じでした。

 今日は学ラン型スーツで登場なさった聖響さん。
 冒頭は「アテネの廃墟」序曲です。
 途中、とても美しいオーボエのソロを聴いた気がするのですが、イマイチ集中しきれていなかったのか、印象が飛んでしまっております(汗;)

 前半の交響曲は第2番。最近はCDでもあまり聴いていなかったので、久方ぶりに聴きましたが……第1楽章の冒頭、あの堂々とした出だしから、美しい曲なのです♪
 すっきりと明るくて華やかな感じが、OEKさんの肌理細やかで上品な音で奏でられると、本当にステキなのです。
 序奏が終わってテンポアップする部分は、CDで聴くよりも若干遅めだったように思います。音の強弱もクッキリしていて、爆裂感もバッチリなのです。今日は繰り返しをカットしてすぐ先に進んでしまったので、ちょっとあっさり終わった感じがありました。
 第2楽章はしっとりとしていて、でも爽やかで美しくて。速すぎず遅すぎず、ちょうどいいテンポ感だったこともあって、ついうっとりと聴き入ってしまいました。
 第3楽章は何だか聴いていて凄く楽しかったです。聴きながら、ワクワクして、急に強くなる音にゾクゾクして。最後の音が終わった後、ホールにふわりと漂う残響も綺麗で、客席から思わず拍手が出てしまったあの気持ち、よくわかるっ!と思いました。
 第4楽章は、それまでちょっと手加減してました?と思うくらい、容赦ない快速テンポでした(笑) でもそういうテンポで演奏されると、あのコロコロと坂道を転がっていく感じとか、可愛らしさとか、絶妙な感じがするのです。遊び心満載、という気がするのですよ、この楽章って。OEKさんだからできる、あのギリギリの快速テンポで演奏されると、それが一層引き立つように思います。
 この曲、全体的に今日のティンパニさんは控えめな音で、強弱記号一つ分くらい小さめの音だったんですが、第4楽章のここぞ!ってトコだけは「強打してっ!」と指示しておられました、聖響さん。私も聴いていて思いましたもの。うん、そこは大きな音で欲しいよね、みたいな(笑)

 この第2番。途中で「おや、何か不協和音が…?」と思ったら、聖響さんのお声でした(笑)
 力入っちゃいますよね、そこ(^^)
 と微笑ましく思いながら、聴かせていただきました。

 後半は待望の「英雄」です。
 今までCOOさんとか、広響さんとか、KPOさんとかで聴いてきましたが、OEKさんで聴くのはこれがお初。
 CDではいつも泣かされているだけに、ついに生で……っ!ということで待望のご対面でありました。
 
 その第1楽章。
 冒頭の和音強打2発の後のメロディ……なんですが、ちょっとヴィオラさんと第2ヴァイオリンさんの刻み&それに乗っかるメロディが安定しない感じ(汗;)
 聴いていて、最初の方はちょっとリズムに乗りきれない感じがありました。
 3拍子なんだけど、1拍置きにオケ全員による強打6連発な部分も、音の鳴っている部分を指示する「オン」で振っておられました。数年前、下野さんと対談した座談会で「英雄」を取り挙げた時に、ダニエル・ハーディング氏が休符の部分を振る「オフ」でやってた、なんて話をしておられて。一度「オフ」で振る所も拝見したいなぁ、と思うのですが。やるなら、お相手はOEKさんかしら?と思っているのですが、今回も「オン」でした。
 ……とまぁ、細かいこだわりは置いておいて(苦笑)
 2番と同様「英雄」も、繰り返しをカットしてすぐに先へ進んでおりました。
 この楽章、いつもは音が浮かび上がってくるように突き抜けて聴こえてくるトランペットやティンパニが、場所は近いはずなのに音が聞こえてこなくて。ティンパニに関しては、楽譜にはffと書かれているはずなのに、mfくらいの音にしか聞こえなくて(つまり、オケの音に埋もれてしまって;)、ちょっと不完全燃焼気味でした。

 続く第2楽章。ハ短調の葬送行進曲で重々しく荘厳に始まって、途中で明るいハ長調に変わって一時的に光明が見えた!と思ったらまたハ短調に戻って。ドラマティックに展開する曲も、メロディも大好きで。涙なしには聴けない楽章なのですが、ちょっと今日は別の意味で「アタシ涙目」でした(泣)
 2番では結構頑張って強打してる部分があったんですが、3番ではオケに埋もれるくらい存在感のなかったティンパニさん。この第2楽章でもやっぱりそうでした。ハ長調に転じて全体的に音が盛り上がって、頂点に達したところで高らかに鳴り響くトランペットとティンパニのロール……のはずが、ティンパニだけ控えめだったり。
 再びハ短調に戻る展開部のフーガの後、ホルンが高らかに鳴って、弦楽器の下降音階と上行音階が絡み合って、最頂点に達する所に天から下される運命の鉄槌の如く入ってくるティンパニさん。聖響さんの過去の演奏を思い出してみても、必ずそこだけは何としても!という感じで強打していたんですが、今日はそれが弱くてですね。帰宅してから、思わずミニスコアを見返してしまいました。ここ、ffだよね?と。いつもそこで止めの一撃を受けて涙する身としましては、音が抜けてこなかったのが本当に残念で。別の意味で泣きそうになりました。周りの音に溶け込む演奏もわかるのですが、ここ!という部分ではやはり目立ってほしいな、と思いました。
 あと、この楽章のティンパニ。下のGの音が、インパクトの瞬間は音が合っているのですが、1発だけ叩いた後に残る残響の音が若干ズレているように聞こえました。途中で音の調整をされていましたが、それでもズレが解消したようには聞こえず。。。
 加えて、楽章の最後の方でppで皆が息を呑んで聴いているあの緊張感の中、客席から携帯のアラームを鳴らした不届き者がおりました(泣) このホール、電波はシャットアウトしているはずなので、きっとあれはアラームの切り忘れだと思います。電源切ってくれ、とまたしても涙目。
 大好きな楽章なだけに、客席からも雰囲気を壊すような事態が起きたことに、「アタシ涙目」でした。

 気を取り直して、第3楽章。ここから先は、OEKさんもノッてきた感じで、楽しませていただきました。
 この楽章ではホルン部隊さんが大活躍! その部分ではミュートをかけながら吹くゲシュトップ奏法を多用することも多かった聖響さんですが、今日は使用してませんでした。でも逆に、ゲシュトップを使わなかったことで、全体としてすっきりとして綺麗に流れていたように思います。ホルン部隊さんの音もとても美しくて、上品さも漂っていて、お美事でした。思わず小さく拍手しちゃいましたもの。
 第3楽章、とても素晴らしくて、ノリノリで聴いてしまいました。

 そしてラストの第4楽章。華々しく幕を開けておいて、急に可愛らしいピチカートになる辺り、本当に心憎い演出だと思います。コロコロと表情を変える展開がとても楽しくて、聴いていてワクワクしました。
 というか、あの第5変奏。聖響さんの指揮で聴くと、いつもあの部分だけテンポアップするんですが、今日は過去最速レベルだったような気が……(笑) 松井さんを筆頭にしたヴァイオリン部隊さん、皆様必死でしたもの(苦笑)
 フィナーレのプレストの部分は、ちょっと落ち着いた感じの押さえめテンポでじっくり行った感じがありました。
 今日は前半がちょっと残念な感じだったのですが、後半は本当に楽しませていただきました♪

 カテコの間、後列にいらっしゃるファゴットやクラリネットの皆さんが何やら楽譜を用意しておられるなぁ、と思っておりましたら。OEKの皆さんに「もう一度立って挨拶を……」と聖響さんは思っておられたようですが、OEKの皆さんはアンコールのスタンバイOK!「さ、演奏しよう!」ということで、ちょっと意思の疎通が……(汗;)
 な一幕がありまして、アンコールへ。
 聴きながら、チクルスもこれで終わってしまうんだな、とちょっとしんみりしてしまいました。

 ともあれ、これでブラームスに続いて、ベートーヴェンも制覇しました。最後がちょっと、不完全燃焼だったのが心残りなのですが……。ブラームスの時と同様、いずれベートーヴェンの録音完結を記念して、3~4日連続でマラソン演奏会があると信じて、その時にリベンジしたいと思います(←コラコラ;)
 次に聖響さん×OEKさんの演奏を聴くのがいつになるかわかりませんが、その時は、今日いらっしゃらなかったあの方やこの方やその方がいらっしゃるといいな、と思います♪

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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