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 今年の元旦。
 テレビ番組は面白い物がないし、家にいてもヒマだし。
 1日は映画の日で安いから、映画でも見に行くか?
 ということで、見に行ったのが「のだめカンタービレ」でした。その「のだめ」で指揮の監修をなさっていたのが、飯森範親さん。以前、地元のオケがオペラを上演した時のゲネプロで拝見したことはありますが、実際にコンサートで拝見したことってないよなぁ。ということで、ちょうど地元の音楽大学の管弦楽団とプラハ交響楽団の合同演奏会を振りに来られることもあり、聴きに行きました。

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くらしき作陽大学管弦楽団&プラハ交響楽団 合同演奏会

スメタナ作曲:連作交響詩「わが祖国」より モルダウ(※)
ショパン作曲:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調
(休憩)
ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」(※)
(アンコール)
ドヴォルザーク作曲:スラブ舞曲第15番

指揮:飯森範親
ピアノ独奏:松本和将
管弦楽:くらしき作陽大学管弦楽団&プラハ交響楽団(※)
    プラハ交響楽団

倉敷市民会館 19:00~
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 ……10日に聴いた「21世紀の新世界」と曲目がかぶってますが(笑)
 指揮者と演奏者が変われば、演奏も変わりますし。学生さんとプロの方の合同演奏というのも面白そうですし。その「違い」を聴くのもいいだろう、ということでちょっと気軽な気持ちで行ってきました。

 開演前、ロビーコンサートで金管六重奏による演奏が行われていました。
 その間、ステージにはラフな格好のプラハ交響楽団メンバーさんが数名(笑)
 そして燕尾服&ワインレッドのカマーバンドでビシッと決めた飯森さんが登場して、プレトークが行われました。今日のコンサートはプラハ交響楽団の中に学生が混ざって一緒に演奏し、時々ソロも学生が演奏するという告知がありました。

 プラハ交響楽団のみでも結構な大所帯なのですが、今日はプラス学生たちがステージに上がる、ということで、ステージには椅子がズラリ。当然オケピも出てます。
 オケは対向配置になっていて、舞台下手側から第1ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラ→第2ヴァイオリンで、第1ヴァイオリンとチェロの後方にコントラバスという並び。ヴァイオリンだけで20人ずついるという大編成で、管楽器も倍の人数がおりました。
 ズラッとオケの皆さんが登場して、チューニングを終えたところで飯森さんが登場して「楽しい音楽の始まりです」

 最初は「モルダウ」
 冒頭のフルート・ソロも学生さんが担当し、学生メインで演奏されました。
 テンポは少しゆっくりめ……と言いますか、弦楽器だけで90人近くいますから(苦笑) テンポ設定を速くしたら、アンサンブルが崩れる確率100%ってトコなんだと思います。
 でも大人数だからといって、音量がそれに伴うか……と言われるとそうでもなく。ホールの音響や、学生さんが入っているという関係があるんではないか、と思います。人数の割には音が伸びてこない印象がありましたので。90人近くいる弦楽器が、5人のトランペット部隊に負けてましたもの、音量で(汗;)
 飯森さんの指揮は、正直なところ、こんなに熱い指揮をされる方だったのか!という感じを受けました。ゲネプロで拝見した時は、ピットの中にいてあまりわからなかったんですよね。どうしてもステージの方を見てしまいますので。
上半身を折って屈んだり、長い髪が振り乱れたり……。
 こういう方だったんだ!?と思いました。
 そして同時に思ったのが。なるほど、確かに千秋センパイの指揮はこの方が指導したんだな、ということでした。指導する飯森さんがこういう振り方をするから、玉木さん演じる千秋センパイがああいう振り方になるんだ、と。妙なところで納得してしまったという(笑)

 続きまして、学生さんたちは皆ステージから下がって、ピアノがステージ最前列に登場して、ピアノ協奏曲です。
 ソリストは地元倉敷出身の松本さん。飯森さんもそうなのですが、松本さんも大学に教えに行っているらしく。そのご縁もあって、ソリストに抜擢されたようです。
 オケはプラハ交響楽団のみになって、ステージの上も少しスッキリ。
 そして始まったショパンは……当たり前ですが、10日に聴いたものとはまるで別物でした。というか、同じ楽譜を再現して、ここまで違いが出るものか!?と思うほどでした。メロディに「溜め」があったり、テンポの揺れがあったり。。。「こってり系」のショパンだな、という印象でした。
 10日に聴いた演奏は、スッキリしていて真っ向勝負な感じでしたので、まるっきり方向性の違う音楽を聴いたように思いました。あの時はあっという間に第1楽章が終わってしまった感があったのですが、今日は少し、途中で集中が切れてしまって(汗) こんなに長い曲だったかな?と思ってしまいました。
 第2楽章は、とても美しい音を聴かせていただきました。ちょうど今日は寒さも緩んで、暖かい1日だったのですが。ほっこりと暖かい、陽だまりのような音だったのです♪ プラハ交響楽団さんの音も、松本さんの音も。
 そして何よりも、この楽章。1番ファゴットの方の音色がメチャメチャ綺麗で、涙腺直撃されてしまいました。あんなに美しい音でハーモニーを支えていたんだな、と新たな発見をしたように思います。

 休憩後は、再びプラハ交響楽団の中に学生さんたちが入って、大所帯になっての「新世界」です。
 この「新世界」も、同じ楽譜を再現しているとは思えないほど、10日に聴いたものとは違っていて、面白かったです。
 第1楽章では「ソー・ソミ・レーー ソーシレ・レ・レー♪」「レ・レ」で微妙な溜めがあって、一瞬テンポが落ちたりしてました。アーティキュレーションの付け方、歌わせ方もまるで違っていて。こういうアプローチもアリなんだな、と。そういう意味では、飯森さんの方がアクションも大きいですし、こってり系の音楽を作られるんだな、と思いました。
 この第1楽章、ティンパニの方の強打もさすがでした。あちらの方は体格のいい、大きな方が多いのか。コンミスさんも長身でガッシリ体型でしたし、ティンパニさんも大男さんでした。この方、叩いた後のリアクションが大きくて、ひょいひょい肩が上がるんですよ。叩きづらくないのかな?と思うんですが、ちゃんと拍は合っていて、叩けているんですよね。見ていて飽きない方でした(笑)
 第2楽章は、冒頭の出の部分を合わせるのはやはり難しいようで。10日の演奏でもバラッとなってましたが、対向配置だとなおのこと、合わせづらいんですよね。金管セクションとホルン部隊の間に、木管部隊が挟まっているので。。。ティンパニも大男さんから学生のお嬢さんに代わって、いきなり音が微妙に低くて。。。(汗)
 大丈夫!?と思いましたが、団員さんが演奏するコールアングレの音色はさすがに美しかったです。
 そしてこの楽章、失礼ながら笑ってしまったのは、飯森さんが10日に聴いた金聖響さんと全く同じ場所で唸っておられたことでした(笑) 弱音器をつけた弦楽器が朗々と切ないメロディを歌い上げるあの部分、指揮者さんが唸っちゃうポイントなのかしら?と思ってしまいました。
 第3楽章は、再びティンパニがあの大男さんに交代。その他の管楽器ソロの部分も、ここぞ!という所は全て、プラハの団員さんが吹いておられました。ティンパニは申し分ないんですが……学生さんが叩いていたトライアングルがですね。ロールの粒が揃ってなくて、微妙な強弱がついていて、気になってしまいました(汗;)
 10日のコンサートでも、翌11日のOEKさんでも、均等な大きさでチリリリリ♪と鳴る音を聴いていたもので、つい(汗;)
 自分が打楽器だったから、ということもあるのかもしれませんが、ちょっと辛口になってしまったかもしれません、打楽器パートさん。第3楽章のトライアングルは主役級の大活躍なので、目立っちゃうんですよね、どうしても。
 ラストの第4楽章も、凄い迫力でした。指揮者によってこんなにもアプローチの仕方が違うんだ、と思う部分も多々ありました。ただね、あのラスト。やっぱり出ちゃいましたね、フライング拍手(苦笑)

 アンコールは、プラハ交響楽団だけになって「スラブ舞曲」でした。
 やっぱりね、学生さんが抜けて団員さんだけになると、音がまるで違います。弦楽器の音の抜け方が違うし、音のバランスも凄くいい。学生が入っていた時よりも、音量が大きく聴こえてくるように感じました。「新世界」も、オケの団員さんのみの演奏で聴いていたら、また違った印象を受けたのかも……と思います。

 でも、全体を通じて凄く楽しいコンサートでした。
 何だかいい感じに、気分が解放されたような気がしました。
 ステキな演奏を聴かせて下さった飯森さんと松本さん、プラハ交響楽団の皆様方に感謝なのです♪
 そして、プロの中に混ざって緊張しながらも頑張っていた学生さんたちに、心から拍手を。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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