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 昨日の第九から一夜明けまして。
 今日は朝から特急サンダーバードにて、大阪へ移動。金沢駅で楽器ケースを抱えたOEKの皆様方を拝見し、奇しくも同じ電車で大阪へ向かいました。

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聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第4回

ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
(休憩)
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調「合唱付」

指揮:金聖響
ソプラノ:森麻季
アルト:押見朋子
テノール:吉田浩之
バリトン:黒田博
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
合唱指導:三浦宣明
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 コンサート開演前に、来年度の聖響さんのシリーズ・コンサートのチケットのお支払&受け取りを済ませました。
 これで、5シリーズ連続で同じ席に座ることが確定(爆)
 いい加減に別の人に譲りなさいよ。おチャイコさんを裏返し聴きってどうよ!?と自分に突っ込みを入れたくなりますが、その辺りはオトナゲないのです(苦笑)

 で、昨日は上手側の後ろの方から後姿を拝見しました、聖響さん。
 今日は下手側のステージ裏から正面のお姿を拝見します。
 その聖響さん、今日は学ランスーツで登場です。
「明日は制約も何もない」
 的な、全開宣言!?とも取れることをサイン会で仰った、昨日の聖響さん。今日はどうなるのかしら?とワクワクしつつ、まずは「レオノーレ」から。

 曲のアプローチは、当然昨日と同じです。
 昨日は細かい部分が見えなかったので気付けなかったんですが、この第1楽章の冒頭部分。対向配置で下手側から第1ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラ→第2ヴァイオリンと並べると、綺麗に音が逆に流れていくようになっているんですね。なんという音響効果!
 でも……なんか、テンポが昨日より速いですよ?(笑)
 振り方も、昨日よりオーバーアクションになっているような。。。そしてOEKさんの音も、昨日より伸びやかな気がしたのは、ひょっとしたら座っている席の違いかもしれません(苦笑)
 下手側のステージ裏から吹く、トランペットのバンダさん。1回目のファンファーレはちょっと遠い感じの音だったのですが、2回目は少しステージ寄りに立ち位置を変えたのか、はっきりと聞こえました。それも演出でしたの?みたいな(笑)

 前半は、まだ普通に聴けていたのですよ。
 でもメインの第九が、昨日の演奏を、私の想像を遥かに凌駕していました。

 第1楽章、第2楽章は、昨日と違って指揮棒を持って振っておられました。>聖響さん
 そして昨日のアレは、やっぱり「録音用」だったのかな?と思う、何か解放されたような聖響さん&OEKの皆さんと、音色。
「どうや? これが俺の本当にやりたかった第九や!」
 というお声が聞こえてきそうな気迫に溢れた指揮は、昨日とはまるで違っていました。サインをしていただいた時に「冷静に行った」と仰ったのはそういうことか。こちらが本領発揮の第九なのね、と納得しました。
 生で聴かせる演奏と。
 録音という記録として残す演奏と。
 まるっきり同じというわけではないのね、と今更ながら思ったのであります。

 そんな今日の第1楽章&第2楽章。
 強い所はより強く、激しい所はより激しく。
 柔らかい所も、優しい所も、際立って聴こえてきました。
 光と闇のせめぎ合いも、より一層その対立の色を濃くしたと言いますか、鮮やかになったと言いますか。昨日以上にメリハリのある、だからこそ心が揺さぶられる音楽だったと思います。

 そういう第1楽章と第2楽章を経て聴いた、第3楽章は。。。
 とてつもなく、幸せなひと時でした。
 この楽章からは、昨日と同様に指揮棒を使わずに、細かく曲に表情をつけながら振っておられた聖響さん。
 穏やかで、美しくて。これ以上ないほどに美しく歌い上げられる音色に、

 ああ、このまま時が止まればいいのに。

 と思いました。
 音楽は一度進み始めたら止まらないもので。到底叶うはずもないのに。
 このまま永遠に、この音に包まれていたい。
 と思い、気が付いたら泣いていました。

 以前にも、CDで聖響さんとOEKさんの演奏を聴いて、あまりにも美しい調べと音色に「このままずっと、この音を聴いていたい」と思うほどに陶酔したことがあるんですが。それをついに、直に体感する時が来たんだ、と悟りました。
 ステージで奏でられ、全身を包む極上のメロディ。
 美しい調べ。
 そして、それらを特等席である指揮台の上で聴く、聖響さんの幸せそうなお顔。
 この場にいて、生でこの曲を聴くことができる幸福に、心から感謝しました。
 ベートーヴェンだから、素直に「美しい」と自然に思えるのでしょうけれど。マーラーだったら、狂気という要素がこれに加わってくるんだろうなぁ、とか。今日は完璧に吹いてくれた4番ホルンさんにこっそり拍手!なんてどこか冷静に聴いている自分もいましたけど(笑)
 
 この楽章を聴いていた時、恐らく周囲に誰もいなくて自分一人だったら。人目が全くない状態だったら、きっと声を上げて泣いていたと思います(苦笑)
 第九は毎年この時期に聴きますけど。こんなに美しい第3楽章を聴いたことがあったかしら?と、つい記憶の糸を辿ってしまいました。

 第3楽章が終わると、昨日と同様にソリストさんとマーチ部隊の打楽器さんが登場です。
 そして始まった第4楽章。
 これもまた、凄すぎました。
 座った場所が昨日よりもずっとステージに近くて(ていうか、真裏ですからね;)、目の前には1列隔ててソプラノの皆様。臨場感抜群です。
 第1楽章から第3楽章までのメロディが出てきて、チェロとコントラバスが「語った」後、奏でられる主題のあの緊張感。静寂に溶け込むようなメロディに集中して聴き入って、第2ヴァイオリンとヴィオラが柔らかい音色で主題を奏でた時に、ですね。もう涙でステージがかすんで見えないんですよ(苦笑)
 ここでクルの!?
 と戸惑いつつも、一度出ちゃった涙は止められません。

 そこから先は、昨日以上に没頭して聴いてました。
 確かに、制約も何もない演奏ですわ(笑)
 時々歌詞を追いかけながら、ちょっと声も出ちゃったりしながら指揮する聖響さんも、全開爆っ!
 合唱団の皆さんやソリストさんたちも全開。
 だけど、ちゃんとオーケストラの細かい演奏も聴こえてくるんですよ。まぁ、座ってる場所が近いから、ということも一因だと思うんですけど。
 だいたいこの時期に聴く「普通の第九」って、メインが合唱で、オケはその伴奏というイメージが強いんですけど。考えてみれば、この第九って「合唱付」なワケで。むしろ合唱の方が付属なんですよね?
 と、その意味を正しく理解したような気がする演奏でした。

 オーケストラの演奏も、合唱団の皆さんの歌声も。
 前から後ろから横から下から上から、もう全方向から全身を「歓喜」というヴェールで包まれて、ただ無我夢中で聴いていました。
 やっぱり、コレですね。
 こういう第九が聴きたかったんですよ、聖響さんとOEKさんで。
 もう凄すぎて、わけわからなくなっちゃうくらいのを(笑)

 で、今日は何が大変だったって。
 帰りの道中が大変でした(苦笑)
 帰りの新幹線に乗り込んだ後、ほっと一息ついたためなのか、親友と母上という身内だけになったことで安心感が生まれたためなのか。
「泣いていい?」
 と一言断って、延々泣きました(笑)
 新大阪から各駅停車状態になる「ひかり」ちゃんだったんですけどね、乗ったのが。新大阪を出て、西明石を過ぎてもまだ涙が止まらない、というくらい、大泣きしました。

 もう、どうしてくれるんですか!?みたいな(笑)

 聖響さんのコンサートで、後から「キターッ!!」となったことは何度かありますけど。今日のは最大級でしたね(笑)
 いろんな意味で、感情のメーターが振りきれて、ショートしちゃったんでしょう(苦笑)
 久方ぶりに、コンサートに行って涙腺が壊れました。
 今年最後の聴き納めとしては、最高の締めくくりになりました。聴き初めの「21世紀の新世界」から、聴き納めの第九まで。凄すぎる濃厚な1年だったと思います。
 我が人生に一片の悔いなし。
 って、まだ死にませんけど(笑)

 かけがえのない、幸せでミラクルなひと時を演出して下さった、聖響さんとOEKの皆さんと、ソリストや合唱の皆様方に、心から感謝申し上げます。


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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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