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古澤巌 『マドリガル』
      (1989年リリース)
<曲目>
  1.マドリガル/A.シモネッティ
  2.チャールダーシュ/V.モンティ
  3.コンソレーション(慰め)/F.リスト~N.ミルシテイン編
  4.シチリアーノ/M.パラディス~S.ドゥシュキン編
  5.カンツォネッタ/A.ダンブロジオ
  6.ギターラ/M.モシュコウスキ~P.サラサーテ編
  7.組曲“バール=シェム”よりニーグン(即興)/E.ブロッホ
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番/E.イザイ
   8.第1楽章 アルマンド
   9.第2楽章 サラバンド
   10.第3楽章 フィナーレ
  11.ハバネラ形式の小品/M.ラヴェル
  12.ハンガリアン・フォークチューン/B.バルトーク~J.シゲティ編
  13.瞑想曲/A.グラズノフ

 Violin:古澤巌
 Piano:小林道夫
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 古澤巌さんのファーストアルバムになります。
 この最初に収録されている「マドリガル」が、文字通り、私が“この人が古澤巌さん”と認識して、最初に生で聴いた曲でした。某生命保険会社のチャリティーで、小品・中品を集めたコンサートに、たまたま友人に誘われて行った時のことでした。で、その最初の曲が「マドリガル」でして。最初のDの音を聴いた瞬間、“なんて綺麗な音色”とうっとりしてしまい、以来ファンになった、という1曲です。
 初心者でも弾けますよ、という古澤さんの言葉に励まされ、自分で楽譜を買って練習しているのですが、これがなかなか難しかったりするんですよね。音だけはなんとか取れるんですけど(苦笑)。綺麗な音で弾くのは、なかなか大変です。

 このアルバムに収録されているのはモンティの「チャールダーシュ」やパラディスの「シチリアーノ」など、比較的聴きやすくて、有名な曲ばかりなので、クラシック詳しくないんだけど…という方にもオススメです。特に「チャールダーシュ」など、誰でも一度は耳にしたことがあるのではないか、と思うのですが。

 その中に、イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」が入っているのがこれまたカッコイイ(^^)。有名なのはJ.S.バッハの方で、イザイだけでアルバムに…となるとこれまたちょっと聴き辛いものがあるのですが、こうして小品の中に混ぜ込まれてしまうと、勢いでそのまま聴けるといいますか。ヴァイオリン一本だけで奏でられる音のなんともいえない深みとか、純粋に古澤さんのヴァイオリンの音色を堪能することができるので、かなり好きだったりします。

 他にも、クラリネットの赤坂達三さんや、コントラバスの斉藤順さんと組んで、バンド形式で収録された曲が数多く収録されている『ヴァイオリニストのいる部屋』というアルバムもあるのですが、こちらもかなりオススメです。
 そして、セカンドアルバム『セレナーデ』に収録されているのですが、古澤さんのヴァイオリンでぜひ聴いていただきたいのが、ディニーク作曲の「ひばり」。とてもテンポが速く、ジプシー系の曲で、かなり高度なテクニックが要求される難曲でもあるのですが、これがまた素晴らしいのです。タイトル通り、ヴァイオリンでひばりの鳴き声を表現する部分も出てきて、面白い曲です。

 古澤さんといえば、JTのCMでヴァイオリンを弾いていたお姿が一番有名なのですが、クラシックの小品・中品ばかりを集め、曲の合間にご自身のMCを加えた“ヴァイオリンの夜”というコンサートで全国津々浦々を回っておられることでも知られています。
1000人以上入る本格的なコンサートホールから、キャパ数百人程度の小さいホールまで、スペースと場所を問わず行われるコンサートなのですが、今時こういうコンサートをやって下さる方というのがなかなかおられないので、とても貴重な存在なのだと思うのです。
 もちろん、私も何度か聴きに行きましたよ(^^)。
 この方、ヴァイオリンの音も女性にとっては“腰砕け”モノの色気があるのですが、声も穏やかで柔らかくて、適度な響きを帯びていて、その声で曲の解説などをされるとですね、脳みその皺にそれはそれは深く刻み込まれるわけですよ。

 最近は、アイリッシュ系の曲に凝っておられるようで、2002年のクリスマスに聴いたコンサートでは「リバーダンス」をはじめとするアイリッシュダンスの曲をかなり演奏して下さいました。曲の途中で、ご自分でも踊ってしまわれたのには、びっくり。それも、かなりお上手(^^)。そのうち、絶対アイリッシュ系の曲を中心としたアルバムが出るであろう、と楽しみにしています。

 もし、お近くに古澤さんが来られることがありましたら、ぜひぜひ聴きに行ってみて下さい。そして、その音色に酔いしれていただきたいと思います。やはり、CDでもいいのですが、特にクラシックに関しては生で、楽器から出てくる音の波動を直接感じるのが一番ですので。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より転載)
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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