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13日に金沢で行われた定期演奏会と、翌14日に大阪で行われた聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス第2回をハシゴしてきました。

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オーケストラ・アンサンブル金沢 第262回定期公演マイスター・シリーズ

聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第2回

オール・ベートーヴェン・プログラム

バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲 Op.43
交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
(休憩)
交響曲第7番 イ長調 Op.92
(アンコール)
6つのメヌエットより メヌエット第2番 ト長調

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

6月13日 石川県立音楽堂コンサートホール 15:00~
6月14日 ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 思えば、私が初めて聖響さんのコンサートを聴きに行ったのが、2005年の夏のこと。その時のプログラムがプロメテウス&8番+6番でアンコールが4番の第4楽章でした。今回のプログラムは前半がその時と同じでありました。
 だから、というのも理由の一つなのですけれど。
 7日に姫路でシエナさんとのツアー最終日を鑑賞してですね。アンコールまでガッツリ楽しませていただいて、すっかりテンションが上がってしまい。その上がったテンションとまともに動いていないであろう思考回路に、音楽の神様から啓示が降りました。
 13日、金沢へ行きなさい。
 その声に導かれるままに(?)、翌8日に県立音楽堂のチケットボックスに電話をかけ、チケットを確保。結果として金沢→大阪へ2日連続で聖響さんとOEKさんを追っかけ、ハシゴすることになったワケであります。
 チケットを確保して、現地の方にあれこれお聞きして、宿と食事場所まで確保したのが9日のことですから。今回の金沢遠征は「呼ばれた」としか言いようのない形で実現しました。

 で、実際に行ってみて、聴かせていただいて。
 ああ、呼ばれたな。
 と、いろいろな意味で思いました。

 前置きがかなり長くなっておりますが、お許しを。

 そんなワケで、十数年ぶりに金沢の地へ足を踏み入れました。二度目の訪問が、こんな形で実現することになるとは、当の私自身が思いもしなかったんですが(笑)
 電車を降りて、駅を出て。聖響さんのポスターに導かれるままに歩いていけば、石川県立音楽堂に到着です。聖響さんのCDを聴くようになって、一度ホームグランドともいえるこのホールでOEKさんを聴いてみたい! どうせ聴くなら、聖響さんの指揮で!と数年来思い続けていたことが、こんな形で実現することになるとは、当の私自身g……(以下略;)

 で、肝心のコンサートは、と言いますと……
 今までにも、聖響さんの指揮でベートーヴェンを聴いて、ありえへんっ!と圧倒されたことは多々ありますが。
 この2日間、連続して凄すぎてありえへんっ!なベートーヴェンを聴かせていただきました。

 まずは13日。
 念願でした、石川県立音楽堂でのOEKさんです。地元岡山や大阪のシンフォニーホールとは響きが違う、とお聞きしておりましたので、ワクワク♪しながら中に入りました。
 この日は急きょ行くと決めて、直前にチケットを取ったもので。席が後ろの方or上の方しか空いてなくてですね。「少しでもステージに近い場所…となりますと、3階下手側のバルコニー席になります」と言われ「では、そこを」と確保したのですが。座って、気づきました。
 この席。ステージ下手側は見えないけど、ピンポイントで指揮者とティンパニがよく見える……
 私って、どこまで……(滝汗;)

 と、また話が横道に逸れてますね、本題に移りましょう。

 まずは冒頭の「プロメテウスの創造物」序曲。
 バン!と鳴らされる、オーケストラのハ長調の和音。いつもはそのインパクトに引き込まれるのですが、この日はですね。ホールに響き渡る音の美しさに、たった1音で引き込まれました。本当に、全然響き方が違う!とB席で何を言うか、という感じなのですが(汗;)
 聖響さんが「このホールで録音する時は、響きすぎるからテンポを落とす」とあちこちで何度も仰っていた理由がわかりました。確かに、とても豊かによく響くホールだな、と。
 今回のプログラムは8番&7番、序曲も華やかでアップテンポで超ハイテンションなプログラムであるわけなのですが。その導入としてガッツリ心を掴まれた演奏でした。

 続く交響曲第8番は、今回ライブ録音される曲です。
 開演前に、音楽評論家で作家の響敏也さんの解説でメトロノームの拍が刻まれたり、郵便馬車のポストホルンの音が入っていたり、私小説にも似た曲で、作曲したベートーヴェン自身もこの曲を好んでいた、と言われていた曲です。
 第1楽章から、歯切れ良いメロディと速めの3拍子が何とも心地よくてですね。大らかな感じがして、でも途中はとても激しくて。聴いていてとても楽しいのです♪
 カチカチと刻まれるメトロノームを思わせる規則正しいリズムの上に、軽やかなメロディやピチカートが乗る第2楽章も、これまたとても心地よく♪
 華やかなメヌエットがこれまた心地いい第3楽章にも、うっとり♪
 快速テンポで軽やかな、でも所々ガーン、と落としてくれるのがスリリングな第4楽章にもワクワク♪
 と、私もこの曲が大好きなので(この曲も、と言うべきなのですが;)、全体としてとても楽しかったのですけれど。

 ライブ録音なのに、客席からの雑音が響いたり、拍手がフライング気味だったり。
 オケの皆さんの表情も、どこか曇っておられて「やりきった!」という感じではなくて、ですね。ホールの端で上の方で聴いているというハンデを差し引いても、アンサンブルの乱れとかミスが聴こえたのも事実でして。とても素敵な演奏でしたけど、CDとして残すにはちょっと……?と思ってしまったのが正直なところでした。

 休憩を挟んだ後は、ベト7こと交響曲第7番。最上の超ハイテンション交響曲です。
 この曲が始まる前、聖響さんがマイクを持って少しお話されました。
 今日、6月13日はOEKの創設者であり初代音楽監督だった指揮者、岩城宏之さんの命日であること。岩城さんも第8番の交響曲が大好きであったこと。そして、今日の演奏を岩城さんに捧げます、と。
 そうして始まった第7番がですね。
 どの楽章が、とか。
 ここが、あそこが……とか、全部吹っ飛ぶと言いますか、どうでもよくなるといいますか。
「私、今何を見て、何を聴いたの!?」
 と呆然とするほどに凄すぎて、あまりに凄すぎて、涙腺が決壊して泣けてしまったくらい凄かったんですよ。今までにも何度か7番をナマで聴きましたが。凄すぎて泣いたのは、今日が初めてでした。

 もともと第4楽章の16ビートがノリノリでブッチギリ!な曲で。佐渡裕さんなど、指揮台の上で飛び跳ねておられたくらい、超ハイテンションな曲なわけなのですが。
 今日の聖響さんってば、燕尾服で爆裂っ!
 聖響さんの指揮は、翌14日に真正面からガッツリ見られるから、今日はティンパニ重視で……なんて思っておりましたら、とんでもない(苦笑)
 このベト7をドラマのテーマ曲に掲げた「のだめ」風に言わせていただきますと、ついていくオケは「ムキーッ!」状態。指揮台にいる聖響さんからは、黒い羽根がブワッ!みたいな(笑)
 とにかく凄すぎて、指揮者から目が離せないっ!!!(>_<)
 状態でありました。

 そして同時に思い出しました。
 この光景、どこかで……

 そう、アレです。大阪センチュリー交響楽団で、専任指揮者として最後の定期演奏会になったあの、2006年3月24日の定期演奏会。聖響さんは燕尾服で、あの時は「運命」&「田園」のプログラムで。後半の「運命」が全開で爆裂な振りっぷりで、指揮台にスポットライトが当たってるんじゃないかと思うほど、聖響さんから目が離せなくなった、あの時ですよ。
 その再現を見ているような気分でした。

 ……13日の感想がえらい長くなりました。記事を分けろよ、というツッコミがきそうですが(苦笑)
 そのまま行かせていただきます。

 翌14日。
 13日の演奏でも十分凄かったんですが、更にその上を行く演奏を聴かせていただきました。

 まずは「プロメテウスの創造物」。
 昨日の金沢での豊かな響きもステキでしたが、大阪で聴くとなんだか全体的にスッキリとした感じでした。やはり、響き方が違うんだな~、と思いました。

 そして第8番。
 前日は録音の緊張感とか、やはりいろいろ感じておられたのかな?と勝手ながら思ったのですが。聖響さんもオケの皆さんも、いい感じに力が抜けて、リラックスして楽しんでおられるようで。とても気持ちよくて心地よくて大らかで、だけど歯切れ良くて小気味よくてですね。
 とぉっても気持ちのいい8番でありました♪
 前日「?」と思った部分はもちろん、全て修正されておりました。第3楽章の、ホルン&クラリネット&チェロのアンサンブルもバッチリ♪ メヌエットが心地よすぎて、何度も何度も聴きたくなる、このまま終わるのがもったいないっ!と客席も思っていましたが、聖響さんやオケの皆さんも思っておられたのか。「1カッコ行くよ」「2カッコ行くね」という感じで何度も繰り返して、昨日より長かったような……(笑)
 終演後、駅まで歩きながら友人と話していたんですけど。メヌエットって、普通はトリオが終わって元に戻ったら繰り返ししないものなんですよね。でも今日は繰り返した、ってことは。演奏してる側も、ノッてきたから、このまま終わるのがもったいないと思ったんだろうね、と。
 第4楽章も、一歩間違えばただのせわしない音楽に聞こえてしまう、けれどそうはならず、かつオケも崩壊しない……といういつもながらギリギリで絶妙のテンポ設定で。昨日よりも気持ち速め?で展開しておりました。ラストの1オクターブでチューニングされた渡邉さんのティンパニソロも、バチッ!と決まっておりました♪
 全ての楽章が心地よすぎて、聴き惚れてしまって。

 これぞ8番っ!

 と思うほど、素晴らしい8番を聴かせていただきました。
 ぶっちゃけ、これをCDで残してほしい、と思ったのですが。。。
 帰宅する時も、ずーっと頭の中を流れていて離れない。全身に、心に刻まれた交響曲という感じでありました♪

 そして7番は……
 あんなに凄すぎる7番が聴けるなんて。前日のアレを凌駕する、更に素晴らしい演奏が聴けるなんて。その違いを感じることができるという、本当に至福のひと時を味わわせていただきました。

 1楽章からかなりヤバくてですね。雄大なポーコ・ソステヌートから、フルート&オーボエが「ターンタタッ ターンタタッ」とリズムを刻むヴィヴァーチェに入る所。リズムをクッキリ、ハッキリと浮き立たせて、これから始まるリズムの饗宴に導いてくれる感じだなぁ、と。もちろん繰り返してもう一度そこに戻ってくるんですけどね、聖響さんは楽譜に忠実な方なので。
 「不滅のアレグレット」こと第2楽章も、思わずウルウル。でも前に弾いたことのある第2ヴァイオリンを冷静に追っかけている自分もいて、不思議な感じでした。この曲のラスト、前に弾いた時に「acro」(弓で弾いて)と楽譜では指示されているけれど、自分はここをピチカートで演奏する方がいいと思うから、ピチカートで……と指揮者に指示されたことがあるんですが。ベートーヴェンさんが楽譜に「弓で弾いてくれ」と書いているんだから、やっぱり弓で弾くべきよね。と思ってしまったのでありました。
 第3楽章、楽譜では4分の3拍子だけどテンポが速すぎて1小節1拍振りなんだよなぁ、これって。と自分で弾いてみて気付いたのですが(苦笑) 速くなったり、遅くなったり。音量が小さくなったかと思うと、突然爆発するように大きくなったり。仕掛けがたくさんあって、ワクワクしてドキドキして。音楽のアトラクションを体感しているような感覚でした。
 そして、第4楽章。
 ずーっと16ビートを刻み、打楽器状態になっている第2ヴァイオリンさん(というか、この曲全体的に第2ヴァイオリンはリズムセクションなんですけど; 弾きながら「私ってヴァイオリン弾いてるんだっけ? それとも打楽器やってるんだっけ? てか、打楽器やってた経験はここで活きるのか!?」と思ったものですが;)に「頑張って!」と心の中でエールを贈りつつ(笑)
 前日にも気づいたんですが、この第2ヴァイオリン。4小節ごとにやってくる区切りの部分でスラーになっているのですが、それを全部スラーにすると音が流れてしまって何をやってるかわからない、と言いますか、ヘタをすればグリッサンド状態で全部音がつながって聞こえるんですよね。が、聖響さんはインサイドの方とアウトサイドの方でボウイングを分けて、つまりアウトサイドの方は楽譜通りにスラーで演奏し、インサイドの方は音を1つずつ刻むことで、一つ一つの音を聞こえやすくする、という手法を取っておられました。
 曲がラストに向かっていく前、音量が落ちて弦楽器のあちらこちらから「タララララララッ」とモグラ叩き状態で(←例え悪すぎっ;)聞こえる部分も、聖響さんが全部目や指で追っておられて(笑)
 フィナーレの辺りでは、もうあのビート感と爆裂加減はたまりません。ていうか、前日よりテンポ速いやんっ!? たまらんスマッシュを連打で食らいまくって、完全ノックアウトでした。ただただ、目の前で展開される音楽に没頭して、音のビッグバンに飲み込まれてしまうような絶頂感がありました。
 あのラストは本当にヤバいです。反則だっ!と思うくらい、本当にありえへんっ!!!な演奏に、感極まってしまい。終わった瞬間に思わず号泣でした。(てか、いっつも極まってるやろ?というツッコミはスルーです/笑)

 金沢→大阪へハシゴして、同じプログラムを2日間聴くなんて、我ながらアホなことを…と思いましたが。2日とも、行って良かったです。
 2日とも素晴らしい演奏を聴かせて下さった聖響さんとOEKの皆様に、心から感謝致します。

▼続きを読む▼


【ありがとうございました】
TB置き逃げしてすみませんでしたね。
いやいや、中身にはもう何も付け足すことがございませんので・・・。

大阪公演だけ聴いたのに、なぜか金沢の街の息吹もいただいたような気がしておりました。
【>親父りゅうさん♪】
こちらこそ、いつもTBなどなどいただいて、ありがとうございます(礼)
>中身
書き足りひんっ!!と言いますか、勢いでダダーッ!と書いてしまったので、言葉足らずな部分が多々あるような気がします。
(これだけ書いておいて、まだ書くんかい!?というか、これ以上長かったら読む方がイヤやろ、と思うんですが;)

大阪公演には大阪公演の、金沢公演には金沢公演の良さがありまして、どちらも満喫できて幸せでした。
聴いた場所の関係もあったかも……ですが、ティンパニと金管の威力は、金沢の方が勝っていたように思います。周囲と調和した上で、主張するところはしっかり主張する、という感じで。特に渡邉さんのティンパニにダイレクト・アタックを食らい、たまらんスマッシュ状態でした♪
自由が利く今のうちに、ぜひまた金沢→大阪へのハシゴで追っかけをしてみたいものであります。
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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