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 今日は大阪へ「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」略してNOWを聴きに行きました。
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なにわ《オーケストラル》ウィンズ演奏会2009

ライニキー作曲:セドナ
グレンジャー作曲:コロニアル・ソング
アーノルド作曲:水上の音楽
藤代敏裕作曲:マーチ「青空と太陽」(課題曲Ⅳ)
島田尚美作曲:コミカル★パレード(課題曲Ⅱ)
平田智暁作曲:ネストリアン・モニュメント(課題曲Ⅲ)
ウィリアムズ作曲:交響組曲

(休憩)

マクベス作曲:聖歌と踊り
諏訪雅彦作曲:16世紀のシャンソンによる変奏曲(課題曲Ⅰ)
江原大介作曲:躍動する魂~吹奏楽のための(課題曲Ⅴ)
サン=サーンス作曲:東洋と西洋
リード作曲:オセロ

(アンコール)

Jan Van der Roost作曲:カンタベリー・コラール
山本正之作曲:ヤッターマン Brass Rock
いずみたく作曲:いずみたくヒット曲メドレー

客演指揮:
 丸谷明夫(大阪・淀川工科高校吹奏楽部)
 須藤卓眞(千葉・酒井根中学校吹奏楽部)
吹奏楽:なにわ《オーケストラル》ウィンズ

ザ・シンフォニーホール 16:00~
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 コトの始まりは、4月5日。
 金聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス第1回を聴きに行った時のことでした。
 入口で渡される、シンフォニーホールなどなどで行われる公演のチラシ。私はサラッと見て「いらないもの」リストに入れたそのチラシを見て、友人がボソッと呟きました。
「これ、見間違いと違うよね?」
 彼女が指差した先にあった文字は。

ピアノ・下野竜也

 ……え!?
 私も思わず、マジマジと見てしまいました。
 えーと。
 ……何度見直しても、間違いありません。

ピアノ・下野竜也

 いつぞやの、「聖響の座談会」でピアノはニガテと仰っていたのは、私の空耳でありましたかな?
 と思いましたが、チラシに印刷されていたその文字は疑いようがなくてですね。
 他のメンバーを見てみましたら、全国各地のオケの管楽器奏者さんが一堂に会している模様。しかも、曲目の中にはリード作曲の「オセロ」 私も大好きな曲が入っておりました。
 これだけのメンバーが揃っていて、しかも、ピアノ・下野竜也

 観に行かねばなるまいっ!!!(←聴きに行く、ではないところがポイント;)

 というワケで、聖響×OEKのベトベンチクルス第1回終演後、チケット売り場に並んでチケットを購入したのでありました。
 今回は吹奏楽。
 お目当てはピアノを弾くマエストロ、下野竜也氏。
 吹奏楽でピアノを導入する場合、ピアノの配置場所はステージ下手側の隅っこ、というのが普通です。なので、チケット購入の際も下手側の端の方の席を選択しました。
 NOWのHPを見てみたら、公演時間は3時間を超える……とのこと。
 しかも、指揮はあの丸谷先生。

 どんなコンサートだ!?

 と、開演前からドキドキ・ワクワクでありました♪

 今日の公演では、吹奏楽コンクールの課題曲が全曲演奏されるためなのか、客層がいつもとまるで違っておりました。制服姿の占める割合が約半数。学校……というか、部活単位で来ていたのでしょう。ホール内は制服姿でごった返しておりました。
 そして開演前。オケの皆さんがバラバラとステージに出てきて、最後のおさらい(?)というか、手馴らしをしておられました。もちろん、本日の私的メインであります、ピアノ・下野竜也氏も出てきておりました。彼のポジションはステージ下手側の隅っこ。

 計算通りだ、フッ。

 時間がきて、一度下野さんは袖に引っ込んで。丸谷先生が登場して開演です。
 最初の曲は、幕開けにふさわしい華やかな曲。
 2曲目「コロニアル・ソング」には、本日のお目当てでありますピアノ・下野竜也氏が早くも登場♪ 思わず彼に正対して見て……じゃない、聴いてしまいました。本職は指揮者さんだからなのか、時折右手が指揮するように動いておられたような……(笑)
 で、肝心のピアノは?
 と耳を澄ましていたのですが、隣にいるハープの音に紛れてしまい、あまり聞こえず……
 ま、吹奏楽におけるピアノのポジションってそういうのが多いんですけどね。
 ……だから引き受けたのか!?と邪推してしまった人(滝汗;)
 真剣に楽譜&ピアノに向き合っておられるマエストロのお姿。貴重なものを拝見いたしました♪

 曲は1曲ずつメンバーの入れ替えなどがあって、ステマネさんも大変です。主なステマネさんは3人いらっしゃったんですけど、そのうちのお一人が大阪センチュリー響のステマネ・山口さん。あら、見慣れた方がいらっしゃるわ♪と思ったのでありました(笑)
 その入れ替えには多少時間がかかるので、その間は丸谷先生のMCが入りました。
 日頃はオケの中で演奏し、楽器によっては全く出番がなかったりする管楽器奏者さん。
「いつもの仕事には不満があるのでしょうか」
 てなコトも言われてましたっけ(笑)
 そんな中で、千葉の酒井根中を指揮して全国大会で金賞に輝いた須藤先生が登場し、いつものオケ配置の弦楽器なしバージョンで着席した小ぶりな編成で「水上の音楽」が演奏されました。

 演奏は、さすがプロです。
 皆さん音がとっても綺麗♪
 人数も人数なので、全開フォルティッシモの迫力はもう! 全身ビリビリくるくらい、圧倒的なものでした。

 前半も中盤にさしかかって、演奏されるのは今年の吹奏楽コンクールの課題曲です。
 最初はマーチ「青空と太陽」
 タイトルに相応しく、明るくて爽やかな曲でした。
 そんな私の目から気になったのが、ステージの後ろにあるP席に座っていた一人の女子。指揮に合わせて膝を叩く姿が目撃されました。それを見ていると、ステージ上に全く同じ動きと言いますか、同じリズムを叩いている方が一人。
 バスドラム担当の打楽器パートか、君っ!!!
 その女子、バスドラム担当でありました(笑)
 まぁ、同じ打楽器出身者として気持ちはわかります。

 この曲が終わった後、丸谷先生が「せっかくだから、ステージ上でパート練習をしてもらいましょう」と言いだしまして。各パート、あちらこちらへと移動して、いくつも小さな輪ができて、パート練習開始です。
 うわぁ、懐かしいわっ!!!
 やりましたわよ、パート練習!

 移動するのが遅いバスパートとか、練習中だというのにトランプに興じてしまうパートとか。お約束な光景も再現されておりました(笑)
 てか、打楽器のパー練ってやりづらいんですよねぇ。ティンパニとかバスドラムとか、移動できないんですもの。でもって、打楽器だけで演奏しても何やってるのかさっぱりわからん、という(苦笑)
 そして、そこで丸谷先生からの提案が。
 せっかくだから、このままで演奏してみよう!というのであります。
 そして、パート練習状態であちこちに散らばった状態で、人によっては指揮者に背を向けた状態で、再び「青空と太陽」がスタート。
 先ほどのバスドラムな女子も、再び膝を叩いておりました(←だから、チェックするんじゃありません;)
 私の前にはホルンパートがおりまして。彼ら、トリオから再びテーマに戻った時、足を右・左と揃えて踏み出しながら吹く、という小技を見せて下さいました(笑)
 いいなぁ、そのノリ(グッ)
 ナイスですわ、ホルン部隊♪


 続く「コミカル★パレード」では、普通に演奏した後に前後を入れ替えて、打楽器&チューバを真中に、金管楽器が前、木管楽器が後というステージ配置で演奏されました。指揮者抜きで。
 まぁ、マーチはね。打楽器陣がしっかりしていれば、勝手に曲は進みますから。ましてや相手はプロですし。
 そして「ネストリアン・モニュメント」と「交響組曲」が演奏されて、前半終了。
 あっという間の1時間半でありました。

 後半は「聖歌と踊り」から始まって、次に再び課題曲である「16世紀のシャンソンによる変奏曲」が演奏されました。冒頭の、教会音楽的な旋律があれこれと変奏されていくこの曲。課題曲5曲の中では一番好きかなぁ、と思いました。
 そして続く課題曲最後の曲「躍動する魂~吹奏楽のための」
「こういうヒゲのいっぱいついてる曲は、振らない」
 と丸谷先生が仰いまして(笑)
 ここで急きょ実験第3弾。
「この曲は指揮者なしで演奏します」
 ……マジですか!?
 クラリネットの動きから始まるこの曲、聴いてみたら和風なバリバリ現代音楽風の曲でして。まぁ、課題曲の中には毎年1曲はこういう曲があるよね~。でもって、全国大会で金賞取るような上手い団体が選んで演奏するんだよね~。
 と思うタイプの曲なのですよ。
 それを、指揮者なし。それも、練習した日はほんの数日という状況で。
 ……さすが、プロ。
 自分もこのテの曲を演奏したことがありますが、誰と絡んでるとか、誰からフレーズを受け渡されて、誰につなげる、とか。そういうのをメッチャ考えるんですよね、こういう曲って。曲全体を捉えるには、指揮者なしで演奏するのもいいかもね。でも、やっぱり指揮者がいると、それをさらに越えた演奏ができるんだよね。
 と、MCゲストで登場なさった読売日本響の正指揮者・下野竜也氏がお話しされてました。
 やはりね、ピアノ1曲だけではもったいなさすぎですわ、竜さま♪

 プログラムの最後は、私も大好きなリード作曲の「オセロ」
 客演の須藤先生が「このメンバーでやってみたかった曲」なのだそうですが、確かに。これだけのプロが顔を揃えるのですから、凄い演奏になること間違いなしですものね♪
 実際、プレリュードから大迫力でありました。

 プログラムはこれで終了でしたが、これで終わってもらっちゃぁ困るなぁ。まだまだ物足りねえなぁ、物足りねぇよぉ。
 ということで、客席からアンコールの催促が。
 須藤先生が真面目に「カンタベリー・コラール」を振って下さいました。
 その曲が終わった後。ドラムのバリッとしたリズムが。
 打楽器パートのビブラ・スラップもノリノリで揃っております♪
 どこかで聞いたこの曲は……ああ、「ヤッターマン」ね♪
 と思っておりましたら。
 突然、ステージの袖から飛び出してきた水色の上着姿のぽっちゃりさん……

 ウソやろ!?

 思わず呟きましたですよ。
 だって、水色の上着。青の帽子にブタの鼻。
 右手には水色の風船で作られたと思われるグローブ。
 あれは、どう見ても……

 ピアノを弾いていたはずの読売日本響・正指揮者、下野竜也氏っ!!!
 しかも、あのコスプレは……
 トンズラー!!!(アニメ版)

 本職指揮者の竜さまが、ピアノ1曲とMCで終わってしまうのはもったいないなぁ、とは思ってましたけどね。
 まさか、コスプレして出てくるとはっ!!!
 かなりおチャラけて振ってるんですけど、それでも振り方が的確で丁寧なのは、さすが本職といったところでしょうか(笑)
 日頃は真面目なトコばかり拝見してましたから、すっかり忘れておりましたわ。竜さまがとぉってもオチャメな方だということを。
 だって、「聖響の座談会」の時も、聖響さんにナイショでかぶり物をかぶって登場なさいましたものね。それを見た聖響さん、軽く絶句して驚いておられましたものね。

 ヤラれましたわ~、竜さま。
 面白すぎですわ、竜さま。
 今日の主役は間違いなくアナタでしたわ、竜さま(笑)
 おかげで、他の曲の印象が吹っ飛びましたもの(←と言いつつ、長々と感想書いてますが;)
 ピアノ・下野竜也に魅かれて見に来てみたら、まさかこんなミラクルが起きるとは!
 確かにね、「ヤッターマン」は旬なタイトルですわよ。実写版の映画が大ヒットしましたからね。山本正之大先生の主題歌も、名曲ですわよ。その「ヤッターマン」の中で、竜さまがコスプレするとしたらトンズラー、というのも納得ですわ。
 でもまさか、「ヤッターマン」を振るからって、コスプレして出て来はるとは……
 それも、オケの皆さんにナイショで(by丸谷先生)
「皆さんよく笑わずに吹けましたな」
 と感心しておられましたけど。その辺は、さすがプロってことで(笑)
 曲が終わったらクラリネットのお姉さまが扮したドロンジョ様も登場なさいまして。下野トンズラーの帽子を取って、正体をバラしてしまう、なんて一幕もありました。

 いやいや、貴重なお姿を拝見&爆笑させていただきました♪

 マエストロ下野のコスプレで、ホール内が爆笑の渦に叩き込まれたところで、このままで終わっちゃぁいけねぇよな。ということで、アンコールの最後は「いずみたくメドレー」
 下野さんも衣装を脱いで、再びピアノ・下野竜也としてピアノを弾いておられました。やっぱり、時々右手が指揮するように動いてましたけど♪(←だから、チェック細か過ぎ;)

 最後はNOWのメンバーさんがボールを客席に投げ込んで(椅子の下に皆さん紙袋を置いておられたので、何かな?と思っていたらソレでした)、キャッチできた人にはプレゼント進呈♪というイベントもあり、大爆笑&盛り沢山な公演はこれにて終了。
 本当に3時間を軽く超える、だけどその時間があっという間に過ぎ去ったように感じられた、濃ゆいコンサートでした。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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