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 シンフォニーホールの聖響さんのシリーズ、2009年はついに!
 待ちに待ったベートーヴェン・チクルス!!!
 というコトで、第1回を聴きに行きました。

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聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第1回

オール・ベートーヴェン・プログラム

 「エグモント」序曲 op.84
 交響曲第1番 ハ長調 op.21
(休憩)
 交響曲第5番 ハ短調 op.67

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の初回盤CDに付いていたDVDを見て、まさに「運命の出会いだわ!」と一目惚れしたのが2005年の5月1日のこと。あれから約4年経って、ようやくその聖響さん×OEKさんによる組み合わせでベートーヴェンの交響曲第5番を聴く機会に恵まれました(感涙)
 加えて、コンサート前には第1番を録音したらしくてですね。その第1番も、「強烈な1番を練習から炸裂してくださいました」なんてことを、聖響さんの公式ブログに書かれたらですね。期待せずにはいられないでしょう(^^)

 チクルスの幕開けとなる1曲目は、「エグモント」序曲。
 冒頭からかなりテンション高いっ!
 もともと大好きな曲ではありますが、ノン・ヴィブラートのスッキリとした透き通った音で奏でられる弦の美しさといい、管楽器との音の溶け込み具合といい、ティンパニの迫力といい。
 素晴らしかったです(^^)
 長調へと転調して、テンポが速くなってラストへ向かっていく部分の煽り方は、いつもながら容赦なかったですが(笑)
 テンポはかなり速いものの、勢いに任せて突っ走る、という感じではなくて。適度に抑制の効いた疾走感だなぁと感じました。
 やはり、ベートーヴェンの曲だからなのか。
 振っている聖響さんも、満面の笑顔。
 最初からお声も聞こえてきて、演奏も素晴らしくて。
 いやぁ、今日はなんだか凄いことになりそうだなぁ、という幕開けでございました(^^)

 続きましては、金沢で練習&録音を行ってきた、という交響曲第1番です。
 まず、第1楽章。
 予想はしてましたけど。ゆっくりしながらもなんだかワクワクするような序奏に続いて始まった第1主題は……テンポ速っ! 第1&第2ヴァイオリンが8人ずつ、というOEKさんだからこそ破綻することなく縦の線がきっちり揃う、というギリギリのラインなのかなぁ、と思う速さ。
 明るくて伸びやかで、とても力強い。
 ああ、春に相応しい音だなぁ~
 とワクワクしながらもうっとりと聴き入ってしまいました。

 続く第2楽章は、ゆっくりめの3拍子のリズムがとても心地よい曲になってました。表情豊かで、ほんわりした感じもあって。全体としては、桜満開の季節に相応しい、桜色の音色と言いましょうか♪
 聴いていてとても幸せになる音でした。
 この楽章を聴いていて思ったのですが。はるか昔、私が幼稚園に入る前にピアノを習い始めた頃。楽譜に書かれた音符が、色分けされていたのですね。ド=赤、レ=黄色、ミ=緑……といった具合に。
 この第1番はハ長調で、「ド」から始まる曲なので全体的なイメージカラーは「赤」だな、と。
 それも長調なので、赤黒い感じではなくて鮮やかで華やかな赤。第1楽章は、本当に鮮やかな赤!という感じだったんですが。第2楽章は柔らかい感じがしまして。なので「桜色の音色」だな、と感じたのかもしれません。

 そして第3楽章は……よく、第九の第2楽章が「ティンパニ協奏曲」と言われるほどにティンパニ大活躍!な曲だと言われますが。この楽章も「ティンパニ協奏曲」って言っちゃっていいんじゃない?と思うほど、ティンパニさんが大活躍でした。
 今日のティンパニは渡邉さんでしたので、その妙技を彼の右斜め上からガッツリ拝見いたしました。何だかとっても忙しそう……なんですけど、短く切るべき音はきっちりミュートをかけつつ叩いているお姿を見て、さすがですわっ!と思ったのでありました。ホレテマウヤロ~!ではなく、惚れ直しましてございます(^^)

 最後の第4楽章も、聖響さんが仰ったとおり本当に強烈でした。テンポがめちゃめちゃ速かった、というのもありますが。でも短い音の刻みも細やかにちゃんと揃っていて、かつつぶれずにきっちり全ての音が聴こえてくるのは、OEKさんの人数だからこそできる技なんだろうなぁ、と思いました。もう少し速ければ破綻してしまいかねない、ギリギリのラインを狙ったテンポがアレだったのかな?と思ったのですけれど。
 クラシックを聴いた感想がこういう表現ってどうよ?と自分にツッコミ入れそうなんですけど。あのビート感は凄かったです。
 「ベートーヴェンはロックや」
 という聖響さんのお言葉を、今まであちこちで聞いてきましたけど。今日ほどそれを実感したことはなかったんではないか、と思います。ビート感もさることながら、あのノリの良さとか、テンションの高さとか、爆裂感とか。
 ロックだわっ!
 と聴きながら思ったのでした。

 前半からとんでもなくテンション高くて、いい意味で「ありえへん」ベートーヴェンだなぁ、と感激したのでありますが。
 後半は第5番。2月に放送された「題名~」で聖響さんも語っておられた「運命」です。
 「お願い、入って!」とは思っておられなかったと思いますが(笑)
 ソソソミ♭ー ファファファレー♪
 のミ♭のフェルマータはほとんどなし。
 でもテンポがめちゃめちゃ速い、という風にはあまり感じなかった程よい速さ。

 この第5番。前半はオケの最高列にいたコントラバスが、舞台下手側にいるヴァイオリン&ホルンの後ろに移動していたんですが。その理由が、この楽章を聴いていてわかったような気がしました。
 というのはですね、この第5番は「ダダダダン」とあちこちに出てきて、その「ダダダダン」というパーツを一つ一つ精巧に組み上げていく感じで曲が構成されているワケなのですが。第1楽章ではティンパニとコントラバスが掛け合いのようになっているような気がしたのですね、この配置で聴くと。
 ……もっとも私が座っている位置は、友人のネーミングをパクって言えば「対向配置裏返し聴き」になっているわけなのですが(汗)
 第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンだけでなく、コントラバスとティンパニも対向配置にすることで、低音部で展開される「ダダダダン」もステレオ効果のように、左右から交互に聞こえてくる、という。
 だから、コントラバスの配置が変わったのかな?と思った瞬間でありました。

 続く第2楽章。
 余計なものを全てそぎ落としたような、スッキリと美しいメロディにうっとり聴き入り。
 和音の変わり目で適度にクレッシェンドしながら刻まれる音に、大きなうねりに呑まれるような心地になり。
 楽章の終わりに出てくるメロディは、とても丁寧に歌い上げられていて……
 最近、この楽章が大好きな私なのですが、今日の演奏はとても素晴らしくて。いい曲を聴いたな~♪と浸らせていただきました(^^)

 第3楽章も低音部大活躍でチェロの弓も切れまくり(いや、彼の弓は1曲目から切れていたんですが;)
 この楽章では、ppからffまでの音量の差が、いつも以上に大きい気がしました。
 というのはですね、ppはとことんppで「音が消えそうで消えない」、つまり「客席も息を潜めて聴く」ほどの緊張感がありまして。私は思わず息を詰めて聴いてしまいました。なので、ffで音が大きくなった時の解放感も増幅される感じがしました。

 そんなギリギリの緊張感を味わった後でやってきた、あの第4楽章。
 ああ、まだこんな5番が聴けるんだな、と。
 偉そうに言えるほど、この曲を聴いているわけではないのですが。それでも、聖響さんの5番を生で聴くのはこれで3回目になる私としては、そんな風に思ってしまいました。2004年にリリースされたCDでも目からウロコが落ちる5番だと思い、2006年に聴いた時はいろんな意味で「ありえへん!」な爆裂演奏に圧倒され。去年聴いた時にはまた違った発見があったわけでして。
 それでも、その更に上を行くような感激を、この曲を聴いて受けることができるんだな、と。感極まってしまってステージが涙でかすみました。
 本当に素晴らしかった!
 聖響さんご本人も若干の「事故」はあったものの(汗)と書かれているように、「あれ?」と思う部分はありましたが(滝汗)
 ティンパニの渡邉さんに「ちゃんと俺を見ろ!」な指示が飛び、繰り返した時に「ちゃんと見てくれてありがと♪」なニッコリがありましたが(←チェック細かすぎ;)
 ぶっちゃけ、前半の第1番で頑張りすぎて、皆さんかなりお疲れモードですか?とも思いましたが。でも
 そんなの関係ねぇっ!
 な凄さがありました、今日の第4楽章。
 爆演、と言えば爆演。聖響さんの黒いネクタイが歪んでしまうほどの指揮っぷり。だけど勢い任せで「イッてしまえっ!」なだけではなくて。いや、一時はホントにイッちゃいそうな「う~ん、絶頂(エクスタシー)♪」感がありましたが。
 単なる勢い任せではなくて、その奥にものすごく冷静に計算され尽くしている感じがあったのです、今日の第4楽章。この楽章でも随所に出てくる「ダダダダン」に微妙にクレッシェンドがかかっていて、だんだん音が強くなる演出がされていたのも、その絶頂感につながっていたのかも……てなことを考える余裕が、私にもありましたから。
 最後の最後まで、エネルギーがギュッと凝縮されたような濃厚なベートーヴェンでありました。

 今日のコンサート、行きの道中でもあちこちで桜が満開だったのです。ホール前の公園に植えられている桜も満開。天気も良くて、暖かくて、絶好のお花見日和だったのです。
 そんな春の性質は、五行説で言えば「木」
 「木」は「曲直を曰う」と古い書物にも書かれているとおり、その特徴は「生長、昇発、条達、伸びやか」
 「曲直」という言葉自体「樹の枝が曲直しながら上と外に向かって成長していく姿」という意味なので、春という季節にヒトが解放感に浸るのも道理と言いますか、発散させたくなる季節なんですよね、いろいろと。
 今日のOEKさんの音は、まさにその「曲直」を音として具現化してくれたように感じました。弦楽器がノン・ヴィブラートでスッキリと真っ直ぐな音だったので、余計にそう感じたのかもしれませんが……
 音から受けた色彩も、春に相応しい彩りで。
 音のイメージも春にピッタリな感じで(って、五行説では赤=夏の色で、春の色は青なんですが;)
 コンサートを聴きながら味わった感覚も、解放感たっぷりで。
 いろいろな意味で、春を満喫したような気分でありました(^^)

 また、今日のコンサート。交響曲第1番&第5番という組み合わせも、聴くまでは「へぇ~、面白い組み合わせにしたな~」と思ったのですが。「エグモント」から通して聴いてみると……
 「エグモント」は聖響さんが「交響曲第5番の第5楽章」と勘違いしてしまった(by「ベートーヴェンの交響曲」)ほど、第5番を凝縮したような曲。
 第1番はハ長調で、第5番はハ短調で始まってハ長調で終わる、という構成。
 ……何だか、振り出しに戻ると言いますか。
 「この1年で、運命に向かって立ち向かえ、諸君!」と扇動されているような心地と言いますか(←この1年は今後ン十年に及ぶであろう我が治療家人生を決める大事な1年になるから、という意味でそう思ってしまったのかもしれませんが;)
 ああ、統一感があるんだな。プログラミングまで、そうとうこだわっておられるのかな。やっぱり著書を出すだけあって、ベートーヴェン大好きなんだな、聖響さん。
 と帰宅する道中で思ったのでした。

 一言ではとても言い表せないほどの、凄すぎる演奏を聴いてしまったためなのか。
 とりとめもない上に長文な感想になってしまったのですが。
 第1回からとんでもない演奏を聴かせて下さった金聖響さんと、そんな聖響さんにガッツリ食いついていたOEKさんに。心から感謝申し上げます。
 やはり、聖響さん×OEKさんで聴くベートーヴェンは、「ありえへん」レベルで素晴らしいです!

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【萌え燃えでしたね】
終楽章コーダの、あの一時のソフト・タッチ、あれはディスクだとピエール・モントゥーがよく似た感じのことをしていますが、しかし、聖響さんの、あの爆裂終楽章にあっては、ものすごい効果でしたね。一歩間違えば、ホンマに笑いものになっちゃうくらいの、アプローチでしたが、そうならなかったのは、やっぱり指揮者とオケの、作曲者、作品に対する畏敬の念と、一回に賭けるあの直向さ、そして、高テンションなんでしょうね。

素晴らしかったです。
【>親父りゅうさん♪】
昨日は萌えて燃えたコンサートでありました♪

>一歩間違えば…
第1もそうでしたけど、第5もそうだったんですよね。
終楽章コーダでのソフト・タッチもそうですけど、他の部分や全体的なテンポも。
一歩間違えば笑い物になってしまうor破綻する。
そういうアプローチが多かったように思います。
結構リスクの高い選択だと思うのですが、それを最高の形で実現してしまうあの集中力と力量。
要求する聖響さんも、応えるOEKさんも。お互いに信頼し合っているからこそできる、この組み合わせだからこそできた演奏だったんだろうなぁ。

なんてことを、一夜明けて改めて思ってしまいました。

まぁ、どれほど言葉を尽くしても。
結局は「素晴らしかった」「凄すぎた」「サイコーでした!」ってコトなんですけどね(笑)
【春にふさわしい】
感動の第一回だったんですね!
運命かー・・と少し思ってしまった私は,まだまだ修行が足りませぬv-406
進化させて聴かせてくれる,聖響さんが好きですね~
またDVDお借りできるときは連絡しまーす。
(聖響さんセレクトで,お願いしますv-344
【>ゆき姉さま♪】
まだまだですわね、お姉さま(←ウソです、すみません;)

初回から感動の嵐でしたよ~(^^)
初回からこんなだったら、残りはどうなっちゃうの?と思ってしまうほどでした。

聖響さんご自身も、毎回アプローチや振り方がまるで違っていて、進化していらっしゃるんだわ♪と思います。
そしてOEKさんも、同じ組み合わせで同じ曲を演奏しても、多分聴く度にパワーアップしていくんだろうなぁ、と。
「運命」だからこそ、ホールでお会いしたかったです(涙)

近いうちにぜひ、ホールでお会いしましょう~

ついしん
DVDは聖さまセレクトですね、了解しました(^^)
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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