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 2009年のコンサート&聖さま始めはやっぱりコレ!
 ということで、今年も行ってきました。
 「21世紀の新世界」です。

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「21世紀の新世界」
オール・ドヴォルザーク・プログラムで贈る
ニューイヤーのファンタジー!

ドヴォルザーク
 スラヴ舞曲 第1番ハ長調 op.46-1
 スラヴ舞曲 第10番ホ短調 op.72-2
 チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
(休憩)
 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 op.95

指揮:金聖響
チェロ独奏:堀江牧生
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団

ザ・シンフォニーホール 15:00~
21世紀の新世界 2009
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 今年はオール・ドヴォルザーク・プログラムということで、前半はスラヴ舞曲&チェロ協奏曲。
 スラヴ舞曲第1番は、新年の幕開けに相応しい、明るくて華やかな出だしです。テンポも気持ち速めで、年始の慌ただしい様子にシンクロしているような心地でした。
 続く第10番の方は、聖響さんの指揮で何度か聴きましたが……
 今まで聴いた中でも、一番テンポが遅かったような。テンポを落とした分、切なげで綺麗なメロディが切々と美しく歌い上げられていたように感じました。そして、冒頭の短調のメロディと、長調になった部分との対比やリズムの違いも鮮やかに浮かび上がってくるようで、ステキな演奏でした♪

 前半のメインは、現役高校生というピチピチ(という表現はどうだろう!?)な堀江君をソリストに迎えてのチェロ協奏曲。
 ステージに登場した堀江君のスラッとした姿に、一瞬客席がザワッ。
 私も、プログラムの写真で見るよりもずっと若い!と思いました。
 堀江君がチェロの調弦を確認して、始まったチェロ協奏曲。
 これも、21世紀の新世界で、聖響さんの指揮で聴くのは二度目なのですけれど、以前聴いたよりも出だしのテンポが速かったです。このまま行っちゃって大丈夫!?なくらいの速いテンポで。
 でも、第2主題に入ると、少しテンポを落として流麗なメロディが美しく歌われて、くっきりとメリハリをつけた、という感じでした。
 オーケストラの長い序奏があって、いよいよ登場するチェロの独奏では、堀江君が丁寧に、確実に音を紡いでいく様子がよく伝わってきました(って、自分が座ってる席は音が出るのとちょうど反対側だったんですが;)
 第1楽章は聞こえてくる音があまりに心地よくて、一瞬意識が飛んでしまったのですが(汗)
 第2楽章もしっとりと聴かせるメロディは美しく、途中でオケがガーンと鳴る暗く激しい部分はティンパニの強打も手伝って迫力満点。その対比が鮮やかでした。
 第2楽章からほぼノン・ストップで突入した第3楽章は、ですね。最後の方にコンマスのヴァイオリンと独奏チェロの掛け合いが出てくるんですよ。その部分で、堀江君がコンマスさんとしっかりアイ・コンタクトを取りながら合わせていこう、という様子がよぉくわかってですね。微笑ましくも好もしく思えました。
 聖響さんも随所で「はい、ここからね」的に指示を出していましたし、堀江君もよく聖響さんの指揮を見ていました(^^)
 チェロの独奏が終わって、オケのみで終わるラストも、煽れるだけ煽って壮大に終わってくれて。とても気持ち良かったです。
 このチェロ協奏曲。
 「初春」に相応しい、いい意味でフレッシュで、とても瑞々しい演奏だったように感じました。
 演奏が終わった後も、堀江君がオケの皆さんに丁寧にお辞儀をして。このホールはステージを前後左右に取り囲むように客席が配置されているので、前だけでなく、横にも、後ろにも、丁寧に頭を下げる礼儀正しい様子がとても初々しくて、ほんわかした気持ちになりました♪
 これから先、ますます充実した演奏を聴かせてくれることになるであろう堀江君への期待が膨らむような、そんな演奏でした。

 休憩を挟んだ後半は、「新世界より」です。
 このコンサートも、私にとってはこれで4年目。
 過去3回の演奏も素晴らしかったのですけれど、今日はどうかしら?
 と思いながら聴いたのですが……

 もう、どうしましょう?
 年明け一発目のコンサートで、こんな充実した素晴らしい演奏を聴いてしまったら、この先のコンサートはどんな凄いコトになっちゃうの?と思うほど。
 COOさんもほぼ完璧な演奏でしたし、聖響さんもこれ以上ないほどに集中して振っておられました。

 まずは、第1楽章。ピンと張りつめた澄んだ空気を思わせる出だし。その空気を切り裂くような弦楽器と、ティンパニの強打。初めからゾクゾクきました。この第1楽章も、チェロ協奏曲の冒頭と同じようにテンポはやや速め。でも、勢いで押し切るという感じではなくて、抑える所はきっちり抑えて、その上で敢えてテンポアップしているという感じでした。
 聖響さんの指揮も第1楽章から冴えわたっていて、もの凄く集中しているご様子。演奏するCOOさんも、決まる所が全部決まる、という感じでして。今まで何度も聴きましたけど、最も充実しているなぁ、と第1楽章を聴いた段階で思いました。

 第1楽章から熱狂的な演奏で、終わると同時に思わず拍手しようとする人が出る中(スラヴ舞曲が1曲ずつだったので、とりあえず音が止んだら拍手、と勘違いされたのかも、なのですが;)
 一呼吸置いただけで、すぐに第2楽章に突入。
 過去の演奏では、第2楽章の出だしがバラッとなることもあったCOOさんですが、今日の出だしはタイミングも完璧。コール・アングレのメロディもとても美しくて、郷愁を誘う響きに思わずうっとり。途中で明るくリズミカルになる部分も、去年ほどテンポを揺らすこともなく、ストレートに入ったように感じました。
 故郷への思いを馳せ、感傷に浸るひと時。
 でも、そんな思いを引き戻すようにやってくる、“新世界”の現実。
 この楽章の最後の方では、弦楽器の数人のみでメロディが切れ切れになって演奏される部分が出てくるのですが、そこも日常に忙殺される中で郷愁の思いが途切れ途切れになる様子を思わせてくれまして。でもやっぱり、故郷のことは忘れたくないよね。
 と語りかけてくるような演奏だなぁ、と。
 今までに聴いた中で、そういった様子が最もよく想像できるような演奏だったように思いました。

 第3楽章は、一転してリズミカルな曲。ティンパニやトライアングルも大活躍なので、元打楽器奏者である私も、大好きで嬉しい楽章です。
 今日のトライアングルはとても美しかったです♪
 トレモロの音がきっちり揃っていて、チリリリリ…と澄んだ音色が響いていて。音量も、粒の細かさも絶妙。パーフェクトなトライアングルでありました(^^)
 この楽章もテンポが速くて。アップテンポで激しい部分と、ボヘミア民謡を思わせるメロディが奏でられる部分との対比がクッキリ。もともと聖響さんの指揮で聴くと、とてもメリハリのついた演奏になるのですが、今日はそれが特に際立っていたように感じました。

 そして、ラストの第4楽章。
 この楽章も、相当アップテンポで進んでいたのですが、勢い任せというよりもむしろ、きっちりと手綱を握った上で敢えて煽っている、というそんな感じに聞こえました。テンポや勢いは、多分去年の「全開爆っ!」な演奏に匹敵すると思うのですけれどね。
 ただ、全曲を通じてこの楽章でたった一度だけ鳴らされる(それも弱音で;)シンバル。
 やはり、あの音量で綺麗に「シャーン」と鳴らすのは、プロの演奏家でも至難の業なのでしょう。ちょっと雑音が入り気味と言いますか、左右のシンバルの面が均等に当たったのではなくて若干角度がついたかな?という感じの音でした。でもまぁ、しょうがないか。的な(苦笑)
 その音を聞いた瞬間の聖響さんも、何となく「この音ならまぁ及第点か」的な表情であるとお見受けしましたので。
 第1楽章、第2楽章、第3楽章、それぞれで登場した旋律の断片が散りばめられて、金管楽器も高らかに鳴り響いて盛り上がる後半~終わりにかけての部分。
 目の前に、暗闇がやや明るさを増して、山の稜線が見えてきて、次第に明るくなってきていよいよ太陽が顔を出して。一瞬「うぉー!」と興奮して、やがて落ち着いて静かにご来光を拝むような。テレビでしか見たことありませんが、そんな初日の出の光景が浮かぶような演奏でした。
 ただ、そんな静かな余韻を残す中で思わず出てしまった、トランペットの雑音……(汗)

 あ、出ちゃった。 
 ……やっぱ、睨んでるわ、聖響さん(汗)

 と思ってしまったです。
 スミマセン(苦笑)
 でも、そのシンバルとトランペットの音以外は、音量も出のタイミングも音色もハーモニーもメロディの歌い方も、何もかも完璧で。オケの皆さんも聖響さんも、もの凄く集中しておられる感じで。
 今までに聴いた中で、あらゆる意味で最もパーフェクトな演奏でした。
 素晴らしかったです。
 聴いている側がその余韻を感じられず、フライング拍手が多数飛び出してしまったのが申し訳なかったのですけれど(って、私が謝ることじゃないんですが;)
 しっかりと余韻まで振りきって、指揮棒を譜面台に置いて、感極まったかのようにそのまま指揮台を下りてステージの袖へ引っ込んでしまったのは、完全に曲に集中していたことの表れなのかなぁ、と思いましたです、聖響さん(「あ、挨拶がすっ飛んだ」と心の中でツッコミを入れたのは、ココダケのハナシ;)

 新年早々、一発目のコンサートからこんな充実した演奏を聴かされて、もうどうしましょう?
 って感じです。
 今年は聖響さんにとって、4月から神奈川フィルの常任指揮者に就任し。ベトベン・チクルスが始まり、交響曲全曲録音という大仕事も待っているという年。
 何だか、とんでもない演奏を毎回聴かせて下さるのでは!?と思わせてくれるような、新年の幕開けでした。
 本当に素晴らしい演奏を聴かせて下さった聖響さんに。
 全力で指揮にくらいついて、ほぼパーフェクトな演奏を聴かせて下さった大阪センチュリーの皆様方に。
 フレッシュな演奏と、初々しさで女性陣のハートを鷲掴みにして下さった(?)堀江さんに。
 心から感謝申し上げます。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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