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 4月から始まった、今年のシンフォニーホールでの聖響さんのコンサート・シリーズ。聖響/音楽至上主義も、今日でついに最終回。
 というワケで、聴いてきました♪

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聖響/音楽至上主義 第4回
 アメリカ~フェニックス、永遠(とわ)に~

小松亮太:夢幻鉄道
ピアソラ(小松亮太編曲):リベルタンゴ
ピアソラ:バンドネオン協奏曲

(アンコール)
ガルデル:我が懐かしのブエノスアイレス

(休憩)

バーバー:弦楽のためのアダージョ
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1945年版)

バンドネオン:小松亮太
指揮:金聖響
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団

ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 今日のテーマはアメリカ。
 というワケで、前半は南米からスタートです。一時期ピアソラにハマって、ピアソラばかり聴いていたことがありまして。前半のプログラム、とても楽しみにしておりました。

 まずホールに入ると、上手側の後方にコントラバス。
 ステージ中央の指揮台の前には、鍵盤をステージの奥に置いて演奏者が指揮者と相対する形で反響板を外したピアノ。
 下手側にはハープやペダル式のティンパニ、ウインドマシーンやギロやマラカスが置かれたパーカッションが位置していました。

 はて、どの曲で使うのかしら?

 と思っておりましたら……冒頭の「夢幻鉄道」で出てきました。
 弦の配置も今までの3回は全て対向配置になってましたが、今日は1900年以降に出来た曲ばかりということもあるのか、ステージ下手側から第1ヴァイオリン→第2ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラという通常配置になってました。
 聖響さんがこの配置で振るのを見るのは、とぉっても久しぶりのような(笑)
 
 で、その「夢幻鉄道」
 プログラムによれば、「夏休みに子供たちと電車旅行に出た体験から、機関車のリズムが想起されたのを契機として…」と書かれておりまして。
 なるほど、片手で振るタイプのマラカスのシャカシャカリズムは機関車のシュッポシュッポという音のように聞こえますし。途中で入るヒュウ~~~~ンというウインドマシーンは、電車が風を切る様子を表しているようですし。
 曲自体も、疾走感があってステキな曲でした。
 ただ、椅子に座ってかしこまった表情で片手振りマラカスをシャカシャカやってるお姿って、吹奏楽やってた人間から見ると微妙に違和感が……(苦笑)

 続きましては、某有名チェリストさんが出演したCMですっかり有名になった「リベルタンゴ」
 リズミカルな刻みも、流麗なメロディーも、とても耳慣れたもので。聴きながら「それはそのパートにやらせるのね」とか、思わず分析してしまったんですが(苦笑)
 バンドネオンにアドリブが入っていたのはもちろんですが、原曲にはない対旋律とか、かなりいろいろ趣向が凝らされたアレンジになっていました。

 第1部の最後はバンドネオン協奏曲。
 タンゴのリズムを残しつつ、メチャメチャかっこいい曲でした♪
 コントラバスがピチカート群と弓で弾く群に分かれてたり。ティンパニも要所要所で入っていたりしてですね。弦楽合奏&ハープにピアノにパーカッション、というオケ編成も面白くて。バンドネオンのアドリブも冴えていて、ステキでした。
 タンゴのリズムって、何かこう……淫蕩な感じがすると言いますか。オトナで夜な雰囲気がありますよね(^^)
 照明の色を変えて、バンドネオンにスポットライトを当てて演奏すると、またグッと雰囲気出るだろうなぁ、なんて思いながら聴きました。

 ただ、私の目の前に位置するであろうトランペットさんの譜面立てには、プログラムに載っていない曲名の楽譜が置かれてましてね。
 前半の最後、もう1曲やるのね。
 とコンサート開始前からネタバレされていた、という(爆)
 バンドネオン協奏曲が終わって、小松さんのカテコがあって、管楽器の皆様方がステージに登場されました。そして「我が懐かしのブエノスアイレス」へ。
 冒頭が高らかなファンファーレのようになっていて、こちらもステキな曲でした。

 この前半。
 ぶっちゃけ、オケの皆さんは大変そうだなぁ、と(苦笑)
 バンドネオンの小松さんも、見終えた楽譜を次々と足元に落としつつ、それを踏みつつ(^_^;)演奏しておられたのですけれど。
 協奏曲でのピアノ譜は、五線譜ノートに手書きされたスコアそのままだったようで、8小節ごとにめくりながら弾いておられまして。他の皆様の楽譜も全て手書き。
 練習期間もあまり取れなかったのではないか、と聞きながら推測してしまいました(汗)
 だって、ヒューイッと聞こえるはずのヴァイオリンのグリッサンドがちょっと甘かったり。細かい部分がバラッとなったり、微妙にリズムがズレたり、と演奏の粗が聞こえてきたのも事実でして。
 イマイチ、曲に集中できなかったのはそのためかも、と思います。
 曲そのものはとてもステキで、ピアソラ曲も大好きなんですけどね。
 ちょっと惜しいなぁ、と思ったのが正直な感想です。

 でも、今日のコンサートの本命は後半です。
 バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」
 この曲、一度聖響さんの指揮で聴いてみたかった曲だったのです♪
 このアダージョが素晴らしかった!
 指揮台に立った瞬間から、聖響さんの集中力が前半とはまるで違っていまして。
 一瞬にして、彼の周囲の空気がピンと張りつめたものに変わって。客席のざわめきが落ち着くのを待って、彼の指揮棒が空を切って、静寂の中からそっと生み出されるように聞こえてきた弦のシンプルなメロディといったら、もう!
 音の密度も精度も研ぎ澄まされていて。
 聖響さんの指揮も冴えていて、抑制をかけつつもしっかりと歌わせて。
 音量が大きくなって、音が高くなっていって、高揚していくあの感覚はたまりません。
 絹糸で心臓を締め付けられるような……と言うとちょっとえぐい感じですが、キリキリと迫る切なさは生で聴くとより迫ってくる感じがします。
 再び静寂の中に沈んでいくように消える音。
 最初から最後まで、全身全霊を傾けて聴いてしまいました。
 ああ、今日も来て良かった(感涙)

 シリーズの最後を飾るのは、ストラヴィンスキー作曲の「火の鳥」
 パーカッションがステージの最高列にズラッと並ぶ様子は圧巻です(^^) ……て、足元だったのでほとんど見えてないんですけど(汗)
 闇に沈む混沌とした中、火山のマグマから火の鳥が復活するような始まり方に、ついワクワク。バレエ音楽ということで、曲からストーリーを想像しつつ聴きました。
 前半は穏やかな曲や、美しいメロディが印象的な曲が続いてまして。半音で行き来するメロディは、懐かしいようで妖しい雰囲気も漂っていて、ステキなのです♪
 うっとり聴き入りつつも、一部夢の中に引き込まれる方もいらっしゃったような……(笑)
 でも、「地獄の踊り」の冒頭、パーカッション&金管楽器の一撃でビクッ!みたいな(笑)
 これを聴くと「ああ、これぞ『火の鳥』♪」と思ってしまいます。大好きなんですよ~、ここ♪
 やっぱり打楽器群が入ると、迫力が違いますね。ホントに自分の足元に打楽器さんと金管さんがいるので、地の底からせり上がってくる音はたまりません。久方ぶりに、ホールで演奏を聴いていて、全身ゾクゾクしました♪
 火の鳥が激しく魔王と戦う様子を彷彿とさせるこの「地獄の踊り」
 ……スミマセン、某マンガの不死鳥キャラの必殺技を思い浮かべてしまった私は、やはり脳内が腐っていると思われ……(滝汗)
 最後の「終わりの聖歌」もとても華やかで、荘厳さも漂っていて。
 人差し指を立てるあの仕草は、「1音ずつ振るよ」の合図だったのね、なんてことも思いつつ聴き入ってしまいました。
 この「火の鳥」、フルートとホルンの難しいソロが満載で、お二人ともとても素晴らしかったです♪

 4月から4回シリーズで聴いてきた音楽至上主義。
 今年も満喫させていただきました♪
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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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