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 去年の4月に始まった聖響さん×OEKさんによるブラームス・チクルス。
 1年に渡ってブラームスの交響曲を1曲ずつ聴いて参りましたが、今日でいよいよ最終回です。
 前日の3月1日に録音が行われたという交響曲第4番。
 どんな演奏になっているのか、楽しみ~♪と思いつつ、ホールへと足を運びました。

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聖響×OEK ブラームス・チクルス 第4回

ヨハネス・ブラームス

 ハンガリー舞曲 第1番
 ハンガリー舞曲 第3番
 ハンガリー舞曲 第10番
 弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 op.18より 第2楽章
 弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.111(弦楽合奏版)
(休憩)
 交響曲 第4番 ホ短調 op.98

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

ザ・シンフォニーホール 15:00~
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 今日のコンサート、前半はハンガリー舞曲からスタートです。
 哀愁漂うんですがどこか激しさもある第1番。
 軽やかでお茶目でかわいらしい第3番。
 華やかな第10番。
 短いけれど、充実した曲がトントントンと小気味よく続いてました。
 何だか、いい感じで力の抜けた様子は、前日のレコーディングが充実していて大成功だったのかしら?と思ってしまったのですが(汗;)

 続きましては、オケの皆様がいったん引き上げて、指揮台もステージの隅へと撤去されて、弦楽六重奏曲です。
 オーケストラ・アンサンブル金沢だけに、アンサンブル……
 とかしょーもないことを思ってしまったのは、ココダケのハナシです(笑)
 この弦楽六重奏曲 第1番。
 第2楽章のみの演奏だったんですが……ステキでした♪
 いつもの場所(ステージ後方のクワイア席;)から拝見してましたら、チェロの楽譜が目に入りまして。何やら細かい音符がズラッと並んでいたのですよ。曲を聴きながら「ああ、ここだったのか、あの細かい音符は」と思ってしまいました(苦笑)
 プログラムによれば、「恋情を内に秘めた炎のようにくすぶらせた楽章」なのだそうで。
 なるほど、確かに聴いているとそういう感じが致しました。
 喉が裂けるほどに叫んでいるんだけど、どこか抑圧された感じがしていて。一番盛り上がった情熱的なシーンで、ヴィオラにメロディを持ってくるあたり、心憎い演出だなぁ、と思いました。ヴィオラだと、ヴァイオリンのようにスッと抜き出るというよりは、激しく弾いているんだけどちょっと篭っている感じがするので。そういうところも、やっぱり「内に秘めた激しい恋」なのかもしれません。
 こういう曲、実は大好きだったりします(笑)

 前半の最後は、再び指揮台がセットされて、弦楽器の皆さんが戻ってきて、弦楽五重奏曲の弦楽合奏版です。
 この弦楽五重奏曲も素晴らしかった!
 と言いつつ、どこがどう、と細かく言えないのが心苦しいのですが……
 OEKさんの弦はしなやかで美しいなぁ、と常々思っていたのですけれど。それを十分に堪能させていただきました。
 夢のような、奇跡のような美しい響きを聴かせて下さったかと思えば。
 弦楽器が折り重なってできる重厚な響きや、下から湧き上がってくるような激しさがあって。それでいて、活気溢れて心ウキウキ、な場面もあって。
 聴いていて、グイグイ引き込まれてしまいました。
 ラストの追い上げは……いつもながら容赦なかったですね、聖響さん(笑)

 とまぁ、前半も素晴らしかったんですが。
 後半の交響曲がっ!!!
 しばらく言葉も出ないほど圧倒されました。

 冒頭から哀愁漂うメロディがとても印象的な、第1楽章。
 寄せては返すさざ波のようにも感じられるメロディで、ちょっと不安定な感じもあって。前半に聴いた弦楽六重奏と重なる感じもあるなぁ、と思っていたんですけどね。
 この交響曲第4番って、プログラムにも「人生の熟成の情感を伝える音楽」と書かれている通り、いいお歳のオジサマが人生を振り返って……的なイメージがあったんですけどね。
 えっ!?
 と思ったのですよ。
 この曲って、こんなにアグレッシブでテンション高かったっけ!?と。
 残り少ない余生を……なんてモンじゃない、まだまだ俺はイケルで!若いモンには負けへんで!くらい元気いっぱいな感じだなぁ、と思ったのです。
 枯れるにはまだ早すぎる、むしろこれから益々充実した人生を送っていく感じがしました。
 実はこの楽章、冒頭のメロディから涙腺を直撃されまして。涙でステージが霞んでしまって、号泣一歩手前状態でした(汗;)

 第2楽章は、冒頭で響き渡るホルンが葬送行進曲のようだなぁ、と今日は感じました。堂々としていて美しいなぁ、と。
 ここで引き合いに出すのはどうかなぁ、と正直思うのですが。ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章に通じるような印象を受けました。冒頭のホルンを、「葬送行進曲みたいだな」と思ってしまったからなのかもしれないんですけど。
 この楽章も、ツボにハマってしまったらしく。号泣しないように、と我慢するのにいっぱいいっぱいでした(滝汗;)

 続く、第3楽章。
 渡邉さんのティンパニのチューニングが終わるのを待って、指揮棒を構えた聖響さんの表情と、彼の周りの空気がヒュッと変わったので「あ、これは何か仕掛けてくるな?」と思いましたら。
 うわ、冒頭からキター!という感じでした。
 華やかで、鮮やかで。
 憂いなどどこ吹く風、というくらい楽しい人生をモーレツに謳歌している感じでした。
 要所要所でスバッと決まる渡邉さんのティンパニに、聖響さんはもちろんのこと、聴いている私も思わずニヤリ(笑) 通常は、ティンパニって低い音から順番にチューニングするんですけど、叩きやすさとかいろいろ考慮なさったのか。低い方からG-F-Cで真ん中が一番低い音になるようにチューニングなさってました、渡邉さん。ティンパニの皮を突き破っちゃうんじゃないか、くらいの勢いでした、渡邉さん。気持ちだけは未だ現役なパーカッショニストとしては、たまらんスマッシュです♪
 この楽章、曲が終わった後も最終音のCの音がフワリとホールに漂っていて、残響まで綺麗でした♪♪♪

 そして、圧巻だったのが最終楽章の第4楽章。
 冒頭の第1楽章から、無駄なものを一切削ぎ落として、シンプルな美しさと迫力がある演奏だと思ってはおりましたが。この楽章は、何と言いますか。
 抜き身の真剣のような美しさと迫力、と言いますか。
 剣の達人同士の立ち合いを見ているような感覚、と言いますか。
 斬ったら血が吹き出しそうな演奏だなぁ、と感じました。
 それくらい、息もつけないほど、身動きも取れないほど圧倒されてしまったのですよ、今日は。
 爆演、と言うべきなのでしょう、今日のこの演奏も。
 聴きながら、心底というか、改めて思い知らされる気持ちでした。

 この人(金聖響さん)、凄すぎる……

 席を立って、ホールの扉に向いながら友人にそう呟いたんですけど。
 その瞬間に抑えていた涙がブワッと出てきてしまいまして。多分、人目がなかったらそのまま号泣してしまっていたと思います。

 100人規模のオーケストラと比べたら、OEKさんは6割くらいの人数なんですが。
 地の底から湧きあがってくるような迫力とか(まぁ、文字通りコントラバス部隊が足元にいらっしゃる位置で聴いてたんですが;)
 全員が全開MAXで鳴った時の解放感とか。
 たまらないなぁ、と思います。
 ブラームスと聞くと「重厚な響き」とか「重々しい弦」とか「哀愁漂う」とか。そういう言葉が真っ先に浮かんでいたのですが。
 聖響さんとOEKさんの演奏を1年通して聴かせていただいて、こういうシンプルでスッキリしていて、それでいて美しくてしなやかで、超テンションの高いブラームスもアリなんだなぁ、と感じました。 
 去年第1番のCDが発売されて。
 今月下旬の26日には第2番のCDが発売されて。
 今日聴いた第4番も、秋頃には発売されるそうなので、多分夏には第3番が出るんだろうなぁ、と勝手に予想するのですが。
 CDに収められている演奏は、自分が耳にしたものとはまた違っていると思うので、そちらも楽しみです(^^)
 ああ、こうやって二重の楽しみがあるって素晴らしい(感涙)
 家で聴くときは、人目も憚らずに号泣できますしね(←って、そっちか;)

 交響曲第1番から第4番まで。
 毎回のコンサートを聴くたびに、今まで抱いていたブラームスに対するイメージが、洗い流されて全交換された感じです(笑)
 この1年間、素晴らしいブラームを聴かせていただいた金聖響さんと、OEKの皆様に。
 心より、感謝申し上げます(深礼)

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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