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 佐渡裕さんが芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団。結成されて1年、ようやく聴きに行くことができました♪

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兵庫芸術文化センター管弦楽団 第4回定期演奏会

ベートーヴェン作曲:《フィデリオ》序曲 作品72b
シューマン作曲:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
(アンコール)
モーツァルト作曲:トルコ行進曲
シューベルト作曲:楽興の時 第3番

(休憩)

ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番 ホ短調 作品95
            《新世界より》

指揮:下野竜也
ピアノ:ラルス・フォークト
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

兵庫県立芸術文化センター大ホール 15:00~
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 1月。
 今年最初に聴いたコンサートが、金聖響さん指揮×大阪センチュリー響による《新世界より》でした。その開演前にロビーでお見かけしたのが、今日のマエストロ下野竜也さんでした。
 あれから10ヶ月、ついに下野さんの指揮でその《新世界より》を聴くことになりました♪

 今日の下野さんは、燕尾服でした。
 私が座っていたのは、1階のステージ上手側の横にある席でして、下野さんの指揮が比較的近くでバッチリ拝見できました♪(←ミーハー;)

 コンサートの最初に演奏されたのは、ベートーヴェンの《フィデリオ》序曲。
 最初の方のホルンさんは「頑張れ~!」という感じでした(苦笑) でも、途中からだんだんヒートアップしていって、最後は「よっしゃ、行け行けーっ!」という♪
 最初から、ノリノリで突っ走る感じの曲でガツン!と引き寄せていただきました。

 続いて、ピアノが登場してピアノ協奏曲。ソリストは、先日ラジオでモーツァルトさんのピアノ協奏曲を聴いたラルス・フォークトさんです。
 下野さんと並ぶと、強面でゴッツイ、という印象だったんですけど。。。その手から生み出される音は、軽やかで繊細で、メリハリ効いてて力強い、という。そのギャップが面白かったです。
 シューマンのピアノ協奏曲、冒頭部分を聴いて「あ、久しぶり♪」と思ってしまいました。最近はCDでもあまり聴いていなかったんですよね、そういえば。でも、大好きな曲です。
 第1楽章、オーボエのメロディに続いて奏でられるピアノのメロディがとても繊細で、美しくて、まろやかで、甘くて、思わずうっとりでした。プログラムの解説によれば「ドーシーララー♪」というのはシューマンの妻・クララのテーマなのだそうで。それを思うと、あの音色も納得、という感じです。
 と言いますか、ラルスさんのピアノが。。。
 ラジオで聴いた時にも「好みの音&演奏だなぁ」と思ったんですけど、今日生で聴かせていただいて、「ピアノってこんなにまろやかで甘くて細やかな音色が出る楽器だったんだ!」と思いました。
 第2楽章は、ロマンティックな第1楽章に続いて、とても優しい旋律。
 そして静寂を打ち破るような鋭いピアノの音に続いて、ノンストップで第3楽章へ。この第3楽章では、前2つの楽章で抑えてきたものを一気に爆発させて叩きつけるような激しさがありました。ラルスさん、途中で汗を拭う場面もありました。
 下野さんとPACオケも、第3楽章は熱演しておられました♪

 演奏後は、数回のカテコの後でアンコールがありました。先日のラジオでは、生中継されていたこともあってアンコールなし、でしたから。。。
 アンコールの1曲目は、モーツァルトさんの《トルコ行進曲》
 とても軽やかに、さらっと、かなりアップテンポで「ティヤララルン♪」と弾きだして下さいました(笑)
 ラルスさんが弾いてくださった《トルコ行進曲》は、どこにアクセントがついていて、どこがフォルテで……と聴いていてはっきりわかる演奏でした。
 2曲目には、シューベルトさんの《楽興の時》を。こちらも、さらっと軽ぅ~く弾いているんですけど、とてもメリハリのある演奏でした。
 協奏曲だけでも素晴らしかったんですけど、アンコールを2曲も聞かせていただいて、大満足でした♪
 ラジオで聴いた時にも「この方のピアノ、好きだなぁ」と思ったのですが、生で聴かせていただいてその思いが強くなったように思います。

 休憩を挟んで、本日のメインはドヴォルザークの《新世界より》
 この曲、一言で申し上げますとズバリ、「竜さま爆っ!!!」でした。あまりの凄さに、終演後しばらく笑いが止まらなくなるほどに感情のメーターを振り切ってしまう、という。危うく、前半の《フィデリオ》とかラルスさんのピアノの印象が吹っ飛びそうになってしまいました(笑)
 そんな《新世界より》
 プログラムには、下野さんの意向によりテューバを入れずに演奏する、という記述がありました。ステージ上にも、テューバの姿はありませんでした。
 曲が始まると、第1楽章から下野さんの気合一閃!な息や足音が聞こえてきました。そして、とても荒々しくて激しくて熱い第1楽章でした。
 私が座っている位置が上手側でステージの横で、金管楽器に近い位置だったことも関係しているのかもしれないのですけれど。この楽章はこんなに荒々しく激しい曲だったのか、と目からウロコな感じでした。
 《新世界より》といえば、ドヴォルザークさんがニューヨークのナショナル音楽院に招聘され、アメリカの音楽に触発されつつも望郷の念を隠しきれずに書いた曲、というのが私的な認識なのですけれど。
 今日聴いた《新世界より》は、ドヴォルザークさんにとってニューヨークという地は決して優しく受け入れてくれる場所ではなく、不安が大きくて、風当たりも強くて、厳しい環境だったのかしら?と思わせてくれる演奏でした。
 そんな激しく荒々しい第1楽章だからこそ、少しゆったりめのテンポで演奏される第2楽章は、優しく温かく包み込んでくれるような響きに聞こえました。イングリッシュ・ホルンが奏でる「家路より」のメロディは、聴いたらやっぱり泣いてしまったんですけど(笑)
 厳しい環境で過ごす日々の中で、故郷にいる懐かしい人々から手紙をもらって、望郷の念を募らせて。最終的にはその手紙に励まされ、元気づけられてまた「頑張ろう」と力をもらうような、そんな印象を受けました。
 第3楽章は落ち着いたテンポで確実に演奏しつつも、下野さんのこだわりが垣間見られるような感じを受けました。「ここがアクセントだよ」と、聴いていてはっきりわかるようで。
 途中、フルートが「タララッタタララララ~~♪」とトリルを続けるところは、下野さんの手もヒラヒラ~、となっていて思わずクスッと微笑がもれてしまいました(笑)
 第4楽章は、押せ押せ、行け行け、まくれまくれ~!と、とにかく圧巻!という感じでした。下野さんもオケの皆さんも熱狂していて、「ミーファ・ソ・ファーミミーー ミーレーシレミーー♪」って、金管さんたちがとっても気持ち良さそうに鳴ってました。下野さんもかなりオケを煽ってたんですけど、それ以上にオケの皆さんが熱狂して、音にして返していたように思います。
 下野さんもオケも爆演っ!!でした。

 兵庫PACオケは、平均年齢が27歳。そして結成されて1年。
 あのパワフルで熱狂的で荒々しい、全開爆っ!!な感じはやはり、若いオケだからこそ出る音なのかなぁ、と。終演後に納得してしまいました。
 と同時に。第2楽章の出が揃わなかったり、リズムが安定しなかったり……と、まだまだ成長途中だなぁ、と感じる部分もありました。
 いろいろな意味で、若いオケなんだなぁ、と。
 アンサンブルの精度は、これから練習や本番を重ねていくことで上がっていくんだろうと思います。
 そんな若いオケを、コンマスの豊嶋さんがまろやかな音色でグイグイ引っ張っているのが、とても印象的でした。
 また、今日チェロパートにアソシエイト・プレーヤーとして入っておられた林裕さん。私の記憶違いでなければ、私、芸大チェロ科生だった彼の演奏を聴いたことがあります。芸大チェロ科生の演奏会の前半でソロ演奏をしておられたような。。。お目当ては、全く別の方だったんですけど(汗;)
 あの時の林さんは眼鏡かけて、キリッとピシッとまじめ一直線、という感じに見えたんですけど。。。今日拝見したら、ずいぶんとワイルドになられたような(笑)

 今日の演奏会、本当に楽しませていただきました。
 爆!な指揮を見せていただいた下野さんに。
 ステキなピアノを聞かせていただいたラルス・フォークトさんに。
 爆演を聴かせていただいた兵庫PACオケの皆さんに。
 心から、感謝申し上げます♪

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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