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 今日は岡山シンフォニーホールでマーラーさんを聴きました。

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岡山シンフォニーホール開館15周年記念
 岡山フィルハーモニック管弦楽団 第30回特別定期演奏会

グスタフ・マーラー作曲
 交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」
  第1部 賛歌《来よ、創造主たる精霊よ》
  第2部 ゲーテの『ファウスト』第2部から終幕の場

指揮:広上淳一
ソプラノ:松田奈緒美、菅英三子、宮西央子
アルト:西明美、山本久
テノール:松本薫平
バリトン:萩原潤
バス:稲垣俊也
合唱指導:佐々木正利
合唱:岡山シンフォニーホール祝祭合唱団
   岡山バッハカンタータ協会
   岡山大学混声合唱団グリークラブ
   就実大学・就実短期大学グリークラブ
   桃太郎少年合唱団
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
ゲスト・コンサートマスター:長原幸太

岡山シンフォニーホール 15:00~
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 いやー、いろんな意味で凄い曲でした。

 初演の時にはホントに演奏者が千人いた、ということから「千人の交響曲」と言われるようになった、というこの交響曲第8番。
 この演奏会のために一般から公募された合唱団を加えて、どんなステージセッティングになっているんだろう?と思っておりましたら……予想通りと言いますか、何と言いますか。
 ステージの後ろには、合唱団がズラッと11段、総勢約300人。前には112人編成のオケ。下手側にはピアノにチェレスタにハープシーコードにハープが2台。で、1階上手側のバルコニー席には7人のトランペット&トロンボーンのバンダ部隊。2階下手側のバルコニー席にはソプラノのソリストさんが1名。
 指揮台は、ちっちゃい広上さんのために(?)上げ底付き。いつもより高くなってました。
 オケもフラットな状態で、ピットを出してもいっぱいいっぱいでギッシリ詰まってました。
 今日のゲスト・コンマスは長原幸太さん♪
 ティンパニは渡邉昭夫さんでした。そう、「ナベさん、55から6にかけてのテーマ……(以下略)」と聖響さんが『運命』のDVDで指示しておられた、あの“ナベさん”です♪
 パンフでオケの皆様のお名前を拝見して、開演前から嬉しくなってしまいました。

 合唱団の皆様1列ずつ登場して、オケの皆様がステージに登場。
 ソリストさんたちと共に登場した広上さんを見て、大変失礼ながら「うわ、ちっちゃい」と思ってしまいました(汗) 広上さんを拝見するのは、今日が初めてだったんですよ。それまでは、写真でお顔を見たことがあるだけでして。なので、指揮台がいつもより高くなっているのにも納得してしまった、という。。。
 その広上さん。
 全身で渾身の指揮をなさってました。ステージ上には、ソリストさんも加えて400人以上の演奏者がいて。オケも合唱もソリストさんもフル回転するのに加えてバンダ部隊や別枠ソリストさんもいるワケなので、交通整理だけでも相当大変だと思うんです、この交響曲。最初から最後まで、広上さんの唸り声と歌声と足音と息が聞こえていました。
 そして、ゲスト・コンマスの長原さん。すぐ前に座っているソリストさんが座る位置を変えるほどの熱演でした♪ この曲では第1部でも第2部でもコンマスのソロが多かったので、気合が入るのも納得でございます。合唱とコンマスソロだけで演奏される部分もありまして、長原さんの妙なる音色をたっぷり堪能することができました。

 それだけの演奏者が、みんな揃ってフォルティッシモってなった時の音量と言いましたら、もう。床から振動が伝わってくるくらい、全身が震えるくらい、凄かったです。それだけで、無条件に魂ごと揺さぶられて涙するような勢いでした。
 今日の演奏会、サブタイトルのようにチラシやパンフに書かれていたのが
「ムジカ・ムンダーナ~宇宙が鳴り響き始める~」
 というもの。 
 そういえば、オーケストラというのは木製の楽器と金属製の楽器があって、木製の弦楽器は馬の尻尾の毛が張られた弓で擦って奏でて……などなどという理由で「地球が鳴っている音」だと、以前コンサートのパンフか何かで読んだ事があります。
 今日のコンサートは、オケに加えてピアノやチェレスタといった鍵盤楽器や、混声合唱団や児童合唱団まで入っていたんですよね。楽器も人の声も、使える限り全て使って表現された音は、地球を超越して宇宙まで行ってしまったような。その真っ只中に叩き込まれたような心地でした。3階席など、上からステージを見下ろすような位置で聞いていたら、ひょっとしたら渦巻く銀河が見えたかもしれません。
 第1部は創造主を讃える輝かしい音楽。
 第2部は創造主によって作られた世界で生きる、創造主によって作られた人間の業の深さと救いを表現するような音楽。
 あらゆる楽器や声を使って、地球規模、いや宇宙そのものを音楽で表現しようとする発想も凄いですが、それを形にしてしまうグスタフ・マーラーという作曲家の凄さを思い知らされたような気がします。
 交響曲第8番となっていますが、これはもう交響曲を超越しているよなぁ、と思います。

 第1部は創造主を賛美するということで、いきなり混声合唱団&オケがフル稼働。広上さんも全開で指揮なさっていたので、最初からテンション最高値でした。
 最後でバンダ部隊が登場してみんな揃ってフォルティッシモ!な瞬間は、音の圧力に押しつぶされそうになりながらも、異様な高揚感と言いますか、恍惚感と言った方が近いような感覚がありました。ホール中に音が渦巻いて、床も振動して。指揮台にいる広上さんはメチャメチャ気持ち良さそうで(笑)
 とても気持ちのいい第1部でした。
 
 第2部の始まりは、暗く重苦しい雰囲気でした。混沌の中に少しずつ光が差して。天からの声も聞こえてきて(ソプラノ3の《栄光の聖母》は2階席で歌っていたのでホントに天から聞こえてくる聖なる声、といった感じでした)。最後はまたバンダ部隊が登場して、華々しく曲を終える、という。
 交響曲第5番のラストも、終わった瞬間に「ブラボー!」という感じですが、この曲も、終わった瞬間に「ブラボー!」の声があちこちから飛んでました。

 正直なところ、この曲って長いし。途中で寝てしまうかな?と思っていたのですが、広上さんや長原さん、隙間から見える渡邉さんを見るのに忙しくて(←;)
 第1部は寝る暇もなく、第2部はオケの楽器や合唱やソリストさんが場面転換のようにコロコロ入れ替わるので、それを追いかけていたらやはり寝る余裕がありませんでした。
 ただですね、第2部でオケのみの演奏が終わって、合唱が入ってくる部分。弦楽器のピチカートに合わせて男性合唱団が歌う所が時間差攻撃になっていました。一般公募の方もおられて、オケの後ろで歌うことに慣れておられないんだろうなぁ、と。オケの後ろにいることも考慮して少し早いタイミングで声を出している人と、そうでない人が入り混じっているのが、オケの音量が落ちてピンポイントで合わせなければいけない部分で目立ってしまったのかなぁ、と思います。
 でもでも、全体としては本当に凄くて、素晴らしくて、気持ちよくて、萌えも少しあって(←コラコラ;)、楽しませていただきました♪
 演奏者の皆様に、広上さんに、感謝なのであります。

 これは余談なのですが。
 演奏終了後のカテコの時、広上さんやソリストさんがステージから降りられた後、長原さんがソリストさんの譜面台や椅子を奥に引いておられました。何度も呼び戻されて入退場する時に邪魔になるから……という判断ではないか、とお見受け致しました。そのお気遣いがさすがだなぁ、と思いました。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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