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 指揮者・金聖響さんとオーケストラ・アンサンブル金沢(以下、OEK)のコラボレーションによる、ベートーヴェン交響曲シリーズ。いよいよ、第6番《田園》が登場です♪

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ベートーヴェン 交響曲第6番《田園》/金聖響

ベートーヴェン

 交響曲第6番 ヘ長調《田園》 作品68
  第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め
  第2楽章 小川のほとりの情景
  第3楽章 田舎の人々の楽しい集い
  第4楽章 雷雨、嵐
  第5楽章 牧歌-嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち

 バレエ音楽《プロメテウスの創造物》序曲 作品43

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
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 金聖響さんのコンサートを初めて拝見した時に聴いたのが、このCDに収録されている『プロメテウスの創造物』序曲と、『田園』でした。そして3月にも、生で聴く機会を得た組み合わせの曲です。
 2回とも、『プロメテウスの創造物』の印象は吹っ飛んで(笑)
 『田園』は、1回目が神様降臨、2回目は桜満開。
 聴いていると、いろいろな光景が浮かんでしまっていけません(笑)

 なんて前置きはいいとして。
 CDの感想でございます。

 それぞれの楽章に標題がつけられ、音で雄弁に風景を描き出すような『田園』。
 第1楽章は『田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め』。
 暑くもなく、寒くもなく。一面の緑が広がる田舎に到着して、「さて、これからどんな休日を過ごそうかしら?」と期待が膨らむ気持ちになります。この楽章を聴いていつも思い出すのが、高校に上がるまで、夏休みになるとほぼ毎年のように遊びに行っていた、今は亡き祖父母が暮らしていた北海道のことです。
 飛行機の窓から見下ろす、一面に広がる緑の大地とか。祖父母や母と訪れた、富良野の風景とか。
 そういった風景を見て、ワクワク、ちょっとドキドキするような。自分が味わった「愉快な感情の目覚め」を思い起こしてしまいます。

 第2楽章は『小川のほとりの情景』。
 適度に日が差してくる森の中。流れの穏やかな、それほど幅の広くない清流沿いを散歩する様子を思い浮かべてしまいます。穏やかに水が流れる音に耳を傾けながら歩いていると、爽やかな風が吹き抜けていって。その風が木々を揺らして、葉っぱや枝が擦れる音を聞いているような気持ちになります。
 途中、足を止めて耳を澄ますと、鳥の鳴き声が聴こえてくるんですよね。
 川の流れも、風も穏やかで。きっと、そんな場所で過ごす時間も、穏やかに、ゆっくりと流れていくんだろうなぁ、なんて想像してしまいます。とても心地よい楽章でした。

 第3楽章は『田舎の人々の楽しい集い』。
 趣は違いますが、祖父母の家に遊びに行く時はいつも、夏祭りの日程に合わせていました。その祭りに参加することも、遊びに行く楽しみの一つでした。この楽章を聴くと、祖父の七光りを最大限活かして(笑)、嬉々として祭りの準備に出かけていったり。当日は祭りを楽しんだり。そんな経験を思い出してしまいます。
 聖響さんが『田園』を振るとき。この楽章の181小節からの「ドーファ ミーシ♭ ラーファ ミーファ…♪」四分音符が2つずつスラーでつながっているこのメロディで、後ろの音をちょこっと抜くんですよね。その抜き加減がとても心地よくて、フワッと気持ちが持ち上げられるような気がして、大好きです♪

 第4楽章は『雷雨、嵐』。
 第3楽章で描かれたお祭りの最中、急に雲行きが怪しくなって、遠雷が聞こえてきて、横殴りの雨が「キターーーッ!」と(笑)
 聖響さんの指揮で聴くと、いつもワクワク・ドキドキしてしまう楽章です(笑)
 初めて、ホールで彼の指揮で聴いた時には、この楽章。本当に音の嵐がステージから襲い掛かってきたように思ったものです。
 その時にも、3月に聴いたときにも。6月に札響さんと演奏された映像を拝見したときにも。漠然と感じてはいたのだと思うのですけれど。このCDを聴いていて、強く感じたんですよね。自然が大喜びしてるなぁ、と。
 土砂降りの雨が降って、雷が落ちて、強風に煽られて横殴りの雨が降ってきて。きっと、その中にいたらずぶ濡れになって「うわー、勘弁してーっ!(泣)」状態になると思うんですけど。
 聖響さんの指揮で聴くと
「よっしゃ、大雨降らすで~! ちょっとここらで雷落としたろうかぁ? 次は風吹かせてみようか? どや、凄いやろ~?」
 てな感じで。それこそ、風神さんや雷神さんが、いたずら半分で暴れてるような気がするんです(笑) 嵐の楽章なのに、楽しい、という(笑)
 CD聴きながら、やっぱり「うわー、楽しそう(笑)」と思ってしまいました。

 そんな嵐も、雨宿りをしている間に収まって。
 雷が遠ざかっていって、雨が弱くなって。空を埋め尽くしていた、暗い灰色の雲の切れ間から、光が差し込んでくるような第5楽章。
 初めて彼の指揮で聴いたときは、本当にその光景が見えたんですよね(笑) で、第1ヴァイオリンのメロディを聴いて、「なんて綺麗なんだろう」と号泣したワケなんですが(苦笑)
 3月に聴いたときは、満開の桜並木が見えたんですけど(笑)
 小川が流れていて、緑が豊かで、小鳥が鳴いて、雨が降って、風が吹いて。
 当たり前のように思っている自然の営みへの感謝とか。そういった自然の中に身を置くことのできる喜びとか、そういう機会を与えられたことへの感謝とか。いろいろな感情を呼び起こされる気がします。目を閉じて、曲の世界に入り込んでいると、いつしか涙が出てくるのは、決まってこの楽章なんですよね。
 聴いていて、自分も架空の田園風景の中へ旅をして、いろいろな出来事が起きて、最後には「ああ、来てよかった」と思いながら、現実へ戻る、という感じでしょうか。

 演奏に関しては、やはり全体としてテンポが速いです。
 ヴィブラートをかなり抑えていることもあって、アーティキュレーションがはっきりとしているなぁ、と。優美さが感じられる中に、楽しさを覚えてしまうのは、そういったこととも関係しているのかも、なんて思います。

 今回『田園』と一緒に収録されているのは、バレエ音楽『プロメテウスの創造物』序曲。今までに生で2度聴いて、2度とも曲の印象が吹っ飛んでしまった曲です(汗)
 アダージョの序奏から、アレグロ・モルト・コン・ブリオに入った瞬間。
「テンポはやっ!!(驚)」
 と思ったのは、私だけでしょうか?(笑)
 この曲、ライブ録音なんですけど。
 指揮台で、嬉々とした超笑顔で、この鬼のような速いテンポで、楽しそうに指揮棒振っておられたんだろうなぁ、聖響さん。
 なんてことを、勝手に想像してしまいました(笑)

 次にこれらの曲を、聖響さんの指揮で聴くのがいつになるかわかりませんが。
 その時はまた、聴くときの心境や季節に合わせて、感じ方が違うんだろうなぁ、と思います。
 聖響さんとOEKさんによるベートーヴェンの交響曲シリーズも、残すは1番、4番、8番、9番。
 この先、どんな組み合わせで、いつリリースされて、どんな演奏になるのか。
 いろいろな意味で、また楽しみが増えたなぁ、と思います。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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