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20060514 聖響/モーツァルト1

 来年はモーツァルトをやります。
 と、聖響さんの口からお聞きして、予告編、とばかりに歌劇「フィガロの結婚」序曲を聴かせていただいたのが、去年の11月に行われた「ウィーン古典派 最終章」のことでした。
 あれから半年。
 楽しみにしていたモーツァルト・シリーズがついに始まりました!
 その第1回目を聴きに行きましたので、感想書かせていただきます。

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聖響/モーツァルト~天才が遺した音楽~
 -深化する天才アマデウス-

オール・モーツァルト・プログラム

 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588より “序曲” ハ長調
 ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調「トルコ風」K.219
   ヴァリオリン独奏:矢部達哉

(休憩)

 セレナード第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」K.239
 交響曲第25番 ト短調 K.183

(アンコール)
 ディヴェルティメントヘ長調 K.138より 第2楽章

指揮:金聖響
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
ザ・シンフォニーホール 14:00~

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 第1回目のこの日のお題は「深化する天才アマデウス」。
 モーツァルトさんが20歳前後の頃に書いた曲が中心でした。

 そんなモーツァルト・シリーズの開幕を彩るのは、歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」の序曲。聴くのは初めてでしたが、華やかで明るい曲は、歌劇だけでなく、シリーズの幕を開けるのに相応しいと思いました。
 4月から新しいコンサートマスター制度が始まった大阪センチュリー響。今日のコンマスは、川崎洋介さんでした。コンマスさんが変わった、ということもあるのでしょうか。
 最初の「コシ・ファン・トゥッテ」の序曲。全体としてカラッとして明るくて軽やかな音が、曲にピッタリだなぁ、と思いました。去年数回、今年になってからも3度目だったのですが、全体的に音が変わったかな?と感じました。

 続きましては、ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」。
 10年ほど前になるでしょうか。CDデビューなさった頃から注目していましたが、生で聴く機会がなかった都響のソロ・コンサートマスター矢部達哉さんのヴァイオリンを、ようやく聴くことができました。
 ソロがトゥッティの中に混ざる形で始まる第1楽章。他の皆様が抑え目にヴィブラートをかけている中で、しっかりとヴィブラートをかけて歌う矢部さんの音色がとても清らかに、際立って聴こえてきました。
 特に素晴らしかったのが、第2楽章。
 今日私が座っていた席は、ステージ後方でパイプオルガンの前、指揮者を真正面に見ることのできる通称「顔見席」だったのですが(笑)。その位置からオーケストラを見下ろしていたためでしょうか。
 オーケストラが奏でる音が、重く立ち込めた灰色の雲のようで。その中から、矢部さんのヴァイオリンが光となって空へ昇っていくように思いました。本当に、美しかったです。
 そして、「トルコ風」と呼ばれる所以でもある(確か、そうだったはず;)第3楽章。
 聖響さんの指揮が、冒頭の、そして楽章を通じて何度も繰り返されるメロディを、宙に紡ぎ出すように感じられました。
 そのメロディも、1回目、2回目、3回目……と繰り返されるうちに、徐々に形が変わっていきます。
「最初は普通に弾いたから、次はちょっとここをイジって。その次は、こんな風にしてみたらどうかな? こうやってみたら、もっと面白いかも」
 なんて、モーツァルトさんが遊び心を加えながら作曲したのかな?なんて、思ってしまいました。
 その第3楽章の途中、トルコ風のメロディになる辺りは全体的な音がグッと重くなって、リズムはビシッと決まっていて、前後とのメリハリが効いていて、ゾクゾクきました。

 休憩を挟みまして、今度は「セレナータ・ノットゥルナ」。
 2人のヴァイオリンとヴィオラとコントラバスによる4人に、第1&第2ヴァイオリンとヴィオラとチェロとティンパニという編成のオーケストラ。合奏協奏曲のような編成で展開される曲です。
 下手側から第1ヴァイオリン、コントラバス、ヴィオラ、第2ヴァイオリンのそれぞれ首席奏者の4氏が、ぐるりと指揮台を囲んで、その後ろにオーケストラ、というステージでした。いつもと雰囲気が違っていて、演奏する様子を見るのも楽しかったです。
 前半の協奏曲では矢部さんの美しい音色を堪能させていただきましたが、この曲では新しいコンマス・川崎さんの、矢部さんとは違った美しさをもった音色を楽しむことができました。
 そういえば、この曲。
 前にいる4氏によるアンサンブルになる部分を、指揮台にいる聖響さんはとても気持ち良さそうに聴いておられまして。そんな様子を拝見しながら聴いていた私も、とても気持ちよかったです。

 そしてメイン・ディッシュは交響曲第25番です。
 先日、下野さんの指揮で聴かせていただいた曲を、今度は聖響さんの指揮で聞かせていただきました。
 冒頭の、映画「アマデウス」で有名になったあの出だしで、ノックアウトされました。
 ああ、私が求めていた音はこれだったんだ!と。
 この音で、この交響曲を聴きたかったんだ!と。
 そう思わせて下さるような、適度な明るさとキレの良さがあって、でも曲は短調で、ちょっとなげやりな香りがわずかに漂ってきて。続く下降形の分散和音の部分は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが向かい合わせになっていることによる音響効果もバツグンで。
 聴きながら泣いてしまいました。
 第2楽章は、聖響さんの静かな、でも気が込められた声が聞こえてきて。
 グイグイと曲に引き寄せられて、ただ無我夢中で聴いて、気がついたら聖響さんの指揮が止まって、オーケストラの音が止んで、周囲が拍手を始めていました。
 素晴らしかったです。

 鳴り止まない拍手に応えて、何度目かにステージに呼び戻されたとき。
 聖響さんがオーケストラに背を向けて、スッと右手を挙げて拍手を制しました。
 今日は5月の第2日曜日。母の日です。
 世界中のお母さんに、プレゼントという意味を込めて。
 と、アンコールで「ディヴェルティメント ヘ長調」から第2楽章を演奏してくださいました。
 とても綺麗で、うっとりと聴き入ってしまったんですが……。
 申し訳ございません。
 ワタクシ、同時に「萌え~♪」モードに入ってしまいました(平謝り;)。
 だって、今日。聖響さんは5日の「こどもの日コンサート」と同じ、黒いネクタイスーツでして。オーケストラに向き直るたびに、ジャケットのボタンを外して振りやすいようになさってましたのに。この曲では、それを忘れておられたんですね。
 で、振り出してから、やはり振りにくい、と思われたのでしょう。
 振りながら左手でボタンを外されたわけですよ。
 ……5日のコンサートの1曲目。ボタンを外すのに苦労しておられた様子を拝見している者としましては、たまらない光景なわけです。
 一瞬、曲の印象が飛びました(滝汗;)。
 今日は母の日ということで、私も母上と一緒に聴きに行きました。このシャレたアンコールは、母上にも最高のプレゼントになったと思います。

 今日の演奏、弦楽器はヴィブラートを抑え目にしていましたが、一部はヴィブラートをかけて弾く部分もありまして。
 適度に明るくスッキリと、でも程よく豊かな響きが出ていたように思います。テンポも速っ!とか、遅っ!と思うこともなく、適度に心地よいテンポでして。
 全体的にとても聴きやすく、気持ちいい演奏でした。
 素晴らしい演奏を聴かせて下さいました、大阪センチュリー響の皆様。
 美しいヴァイオリンを堪能させて下さいました、矢部達哉さん。
 ありがとうございました。
 そして誰よりも、金聖響さんに。何度申し上げても足りないほど、感謝しております。

 次は6月。
 フルートやハープとの協奏曲も、楽しみです♪

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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