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 今週のベスト・オブ・クラシックは「話題の日本人指揮者」ということで、佐渡裕さん、大植英次さん、大野和士さんの3人を取り上げています。
 月曜日は佐渡さんを聴いて感想を書いて。
 昨日の大植さんもしっかり聴いていたんですが、感想を書く気力はなくて(涙)。
 でも、今夜の大野さんはドボコンにハルサイ、というとても魅力的な組み合わせでしたので、しっかり感想書かせていただきます(笑)。
 今夜放送された曲目は、以下の通りです。

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ベスト・オブ・クラシック
 話題の日本人指揮者(3)
  大野和士指揮 ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

ドボルザーク作曲「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」
  チェロ:モニカ・レスコヴァル
  管弦楽:ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮:大野和士

グバイドゥーリナ作曲「“独奏チェロのための10の前奏曲”から 第3番
        コン・ソルディーノ・センツァ・ソルディーノ」
  チェロ:モニカ・レスコヴァル

ストラヴィンスキー作曲「バレエ音楽“春の祭典”」 

チャイコフスキー作曲「交響曲 第6番 ロ短調“悲そう”から 第4楽章」
  管弦楽:ザブレブ・フィルハーモニー管弦楽団
  指揮:大野和士
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 まずは、ドボコンです。
 第1楽章の出だし、テンポが速くて凄く勢いがいいです。さぁ、これから楽しい冒険物語の始まりだよ!と語りかけてくるような気分になりました。
 チェロのソロ、情感豊かで微妙にテンポを揺らしながら奏でられています。この日はマイクがソリストにかぶりつくくらいの位置にあったのか、息遣いがはっきりとわかる録音でして。ホールの最前列で聴いているような気分になりました。
 真ん中辺りで、フルートのソロと独奏チェロが絡む部分が、今日はとても綺麗だと感じました。
 第1楽章をスパン!とあまり余韻を残さずに、キレ良く終わって、あまり間を空けずに第2楽章へ。
 冒頭の、2台のクラリネットで奏でられるメロディがとても綺麗に聴こえていました。
 ドボコンといえば、チェロ協奏曲の定番中の定番曲と言えるほど有名な曲で。今までにCDでも生演奏でも数え切れないほど聴いてきましたが。今夜聴いたドボコンは、第2楽章の冒頭って独奏チェロとクラリネットやフルートがこんなに綺麗に絡んでたんだなぁ、と。改めて気づかされる演奏だったように思います。
 第2楽章から第3楽章にかけても、ほとんど間を空けずに突入していました。こうして楽章の間をほとんど空けずに続けて聴いてみますとですね。各楽章が独立したものではなくて、一続きの長い物語の第1部、第2部、第3部といった感じで聴こえてきました。
 ラスト、ピアニシモからフォルティシモへと盛り上がって、華々しくトランペットが響いて終わるのを聴いていて。まるで、一人の偉大な人物の一生の物語を、音楽という形で辿ったような気がしました。この協奏曲がこんな風に聴こえたのは初めてで、新鮮な気持ちになりました。

 独奏チェロのモニカさんのアンコール曲を挟んで、後半はハルサイです。

 先ほどのまろやかな音色とは雰囲気がガラリと変わって、攻撃的な音色を出すクラリネットにドキッとしたり。テンポが上がって、弦楽器群が激しいリズムを刻む部分ではゾクゾクしたり。
 題材が題材だから、というのもあるのかもしれませんけれど。本能に訴えかけるような野生的な響きとか、不協和音とか、変拍子が今日はとても心地よく感じられました。
 生で聴く機会はそれほど多くなくて、ストラヴィンスキーやプロコフィエフやショスターコーヴィチあたりはそれほど得意な作曲家ではないのですが。変拍子も不協和音もあまり好きではないのですが、この曲は例外らしくて大好きです(笑)。
 テンポが速くなって、攻撃的な音楽になると、ドキドキ、ワクワク、ゾクゾクします。第2部第3曲「いけにえの讃美」は特に、リズムの絡み方が面白くて、好きです。
 振っている大野さんも、かなりの熱演だったのでしょう。指揮台を踏みしめる足音が何度も聞こえてきました。

 前半のドボコンが一人の偉大な人物の一生を描いた物語とするならば。
 ハルサイは、グロテスクで凄絶で残酷で。きっと誰もが持ち合わせている醜い暗黒面をむき出しにして、強調して見せてくれているような気がします。見たくない!と顔を手で覆っても、指の隙間からチラチラと見てしまう。チラ見しているうちに、結構ハマってしまってがっつり見てしまう。そんな感じなのかもしれません。

 大野さんといえば、去年モネ劇場のコンサートを聴きに行ったとき。「フィガロ」もラヴェルもマーラーの5番も、全部暗譜で振っていた姿を思い浮かべます。ドボコンも、ハルサイも、やはり暗譜で振っておられたのかな?なんて想像しながら、今日の放送を聴かせていただきました。

 コンサートの模様が流れた後。
 放送時間が残っているからということで流れた、CD録音によるおチャイコさん。ハルサイの激しさとは一転して、悲劇的な音楽を情感たっぷりに歌い上げる演奏も素晴らしかったです。

 今夜の放送は、音楽でいろいろな形の人生物語を語って聴かせていただいたような気がしました。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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