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 NHKの番組「Sound+1」で吹奏楽スペシャルをやるので、スペシャルバンドを作る、と聞いたのが6月のこと。応募したかったんですけど、諸々の事情で絶対無理~(泣)ということで、せめて公開録画だけでもっ!と思い、上京したのが9月のシルバー・ウィークのこと。
 あの時、公開録画で収録の様子を拝見した番組が、ようやく放送されました。

 番組の最初は、スペシャルバンドの練習風景とか、各メンバーさんの様子を伝えるドキュメントでした。
 聖響さん……黒いTシャツ姿です♪
「怒らないようにします」
 って、さすがは鬼やわ、この方(笑)
 通して合わせる様子とか、テレビカメラがあちこち追っかけてましたけど。。。聖響さんを正面から撮ったカメラ、寄りすぎやろ(笑)と思わずツッコミを。。。

 私は一度収録時に完成版の演奏を聴いているのですけれど。
 そっか、最初はこんなだったのか。
 とか、思いながら聴いてしまいました。

 一部のメンバーさんのご紹介映像は、「ああ、いたわ、この方!」と思いながら拝見しました。皆さん、いろんな背景があるんですね。
 一期一会で限られた時間しか会えない各パートの皆さんが、何とかしてまとまって音を出そう、といろいろ画策する様子も、微笑ましく思ってしまいました。
 中でも一番印象深かったのが、オーボエさんのパート練習。オーボエってソロで吹くのはいいんですけど、音程を揃えるのが大変なんですよね。確か、一番音程を合わせにくいから、オケではオーボエに合わせてチューニングする、とかお聞きしたことがあります。

 2回目の練習風景では、より細かく音を合わせ、アンサンブルを詰めていく様子が見られました。
 細かい部分は須川さんが合わせてた部分もあり。
 2回目だから容赦せぇへんで、とばかりに細かい指示が飛ぶ聖響さん。公開リハとか拝見したことがありますが、あんな感じでしたわね、そういえば(^^)
 そして8月に行われた2回目の練習では、水色のポロシャツ姿だったのですね、聖響さん。
 ……結構日焼けしてはるのは……ゴルフ焼け!?(爆)
 また、この2回目の練習時には須川さんから「ファンファーレ隊を結成しましょう」という提案が。そういえば、コンサートのオープニングで5人のお嬢さん方が吹いておりましたね(^^)
 なるほど、この時に提案されたのか。
 伊東たけしさんの「セプテンバー」は、トランペット部隊がハイトーンでかなり頑張っておられたんですけど。そっか、1回目からアレンジを変えて、難しくなってたのね。そしてあの、高校生2人組みのパーカス・ソロが提案されたのも、この時だったのですね。二人でイケてるソロを考えろ、というアレが(笑)
 鬼は聖響さんだけじゃなかったか(笑)
 
 と、全ての情報が後付け状態になっていく私(笑)

 そして、同じパーカッショニストとして何となく親しみのわく、高校生二人組。
 石塚君の横浜→長野への「はじめての一人旅」をカメラが追っかけた、とは聞いてましたけど。横浜から長野へ行くのって、結構大変なのね。というか、三浦君の通う高校の最寄り駅まで乗った、あの電車。
 ねぇ、飯田線!?
 それって飯田線!?

 と思ってしまった、某マンガのファン(苦笑)
 「飯田線のバラード」(by山本正之大先生)は名曲ですよ、うん。

 ……と、思いっきり話が逸れてしまいました。
 番組に戻りましょう。

 ファンファーレ隊に選ばれた5人のお嬢さん方も、いろいろあったんですね。ついつい、自分も10代だった若かりし頃を思い出したりして(コラコラ;)
 本番のファンファーレもかなり頑張ってるなぁ、と思ったんですが。これからも頑張れ、少女達。とか番組を拝見していて改めて思いました。
 というか、3回目の練習日。
 確か聖響さんはKPOのコンサートでお休み。。。(苦笑)
 大事な仕上げの段階なのにねぇ、マエストロ?みたいな。まぁ、彼のスケジュールは番組よりも前に埋まっていたはずなので、仕方ないですね。とか、裏事情を読むんじゃありません、自分(苦笑)

 というか、番組の2時間中、バンドメンバー達の練習風景やそれぞれのエピソードなどなどが1時間半。
 ……やっぱり、あの大量のトークは相当編集されると思われ。。。orz
 まぁ、仕方ないですわね。
 メインはスペシャルバンドの皆さんですもの。

 そして、いよいよコンサート当日。
 スペシャルバンドのコンサートが開演です。
 そういえば、私の近くにメンバーのご家族がいらっしゃって、「途中でご紹介しますよ~」なんて、スタッフの方から声掛けられてましたっけ。

 というワケで、公開録画の時にはナイショにしていました曲目を。
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「Sound+1スペシャル 吹奏楽スペシャル2009」

モンティ作曲:チャルダッシュ
 サックス独奏:須川展也
プッチーニ作曲:歌劇「トゥーランドット」より
 フルート独奏:工藤重典
 以上2曲 指揮:金聖響
Mauris White作曲:セプテンバー
 サックス独奏&指揮:伊東たけし
ガーシュウィン作曲:ストライク・アップ・ザ・バンド
 トロンボーン独奏&指揮:角田健一

収録:2009年9月23日
東京厚生年金会館 16:00~
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 ……えっと、あの大量のトークは大幅カットどころか、オールカットだったんですのね!?
 ちょっともったいない気が。。。
 いやいや、これが公開録画に行った人間の特権というモノか!?(苦笑)
 まぁ、メインは演奏ですからね。仕方ないんですけど。
 ちょっとくらい、入れてくれてもええやんか!?(泣)
 ツノケンさんの「みんなぁ~、のってるか~い!?」コールもカットなのかぁ。ちょっと残念(苦笑)
 「ストライク・アップ・ザ・バンド」のラスト、ソリスト&マエストロが楽器を持って登場した様子は、やっぱり楽しいですね~♪

 実はあの後、アンコールがありまして。
 「チャルダッシュ」は聖響さんが本来はこのテンポでやりたかったんやろうなぁ、的超快速テンポ&爆演で。もう一度演奏された「ストライク~」も、番組で流れたよりも弾けてはったんですよね、皆さん。
 カットされたのは、かなり残念。
 てか、ホントにあの4曲しか放送せぇへんのや、とそちらにビックリ。
 いやぁ、テレビ番組って大変(苦笑)
 収録に3時間かけて、実際に放送されたのは30分ですから。。。

 まぁ、そんなものなのかも(苦笑)

 と、収録を見に行った立場から見ると、ちょっと残念な部分もあったんですけど。
 でも、やっぱり音楽っていいなぁ。吹奏楽っていいなぁ。
 皆で一つの音楽を作り上げるって、いいよなぁ。
 と改めて思う内容でありました(^^)


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 昨日はマリス・ヤンソンス指揮×バイエルン放送交響楽団。今日はブルノ・フィルハーモニー管弦楽団、と2日続けて来日オケのコンサートでした。
 関西の方は、昨日がブルノ・フィルで今日がバイエルン、なんて方もいらっしゃるのではないか、と思います。ツアー日程を見ていると、岡山と大阪でオケが入れ替わりだったようなので(笑)

 というワケで、今日もコンサートでした。

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チェコ国立 ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団

スメタナ作曲:交響詩「モルダウ」(連作交響詩「わが祖国」より)
ラフマニノフ作曲:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
 ピアノ独奏:ベン・キム
(ピアノアンコール)
スカルラッティ作曲:ソナタ イ長調

(休憩)

ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番 ホ短調 op.95,b.178「新世界より」
(アンコール)
ドヴォルザーク作曲:スラヴ舞曲第15番

指揮:レオシュ・スワロフスキー
管弦楽:ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団

岡山シンフォニーホール 14:00~
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 今日は名曲ばかりがズラリと揃ったコンサートでした。
 「新世界より」は毎年お年始の「聴き初め」で聴いてますが、他は生で聴くのは久方ぶり、という曲ばかりでした。
 失礼ながら、チェコのオーケストラと言えば、チェコ・フィルしか知らない上に、指揮者さんも何やらビーズというか水晶細工のようなお名前だなぁ、という無知っぷりでありました(滝汗;)

 今日ホールに集まったうちの一部は、私と同類で昨日からハシゴしてるんだろうなぁ。
 なんて思いつつ、1曲目は「モルダウ」です。
 チェコのオケがスメタナを演奏する、なんてこれぞまさに「お家芸」という感じなのですが。何度聴いても、素晴らしい曲だと思います。最初は湧水のようだった小川が次第に大きくなって、岩にぶつかったり街の中を抜けたりしながら次第に合流して、最後は大河となって流れていく。それを音で表現して、なおかつ聴きながらそれを鮮明に思い浮かべることができるなんて、本当に素晴らしいと思うのです。
 フルートが掛け合いながらメロディを奏でる、冒頭の湧水の部分、とても美しい音色に聴き入ってしまいました。川岸にぶつかって、寄せて返してしながら海へ向かって流れて行くようなメロディ、村人の軽やかな踊り、突然やってくる嵐。聴きながら、船に乗って川下りをしているような気分を満喫することができました。

 続きましては、若きピアニスト、キムさんを迎えてのラフマニノフ。これも、某マンガですっかり有名になってしまいましたが(笑) 生で聴くのは久方ぶりです。
 いきなりピアノが和音を鳴らし、次第に大きく重くなっていく、あの冒頭部分から引きずり込まれました。全体を通して思ったんですが、このキムさん。空気を変えるのが上手いと言いますか、一瞬で雰囲気をガラリと変えてしまうピアノを奏でる方だなぁ、という印象でした。
 1曲目の「モルダウ」もそうなんですけど、このピアノ協奏曲の第1主題も、寄せては返して、押しては引いて、上がっては下がって。ためらう感じが聴いていてもどかしくて、何とも言えず切ないです。第2主題のメロディも適度に緩急をつけて奏でられるのがこれまた美しくて、わーっ!と盛り上がるんですけど、やっぱりすぐ引いちゃう感じがあって。
 この曲を書くまでに、ラフマニノフさんはいろいろな壁にぶつかって挫折して、悩みに悩んでおられたようなんですが。聴いていると、その苦悩が垣間見える気がします。終わる時はスパン!と終わるんですけど、ずーっと何だかもやっとした感じがするのは多分、そういう背景を知って聴いているからかもしれません。
 続く第2楽章は、キムさんのキラキラと粒が光って見えるようなピアノが美しくて、思わずうっとり。第3楽章は、美しい中にもどこかずーっと残っていた「もやっと感」を吹き飛ばしてくれるような曲。
 ああ、迷いが晴れたな。
 なんて思ってしまいます。
 ハ短調で書かれた曲って、ベートーヴェンさんの「運命」もそうですけど。あの独特の重々しくて暗い感じが好きなんですよね。そしてその暗さが例えばハ長調になってふっと明るくなる時の、あの快感。
 影が濃いほどに光が輝くような感じ、と言いましょうか。好きですね、やっぱり♪
 この3楽章では打楽器さんにも注目してしまいました。他の管楽器さんと一緒に、ppで拍を刻むんですけど、難しいだろうなぁ~、合わせシンバルであれを制御するのは。なんてついつい思ってしまうんですよ(苦笑)

 熱狂的な拍手に応えて、キムさんがアンコールに弾いて下さったスカルラッティも、しっとしててステキでした♪

 後半は、ここ5年ほど毎年お年始に聴いている「新世界」です。
 でも、第1ヴァイオリン13人、第2ヴァイオリン10人、ヴィオラ8人、チェロ8人、コントラバス7人という大編成で聴くのは久しぶりです。加えて、これまたチェコのオケが演奏するということで、「お家芸」な曲なんですよね。
 どうなるのか、楽しみ~♪
 とワクワクしながら聴きました。

 低音の弦楽器で始まる、荒涼とした感じの第1楽章。その暗い感じを切り裂くティンパニ……が、いつもより粒が粗い?と思ったら、テンポが遅めだったんですね(苦笑)
 まぁ、いつも聴いている別のキム様のテンポが速い、ということだと思うのですが(笑)
 こういうどっしりとした、厚くて重い「新世界」も、これはこれで好きなのです♪
 全体としてゆっくりしてるんですけど、かなり緩急がついていて、煽る部分は相当煽ってました、スワロフスキーさん。木管の「タ~ラッタララ~タララララ~ン♪」から始まる部分は結構遅くて、でもその次の明るい部分はちょっと速め、みたいな。
 この第1楽章、圧倒的な迫力で最後まで突っ走ってくれた感じでした。

 続く第2楽章は、あの有名なメロディが出てくる曲です。コールアングレのメロディ、やっぱり綺麗でした~♪
 弦楽器の最前列にいる8人だけでメロディが演奏されて、それが切れ切れになって。コンマスさん&チェロの二重奏になる部分で、コンマスさんの音色の美しさにうっとりでした。それまでずーっと皆さんと一緒に、あまり目立たない感じで演奏していたコンマスさんでしたが、メチャメチャ音が綺麗だったんですよ。
 素晴らしかったです♪

 続きまして、トライアングルが大活躍な第3楽章。そういえば、ステージの正面からこの曲を聴くのも久しぶりなんですよね。いつもステージ裏から、裏返し状態で聴いてるので(爆)
 だからなのか、このパートがこんなコトを!?
 とか。
 いつも結構目立っているパートが埋もれ気味だった、とか。
 違いがはっきりとわかる演奏でした。

 そして第3楽章からあまり間を置かずに突入した、第4楽章。この楽章も凄かったです。
 パーンパンパンパーンパパーン!!!
 と金管楽器がフルで鳴ると、それに対抗しようと思ったら弦楽器はこの人数を揃えないとキツイよなぁ、なんて思うレベルの飛ばしっぷりでした。>金管部隊
 それまでの楽章は結構ゆっくりペースだったのですが、第4楽章だけはさすがにテンポを上げて、煽ってましたよ、スワロフスキーさん。
 でもって、この楽章最大の注目点は、全楽章を通じてたった1度だけ鳴らされる合わせシンバル。それも小さい音で(苦笑)
 今日のシンバルさんは、シャーンと程よい音量で、理想的な音に近い綺麗な音で鳴らして下さいました。

 「新世界」を生で聴く時に、いつも懸念されるのが「フライング拍手」なワケなのですが。
 今日もやっぱり出てしまいました。
 お気持ちはわかるんですよね。それまでかなり盛り上がって、心拍数が上がって、興奮してますから。
 でもね。
 この曲の醍醐味はやはり、そのグワーーッ!!!と盛り上がった後でフワリと音が静かに消えて、終わっていく。あの少し後を引く感じだと思うのですよ。
 やっぱり、最後までじっくり味わって、余韻まで楽しんでほしいなぁ。と思ってしまいます。
 今日はあれですよ。
「よっしゃ、拍手や! あれ、まだ? え? まだ拍手したらアカンの?」
 的な感じで、ポロポロとフライングが出ておりました(苦笑)

 そんな熱狂的な「新世界より」を演奏して下さって、興奮冷めやらぬ中。
 スワロフスキーさんが客席に向かって何やら仰って(何せ、チェコ語かしら?だったので言葉がわからず……; 多分、曲名のご紹介だと思われます)
 スタートしたのは、これまた「お家芸」のスラヴ舞曲第15番。
 このスラヴ舞曲第15番も凄かったです。テンポがいいし、華やかですし、ノリノリですし♪
 何より、ラストでマエストロが大暴れ(笑)
 それまでそちらかと言うと、どっしり構えてチョイ熱い感じな指揮だったので、「こういう方だったの!?」と思う変貌ぶりでした(笑)
 だって、ラストの部分。
 指揮台でクルクル回って、客席に向いて両手を広げてバン!と終わりましたもの(笑)

 なんか、アンコールが一番の爆演だったんちゃう?

 というコンサートで、楽しませていただきました♪

▼続きを読む▼


 小学校の頃から、何度となく上がって来たステージ。学区内ということもあって、中学校時代にはそのステージで定期演奏会をやり、吹奏楽コンクールでは汗と涙を流した、思い出深いホール。
 そのホールが去年から1年かけて改修工事を行い、ようやくリニューアル・オープンしたということで、そのオープン記念とも言えるコンサートに行ってきました。

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第84回くらしきコンサート
マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団演奏会

ベートーヴェン作曲:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
 ヴァイオリン独奏:五嶋みどり

チャイコフスキー作曲:交響曲第5番 ホ短調 作品64
(アンコール)
ハイドン作曲:弦楽四重奏曲 op.3-5より 第2楽章セレナーデ

指揮:マリス・ヤンソンス
管弦楽:バイエルン放送交響楽団

倉敷市民会館 19:00~
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 リニューアルされた倉敷市民会館。椅子のクッションが貼りかえられていて、座席番号も変わっていて。トイレも綺麗に、使いやすくなってました。
 さすが、いろんな所がリニューアルされてますわ♪ 

 今日のプログラムは、ベートーヴェン作曲のヴァイオリン協奏曲と、チャイコフスキー作曲の交響曲第5番。かなりヘヴィなプログラムです。
 前半はヴァイオリン協奏曲。
 協奏曲ということで、編成はちょっと小さめ。ステージ下手側から第1ヴァイオリン10→第2ヴァイオリン10→チェロ6→ヴィオラ8→コントラバス4という編成で、ホルンがオーボエの隣で上手側に位置していました。
 ソリストの五嶋みどりさんは、淡いオレンジやピンクのような明るい色合いのドレス姿で登場されました。

 トントンと軽くドアを叩くようなティンパニでスタートした第1楽章。
 座っていた席が席だったので、音量が落ちると少し聴きづらくなるのですが、だんだん参加する人数が増えて音が厚くなって、みどりさんのヴァイオリンも綺麗に響いてきて、ステキでした。カデンツァがどことなくバッハの「シャコンヌ」を思わせる感じで、全身を使って奏でるお姿が拝見できました。
 ただ、この第1楽章。最初は音響の関係で音が混ざっているのかと思ったのですが、どうやら携帯が鳴っていたらしく。。。雑音混じりでちょっと集中できなかったのが残念でした。
 最近、ベートーヴェンさんの緩徐楽章がとても好きで、その美しさに浸ってしまうんですが(苦笑) 今日も第2楽章は思わずうっとりでした。先月聴いた「田園」と同じ時期に作られたからなのか、自然を愛でて美しいと感じる感覚と言いますか、ちょっと似た感じがあるなぁ、と思ったのです。
 そしてその第2楽章からアタッカ(楽章の切れ目がなくて、つながった状態で次の楽章へ移ります)で突入した第3楽章。リズミカルで軽やかで、明るいメロディが大好きなのですよ~♪ 聴きながら、ついつい体が揺れてしまうのです。
 この楽章でも、みどりさんが全身でヴァイオリンを奏でる熱いお姿が拝見できました。ちょっと艶のある低音と、すっと伸びてくる高音、素晴らしかったです。

 そういえば、このヴァイオリン協奏曲。
 3楽章の途中でガタン、と何かが落ちる音が聞こえてきました。
 はて? どうしました?
 と思って見てみたら……どうやら、ホルンのオジサマがミュートを落としたらしく(苦笑) ツバ抜きをする時に、ミュート入れたままやっちゃって、落ちたのかな?と微笑ましく見てしまいました。そのオジサマ、ステージから下りる時にミュートを持って「落ちちゃったよ」てな感じで苦笑しておられましたっけ。

 休憩の後は、おチャイコさんの交響曲第5番です。
 オーケストラの編成は、ヴァイオリンが16人ずつ、ヴィオラが14人、チェロが12人、コントラバスが8人……とかなりの大編成に膨れ上がっておりました。これだけの大人数であの第2楽章のメロディをドラマティクに歌い上げたら、さぞかし迫力あるでしょうなぁ。なんて思いながら、曲がスタートしました。
 クラリネットが奏でる暗くて重々しい感じのメロディから、第1楽章がスタートです。序奏が終わってテンポアップして、音量が大きくなって。やっぱり思いました。
 音の厚みが違う。。。
 これほどの大編成なオケを聴くのは久方ぶりですが、弦楽器が歌い上げる第2主題など聴いていますと、何十人もの弦が折り重なって奏でる音の厚みに圧倒されます。
 あれですよ。いつも聴いているOEKさんがスッキリと体のラインが出るドレスをまとった女性だとすると。今日のバイエルンさんは骨組みで広げたペチコートを履いて、ヒラヒラのフリルやレースが折り重なった豪華絢爛なドレスを着た女性、って感じでしょうか。どちらも美しくて素敵なことに変わりはないんですけど、味わいが違う、というあの感じだなぁ、と。
 そしてこの楽章を聴いていて、ようやく気付きました。

 ティンパニの配置。

 私は中学時代からずっと、演奏者から見て右に高い音を、左に低い音を置いて演奏してきました。国内のティンパニ奏者さんも、そういう配置の方が多いと思います。
 が、バイエルンのティンパニ奏者さんの配置は、演奏者から見て右に低い音、左に高い音を置いていたんですね。前者がアメリカ式、後者がドイツ式らしくてですね。N響アワーを見ていると、恐らくドイツ式の配置で叩いておられると思います(と、とある本で読みました;)
 そういえば、バイエルンってドイツのオケだよね?
 ってことは、ティンパニの配置もドイツ式なのは当然だよな~。

 と、後半のおチャイコさんに入ってようやく気付いた、というワケでありました(苦笑)

 ……話が逸れました(汗)
 続く第2楽章は、冒頭のホルンソロが実に美しく、また弦楽器が大挙して奏でるメロディに、管楽器が必死で対抗する、というシーンが拝見できる曲です。
 そのホルンソロ。
 協奏曲の第3楽章でミュートを落とし、おチャイコさんの第1楽章でも楽器を譜面台にガツッとぶつけて「あらあら、楽器は大丈夫ですか、オジサマ?」と思っていた、あのオジサマだったんですよ、吹いたのが。
 その、オジサマのホルンソロが。
 お見事ですっ!とうっとり酔ってしまうほど、本当に、言葉で書きつくせないほどに美しかったのですっ!!!
 素晴らしかったです、あのホルン。

 そして、60人を超える弦楽器が奏でる大津波のようなメロディに対抗して、20名ほどの管楽器が頑張って刻み続けるあの部分。さすがに迫力がありました。
 私が座ったのは、チケットのお値段などなどの関係で(何せ、翌日も別の外来オケを聴く予定でしたので、お金が……;)、2階の最後列だったんですけど。ステージから最も遠い席で聴いているにもかかわらず、目の前で演奏されているような迫力でした。
 そのメロディを適度に煽りつつ、所々テンポを落として歌わせて……と物凄い推進力でオケを引っ張っていくようなヤンソンスさんの指揮も堪能しました。

 この第2楽章の後、第1ヴァイオリンの次席奏者さんがジャケットから何か取り出して、ゴソゴソしておりました。
 何かあったのかな?と思いながら拝見していましたら、どうやら第2楽章の間に弦が切れてしまったようで。多分一番細いE線だと思うのですが。。。
 ヤンソンスさんも少し待ったのですが、楽章の間に張り直しを完了するのは無理、ということで、次席奏者さんを置いて第3楽章に入ってました。
 まぁ、あれだけ弾いたら弦も切れますわよね(苦笑)
 と、ちょっと納得。弦の張り替えが終了した時点で、次席奏者さんは再び演奏に混ざっておられました。珍しい光景が見られたなぁ、と当事者の皆様方には申し訳ないんですが、ちょっと得した気分でした。

 続く第3楽章は、これまたおチャイコさんらしいなぁ、と思ってしまうワルツ。
 美しいメロディが3拍子のリズムに乗せて展開されていくわけですが、第2楽章で堂々たるメロディを奏でていても、ワルツの美しいメロディが流れていても、所々、プログラムの言葉を借りるならば「葬送行進曲のような」冒頭の主題が見え隠れするんですよね。
 そして第4楽章も。物凄くダイナミックで、大編成のオーケストラの本領発揮!という感じでありました。所々に入るゲネラル・パウゼ(全員で揃ってお休みする休符)でホールに漂う残響とか、それまでガーッ!と盛り上がっていた気分がプツッと突然切られる感じとか。目の前で展開される音楽に没頭するような心地を味わいました。
 そんなゲネラル・パウゼを置いて、「まだまだここから、ラストに向かって更に前進するぞ!」な部分で、つい出てしまったと思われる拍手がパラパラと飛びました。後から某オーボエ奏者さんの著書を読むと、フライング拍手をしやすい&海外では本当に拍手が出る部分だったようです(笑)

 おチャイコさんの第5番。
 まさに興奮のるつぼ!!!とまでは行きませんでしたが、かなり興奮しました。やはり、あれだけの人数だからこそ奏でられる音楽というのはあるんだな、と思いました。同時に、すっきりと美しいシンプル・イズ・ベスト的なおチャイコさんも聴いてみたいかも……と思ってしまったのは、私が某様の追っかけだからかもしれませんが(苦笑)
 今年はベートーヴェン強化年間で、1年間で2番以外の交響曲を全て聴くという年なのですけれど。
 ベートーヴェンさんの美しさが、自然を愛でたり、人間臭い葛藤があってもどこか上から目線と言いますか、ちょっと一歩引いた感じの美しさだとするならば。
 おチャイコさんの交響曲は、もっと隣り合わせに、身近な存在として感じられると言いますか。目の前でエグい部分も全部さらけ出しながら人生劇場を見ている気分、とでも言いましょうか。そんな感じがするのですよ。そして最後は、「頑張れよ」とそっと背中を押してくれるような気持ちになります。……というのは、自分が今、ある意味人生の岐路に立っているからかもしれませんが(笑)

 ブラボーと拍手の嵐が巻き起こる中、ハイドンのセレナーデを演奏してちょっと客席もオケもクールダウンする感じで、コンサートは幕を閉じました。

 終演後にはみどりさんのサイン会がロビーで開かれまして。ちゃっかりサインをいただいて、握手までしていただきました♪ あの力強くて伸びやかな音を奏でたとは思えないほど、華奢な方なんですよね、みどりさん。ニッコリ笑顔で握手していただいた手も、とても柔らかくて感激でした。
 みどりさんにサインをいただいて、楽屋口の方へ回って見ると、今度はマエストロがお帰りになる所にバッタリ。
 最初から最後まで、いろんな意味で満喫したコンサートでした。

結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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