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 漫画やドラマ、アニメ。
 それぞれでブレイクした「のだめカンタービレ」
 その「のだめ」に出てくるクラシック音楽を、実際にコンサートとしてやってみよう!
 という企画があることは知ってました。が、なかなか地元でやってくれなくてですね(苦笑) 本日、ようやく聴きに行くことができました。

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茂木大輔の 生で聴く「のだめカンタービレ」の音楽会

ロッシーニ作曲:歌劇「ウィリアム・テル」序曲より スイス独立軍の行進
モーツァルト作曲:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 より第1楽章
モーツァルト作曲:オーボエ協奏曲 ハ長調 より第1楽章
ジョリヴェ作曲:バソン協奏曲 第2楽章より ラルゴ・カンタービレ
ガーシュウィン作曲 倉田典明編曲:ラプソディ・イン・ブルー

<オーボエ・アンコール>
テレマン作曲:無伴奏幻想(曲?) 第6番 よりラルゴ
<ピアノ・アンコール>
ストラヴィンスキー作曲:ペトルーシュカ~今日の料理バージョン

(休憩)

ブラームス作曲:交響曲第1番 ハ短調

<アンコール>
ベートーヴェン作曲:交響曲第7番 イ長調 より第1楽章&第4楽章 一部抜粋


ピアノ・デュオ:プリムローズ・マジック(石岡久乃&安宅薫)
オーボエ:古部賢一
バソン:小山清
指揮&お話:茂木大輔
管弦楽:広島交響楽団

倉敷市民会館 15:30~
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 さすがに「のだめ」に出てきた曲がナマで聴ける!
 ということもありまして、客席は満員御礼。年齢層も、幼児から年配の方まで、幅広~い方々が来られてました。
 茂木さんは、去年の聖さまN響デビューコンサート以来。ですが、指揮者としての茂木さんはお初♪
 広響さんは、一昨年に聖さまと福山での演奏会以来でございました。

 バソン協奏曲以外は全て日頃から聴きなれている曲だったのですが、演奏者や指揮者が変われば曲も全く違って聞こえる(というか、同じ組み合わせでも同じ演奏は二度とありませんから;)
 ということで、どうなるのかしら?
 とワクワクしつつ。

「さあ、楽しい音楽の時間デス」

 コンサートの冒頭に演奏されたのは、「ウィリアム・テル」序曲。
 千秋がマルレ・オケで演奏して、以前ガタガタのボロボロに崩れた管楽器が、鬼の形相で睨みつける千秋からのプレッシャー絶大な中で見事なファンファーレを鳴らす、あの曲からでした(笑)
 しかも、原作のその場面がステージに設けられたスクリーンに映し出されているので、原作を知っている人間からはつい笑いが漏れてしまいます(笑)
 そして私が笑ってしまったのはそれだけではなくて、ですね。
 広響の第1ヴァイオリンの第3プルトのインサイドに座っていた眼鏡のヴァイオリン奏者さん。とても表情が豊かで、拝見していて楽しいのですよ(笑) インサイドの方は、客席に体が向いているので、余計にわかりやすくてですね(^^)
 最初から楽しませていただきました♪

 本日は指揮とお話が茂木さん、ということで。1曲終わったら、茂木さんのトークです。
 今日のオケの広響さんが紹介された、と思ったら、その広響さんたちはいきなり退場(笑)
 次の曲が「2台のピアノのためのソナタ」なので、オケは必要ないんですよね(苦笑)

 ということで、ドラマで千秋役の玉木さんと、のだめ役の上野さんに楽器指導もされた、というピアノ・デュオ、プリム・ローズのお二人が登場です。
 この「2台の~」は、「のだめ」の中で千秋とのだめが初めて共演した曲。
 というワケで、お二人はですね。

 開始2小節でいきなりのだめが間違える

 バージョンも演奏して下さいました(笑)
 聴いてて思わず「ぎゃぼーん!」って感じでした(笑)
 で、気を取り直して、今度はちゃんとしたバージョンでの演奏です。
 ……この曲、ドラマで聴いていた時にも思いましたけど。生で聴いていると、改めて感じました。

 合わせるの、難しそう。。。

 モーツァルトって無駄がないと言いますか、書かれている音が一つでも抜けると曲が成り立たなくなるような気がするのですよ。で、この曲はと言えば、第1ピアノと第2ピアノが掛け合ったり、ハモったり、ユニゾンになったりしながら進んでいくワケでして。
 一歩間違えたら走ってしまいそうだし、少しでもタイミングがズレたら掛け合いにならなくなりそうだし。
 加えて、この曲はテンポが速い。
 プリム・ローズのお二人はその辺りも見事に合わせておられまして、素晴らしい演奏を聴かせていただきました♪

 続きまして、オーボエの登場です。
 新日フィルのオーボエ奏者、古部さんです。
 「のだめ」でキャラの人気投票をしたら、上位に来るのがいぶし銀なオーボエ奏者、武士・黒木くんです♪ かく言う私も、一番好きなのは黒木クンなのですけれど(^^)
 その黒木クンがのだめを想って演奏したら「ピンクのモーツァルト」になっちゃった、あのオーボエ協奏曲です。
 今日のお席は、座った場所が場所だったので、オーボエのキーを操作する音まで聞こえてくる、というかぶりつきな場所でして(笑) この曲も大好きな曲なんですが、そういう位置で聴けたのはラッキーでありました♪
 古部さんの音色、とてもまろやかでステキでした♪
 アンコールのテレマンまで、満喫致しました。

 続いて登場するのは、「のだめ」に出てくるまでは私も存在すら知らなかった、バソンです。ファゴットの親戚みたいな楽器なんですけど、音色は……う~ん、ファゴットよりもちょっとハスキーで、でも柔らかくて綺麗なのです(^^)
 ジョリヴェという作曲家も初めて聴きましたし、もちろんバソン協奏曲も初めて。
 でも、ステージセッティングを見ると、弦楽合奏を主体にして、下手側にハープがいて、上手側にはピアノ。この編成から考えて、現代音楽系かな?
 と想像しておりましたら……

 その通りでした。

 冒頭から、いきなり弦楽器の不協和音。
 拍を刻む低音、ぶつかり合う音。
 時折合奏の中から飛び出てくる、ヴァイオリンとヴィオラ+第2ヴァイオリンのトリオ。
 そして、切なげに奏でられるバソンのメロディ。
 とってもオトナな雰囲気の、ちょっと淫蕩な香りのするセクシーな曲でした。
 まさに、この「のだめ音楽会」じゃないと聴く機会はなかっただろうなぁ、と思える1曲。数少ない貴重なバソン奏者である小山さんの演奏が聴けたのも、幸せでした♪

 第1部の最後は、ドラマのエンディング・テーマにもなっていた「ラプソディ・イン・ブルー」
 初演時のようなジャズ色の濃さを生かしつつ、ピアノ・デュオバージョンに編曲されたものを聴かせていただきました。
 冒頭はクラリネットソロ……のはずなんですが、ここは「のだめ音楽会」
 「のだめ」で「ラプソディ~」と言えば、Sオケですよ~(^^)
 オケのチューニングと、冒頭のソロは、マングースの着ぐるみちゃんがピアニカで♪ですよ~(^^)
 もちろん、その通りに再現して下さってました♪

 曲はね、もう言わずもがな。
 これも大好きな曲であります♪ 途中、スライドではオトコマエなガーシュウィンさんの姿も映されてました♪
 ピアノの超絶技巧も見られて。
 曲の最後は茂木さんが指揮台の上でジャンプしてキメてくれました(^^)

 そして第1部のアンコールは、ストラヴィンスキー作曲の「ペトルーシュカ」の「今日の料理バージョン」をピアノ・デュオで聴かせていただきました。
 そう、コンクールの本戦に挑むのだめちゃんが、張り切りすぎ(?)で体調を崩し。ラストに演奏するはずの「ペトルーシュカ」だけ全然練習できなくて。行きのバスの中で、必死で楽譜と睨めっこして音符を追いかけていたら、途中で鳴り響く「今日の料理」の着メロ。
 で、実際のコンクール本番でも、曲が混ざってしまって……
 という、アレです。
 今日も、出だしはちゃんと「ペトルーシュカ」で。シドレ・ミレドシラ・ラーシ・シーシドレミレードシラ・ラ・シー…♪と楽しげな曲で始まるんですけど。途中でいきなり、壮大かつ華麗なアレンジで「ソ・ドミソラソミファ・ファ・レー ソ・シレファラソファミ・レ・ドー♪」
 今日の料理かよっ!?
 という(笑)
 ドラマで聴いた時も「オイオイ、マジかよ!?」と思うくらいインパクトありましたけど、今日もあちこちから思わず笑いが出てしまうくらいのインパクトがありました(笑)

 なんて具合で、盛り沢山で楽しくて、あっという間に終わってしまったような第1部でした♪

 休憩を挟んで第2部は、ガッツリブラ1です。
 去年は3回もナマで聴いた曲ですが、また今年も聴けるとは♪
 休憩時間中も、オーボエやフルート奏者さんが気になるソロをステージ上で熱心にさらっている様子が見られました。

 そのブラ1。
 どれを取っても外れなし、というくらい素晴らしく完成度の高い交響曲を9曲残してこの世を去ったベートーヴェン。
 そのベトベンさん亡き後、まともに交響曲に向き合う作曲家が少ない中、ブラームスさんが20年以上の月日をかけてようやく完成させた交響曲第1番。
 そんな曲の解説がスライドで映し出されて、曲名が紹介されてから演奏が始まりました。

 ティンパニによるC音の強打。
 強烈な和音。
 その荘厳な序奏が、実は交響曲完成後に付け加えられたものだった、というのは、今日の音楽会で初めて得た知識でした。
 第1主題、第2主題。
 出口の見えない苦悩や、見え隠れするベートーヴェンさんの巨大な影。
 光が見えかけたかと思いきや、また深い悩みの中に迷い込んで、なかなか進んでいかないように思える曲。
 実際、この曲ってベートーヴェンさんの交響曲第5番と同じハ短調で書かれていますし、随所に「ダダダダン」の所謂「運命の動機」が出てくるんですよね。第4楽章の主題は「第九」のメロディによく似てますし。
 けれど、全楽章を通じて登場してくるのは、愛するクララ・シューマンの姿。

 なるほど、そういう見方もできるのね。

 とか。
 第1楽章でガラッと急に雰囲気が変わる部分で、バッハの「マタイ受難曲」に出てくるコラールが使われている、とか。
 曲の進行に合わせて映し出されるスライドをチラ見しながら聴いてました。
 というかね、曲に集中しちゃうと見えないんですよ、スライド(苦笑)
  
 スライドに曰く、クララとブラームスが語り合うような第2楽章はとても美しかったです♪
 コンミスさんのソロも、堪能致しました。
 第3楽章の冒頭に出てくるクラリネットソロも、とても綺麗でした♪
 そして第4楽章。
 あの混沌とした中のギリギリの緊張感は、何度聴いてもたまりません♪
 アルペン・ホルンの旋律で、山際から朝日が差してきて。
 山から山へと吹き抜ける爽やかな風のようなフルートのソロ。本日の広響さんのフルート奏者さんの演奏は、本当に素晴らしい妙なる音色を聴かせていただきました(^^)
 歓喜の渦に叩き込まれるようなラストのコーダも、迫力満点♪
 ただ、そのコーダで最後の最後に再現されるコラール。テンポを落とす指揮者が多いんですが、茂木さんもやはり、一度テンポを落としてからまたフィナーレに向けて追い上げる、という形を取っていました。

 あそこを、そのままの勢いでぶっちぎったのは、今のところ金聖響さんただお一人であります(^^)

 私はブラームスの交響曲を生で聴くと、必ずどこかで泣いてしまうんですけど。
 今日は最後の最後でキました。
 いい演奏を聴かせていただきました♪

 ……とブラームスさんの余韻に浸っていましたら、アンコールのサービスがありました。
 何だろう?
 と思っていましたら、フルートさんとオーボエさんがE音のやり取りを始めまして……

 おっ!?
 これは、ベト7の第1楽章で序章が終わった後のVivaceに入ったトコでは!?

 と思っていましたら、ビンゴ!
 ドラマのオープニングにもなりました、ベト7の第1楽章でした。
 ……と思いきや、途中でいきなり第4楽章の最後の部分にジャンプ!(笑)
 結構な力技でしたが、ベト7のオイシイ所も聴くことができて、最後の最後まで楽しませていただきました♪

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 今夜の「名曲探偵アマデウス」のお題は、ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」
 ……ここ3年ほど、私的には年明けにはこれを聴かなきゃ始まらない、という1曲であります。だって、金聖響さんが毎年年明けにやるんですもの「21世紀の新世界」(^^)

 なんて余談はいいとして。
 アマデウスです。
 今夜のゲストは、山崎樹範さんです。
 彼の名前を聞いて、「Dr.コトー」などなどのドラマを思い浮かべた方は普通だと思うんですが、テニス歴2年のカモメ眉毛でダミ声の少年を思い浮かべた方は、私と同類です(爆)
 彼が、外国企業に買収された元日本茶の老舗会社の社員で、会社を辞めて実家に帰って農業を継ごうか、と悩む男を演じておりました。

 で、その話と「新世界より」がどう絡むか、と言いますと…
 買収先から来ている外国人社員は、この曲を聴いて「イッショニガンバリマショウ」と言出だした。でも、自分はこの曲を聴くと実家に帰りたくなる。
 どうして?
 ということでありました。

 この曲。
 私はどの楽章も大好きなんですが、特に有名なのは第2楽章。
 「家路」とか何とか、単独でタイトルがつけられて、冒頭部分のメロディがキャンプファイヤーで歌われたり、お別れの音楽としてデパートや商店街で流されたりする、あの曲です。
 このメロディ、日本の民謡にも通じる「ヨナ抜き音階」(つまり、ファとシの音がない音階)で作られている、というのは有名なお話で。実際に、コンサートで聴いても、ついしみじみと聴き入ってしまうのであります。
 故郷へ帰りたいけど、でも帰れない。
 そんな郷愁の念と切なさが込められている、という。

 この第2楽章。
 ラストの方で、メロディが途切れ途切れになる部分が出てくるんですよね。弦楽器の、最前列の皆さんだけで演奏される部分で。
 そっか、この曲のスコアを見たことはないんですが、あの途切れる部分。スコアには四分休符にフェルマータ(適度な長さに伸ばす、という意味です)が書かれているんですね。
 ……伸ばすタイミングが演奏者に(というか主に指揮者さん)に委ねられる、というワケですか。ふむふむ。

 続きまして、楽章は戻って第1楽章の第2主題。
 フルートで演奏される明るい爽やかなメロディは、黒人霊歌を取り入れている、なんてこともそういえばどこかで聞いたような……
 その黒人霊歌の旋律を、チェコの民俗音楽独特のリズムに乗せて書いている、とのことでした。そういえば、長短短長の「ターンタンタンターン」ってリズムはこの交響曲の中で随所に散りばめられていましたっけ。

 番組では、お話の流れ上第3楽章を飛ばして、第4楽章へ。
(うう、あの躍動感にあふれる第3楽章、大好きなのに……;;)
 でもまぁ、この第4楽章には他の楽章の主題が次々と出てきますからねぇ。
 単独で出てくる部分もあれば、同時に鳴ってる部分もあったりして。
 ……今年の聖さまの「21世紀の新世界」で聴いた時は、「新世界だろうが何だろうが、かかってこいやーっ!」的な勢いのある、アグレッシブな曲になってましたが(笑)
 一見バラバラに思える各楽章のメロディやリズムが混然一体となって、最後の最後に一つにまとまっていく、という。

 そういう結論に至って、シゲちゃん演じるサラリーマンさんは希望に満ちた表情で帰っていくわけでありました(笑)
 そして番組最後の演奏は、第4楽章でした。
 ……そういえば、小学生の時に学年演奏でこの第4楽章をやりましたっけねぇ。リコーダーとピアニカと、鍵盤系打楽器とピアノの伴奏がついて。
 そしてN響さんの演奏は……
 やっぱり、落ち着いてはりますわ(笑)
 いや、悪い意味ではないんです。いい意味で、なんですよ。
 だって、聖さまの指揮で聴いたら、毎年容赦ないテンポで、容赦ない追い上げが来るんですもの(笑) オケの皆様、聖さまに振り落とされないように必死でついて行くんですもの。聴いてる方も思わず「頑張れ!」って思ってしまうんですもの(笑)
 それが楽しくて、聴いててワクワクしてしまうんですけど(←鬼;)

 でもって、この楽章の最大の見所(?)となるのが、全楽章を通じてたった1発だけ鳴らされるシンバル。それも、「一発入魂!」なフォルティッシモじゃなくて、ピアノ……(ピアニシモだったかな?)
 大きな音をジャーン!と響かせるのは割と簡単なんですが、あの重いシンバルを絶妙にコントロールしながらピアノで、シャーンと綺麗な音で鳴らすのは、至難の業です。ちょっとでも角度が狂って、当たる角度が悪くなるとたちまち雑音が入るんですもの。
 元打楽器奏者として、ここを雑音を入れずに「シャーン」と綺麗に鳴らしてくれる方には、なかなかお目にかかれません。
 ……と、毎年チェックしてる人(苦笑)

 某タレント知事さんのおかげで、存続の危機にある大阪センチュリーさんですが。
 来年もまた、年明けに聖さまの指揮で「21世紀の新世界」をやっていただけることを、心より期待しています。……佐渡兄ちゃんの「21世紀の第九」は年末にやるようなので、こっちも大丈夫かな?と思うんですけど。
 私は聖さまの指揮でこの曲のラストを聴くと「よし、今年も1年頑張るぞ!」と気合いが入るんですよね。
 また来年も聴きたいものであります(^^)

 ちなみに。
 シゲちゃん演じるサラリーマンが務めている会社が、起死回生の1品として発売する「緑茶コーヒー」
 ……やっぱ、微妙いですよね、それ(笑)

 たぶん再放送だと思うんですが。
 今夜BS2で放送された「名曲探偵アマデウス」はラフマさんでした。
 彼が作曲した中で最も有名な曲とも言える、ピアノ協奏曲第2番。
 先日、ちょうどラフマさんの映画を見たこともあって、興味深いな~と思って見てみました。
 このピアノ協奏曲第2番も、その映画に出てくるんですよね♪

 ピアノ協奏曲第2番。
 冒頭の和音は、1オクターブを軽く超える、普通の人間には手が届かねぇ~!(泣)なもの。でも、ラフマさんって手がデカくて、しかも柔軟性があってよく動く、まさに「神の手」だったから、その和音も楽々弾けた。
 という知識を与えて下さったのは、確かピアニスト中村紘子さんの著書だったと記憶しています。

 今回のゲスト演奏者は、まさにその中村紘子さん♪
 このピアノ協奏曲、全部難しいと仰ってました(苦笑)
 また、一見優雅で美しいメロディと聞こえる部分でも、実は超絶技巧が織り込まれていて。まさに「湖に浮かぶ白鳥は 人知れず水をかく」なんて、某奇行子の歌のような状態で、中村さんはこの曲を弾く時に白鳥を思い浮かべるのだそうです。

 第1楽章の第1主題が、上がっては下がり、上がっては下がり……を繰り返す。その旋律のうねりが聴衆を焦らして、焦らして。やっとクライマックスが与えられて、高揚感を覚える。
 そして演奏するピアニストは、クライマックスに向けて音楽を盛り上げるために、音を全て拾い上げつつ微妙な緩急をつけて表現することで、初めてその魅力が引き出される。
 なんて曲の構成になっている、というのもなかなか興味深かったです。
 中村さんが実際に、楽譜通りのテンポで第2主題を弾いて下さってましたけど……

 う~ん、なんだか一本調子で面白くない(-_-;)

 微妙な緩急をつけることで、ようやく音楽らしいメロディになるのね、と思ったのでした。
 
 第2楽章のメロディも、映画の中でBGMとして使われてましたっけ(^^)
 何とも心地よい、穏やかで美しい楽章なんですけど……
 基本は4分の4拍子。
 だけど、ピアノの伴奏は3連符を奏でていて、それが4つづつで音のまとまりができている=3拍子のように聞こえる、という。その微妙なズレが、心地よさを生んでいるという番組での解説でした。
 この楽章は、ラフマニノフの心の原風景を描いている、と番組で話してましたけど。。。

 言われてみると、例のラフマさんの映画。
 この楽章の音楽は、ラフマさんの少年時代の様子や、実家のシーンが描かれるときに使われていたように思います。

 番組中では、映画でも描かれていましたが交響曲第1番の大失敗エピソードも紹介されてましたね(苦笑)
 そして鬱病に陥った彼が、医師の催眠療法によって復活を遂げてピアノ協奏曲第2番を書き上げた、ということも。

 しかし、そうか。
 ラフマさんのピアノ協奏曲第2番も、ベトベンさんの交響曲第5番「運命」やブラームスさんの交響曲第1番と同じ、ハ短調で始まって最後はハ長調で終わりますものね。
 やはり、苦悩→復活へと至るストーリーだったのか。
 何となくそういう雰囲気あるよなぁ、とは思ってましたけど。
 こうして改めて言われてみると、なるほどなぁ、と納得できます。

 そういうあれこれを、手術の失敗によって自信を失った心臓外科医のお話と絡めて描くというのは、なかなか面白い構成だなぁ、と思って拝見しておりました。

 番組の最後に流れた演奏は、そのピアノ協奏曲第2番の第3楽章。
 ……時間の関係で、途中からでしたが(涙)
 ピアノ独奏は中村紘子さん、指揮は準メルクルさんでした。
 が、敬愛するヴィオラ奏者の店村さんのお姿は見えず……(涙)
 でもいいの。
 コンマスが麿さまだったから♪



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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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