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復活2007
 今日は梅田芸術劇場へ、金聖響さんと大フィルさんによるマーラー作曲の交響曲第2番「復活」を聴きに行きました。
 思えば、聖響さんがN響さんとの初共演でマーラーの1番を振ったのは、半年前の4月下旬のこと。それから半年経って、今度は2番が聴けるということで、本番前にブログでこの曲にかける思いを語られていたのを読んだこともあって、楽しみ~♪と期待に胸をふくらませて参りました。
 午前中は患者さんを手技で“復活”させつつも、「あと●時間で聖響さん(^^)」「あと△時間で復活♪」と、朝から頭の中でカウントダウンしておりました(爆)

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大和証券グループ クラシック・シリーズ2007
大阪フィルハーモニー交響楽団 UMEDA演奏会

マーラー作曲
交響曲第2番 ハ短調 《復活》

指揮:金聖響
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ:林正子
メゾ・ソプラノ:加納悦子
合唱指揮:三浦宣明
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団

梅田芸術劇場メインホール 17:00~
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 聖響さんが振るマーラー、それも合唱付きの大曲「復活」
 楽しみです~♪と言いつつ、今日のチケットは自分で取ったものではなく、友人にお願いして取ってもらいました。今回はいつものザ・シンフォニーホールのようなクワイア席がないホールだし。久方ぶりに聖響さんの後姿を拝見するのも良いでしょう(^^)b
 ということで、取っていただいたのが7列目。
 ちょっと前目ではあるけど、まぁいいか。
 と思っていたのですが……いざ、客席への扉を開けてみましたら……
 あら、何やらステージがずいぶん前にせり出してますよ?
 前方のブロック、やけに列が少ないですよ?
 12、11、10…………おや?
 7列目より前に、椅子が並んでないですよ?
 これは、もしかして………!?
 ええ、図らずも最前列でございました(滝汗;)
 コンマスと指揮者の足元でございました(大汗;)
 仮にもクラッシックを、それも合唱付きの大曲を聴く位置じゃないだろう!?
 と自分にツッコミを入れつつ、開演を待ちました。

 開演を知らせるアナウンスが入って、合唱団やオケの皆様方が勢ぞろいして。
 2週連続で拝見する、コンマスの長原さんが入ってこられて(あら、燕尾服のジャケットには黒い糸で刺しゅうが入っていたんですのね、とチェックしたのは言うまでもなく。。。;)
 聖響さんが燕尾服姿で登場です。
 自分が演奏するわけでもないのに、何だか緊張してしまいます。

 そんな緊張感を写し取ったかのように始まった、マーラーの「復活」
 G音のオクターブで奏でられる弦楽器のトレモロに重なる、チェロとコントラバスの重々しいメロディ。緊迫した空気が漂ってきます。陽が落ちて、最終的に「復活」できるかどうかを試される、人生最後の試練の夜の幕開け、という感じです。
 第1楽章は、今まで歩んできた人生を走馬灯のように映し出して、苦しかった日々や楽しかった日々を次々と脈絡もなく思い出し、告白し、懺悔を促すような感じだなぁ、と思いつつ聴いていました。コロコロと曲調が変わり、メロディを奏でるパートも移り変わっていくんですもの。
 自分が「復活」に値する人物であるかどうか、閻魔大王のお裁きを受けるような(あ、マーラーさんは西洋の方だから、神の審判というべきか;)楽章だなぁ、と思いました。
 コンマスの長原さん、先週の岡フィル定期でもブラ4の第1楽章から弓の毛が切れてましたが、今日も第1楽章から弓の毛が切れてました。そんな長原さん、今日は第1楽章からソロを聴くことができました(^^) 突如としてコンマスだけ音が抜きんでてきて、そうかと思えば何事もなかったようにトゥッティの中に戻っていく、その瞬間が好きだなぁ、とこういうソロを聴くといつも思います。
 盛り上がったと思ったら、次の瞬間には静寂に沈む。
 そんなことを何度か繰り返しながら、曲は進んでいきます。
 打楽器群、ティンパニも2台あって、他にも下手側前方にズラッと楽器が所狭しと並んでいるのですが……座った場所が場所なので、見えませんでした(涙)

 テンポも曲調もコロコロ変わって、指揮するのも大変なんだろうなぁ、と思いながら鑑賞した第1楽章。曲が終わると、聖響さんも指揮台の右斜め前に置かれた椅子にドッカと座って、しばし休憩です。
 「復活」を聴くのは今日が初めて、という物知らずな私は、単にこれから先の長丁場を持ちこたえるために、少しでも体力を回復させるのかしら?なんてことを思っていたのですが……
 スコアを見てみると、これもマーラーさんの指示なんですね。
 第1楽章が終わったら、5分間休みなさい、という。
 私はと言いますと、休憩中の聖響さんがチェロの方とシャツのボタンについて何やら話しておられたのを、興味津々で拝見してしまいました(汗;)

 第2楽章は、第1楽章とは雰囲気がガラッと変わって、さながら“天使のメヌエット”という感じの、柔らかい出だしです。弦楽器のメロディがとても心地よいのです(^^)
 天使の歌声に導かれて、楽しかった記憶を思い出して、「この試練、ひょっとして何とかなっちゃう?」とちょっといい気になってしまうような感じだなぁ、と思いつつ聴いておりました。
 続く第3楽章は、一転して今度は“悪魔のワルツ”という感じ。どこか禍々しいメロディが流れてきて、「やっぱりダメなんじゃない?」と嘲笑われて、「やっぱりダメかも」と苦悩して沈み込んでしまうような部分もあるなぁ、と思いました。
 そして、アルトの独唱がおもむろに歌いだす第4楽章は、耳元で誘惑する悪魔のささやきに抗う様子を見て、「やっぱり救ってあげましょう」と大天使が歌っているような感じです。
 第2楽章以降は、楽章の間をほとんど置かずにトントンと進んでいきます。

 そして、最終楽章。
 「いやいや、まだまだ」と言わんばかりの悪魔の断罪は、まだまだ続きます。そう簡単に「復活」はさせてくれません。
 音の嵐が襲いかかってきたり、ステージの外からも音が聞こえてきたり。
 バスドラムのなが~いトレモロが。
 …まだ聞こえる。
 ……まだ続いてるなぁ。
 ………いつまで続けさせるねん!?
 と思うくらい長かったり(笑)
 聴いている時はどこで楽章の切れ目があるのかわからなかったんですが(なにせ、初聴きなもので;)、後から見てみたら35分ほどもある長い楽章だった、この最終楽章。
 ダメ押しのように押し寄せてくる苦難を乗り越えて、“復活”の朝がやってきます。
 この者に救いを。
 “復活”の許しを。
 歌詞の意味がわからなかったので(ドイチュ語ワカリマセン;)、待ってました!いよいよ登場!な合唱の歌声は、そんな風に聞こえました。
 アルトとソプラノの独唱も、神様と大天使が「永遠の生」への許しを告げに来たように思えました。
 そして、いよいよやってきたクライマックス。

 凄かったです。
 何だか、言葉にするのがもったいないというか、筆舌に尽くしがたいと言いますか。
 聖響さんも、オケも、合唱も。
 このために生きてきた!と叫んでいるようで。
 喜びに充ち溢れていて。
 全てが解放されていくようで。
 ああ、マーラーさんって凄い。
 音楽って凄い。
 心からそう思うくらい、強烈でした。
 振ってる聖響さんも、いいお顔されてました(^.^)
 ブログでも書いておられましたが、小澤さんが振っている「復活」を見て。クライマックスを聴いて。指揮者になりたい、と決意した少年が「指揮者になれた! この曲を振れた!」と全身で喜んでいる姿を見たような、そんな気が致しました。

 それにしても。
 マーラーさんは凄すぎです。
 こういう曲を書くマーラーさんは、面白すぎです。
 マーラーさんの交響曲を生で聴くのは、この2番で5曲目。
 聴きに行くたびに、凄すぎて面白すぎて、笑いが止まらなくなるというこの現象は、果たしていつまで続くのやら(笑)
 もちろん、感動して涙がちょちょ切れてくるんですけどね。
 泣くんですけどね。
 でも、笑っちゃうのですよ。あまりに凄すぎて。
 そして毎度思います。
 つくづく、CDで聴くには向かない作曲家だなぁ、と。
 fffからppppまでの音量差がありますからねぇ(苦笑)
 ハープ1台の小さい音とか、ごくごく小さい音で続くバスドラムのトレモロとか。CDだと音量を調節しつつ聴かないと、聞こえてこないように思えるんですもの。
 いろいろな楽器が次々と出てくるので、それらを拝見するのも楽しいですし(^^)
 次にマーラーさんを聴く機会がいつになるかわかりませんが、また楽しみたいと思います。

 今日は本当に楽しませていただきました。
 とても気持ち良く、ホールを後にすることができました(^^)
 身も心も、文字通り“復活”したように思います。
 素晴らしい演奏を聴かせていただきました、大フィルの皆様と、合唱団の皆様。
 妙なる歌声を聴かせていただきました、ソリストのお二人。
 そして何よりも、指揮をされた金聖響さんに。
 心より、感謝申し上げます。

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32回 岡フィル定期

 今日は、地元岡山のプロ・オーケストラ、岡山フィルの第32回定期演奏会を聴いてきました。
 今年は大好きな指揮者、金聖響さんもブラームスを取り上げておられますし、今回の岡フィルさんの定期演奏会もブラームス。まさに、ブラームス・イヤーでございます(^^)
 今日のコンサートも、ブラームス作曲の交響曲2本立て、という凄いプログラムでした。

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岡山フィルハーモニック管弦楽団 第32回定期演奏会
~ドイツ浪漫 ブラームス~

ブラームス作曲

交響曲第4番 ホ短調 作品98

交響曲第1番 ハ短調 作品68

指揮:尾高忠明
ゲスト・コンサートマスター:長原幸太
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団

岡山シンフォニーホール 15:00~
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 コンサート前半は、交響曲第4番。
 いきなり、ブラームス最後の交響曲からスタートです。
 客席で聴く私も、思わず気合が入ってしまいました。
 哀愁漂う弦楽器のメロディから始まる第1楽章。憂いを含んだ切ない音色は、秋にピッタリな交響曲だな~、と思いました。
 そういえば、今勉強している東洋医学では「五行色帯表」と言いまして、色や季節、人体の臓器や感情など、あらゆるものを「木火土金水」の5つに分類したものがあります。
 第4番を聴きながら思い出したのは、その五行色帯表。
 そういえば、秋は「金」に分類されていて、その「金」の五志(五情)は「憂」だったなぁ、ということでした。
 うんうん、やっぱり第4番は「秋の歌」なのです(^^)
 第2楽章は、秋の夜長にゆっくりお酒でも傾けながら(ここは清酒が良いと思われます^^ って、私は下戸ですが;)、ゆったりと月を見上げたり。虫の声に耳を傾けたり。好きな本を読んだり。
 そんな穏やかな時が流れるような心地でありました。
 そして第3楽章は、実りの秋を祝うような曲だなぁ、と思いつつ聴かせていただきました。
 最後の第4楽章は、木枯らしが吹きすさぶような、厳しい冬を予感させるような曲だと感じました。
 聴きながら思い出したのは、金聖響さんが語ったウィーンの印象。「暗い、重い、寒い」だったと記憶しているのですが(汗)、まさにそんな情景を描いているような感じだなぁ、と思ってしまいました。

 指揮者の尾高さんは初めて拝見したのですが、静かに高揚する方だな~、と感じました。
 一応譜面台に楽譜が置かれていたのですが、全然見ずに振っておられました。
 そしてゲスト・コンマスの長原さん。
 第1楽章で既に弓の毛が数本切れておりました。
 静かなる指揮者と、エキサイティングなコンマス。その対比が面白かったです(^^)

 休憩後は、交響曲第1番です。
 今年2度目のブラ1です。
 ……実は、来月3度目のブラ1が控えているんですが(笑)
 何はともあれ、聖響×OEK以来、2度目のブラ1です。
 なのですが、ティンパニはその時と同じ渡邉昭夫さんなのです~♪
 4月のコンサートではバロック・ティンパニでガンガンに叩いておられた渡邉さん、今回はペダル式でどう来るかしら?と思いましたら……第1楽章の冒頭では、ちょっと大人しい感じでありました。
 指揮台にいる尾高さん、第1番も譜面台にある楽譜は開かずに、暗譜で振っておられました。
 第2楽章は、何度聴いてもうっとりとため息が出るほど美しいなぁ、と思います。長原さんのソロも美しい音色が朗々と響いてきて、とても素敵でした(^^) 個人的に、オーボエさんがもう少し流麗な音色を出してくれたら、もっと良かったんだけどなぁ、と思ったんですが。。。
 クラリネットのメロディが大好きな第3楽章も堪能して、あまり間を置かずに突入した第4楽章。
 ピンと張りつめた緊張感のある混沌の中から激しいエネルギーが溢れてくるようなアダージョも。明けない夜はないんだよ、と語りかけてくるような、光が満ちていくようなホルンの音色。穏やかながらも充実した日々を送っている様子を思わせる、第九に似たあのメロディ。途中で何度か葛藤はあるものの、最後は希望へと向かっていくような、ドラマティックな第4楽章。
 岡フィルさんの今日の演奏も、それらを一つ一つイメージできるような、熱い演奏でした。
 なにせ、指揮者さんの足音は聞こえませんでしたが、コンマスの足音が聞こえてきましたから(笑)
 渡邉さんのティンパニも、第1楽章で控えめに叩いていたのはこの楽章のためだったんだ!と言わんばかりに唸っておりました。今日の演奏も、痺れました(^.^)

 やっぱり、ブラームスはこうでなきゃ(^^)
 そんなことを思った、今日の演奏会でありました。

 


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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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