2006 / 10
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 今日は、4週連続コンサートの締めとして(!?)チェリスト柏木広樹さんのインストア・ライブに行きました。
 チケットは60枚限定販売ということで、ライブ10日前にそれがある、ということが判明した段階で迷う余地もなく速攻でチケットをGET。インストア・ライブなので至近距離も夢じゃない!ということで、開場前に列に並んだ時には前から9番目につけておりました(←気合入りすぎ;)
 開場して、中に入ってからも2列目センターの柏木さんサイドを確保。
 たっぷり堪能して参りました♪

 今夜の曲目は、以下の通りです。

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サイレントチェロ
 柏木広樹 インストア・ライブ

1.サーカス
 MC1
2.Dab-Dab
3.Beppo
 MC2
4.地平線の向こうで
5.CASA FELIZ
 EC

サイレント・チェロ:柏木広樹
ギター:越田太郎丸

ヤマハ岡山店 サロンホール 19:00~
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 今日のコンサート。
 会場となっているヤマハ岡山店の入り口には看板が出てました。
 似顔絵付きの手書きチラシが何ともいい味を出していて、ステキです♪
 お店の方が書かれたんでしょうか。。。(笑)

 開場して中に入りますと、ステージは向かって左側が太郎丸さんのギターと、太郎丸さんがお座りになる椅子と、太郎丸さんが使用される譜面台。
 向かって右側が柏木さんのサイレントチェロと、柏木さんがお座りになる椅子と、柏木さんが使用される譜面台。
 お二人の足元には、楽器につながれたアンプや、音色を変える時に使うスイッチがありました。

 今日は、同じ建物の上の階にあるホールでジャズ・シンガー綾戸智絵さんのコンサートがあるらしく。地下の駐車場は満車、慌てて駐車場を探しに行ったお客さんの入りが遅れたらしく、開演が7分ほど押してしまいました。
(と、MCで柏木さんが仰ってました/笑)
 柏木さんは、上は黒地に灰色の細いストライプが縦に入っていて、襟と袖のカラーが白でボタンが黒な長袖シャツ。下は膝の少し上の部分を一部縦糸を抜いて、白い横糸を見せた淡い水色Gパン。靴は黒で、首にはクロスのペンダントをつけておられました。
 太郎丸さんは、上が淡いラベンダー色の無地の長袖シャツ、下はカーキっぽい色のコットンパンツで、靴は青緑色のスニーカー、というお姿でした。

 司会のお姉さんに紹介されて登場したお二人が最初に演奏したのは、柏木さんの最新アルバム『IN FUTURE』に収録されている『サーカス』
 ギターとサイレントチェロにアレンジされた曲の新鮮さと、本当に柏木さんが至近距離にいらっしゃることに感激し、気がついたら曲が終わっていました(汗) でも、最初からノリのいい曲でしたので、思わず体が揺れておりました。

 1曲目が終わったら、柏木さんによるMC。先ほど少しお話しました、開演時間が押したのは「皆さんを待っていたんです。僕たちは、ちゃんと時間通りにスタンバイしてたんですよ」と笑いながら仰ってました。
「今日は上のホールで綾戸智絵さんのコンサートがあってね」
 と話された柏木さんに、横から太郎丸さんが「まいど~」(笑)
 マイク使わずにそのまま仰ったので、すかさず柏木さんが
「マイク使っていいよ。そのためにあるんだから」
(笑)
「綾戸さんの真似をね」と、太郎丸さん(笑)
「上のホールでも、柏木広樹のせいで開演が押して……なんて言われてたらいいよね」
 という太郎丸さんのお言葉には、賛同しつつも笑いがこぼれてしまいました。

 MCの後は、『Dab-Dab』と『Beppo』を2曲続けて演奏されました。
 柏木さんはドリトル先生が大好きで、ドリトル先生からインスピレーションを得た曲を何曲も書いておられます。この2曲もそうなんですよ~、というお話がありました。
 『Dab-Dab』はテンポが良くて、リズミカルで、メロディは滑らかでちょっとシャレていて、茶目っ気があって、大好きな曲です♪ やっぱり、曲に合わせて体が動いてしまいます(笑)
 『Beppo』は、ドリトル先生に出てくる老馬ベッポーのエピソードを受けて書かれた曲。柏木さん曰く「快眠保証付きです(笑)」な、優しい曲です。サイレントチェロの音色は、やはり電子楽器ということでちょっと固さがあるんですが、それでも柏木さんの音は柔らかくて。うっとり聴き入りつつも、ついつい左手の指使いを凝視してしまいました(汗)

 2曲続けた後は、MC第2弾。
 今夜のライブはヤマハ・サイレントチェロの新作発表のためのものなので、新商品についてのお話がありました。
 このサイレントチェロ、楽器を構える時に足で挟んだり、胸に当てたりする部分だけ残して、共鳴板を取っ払ったような形になっています。なので、演奏者の体が見えるんですよね。
「太れない」
 と柏木さんが仰ってました(笑) 「サイレントチェロ・ダイエット」なんて(笑)
 そして、新商品やサイレントチェロ、チェロの演奏そのものについての質問を観客から受け付けたんですが……なかなか出ず(苦笑)
 半ば強制的に、「チェロやってる人は?」と最初に柏木さんが尋ねたときに挙手した方が当てられてました。
 最初の方は、チェロのくぐもったような音が好きなのだそうで。その音は、サイレントチェロで再現できるのかどうか、といったお話をされてました。11月に発売される新商品では、その“くぐもった音”が結構出るようになってます、という宣伝文句がここで(笑) ちなみに、その方。チェロを始めた動機は柏木さんだったそうで。ミーハーな理由で楽器を始めた方がここにも♪と思ってしまいました。
 次の方は“佐藤さん”。彼女は柏木さんに呼ばれて、なんとステージへ。柏木さんが直々に、プチレッスンをする、という栄誉に預かっておられました。最初はガチガチにこわばっていた音が、柏木さんのアドバイスで柔らかい音へと変わっていくのがはっきりとわかりました。
「余計な力を入れず“いいもの”を想像して弾くと、音は深くなる」
 というお言葉、とても納得致しました。そして聴かせていただいた、ラフマニノフの『ヴォカリーズ』はとてもステキでした♪
 当たり前かもしれませんが、手元は全く見ておられませんでした、柏木さん。
 そしてそれを聴いた太郎丸さんが横から「上手いね」(笑)
 何とも微笑ましいやりとりでした(笑)

 ラストは、『地平線の向こうで』と『CASA FELIZ』を2曲続けて。
 ソロではピチカートも取り入れていて、音楽を楽しませつつも新商品の魅力を伝えることも忘れない、という感じでした。『CASA FELIZ』では途中から手拍子も起こりまして、歌が入ってくる部分は思わず一緒に歌ってしまいました。

 『CASA FELIZ』がラストの曲だったのですが、「これだけじゃ物足りないですよね?」「実は最初から用意してました!」ということで、アンコールへ(笑)
「まずは太郎丸君のソロを……」
 と突然柏木さんが話を振りました。太郎丸さん、不意打ちだったようでして。びっくりしつつも、ソロ曲を1曲聴かせて下さいました。
 そして、太郎丸さんがご自分のお子さんのために作曲した、という優しい曲をしっとりと聴かせていただいて、ライブ終了と相成りました。

 ライブ終了後は、柏木さんによるサイン会が!
 入り口で販売していたCDをご購入の方に……ということだったのですが、こんなこともあろうかと最新アルバム『IN FUTURE』を持参しておりまして(←本日も用意周到;) ちゃっかり列に並んでサインしていただいてしまいました。
 G-CLEFの頃から十数年来のファンですが、サインをしていただいたのも、握手をしていただいたのも、これが初めてという(笑) G-CLEFのファンだった頃には考えられなかったよなぁ、としみじみしてしまいました。

 柏木さんのブログによりますと、ヤマハ・サイレントチェロのインストア・ライブは今日の岡山が初日で、全国7公演を行うのだとか。
 そういえば、G-CLEFの『kiss to fence』ツアーも、岡山が初日だったよなぁ。なんて、不思議な共通点にちょっと嬉しくなってしまいました。

 こんなステキなライブを開いて下さった、いつも大変お世話になっているヤマハ岡山店の皆様に。
 ステキな演奏とトークを聴かせていただいた柏木さんと、太郎丸さんに。
 心から、感謝申し上げます♪

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 金聖響さんによる2006年のコンサート4回シリーズ「聖響/モーツァルト~天才が遺した音楽~」も、折り返し地点を過ぎて3回目。
 麗らかな秋のひと時を、素晴らしい音楽と共に過ごす幸せをかみ締めて参りました。

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聖響/モーツァルト~天才が遺した音楽~
  -アマデウス 苦悩、そして光-
  オール・モーツァルト・プログラム
ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382
ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調「戴冠式」 K.537
 ピアノ独奏:三輪郁
(休憩)
セレナード第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525
交響曲第38番 ニ長調「プラハ」 K.504
指揮:金聖響
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
ザ・シンフォニーホール 14:00~
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 今日のコンサートは、ABC朝日放送やテレビ朝日系列で放送されるということで、テレビカメラが入っていました。開演前からカメラが入場する観客を映してまして。中に入ると、放送日などなどが書かれた案内板が出てました。
 詳しい放送日は、また後ほど。
 ステージ上には移動式のカメラや、固定式で遠隔操作される(聖響さんを正面から映すための/笑)カメラが置かれてました。ステージ後方の、パイプオルガンの両サイドにも1台ずつカメラがありました。で、ステージの上方には何本ものマイクが釣り下がっていた、という。

 今日は前半の1曲目からピアノとの共演ということで、ステージには最初からピアノが置かれていました。
 ソリストは、3月に開かれた「聖響の座談会」でもピアノを演奏してくださった、三輪郁さんです♪
 あの時もベートーヴェンやモーツァルトの交響曲をピアノ連弾で聴かせてくださいまして、今日の演奏会も楽しみにしておりました。
 今日は鮮やかな黄色のドレスでのご登場でした。スッキリしたドレスなんですけど、ウエストから下の後方にはふわっとした黄色の、前面だけカットされたようなスカートがついていて、綺麗でした♪

 1曲目は「ピアノと管弦楽のためのロンド」 メロディだけならとてもシンプルなんですが、装飾音符が付くことでとても華やかな感じになる、軽やかで可愛らしい曲です♪
 ピアノを奏でる三輪さんのドレスが黄色だったことも関係しているのでしょうか。からっとした秋の風が金木犀の香りを乗せて吹いてくるような感じに聴こえました。
 パンフレットによりますと、この曲はコンスタンツェさんと結婚した後に書かれたものだそうで。時々不穏な雰囲気を漂わせるものの、全体として感じられるあの幸せな空気は、新婚さんだからこそなのかしら?と思ってしまいました(笑)

 2曲目は、「ロンド」と同じニ長調のピアノ協奏曲第26番「戴冠式」 タイトルに違わず、壮麗な出だしがとても印象的でした。聖響さんも、全開に近い感じでしっかり振っておられました♪
 この曲、第2楽章のラルゲットがとても好きなのです。 「ミー・ミー・ミー・ミー・ミーラ・ド#・レ・ミッ♪」と穏やかな中にも軽やかさが感じられて。三輪さんのピアノが程よくまろやかで、聴こえる音はとても軽やかで明るくて。とても心地よく聴かせていただきました。
 第2楽章が終わって、ほとんど間を置かずに第3楽章に突入しました。
 この曲、カデンツァは1楽章にあっただけで、あとの楽章はカデンツァというよりはちょっと長めのピアノソロが入る、という感じを受けました。ピアノをしっかりと聞かせるのはもちろんなんですが、オーケストラとピアノが音で会話しているような曲だなぁ、と。
 1曲目の「ロンド」もそうだったんですが、2曲続けてそういう曲が続いて。
 ピアノを弾いている三輪さんが、オーケストラとの会話をとても楽しんでいるようにお見受けしまして(終演後にサインしていただいた時にそうお伝えしましたら、とても楽しかった、と仰っておられました♪)
 前半は、とても楽しく聴かせていただきました。

 休憩を挟んだ後半は、名曲中の名曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 大学時代にヴァイオリンの授業で合奏して以来、聴いてもあまり楽しめなくなってしまった、という残念な思いがある曲です(苦笑)
 でも今日の聖響さんとCOOさんの演奏で、そんな思いも払拭してくれるかな?という期待を抱いておりました。
 ……期待以上に素晴らしい「アイネク」でした♪
 第1楽章は、速すぎず遅すぎず、程よいテンポ感。適度にヴィブラートもかかっていて、綺麗でした。自分で弾いたことがある曲なので、ついつい第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの手元を注視してしまいました(汗)
 第2楽章はゆったりとしたメロディが好きなのですが、短調に転じた部分が特に好きです。いわゆる、“モーツァルトさんの中身がチョロッとはみ出ている”(by聖響さん)ような気がして(笑)
 第3楽章はアーティキュレーションにこだわっているなぁ、というのが第一印象でした。冒頭から「え?」と思ったのですよ。
 楽譜には「レ・ソ・ラ・シ・ドー・ラ・シ・ソ・ラ・ソファ#ミレミファ#ソ…」と書かれているんですが、演奏されたのは「レ・ソ・ラ・シ・ドー・ラーシ・ソーラ・ソファミレミファソ…」と、スラー付き。そのように演奏されるのを聴くのは初めてで、一瞬楽譜にもそう書いてあったっけ?と思ってしまいました。でも聴こえてくる音楽はとても自然で、テンポの揺らぎ具合も絶妙で、聴いていて気持ちよかったです。
 第4楽章はもう少し飛ばすかな?と思っていたのですが、程よい速さでした。 「アイネク」は全体として、フォルテ→休符の後にピアノで入る部分を1プルト目の演奏者だけで演奏する、つまり人数を減らすことでさらに音量を落として落差をつける、という工夫も見られました。
 ピアノ協奏曲でもそういう場面が何度も見られたので、同様に工夫がされていたのではないかと思います。
 また、第3楽章に入る直前。聖響さんが手を振り上げようとした(指揮棒は持っておられなかったので)瞬間に、客席からアラームの音が鳴り響きました。その人に成り代わってお詫びします、ごめんなさい~(泣)な気持ちになってしまったんですが。。。
 聖響さんもチラッと音がした方向を見上げて、ちょっと苦笑して。気を取り直して再開、というハプニングがありました。  「アイネク」の後は、全開(!?)交響曲でした。

 これまたニ長調の曲ということで、今日のコンサートは「アイネク」以外全部ニ長調でした。
 壮麗な印象を受けた第1楽章は……  1/f ゆらぎ全開+α波出まくり=夢心地 という状態でした(爆)
 聖響さんの指揮も全開で、とても気持ちよかったんですよ、第1楽章。そんな夢心地から一気に現実へと引き戻してくれたのが、ガッ!という何かがぶつかった音でした。
 我に返って、管楽器のどなたかが小物を落としたのかな?と思って見てましたら、ヴィオラの首席奏者さんが床から何やら白い棒を拾い上げました。

 ……指揮棒だ(笑)

 それを聖響さんがちょっと笑いながら受け取っておられました。
 あの音は、指揮棒を譜面台にぶつけて落とした音だったか。
 あるいは、指揮棒が手からすっぽ抜けて飛んで落ちてしまった音だったんですね(笑)
 その後、できるだけ譜面台にぶつけないように……と気を遣っておられた様子が、とても萌えでございました(汗;)
 第2楽章はゆったりと歌い上げる感じで。
 第3楽章はプレストということで、とてもアグレッシブな感じに聴こえました。

 今日のコンサート。
 テレビカメラが入っていていつもと違う雰囲気で。
 客席とステージでハプニングも起きてしまって(苦笑)
 でもCOOさんの管弦楽も、三輪さんのピアノも素晴らしくて。
 聖響さんのいろいろな表情を楽しませていただいて。
 大変申し訳ない&失礼ながらも、いろいろな意味で楽しませていただきました。
 コンサート終演後には聖響さんと三輪さんにサインと握手までいただいてしまって、気持ちのよい秋のひと時に幸せな気分を味わうことができました♪
 心より、感謝申し上げます。

 で、最初に申し上げました。今日のコンサートの放送予定日は。
・11月10日の深夜に、ABC朝日放送
・翌2007年1月3日に、朝日テレビ系「新春コンサート」 だそうです。
 要チェキ!でございます♪

<以下、23:30頃の追記>
 NHK教育テレビで今日放送された「芸術劇場」で、ダニエル・ハーディング氏が交響曲第38番「プラハ」を指揮する映像が流れていました。オケはウィーン・フィルで。
 同じ日に、聖響さんとダニエルさんの指揮で同じ曲を聴くなんて、奇遇な嬉しい出来事であります♪  いかんなぁ、と思いつつも、つい。昼間のコンサートを思い出してクスッとなってしまいます(笑)
 それにしましても、ダニエルさん。 「プラハ」の第2楽章も速かったですが、第3楽章も超高速モードで突っ走っておられますね。こちらはこちらで、楽しませていただきました♪

※翌週、22日の朝にABCラジオ「ザ・シンフォニーホール・アワー」で放送された演奏を聴きました。「アイネク」の第3楽章、訂正&加筆修正致しました。

▼続きを読む▼


 佐渡裕さんが芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団。結成されて1年、ようやく聴きに行くことができました♪

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兵庫芸術文化センター管弦楽団 第4回定期演奏会

ベートーヴェン作曲:《フィデリオ》序曲 作品72b
シューマン作曲:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
(アンコール)
モーツァルト作曲:トルコ行進曲
シューベルト作曲:楽興の時 第3番

(休憩)

ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番 ホ短調 作品95
            《新世界より》

指揮:下野竜也
ピアノ:ラルス・フォークト
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

兵庫県立芸術文化センター大ホール 15:00~
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 1月。
 今年最初に聴いたコンサートが、金聖響さん指揮×大阪センチュリー響による《新世界より》でした。その開演前にロビーでお見かけしたのが、今日のマエストロ下野竜也さんでした。
 あれから10ヶ月、ついに下野さんの指揮でその《新世界より》を聴くことになりました♪

 今日の下野さんは、燕尾服でした。
 私が座っていたのは、1階のステージ上手側の横にある席でして、下野さんの指揮が比較的近くでバッチリ拝見できました♪(←ミーハー;)

 コンサートの最初に演奏されたのは、ベートーヴェンの《フィデリオ》序曲。
 最初の方のホルンさんは「頑張れ~!」という感じでした(苦笑) でも、途中からだんだんヒートアップしていって、最後は「よっしゃ、行け行けーっ!」という♪
 最初から、ノリノリで突っ走る感じの曲でガツン!と引き寄せていただきました。

 続いて、ピアノが登場してピアノ協奏曲。ソリストは、先日ラジオでモーツァルトさんのピアノ協奏曲を聴いたラルス・フォークトさんです。
 下野さんと並ぶと、強面でゴッツイ、という印象だったんですけど。。。その手から生み出される音は、軽やかで繊細で、メリハリ効いてて力強い、という。そのギャップが面白かったです。
 シューマンのピアノ協奏曲、冒頭部分を聴いて「あ、久しぶり♪」と思ってしまいました。最近はCDでもあまり聴いていなかったんですよね、そういえば。でも、大好きな曲です。
 第1楽章、オーボエのメロディに続いて奏でられるピアノのメロディがとても繊細で、美しくて、まろやかで、甘くて、思わずうっとりでした。プログラムの解説によれば「ドーシーララー♪」というのはシューマンの妻・クララのテーマなのだそうで。それを思うと、あの音色も納得、という感じです。
 と言いますか、ラルスさんのピアノが。。。
 ラジオで聴いた時にも「好みの音&演奏だなぁ」と思ったんですけど、今日生で聴かせていただいて、「ピアノってこんなにまろやかで甘くて細やかな音色が出る楽器だったんだ!」と思いました。
 第2楽章は、ロマンティックな第1楽章に続いて、とても優しい旋律。
 そして静寂を打ち破るような鋭いピアノの音に続いて、ノンストップで第3楽章へ。この第3楽章では、前2つの楽章で抑えてきたものを一気に爆発させて叩きつけるような激しさがありました。ラルスさん、途中で汗を拭う場面もありました。
 下野さんとPACオケも、第3楽章は熱演しておられました♪

 演奏後は、数回のカテコの後でアンコールがありました。先日のラジオでは、生中継されていたこともあってアンコールなし、でしたから。。。
 アンコールの1曲目は、モーツァルトさんの《トルコ行進曲》
 とても軽やかに、さらっと、かなりアップテンポで「ティヤララルン♪」と弾きだして下さいました(笑)
 ラルスさんが弾いてくださった《トルコ行進曲》は、どこにアクセントがついていて、どこがフォルテで……と聴いていてはっきりわかる演奏でした。
 2曲目には、シューベルトさんの《楽興の時》を。こちらも、さらっと軽ぅ~く弾いているんですけど、とてもメリハリのある演奏でした。
 協奏曲だけでも素晴らしかったんですけど、アンコールを2曲も聞かせていただいて、大満足でした♪
 ラジオで聴いた時にも「この方のピアノ、好きだなぁ」と思ったのですが、生で聴かせていただいてその思いが強くなったように思います。

 休憩を挟んで、本日のメインはドヴォルザークの《新世界より》
 この曲、一言で申し上げますとズバリ、「竜さま爆っ!!!」でした。あまりの凄さに、終演後しばらく笑いが止まらなくなるほどに感情のメーターを振り切ってしまう、という。危うく、前半の《フィデリオ》とかラルスさんのピアノの印象が吹っ飛びそうになってしまいました(笑)
 そんな《新世界より》
 プログラムには、下野さんの意向によりテューバを入れずに演奏する、という記述がありました。ステージ上にも、テューバの姿はありませんでした。
 曲が始まると、第1楽章から下野さんの気合一閃!な息や足音が聞こえてきました。そして、とても荒々しくて激しくて熱い第1楽章でした。
 私が座っている位置が上手側でステージの横で、金管楽器に近い位置だったことも関係しているのかもしれないのですけれど。この楽章はこんなに荒々しく激しい曲だったのか、と目からウロコな感じでした。
 《新世界より》といえば、ドヴォルザークさんがニューヨークのナショナル音楽院に招聘され、アメリカの音楽に触発されつつも望郷の念を隠しきれずに書いた曲、というのが私的な認識なのですけれど。
 今日聴いた《新世界より》は、ドヴォルザークさんにとってニューヨークという地は決して優しく受け入れてくれる場所ではなく、不安が大きくて、風当たりも強くて、厳しい環境だったのかしら?と思わせてくれる演奏でした。
 そんな激しく荒々しい第1楽章だからこそ、少しゆったりめのテンポで演奏される第2楽章は、優しく温かく包み込んでくれるような響きに聞こえました。イングリッシュ・ホルンが奏でる「家路より」のメロディは、聴いたらやっぱり泣いてしまったんですけど(笑)
 厳しい環境で過ごす日々の中で、故郷にいる懐かしい人々から手紙をもらって、望郷の念を募らせて。最終的にはその手紙に励まされ、元気づけられてまた「頑張ろう」と力をもらうような、そんな印象を受けました。
 第3楽章は落ち着いたテンポで確実に演奏しつつも、下野さんのこだわりが垣間見られるような感じを受けました。「ここがアクセントだよ」と、聴いていてはっきりわかるようで。
 途中、フルートが「タララッタタララララ~~♪」とトリルを続けるところは、下野さんの手もヒラヒラ~、となっていて思わずクスッと微笑がもれてしまいました(笑)
 第4楽章は、押せ押せ、行け行け、まくれまくれ~!と、とにかく圧巻!という感じでした。下野さんもオケの皆さんも熱狂していて、「ミーファ・ソ・ファーミミーー ミーレーシレミーー♪」って、金管さんたちがとっても気持ち良さそうに鳴ってました。下野さんもかなりオケを煽ってたんですけど、それ以上にオケの皆さんが熱狂して、音にして返していたように思います。
 下野さんもオケも爆演っ!!でした。

 兵庫PACオケは、平均年齢が27歳。そして結成されて1年。
 あのパワフルで熱狂的で荒々しい、全開爆っ!!な感じはやはり、若いオケだからこそ出る音なのかなぁ、と。終演後に納得してしまいました。
 と同時に。第2楽章の出が揃わなかったり、リズムが安定しなかったり……と、まだまだ成長途中だなぁ、と感じる部分もありました。
 いろいろな意味で、若いオケなんだなぁ、と。
 アンサンブルの精度は、これから練習や本番を重ねていくことで上がっていくんだろうと思います。
 そんな若いオケを、コンマスの豊嶋さんがまろやかな音色でグイグイ引っ張っているのが、とても印象的でした。
 また、今日チェロパートにアソシエイト・プレーヤーとして入っておられた林裕さん。私の記憶違いでなければ、私、芸大チェロ科生だった彼の演奏を聴いたことがあります。芸大チェロ科生の演奏会の前半でソロ演奏をしておられたような。。。お目当ては、全く別の方だったんですけど(汗;)
 あの時の林さんは眼鏡かけて、キリッとピシッとまじめ一直線、という感じに見えたんですけど。。。今日拝見したら、ずいぶんとワイルドになられたような(笑)

 今日の演奏会、本当に楽しませていただきました。
 爆!な指揮を見せていただいた下野さんに。
 ステキなピアノを聞かせていただいたラルス・フォークトさんに。
 爆演を聴かせていただいた兵庫PACオケの皆さんに。
 心から、感謝申し上げます♪

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 今夜のNHK-FM「ベスト・オブ・クラシック」は、NHK音楽祭2006の第1夜。
 ダニエル・ハーディング氏指揮によるマーラー・チェンバー・オーケストラの演奏会の生中継でした♪
 曲目は、以下の通りです。

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NHK音楽祭2006(1)
 ダニエル・ハーディング指揮
         マーラー・チェンバー・オーケストラ

モーツァルト作曲:交響曲 第6番 ヘ長調 K.43
モーツァルト作曲:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
 (ピアノ)ラルス・フォークト

ブラームス作曲:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
 (管弦楽)マーラー・チェンバー・オーケストラ
 (指揮)ダニエル・ハーディング
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 今年はモーツァルト・イヤーということで、NHK音楽祭のテーマもモーツァルトさん。今夜の演奏会も、前半はモーツァルトさん作曲の交響曲とピアノ協奏曲でした。

 まずは、交響曲第6番 ヘ長調。
 第1楽章は、ちょっと速めのテンポ。
 明るくて、初々しくて、恥じらいがあるかと思えば大胆さもある。
 K.43ということは、モーツァルトさんがものすご~くお若い頃に書かれた曲だと思うのですが(休憩時間中に解説を聞きましたら、12歳の時に書かれたのだとか!)、この完成度の高さはいったい何だろう?と思うほどに、無駄な音や展開は一つもない、といった感じがしました。
 モーツァルト少年が、春の明るい陽射しが差す小さな庭で、初恋の少女を追いかけたり、手を繋ぐかどうかという微妙な駆け引きをしていたり、なんて初々しい光景が浮かんでしまいました。
 第2楽章は穏やかで優しくて、とても爽やかな印象でした。綺麗に整えられた庭の植木や花の上を、爽やかな風が優しく吹き抜けていくような感じだなぁ、と。そんな庭を眺めながら、モーツァルト少年が綺麗なメロディを口ずさんでいるような気がしました。
 もうちょっと聴いていたいっていう気持ちはわかるけど、ここで終わりだよ。
 といたずらっぽく微笑みかけるような終わり方も、面白かったです。
 第3楽章は、軽やかなメヌエットに重厚さが加わって、ちょっと背伸びして大人ぶって見せているような印象だなぁ、と感じました。
 第4楽章は、第3楽章で垣間見られた重厚さに磨きがかかって、第1楽章では初々しい表情だった少年が、オトナに一歩近づいたかな?という感じでしょうか(笑)
 トータルして15分ほどの短い交響曲でしたが、全体として音楽のエキスがギュッと詰まったような印象を受けました。

 続いては、同じくモーツァルトさん作曲のピアノ協奏曲第20番。
 モーツァルトさんにしては珍しい、短調の曲で。。。って、あら? この曲って、そういえば……7月に金聖響さん指揮×広響さんの福山定期公演で聴きましたね、私(笑)
 金聖響さんとダニエル・ハーディングさんは仲良しさんなので、仲良しさんつながりですね~、と別の意味で嬉しくなってしまいました♪
 聖響さんが振った時も、第1楽章は若干速い感じでしたが、今夜のダニエルさんもちょっと速めのテンポでした。
 先に演奏された交響曲第6番の初々しさから一転して、大人の男性の哀愁や余裕、優しさといったものが垣間見られるようだなぁ、と。今夜の演奏は、また違った感じで受け止めることができました。カップリングされる曲によって、同じ曲を聴いても受ける印象が変わるんだなぁ、と感心してしまいました。
 交響曲第6番が初恋のワクワク・ドキドキ感とするならば、ピアノ協奏曲はほろ苦さや激しさを秘めた大人の恋、って感じでしょうか。冒頭だけでなく、あちこちで出てくる裏拍で刻まれるリズムが、揺れ動く心を表しているようにも聴こえました。
 この第1楽章やっぱり好きだなぁ、と改めて思いました。ラルス・フォークトさんのピアノ、繊細さと力強さを併せ持っていて。カデンツァの部分の、儚げに奏でられる高音には涙腺直撃されてしまいました。生ではなく、ラジオで聴いているにもかかわらず、ウルウル状態でした。
 第2楽章は、冒頭にピアノが奏でるメロディがとても綺麗でした♪
 恋が成就して、優しく穏やかな蜜月の日々がやってきたかと思ったら、急に大事件勃発!みたいな劇的な展開を見せる楽章だなぁ、とやはり思うのです(←;)
 短調の部分もあまりためずにさらっと弾いて下さって、私的にはとても好みに合う演奏でした。あそこをグッとためられると、演歌チックになっちゃうような気がするんですよね。。。(苦笑)
 派手なケンカもしたけれど、結局は元の鞘に納まってめでたしめでたし、という感じのこの楽章、やっぱり好きなのです♪
 第3楽章は、今夜の恋愛モード路線で聴きますと、ケンカしても仲直りして上手くいったと思ったら、強力なライバル登場か!?といった感じで始まるなぁ、と思ってしまいました(笑)
 素晴らしい演奏を聴くと、その時その時でいろいろな光景が浮かんだり、あちこち思いを馳せたり、想像を膨らませたりしてしまうので、いけません(苦笑)
 今夜のモーツァルトさんは、交響曲第6番で「初恋の初々しさ?」と感じてしまったので、そっち方向に進んでしまったみたいです。
 ピアノ協奏曲第20番、ブラボー!でございました♪
 今夜のソリスト、ラルス・フォークトさんは7日の土曜日に下野竜也さん指揮×兵庫PACオケの定期演奏会でソリストを務めることになっているので、明後日には生で拝聴することができます。7日の演奏が楽しみになりました♪

 休憩を挟んで後半に演奏されたのは、ブラームス作曲の交響曲第2番。
 3月に倉敷音楽祭の企画で第2楽章の第2ヴァイオリンをさらってから(本番では弾きませんでしたが;)、大好きになってしまった曲です。
 解説の方曰く、この曲はブラームス版「田園交響曲」なのだとか。
 モーツァルトさんの交響曲第6番がヘ長調。
 ベートーヴェンさんの「田園交響曲」こと交響曲第6番もヘ長調。
 なかなか面白いつながりだなぁ、と聴く前から感心してしまいました。
 「田園交響曲」と言われますとなるほど、ベートーヴェンさんの「田園」に通じる部分があるなぁ、と思います。
 第1楽章は冒頭から華やかで爽やかな感じがして。ブラームスさんが自然にインスピレーションを受けて書いた、というのも聴いていると頷ける気がします。
 この交響曲はひと夏の間に書かれたそうですが、日本のような湿度が高く蒸し暑い夏ではなく、カラッとした爽やかな暑さと明るい陽射しが感じられるように思います。
 第2楽章は、3月に開かれた「聖響の座談会」第1回にて、下野竜也さんが「祈りの曲」と表現し、金聖響さんは「振っている時に神様が降りてきたと思う曲」として挙げておられた曲です。私も大好きな楽章です。
 今夜は少し速めのテンポで演奏されていて、でもとても綺麗で、弦楽器がグリッサンドを加えているのもとてもステキでした。こうして聴くと、本当に美しい曲なんですよね。メロディの入りも、音のとり方も、あんなに弾きづらい曲だなんて嘘みたいで(苦笑)
 ちょっと悔しくて、曲の美しさには陶然となって、少しフクザツなんですけど。結局はそういうことを全て超越して、ただ泣けてきちゃうんですよね。
 ブラームスさんの交響曲って、必ず1つ、どこかの楽章で「これ聴いたら絶対泣く!」というポイントがあるんです。第2番は、この第2楽章がそのポイントなんですよね。今夜も、やっぱり聴きながら泣いてしまいました(笑)
 第3楽章は、いろいろな表情を見せる自然を、ただありのままに受け止める自然体な感じがするなぁ、と今夜は思いました。湖のほとりでちょっと陽射しを避けてゆっくりしている感じで。時々、遠くから子供たちが遊ぶにぎやかな声が聞こえてくるような光景が浮かびました。
 第4楽章は楽しい夏に感謝しつつ、みんなで乾杯!楽しくやろう!っていう感じでしょうか(笑)
 いろいろな意味でハジけた感じがして、楽しかったです。
 ブラームスさんも、ブラボォーーっ!でした♪

 今年のNHK音楽祭、これからはロジャー・ノリントンさんやニコラウス・アーノンクールさんが登場されるということで、こちらも楽しみなのであります♪
 そして今夜の演奏会、14日(土)の深夜にBS-2の「クラシック・ロイヤルシート」で放送されるとのことなので、こちらもチェックしたいと思います。

 今日は岡山シンフォニーホールでマーラーさんを聴きました。

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岡山シンフォニーホール開館15周年記念
 岡山フィルハーモニック管弦楽団 第30回特別定期演奏会

グスタフ・マーラー作曲
 交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」
  第1部 賛歌《来よ、創造主たる精霊よ》
  第2部 ゲーテの『ファウスト』第2部から終幕の場

指揮:広上淳一
ソプラノ:松田奈緒美、菅英三子、宮西央子
アルト:西明美、山本久
テノール:松本薫平
バリトン:萩原潤
バス:稲垣俊也
合唱指導:佐々木正利
合唱:岡山シンフォニーホール祝祭合唱団
   岡山バッハカンタータ協会
   岡山大学混声合唱団グリークラブ
   就実大学・就実短期大学グリークラブ
   桃太郎少年合唱団
管弦楽:岡山フィルハーモニック管弦楽団
ゲスト・コンサートマスター:長原幸太

岡山シンフォニーホール 15:00~
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 いやー、いろんな意味で凄い曲でした。

 初演の時にはホントに演奏者が千人いた、ということから「千人の交響曲」と言われるようになった、というこの交響曲第8番。
 この演奏会のために一般から公募された合唱団を加えて、どんなステージセッティングになっているんだろう?と思っておりましたら……予想通りと言いますか、何と言いますか。
 ステージの後ろには、合唱団がズラッと11段、総勢約300人。前には112人編成のオケ。下手側にはピアノにチェレスタにハープシーコードにハープが2台。で、1階上手側のバルコニー席には7人のトランペット&トロンボーンのバンダ部隊。2階下手側のバルコニー席にはソプラノのソリストさんが1名。
 指揮台は、ちっちゃい広上さんのために(?)上げ底付き。いつもより高くなってました。
 オケもフラットな状態で、ピットを出してもいっぱいいっぱいでギッシリ詰まってました。
 今日のゲスト・コンマスは長原幸太さん♪
 ティンパニは渡邉昭夫さんでした。そう、「ナベさん、55から6にかけてのテーマ……(以下略)」と聖響さんが『運命』のDVDで指示しておられた、あの“ナベさん”です♪
 パンフでオケの皆様のお名前を拝見して、開演前から嬉しくなってしまいました。

 合唱団の皆様1列ずつ登場して、オケの皆様がステージに登場。
 ソリストさんたちと共に登場した広上さんを見て、大変失礼ながら「うわ、ちっちゃい」と思ってしまいました(汗) 広上さんを拝見するのは、今日が初めてだったんですよ。それまでは、写真でお顔を見たことがあるだけでして。なので、指揮台がいつもより高くなっているのにも納得してしまった、という。。。
 その広上さん。
 全身で渾身の指揮をなさってました。ステージ上には、ソリストさんも加えて400人以上の演奏者がいて。オケも合唱もソリストさんもフル回転するのに加えてバンダ部隊や別枠ソリストさんもいるワケなので、交通整理だけでも相当大変だと思うんです、この交響曲。最初から最後まで、広上さんの唸り声と歌声と足音と息が聞こえていました。
 そして、ゲスト・コンマスの長原さん。すぐ前に座っているソリストさんが座る位置を変えるほどの熱演でした♪ この曲では第1部でも第2部でもコンマスのソロが多かったので、気合が入るのも納得でございます。合唱とコンマスソロだけで演奏される部分もありまして、長原さんの妙なる音色をたっぷり堪能することができました。

 それだけの演奏者が、みんな揃ってフォルティッシモってなった時の音量と言いましたら、もう。床から振動が伝わってくるくらい、全身が震えるくらい、凄かったです。それだけで、無条件に魂ごと揺さぶられて涙するような勢いでした。
 今日の演奏会、サブタイトルのようにチラシやパンフに書かれていたのが
「ムジカ・ムンダーナ~宇宙が鳴り響き始める~」
 というもの。 
 そういえば、オーケストラというのは木製の楽器と金属製の楽器があって、木製の弦楽器は馬の尻尾の毛が張られた弓で擦って奏でて……などなどという理由で「地球が鳴っている音」だと、以前コンサートのパンフか何かで読んだ事があります。
 今日のコンサートは、オケに加えてピアノやチェレスタといった鍵盤楽器や、混声合唱団や児童合唱団まで入っていたんですよね。楽器も人の声も、使える限り全て使って表現された音は、地球を超越して宇宙まで行ってしまったような。その真っ只中に叩き込まれたような心地でした。3階席など、上からステージを見下ろすような位置で聞いていたら、ひょっとしたら渦巻く銀河が見えたかもしれません。
 第1部は創造主を讃える輝かしい音楽。
 第2部は創造主によって作られた世界で生きる、創造主によって作られた人間の業の深さと救いを表現するような音楽。
 あらゆる楽器や声を使って、地球規模、いや宇宙そのものを音楽で表現しようとする発想も凄いですが、それを形にしてしまうグスタフ・マーラーという作曲家の凄さを思い知らされたような気がします。
 交響曲第8番となっていますが、これはもう交響曲を超越しているよなぁ、と思います。

 第1部は創造主を賛美するということで、いきなり混声合唱団&オケがフル稼働。広上さんも全開で指揮なさっていたので、最初からテンション最高値でした。
 最後でバンダ部隊が登場してみんな揃ってフォルティッシモ!な瞬間は、音の圧力に押しつぶされそうになりながらも、異様な高揚感と言いますか、恍惚感と言った方が近いような感覚がありました。ホール中に音が渦巻いて、床も振動して。指揮台にいる広上さんはメチャメチャ気持ち良さそうで(笑)
 とても気持ちのいい第1部でした。
 
 第2部の始まりは、暗く重苦しい雰囲気でした。混沌の中に少しずつ光が差して。天からの声も聞こえてきて(ソプラノ3の《栄光の聖母》は2階席で歌っていたのでホントに天から聞こえてくる聖なる声、といった感じでした)。最後はまたバンダ部隊が登場して、華々しく曲を終える、という。
 交響曲第5番のラストも、終わった瞬間に「ブラボー!」という感じですが、この曲も、終わった瞬間に「ブラボー!」の声があちこちから飛んでました。

 正直なところ、この曲って長いし。途中で寝てしまうかな?と思っていたのですが、広上さんや長原さん、隙間から見える渡邉さんを見るのに忙しくて(←;)
 第1部は寝る暇もなく、第2部はオケの楽器や合唱やソリストさんが場面転換のようにコロコロ入れ替わるので、それを追いかけていたらやはり寝る余裕がありませんでした。
 ただですね、第2部でオケのみの演奏が終わって、合唱が入ってくる部分。弦楽器のピチカートに合わせて男性合唱団が歌う所が時間差攻撃になっていました。一般公募の方もおられて、オケの後ろで歌うことに慣れておられないんだろうなぁ、と。オケの後ろにいることも考慮して少し早いタイミングで声を出している人と、そうでない人が入り混じっているのが、オケの音量が落ちてピンポイントで合わせなければいけない部分で目立ってしまったのかなぁ、と思います。
 でもでも、全体としては本当に凄くて、素晴らしくて、気持ちよくて、萌えも少しあって(←コラコラ;)、楽しませていただきました♪
 演奏者の皆様に、広上さんに、感謝なのであります。

 これは余談なのですが。
 演奏終了後のカテコの時、広上さんやソリストさんがステージから降りられた後、長原さんがソリストさんの譜面台や椅子を奥に引いておられました。何度も呼び戻されて入退場する時に邪魔になるから……という判断ではないか、とお見受け致しました。そのお気遣いがさすがだなぁ、と思いました。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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