2006 / 07
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 指揮者・金聖響さんとオーケストラ・アンサンブル金沢(以下、OEK)のコラボレーションによる、ベートーヴェン交響曲シリーズ。いよいよ、第6番《田園》が登場です♪

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ベートーヴェン 交響曲第6番《田園》/金聖響

ベートーヴェン

 交響曲第6番 ヘ長調《田園》 作品68
  第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め
  第2楽章 小川のほとりの情景
  第3楽章 田舎の人々の楽しい集い
  第4楽章 雷雨、嵐
  第5楽章 牧歌-嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち

 バレエ音楽《プロメテウスの創造物》序曲 作品43

指揮:金聖響
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
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 金聖響さんのコンサートを初めて拝見した時に聴いたのが、このCDに収録されている『プロメテウスの創造物』序曲と、『田園』でした。そして3月にも、生で聴く機会を得た組み合わせの曲です。
 2回とも、『プロメテウスの創造物』の印象は吹っ飛んで(笑)
 『田園』は、1回目が神様降臨、2回目は桜満開。
 聴いていると、いろいろな光景が浮かんでしまっていけません(笑)

 なんて前置きはいいとして。
 CDの感想でございます。

 それぞれの楽章に標題がつけられ、音で雄弁に風景を描き出すような『田園』。
 第1楽章は『田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め』。
 暑くもなく、寒くもなく。一面の緑が広がる田舎に到着して、「さて、これからどんな休日を過ごそうかしら?」と期待が膨らむ気持ちになります。この楽章を聴いていつも思い出すのが、高校に上がるまで、夏休みになるとほぼ毎年のように遊びに行っていた、今は亡き祖父母が暮らしていた北海道のことです。
 飛行機の窓から見下ろす、一面に広がる緑の大地とか。祖父母や母と訪れた、富良野の風景とか。
 そういった風景を見て、ワクワク、ちょっとドキドキするような。自分が味わった「愉快な感情の目覚め」を思い起こしてしまいます。

 第2楽章は『小川のほとりの情景』。
 適度に日が差してくる森の中。流れの穏やかな、それほど幅の広くない清流沿いを散歩する様子を思い浮かべてしまいます。穏やかに水が流れる音に耳を傾けながら歩いていると、爽やかな風が吹き抜けていって。その風が木々を揺らして、葉っぱや枝が擦れる音を聞いているような気持ちになります。
 途中、足を止めて耳を澄ますと、鳥の鳴き声が聴こえてくるんですよね。
 川の流れも、風も穏やかで。きっと、そんな場所で過ごす時間も、穏やかに、ゆっくりと流れていくんだろうなぁ、なんて想像してしまいます。とても心地よい楽章でした。

 第3楽章は『田舎の人々の楽しい集い』。
 趣は違いますが、祖父母の家に遊びに行く時はいつも、夏祭りの日程に合わせていました。その祭りに参加することも、遊びに行く楽しみの一つでした。この楽章を聴くと、祖父の七光りを最大限活かして(笑)、嬉々として祭りの準備に出かけていったり。当日は祭りを楽しんだり。そんな経験を思い出してしまいます。
 聖響さんが『田園』を振るとき。この楽章の181小節からの「ドーファ ミーシ♭ ラーファ ミーファ…♪」四分音符が2つずつスラーでつながっているこのメロディで、後ろの音をちょこっと抜くんですよね。その抜き加減がとても心地よくて、フワッと気持ちが持ち上げられるような気がして、大好きです♪

 第4楽章は『雷雨、嵐』。
 第3楽章で描かれたお祭りの最中、急に雲行きが怪しくなって、遠雷が聞こえてきて、横殴りの雨が「キターーーッ!」と(笑)
 聖響さんの指揮で聴くと、いつもワクワク・ドキドキしてしまう楽章です(笑)
 初めて、ホールで彼の指揮で聴いた時には、この楽章。本当に音の嵐がステージから襲い掛かってきたように思ったものです。
 その時にも、3月に聴いたときにも。6月に札響さんと演奏された映像を拝見したときにも。漠然と感じてはいたのだと思うのですけれど。このCDを聴いていて、強く感じたんですよね。自然が大喜びしてるなぁ、と。
 土砂降りの雨が降って、雷が落ちて、強風に煽られて横殴りの雨が降ってきて。きっと、その中にいたらずぶ濡れになって「うわー、勘弁してーっ!(泣)」状態になると思うんですけど。
 聖響さんの指揮で聴くと
「よっしゃ、大雨降らすで~! ちょっとここらで雷落としたろうかぁ? 次は風吹かせてみようか? どや、凄いやろ~?」
 てな感じで。それこそ、風神さんや雷神さんが、いたずら半分で暴れてるような気がするんです(笑) 嵐の楽章なのに、楽しい、という(笑)
 CD聴きながら、やっぱり「うわー、楽しそう(笑)」と思ってしまいました。

 そんな嵐も、雨宿りをしている間に収まって。
 雷が遠ざかっていって、雨が弱くなって。空を埋め尽くしていた、暗い灰色の雲の切れ間から、光が差し込んでくるような第5楽章。
 初めて彼の指揮で聴いたときは、本当にその光景が見えたんですよね(笑) で、第1ヴァイオリンのメロディを聴いて、「なんて綺麗なんだろう」と号泣したワケなんですが(苦笑)
 3月に聴いたときは、満開の桜並木が見えたんですけど(笑)
 小川が流れていて、緑が豊かで、小鳥が鳴いて、雨が降って、風が吹いて。
 当たり前のように思っている自然の営みへの感謝とか。そういった自然の中に身を置くことのできる喜びとか、そういう機会を与えられたことへの感謝とか。いろいろな感情を呼び起こされる気がします。目を閉じて、曲の世界に入り込んでいると、いつしか涙が出てくるのは、決まってこの楽章なんですよね。
 聴いていて、自分も架空の田園風景の中へ旅をして、いろいろな出来事が起きて、最後には「ああ、来てよかった」と思いながら、現実へ戻る、という感じでしょうか。

 演奏に関しては、やはり全体としてテンポが速いです。
 ヴィブラートをかなり抑えていることもあって、アーティキュレーションがはっきりとしているなぁ、と。優美さが感じられる中に、楽しさを覚えてしまうのは、そういったこととも関係しているのかも、なんて思います。

 今回『田園』と一緒に収録されているのは、バレエ音楽『プロメテウスの創造物』序曲。今までに生で2度聴いて、2度とも曲の印象が吹っ飛んでしまった曲です(汗)
 アダージョの序奏から、アレグロ・モルト・コン・ブリオに入った瞬間。
「テンポはやっ!!(驚)」
 と思ったのは、私だけでしょうか?(笑)
 この曲、ライブ録音なんですけど。
 指揮台で、嬉々とした超笑顔で、この鬼のような速いテンポで、楽しそうに指揮棒振っておられたんだろうなぁ、聖響さん。
 なんてことを、勝手に想像してしまいました(笑)

 次にこれらの曲を、聖響さんの指揮で聴くのがいつになるかわかりませんが。
 その時はまた、聴くときの心境や季節に合わせて、感じ方が違うんだろうなぁ、と思います。
 聖響さんとOEKさんによるベートーヴェンの交響曲シリーズも、残すは1番、4番、8番、9番。
 この先、どんな組み合わせで、いつリリースされて、どんな演奏になるのか。
 いろいろな意味で、また楽しみが増えたなぁ、と思います。

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 我が家ではBSハイビジョンが見られないので、1週遅れて鑑賞致しました。
 6月にシエナWOのHPなどなどで「収録するよ~」というお話は聴いていて、収録された時の様子など、団員さんのブログなどで読んでいて。
 今日の放送を心待ちにしておりました♪

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シブヤらいぶ館 歌のない音楽会
           -ブラスの響き- 

J.ウィリアムズ:オリンピックファンファーレ
J.ウィリアムズ:帝国のマーチ ダース・ベイダーのテーマ
マーチメドレー
 J.ウィリアムズ:レイダースマーチ
 瀬戸口藤吉:軍艦行進曲
 黛敏郎:スポーツ行進曲
 J.オッフェンバック:天国と地獄
A.リード:アルメニアダンス パート1
スーザ:星条旗よ永遠なれ

 指揮:金聖響
 演奏:シエナ・ウインド・オーケストラ
  ~ふれあいホールで録画~
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 最初の曲は、幕開けに相応しく、「オリンピック・ファンファーレ」
 冒頭の部分は何度も耳にしていますが、フルで聴いたのは初めてかもしれません。
 お名前のテロップと共に正面から映った、ノーネクタイでシャツ開襟姿の聖響さん、ステキでございます♪
 グロッケンを叩いておられる金髪のお兄さま、私が1月の定期でステージに上がった時にお世話になった方ですわ♪ 今日は、背中にハデな模様が描かれたシャツではなかったようです(笑)
 スネアドラム2台でのリズム、鋭いバスドラムやティンパニの音など、最初の曲から打楽器奏者の血が騒ぐ選曲で、嬉しいです。いいなぁ、生で聴いたら凄い迫力だったでしょうね~。

 「オリンピック・ファンファーレ」の後は、聖響さんとソロ・コンマスの新井さんと、トランペットの佐藤さんを交えてのトーク・コーナー。
 ステージの前方にお3方が並んでのトークです。……それで、収録後にドーラン落としてたんですね(笑)
 まずは、シエナ設立の経緯を、ソロ・コンマスの新井さんがお話してくださって、続いて佐藤さんが吹奏楽の魅力をお話されました。
 続いて、番組の案内役、アナウンサーの渡辺あゆみさんから「金聖響さん、“金色の聖なる響き”という、お名前だけでもシエナの指揮者として相応しいと思いますが…」という、ファンにとっても嬉しいコメントが♪
 そして、聖響さんがシエナを振るきっかけ……やはり、兄貴分の佐渡さんでございましたか(笑)
 「振ってみぃひんか? おもろいで」と持ちかけてきた佐渡さんに応じつつも、「最初は興味なかった」なんてぶっちゃけトークもありましたね(笑)
 実際に振ってみると、一緒に音楽を作っていくのが楽しくなった、とか。
(オケだと、そういうことが感じられないこともある、なんてぶっちゃけトークも飛び出してましたが;)
 ちょろっとぶっちゃけトークを交えつつのお話、楽しませていただきました♪

 トーク・コーナーに続いて、聖響さんが大好きな「スター・ウォーズ」から「帝国のマーチ」
 これまた、冒頭から打楽器がカッコいいのです(感涙)
 パリッとカチッとした指揮&音、どことなく威圧感が漂う雰囲気、ステキでした♪

 続いて「マーチ・メドレー」ということで、まずは「レイダース・マーチ」から。
 懐かしいですぅ、「レイダース」(感涙)
 中学の頃、定期演奏会のテーマが「映画のテーマ曲」だったことがあって。この曲も入ってたんですよね(遠い目)
 こうして、大好きな指揮者さんとオケの演奏で聴くことができて、嬉しいです♪
 「レイダース」に続いて、パチンコ屋に足を踏み入れたの!?な「軍艦行進曲」(笑)
 トロンボーンの郡さんによる、臨場感たっぷりな、パチンコ屋の実況中継といいますか、アナウンスも入って楽しいです♪ ひょっとして、通いつめてはりますの、お兄さま?と突っ込みを入れたくなるようなコールでした(笑)
 続いて、「スポーツ行進曲」
 この曲といえば、野球中継、エキサイティング・ベースボールでございますよ~。またまた、郡さんのモノマネ入りで、実況&解説が(笑)
 ひとしきり笑わせていただいた所で、最後は「天国と地獄」
 ここでも、最後でやっぱり打楽器さんが笑わせて下さいました(笑)
 カウベルや木魚など、あれこれの楽器を叩きまくって暴走してしまった、シンバル担当の団員さんに、聖響さんが「ちょっと、ちょっと」と突っ込みを入れ(笑) 隣の方にハリセンで突っ込み入れられて、シンバルを渡されて。ドラムマーチが始まって、シンバルを持ったおサルさんの人形のように、叩きながら前方へ出てきて……と、ユーモアたっぷりなパフォーマンスにも爆笑でございました♪

 笑った後は、ガッツリと「アルメニアンダンス パート1」です。
 1月に生で聴かせていただいた時は、最初の音を聴いただけで、感激で大泣きしてしまったんですが(苦笑) 今日は、あの感動を再び!といった感じでございました。
 あの時の演奏より、ちょっとテンポが落ち着いているような気が致しました。が、聖響さんが描き出す指揮の、何倍もの音がシエナさんから出ているような印象を、あの時と同じように受けました。
 ただ、テレビだからでしょうか。タンバリンの音がちょっと埋もれ気味だったのが、少し残念かも、なのです。ホールでは、まことに綺麗に響いておりましたから♪
 また「ミソミ・ミソミー・レードレ・ミーーー♪」の、伸ばしの部分でトランペットの刻みを浮き立たせる所。あそこを聴くと、“ああ、聖響さんが振っている「アルメニアン~」だなぁ”と思ってしまいます。
 テレビということもあって、この曲、それぞれの曲調に合わせてライティングも変えられていました。こういう、視覚的な効果も合わせて聴くことができるというのは、やはりテレビだからこそ、の演出なんでしょう。
 ラストの「行け行け」は、ちょっと飛ばしてましたけど(笑)
 収録で使用されるものは、普段の指揮台よりちょっと狭いんでしょうか。今日はあまり暴れておられませんでしたねぇ、聖響さん(笑) 正面から映ったお顔は、とても楽しそうでハジけ気味でございましたけど♪

 「アルメニアンダンス パート1」終了後に、再び聖響さん、新井さん、佐藤さんのお3方でのトークがありました。
 「アルメニアンダンス パート1」を佐渡さんと演奏した時に、リードさんが演奏を聴きに来られていて、「今まで自分が聴いた中で、最高の演奏だ」という賛辞をいただいた、というエピソードを聞かせていただきました。
 そして、これから先。
 吹奏楽オリジナル曲をきっちりやったり、オーケストラ曲の吹奏楽アレンジをやり続けたり、海外進出もしたい……といった、今後の展望を聞くことができました。
 シエナ海外進出!なんてことになったら、どっちが指揮するか!?って佐渡さんと聖響さんでケンカになったりしないかしら?と、お二人どちらも好きなファンとしては、ちょこっと心配だったりして(笑)

 番組のラストは、シエナといえばラストはこれで締めなければ!という「星条旗よ永遠なれ」。
 途中、ピッコロ3人娘さんが最前列で立ち上がって演奏なさっているところ、振らずに聴いておられましたね、聖響さん(笑)
 そして、聖響さん指揮で、シエナさんが演奏している「星条旗~」ということで、“ああ、ここで聖響さんがすぐ側に……”と、思い出し萌えしてしまいました(爆)

 最初から最後まで、あっという間でした。
 番組の放送時間、45分というのは短すぎですよぉ(涙)
 もうちょっと聴きたかった&拝見したかったです。

 また、吹奏楽人口が多いことを踏まえて、もっと音楽の裾野を広げていきたい、というお話もされていました。
 私も吹奏楽経験者で。幸いにも、また演奏する機会を与えられましたので、来月の出身中学の定期演奏会OBステージに向けて、頑張って練習しよう♪ と、いう気持ちになりました。

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 今日は、大阪の高石にありますアプラホールで、「いずみのくに音楽祭」の一環として開かれた、金聖響さん&大阪シンフォニカー交響楽団による「金聖響の世界」を聴きました。
 今日のコンサートは、全席自由。
 開場直後から、座席を巡る熱い戦いが繰り広げられ(!?)
 ステージも暑そうでしたが、客席も暑く(笑)
 演奏は熱くて、大興奮!でございました。

 そんな本日の演目は、以下の通りです。

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いずみのくに音楽祭~金聖響の世界

ハイドン作曲:交響曲第88番 ト長調
ベルリオーズ作曲:幻想交響曲

アンコール
 ……曲目確認中;

指揮:金聖響
管弦楽:大阪シンフォニカー交響楽団

たかいし市民文化会館アプラ 大ホール 15:00~
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 今日のコンサートは、開演前に聖響さんによるプレトークがありました。
 ホールの館長さんのご紹介で、ノーネクタイ&シャツ開襟といった出で立ちの聖響さんがステージへ♪
 かいつまんで内容をお話しますと。
 ハイドンさんの交響曲第88番については、「V字」と言われてますが、ご自分では普通に88番、と呼んでいる、とか。
(そういえば、「びっくり交響曲」こと「驚愕」は94番でした。←調べた人;)
 2日連続の大阪シンフォニカーさんとのコンサートなんだけど、2プログラムになった理由については、ホールの館長さんが「幻想交響曲」大好きで。音響のいいアプラホールで演奏されるのを聴きたかったから、ということとか(笑)
 プログラムには曲の解説が書いてあるけれど、ご自分ではコンサートでそういった解説はあまりお読みにならない、とか。
 これから演奏する「幻想」は「幻想らしく」演奏したい、といったことをお話されていました。
 館長さんがどんな質問をされるのか……と、じっと見つめておられる聖響さんの様子が、とても印象に残りました(笑)

 プレトークが終了して、オケの皆様が登場して、聖響さんが今度はネクタイを締めて登場されて、ハイドンさんです。
 プレトークで「繰り返しを全部やっても、25分くらいの曲」と仰っていたこの曲。
 聴いていて、思わず椅子の上で飛び跳ねてしまいそうになるような、笑顔が止まらない楽しい演奏でした♪
 ゆったりとした序奏から始まる第1楽章。テンポが上がる所からは、一気に弾けるような感じでして。聖響さんも、オケの皆様も楽しんで演奏しておられるようで、聴いていてもとても楽しかったです。
 開場前の行列で2番手につけていたこともあって、今日の席は最前列真ん中ブロックの下手寄り、という位置でしたので、正面は第1ヴァイオリンでした。
 第2楽章では思わず、指使いなど、まじまじと観察してしまいました。
 第3楽章のメヌエットは、とても勢いの良い感じで、これまたノリノリです(^^)
 トリオの部分は、一転して滑らかな感じ。繰り返される音型の最後をちょこっと変えていたり。メロディと伴奏の和音がちょこっとぶつかって、不協和音一歩手前だったり。ハイドンさんの茶目っ気が垣間見られるような気がして、クスッとなってしまいました。
 第4楽章は、速いメロディに、追い立てられるような伴奏。疾走感バツグンな楽章で、聴いていて何となく。乗馬をしている人が、馬車とかけっこをしているような光景が思い浮かびました。途中、ちょっと疲れてしまう所もあるけれど、“さぁ、どちらが勝つかな?”とワクワクする気持ちがわいてきて。
 もう、楽しくて楽しくて、笑顔が止まらない!といった状態で、ノリノリで聴いてしまいました(笑)

 この曲、去年、聖響さん&大阪センチュリーさんによる「ウィーン古典派 第3章」でも聴いているんですが。その時も、第4楽章は楽しくて……と感じたようなんですが(笑) 
 こんなに楽しい曲だったんだ!と、今日の演奏を聴いて改めて感じることができました(^^♪

 休憩を挟んで、続いては「幻想交響曲」です。
 この曲は、曲に施された演出が凝ってますから…やはり、生で聴かなきゃダメだなぁ、と思う1曲です。
 また、この曲。各楽章に、ベルリオーズさんが付けた副題と、彼が書いた説明があります。プログラムにはそれが書かれていたんですが、「幻想らしい幻想」を、あるがままに受け止めるべく、あえて読まず、忘れ気味のうろ覚え状態で聴きました。

 想い人にこっぴどく振られて、失意の中でやっと眠りについた作曲家の、一夜の長く奇妙な夢物語。その始まりを静かに告げるような第1楽章。さながら、レム睡眠1回目、ってトコでしょうか(笑)
 次第に周囲の景色が明るくなって、そこへ登場するのが作曲家の想い人。可憐で清らかな感じで、想い人を象徴するメロディが奏でられます。
 続いて、レム睡眠2回目。ちょっと過剰な、絢爛豪華な舞踏会へと舞台が移動して、次から次へとパートナーを変えながら踊る様子が浮かんで、まさに“享楽の宴”といった雰囲気のように聴こえました。それでもやはり、一番踊りたいと思う相手は、想い人なんですよね(^^)
 レム睡眠3回目は、のどかな田園風景といった様子です。あれはコールアングレでしょうか。オーボエダモーレかしら? ちょっと木管楽器には疎いので、イマイチ区別がつかなかったんですが、その音色に応えるこだまのように、舞台の袖から聴こえてくるオーボエの音色。生ならではの音響効果の面白さを味わうことのできる楽章でした。
 レム睡眠4回目は、待ってました! 実は、今日一番楽しみにしておりました「断頭台への行進」(^^)
 大好きなんです、この楽章♪
 と申し上げると、何だか怪しい人?と思われそうなんですが(汗)
 断頭台へ向かう張本人の心境は置いておいて……と言った様子で、異様な熱気で盛り上がる周囲。断頭台に首を入れて、今まさに綱が切られて、刃が落ちてくる!というその瞬間に頭を過ぎる、想い人の面影。転がる首。処刑の終了を告げる打楽器群。
 音楽を聴いていて、そういうストーリーが目の前に浮かぶ……と言いますか、そういうストーリーを音楽で表現してしまうベルリオーズさんは、やはり、只者ではない!と思います。
 レム睡眠5回目は、奇奇怪怪な死後の世界。想い人も現れるものの、やはり奇怪でいやらしくて、第1楽章の可憐さや清らかさの欠片もない、といった感じです。
 けれど、レム睡眠5回目ともなると、さすがに時間も朝になって、目覚めが近くなるんですよね。それを象徴するかのような、鐘の音。手元にある解説によれば、あの鐘は弔いの鐘らしいので、ちょっと観点がズレているかも、なのですが(汗)

 今日聴いた「幻想交響曲」は、一人の作曲家が見ている夢を、彼の夢の中に入って、時間を追って一緒に見ているような。そんな感覚でした。

 そういえば、「幻想交響曲」といえば、打楽器奏者としても要注目!な曲なんですよね。
 スネアドラムもバスドラムもティンパニも2台用意されていて。
 プレトークで「うるさいですよ」と聖響さんが仰っていましたが、久しぶりにバスドラムの音がお腹に響く体験を致しました(笑)
 今日は最前列に座ってしまったので、ティンパニ4人叩きの様子を目で見ることはできませんでした(涙) これは、また別の機会に楽しもうと思います。
 でもでも、最前列に座ったおかげで、弦楽器の特殊奏法《コル・レーニョ》をはっきり見ることができました♪ 弓の毛の部分ではなく、木の部分で弦を叩くようにする奏法なんですが……かなり大変そうでした(汗)

 ハイドンさんもベルリオーズさんも、本当に楽しませていただきました。
 暑いステージで熱く、素晴らしい演奏を聴かせていただいた大阪シンフォニカー交響楽団の皆様に。
 暑いステージで、「幻想~」が終わった後でネクタイが歪んでしまうほど、熱い指揮を見せていただいた金聖響さんに。
 心から、感謝申し上げます(礼)
 実は今日、開演前は頭痛が酷くて調子が悪かったんですが……コンサートが終わる頃には、すっかり元気になっておりました(嬉)
 きっと、大阪シンフォニカーの皆様や聖響さんに、パワーを分けていただいたんだと思います。

 また、今日は終演後に抽選で選ばれた約40名の観客と、聖響さんや数名のオケ団員さんとのミニ交流会が開かれていました。
 残念ながら、そちらの抽選には漏れてしまったのですが(涙)
 こういう企画、またどこかで開かれたらいいなぁ、と思います。

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 今日は、金聖響さんと広響さんの競演を聴いてきました。
 聖響さんのコンサートに行くようになって、最も近い場所でのコンサートでした(笑)
 朝まで降っていた雨も午前中のうちには上がり、絶好のコンサート日和となった今日の演目は、以下のとおりです。

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広島交響楽団~第13回福山定期演奏会
~モーツァルト生誕250周年記念「愛しのモーツァルト」~
モーツァルト作曲
 オペラ「フィガロの結婚」序曲
 ピアノ協奏曲第20番 ニ短調
  ピアノ:三船優子

~聖響、英雄(エロイカ)に挑む!~
ベートーヴェン作曲
 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
(アンコール)
 バレエ音楽「プロメテウスの創造物」より第16曲

指揮:金聖響
管弦楽:広島交響楽団

ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
15:00~
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 リーデンローズというホール、各駅停車で行っても1時間足らずという距離にありまして。何度か行きたいなぁ、と思うコンサートはあったのですが、実際に足を運んだのは今日が初めてでした。
 道を挟んで向かい側にあるショッピングモールをつなぐ高架には、広響の第13回福山定期の垂れ幕が、聖響さんと三船さんの顔写真入りで下がっておりました。写真に撮ろうかと思ったんですが、叶わず(笑)

 今日のプログラムは、前半がモーツァルト、後半がベートーヴェンでした。
 そういう演目で、聖響さんが振るということで、オケの配置は絶対に対向配置だろう!と思っておりましたら、やはり!でございました♪
 舞台下手側から、第1ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラ→第2ヴァイオリンで、後ろに木管楽器&ホルン。コントラバスは第1ヴァイオリンの後ろで、ティンパニ&トランペットは第2ヴァイオリンの後ろという、古典配置になっておりました。
 オケの皆様が登場して、チューニングが終わって、いよいよ聖響さん登場です。
 1月のシエナWO定期以来、半年振りのスタンドカラーのいわゆる“学ラン”スーツでございました♪

 おお、久々♪
 と感慨に浸る中、まずは景気付けに一発!という感じで、非常に歯切れの良い&ノリノリの「フィガロの結婚」序曲。テンポは少し速め、クレッシェンドやディミニュエンドの加減が絶妙で、聴いていてとても楽しい「フィガロ」でした。
 広響さんの音はとてもまろやかで、適度にヴィブラートがかかっていて、聴いていてとても心地よかったです。曲の最後、トランペットが「パーンパンパパーン!」と鳴るところ、思わず一緒に「パーンパンパパーン!」と歌いそうになりました(笑)

 続きまして、ステージ前方にはピアノが登場。
 このコンサートのチケットを取る時に「オーケストラピットが出ます」と聞いていたのですが、ピットを出してちょうどいいくらいの位置に、オケ&ピアノが配置されていたように思います。
 そして、私が座った位置からは、ピアニストさんが登場しても、バッチリ聖響さんの指揮やお顔が拝見できました(←それを見越した上で、座席表を見ながらチケット取った人;)
 ピアノの三船さんは“リーデンローズ”というホール名に相応しく、黒地に赤やピンクでバラの模様が刺繍されたドレスで登場なさいました。今日演奏されたピアノ協奏曲第20番はニ短調という調性で、優雅な部分もあるけれど、どちらかというと激しさが前面に出たような曲なので、ピッタリといった感じでした。
 そんな暗くい響きで始まる第1楽章。出だしのリズムがちょっと安定しない感じに聞こえましたが(まぁ、場所が場所なので、ちょっと時間差攻撃的な点があるんですが;)、キリッと締まった感じでした。
 「ファー・ミファミファソファミ♭レレ♪」と、ピアノ独奏による穏やかなメロディで始まる第2楽章は、まろやかで優雅で、表情豊かなオーケストラの音色が絶品でございました。途中、曲調が激しくなる部分では、ピアノとの掛け合いを楽しませていただきました。
 第3楽章は、またニ短調に戻って、ピアノが先導して始まっていきます。暗く激しい感じの曲と、ニ短調という調性のなせる業でしょうか。あるいは、聖響さんがピアノとのタイミングを計る場面が多かったからでしょうか。いい感じに緊張感が漂っていたように思います。

 聖響さんが振るモーツァルトは先週も聴きましたが、先週は交響曲も協奏曲も、オール長調だったんですよね。
 とても穏やかで、心地よい(交響曲第31番はキレが良くてアグレッシブでしたけど♪)ひと時を過ごさせていただきましたが、今週はまた違う感じのモーツァルトを味わうことができて、大満足でございました♪

 休憩を挟んで、本日のメインは「英雄」です。
 生で聴くのは去年11月の「ウィーン古典派 最終章」以来。3月に開かれた「聖響の座談会 第1回」でも話題に上って、私が次に聖響さんの指揮で「英雄」を聴くのはいつになるのかしら?と思っていたら、こんなにも早く叶ってしまいました(嬉)

 バン!バン!と和音2発でインパクトのある始まり方をする、第1楽章。テンポは、CDで聴くより若干遅めでした。始まって少しした頃、弦が切れてしまったのでしょう、第2ヴァイオリンの末席にいる方が楽器を持ってステージを下りて行かれるのを、横目に見ておりました。
 3月の「聖響の座談会」を聴いた者にとって、第1楽章でどこに関心があるかと問われればやはり、128小節からの和音6発が、オンで振るかオフで振るか、でございましょう♪
 今日はお相手が広響さんで、大阪センチュリー響やOEKさんと比べると、頻繁に振っているオケではないからでしょうか。休符ではなく、音符に合わせて振る「オン」で振っておられました。
 そして今日は、演奏会のメインに「英雄」が据えられているということもあって、第1楽章の繰り返しもアリでした。その、繰り返した2回目。……1回目よりテンポアップしてました。加えて、65小節からの「タッタララッタララッ」と音符が詰まってくる部分も、弾きやすいように若干テンポ・ダウンではなく、さらに速く、と煽っておられました、聖響さん。
 驚きと発見が入り混じった第1楽章、いきなりウルウル・モードでして。フォルティシモの後、250小節からのスフォルツァンドの応酬が続くあたりでは、挑みかかってくるようなストレートな音色に心臓鷲掴みにされたようになりました。
 そんな部分があるかと思えば、柔らかい曲調になる部分では、音がとてもまろやかで、とろけそうに甘くて。音の対比にノックアウトされまして、思わず落涙。
 第1楽章からこんなに感激して、大丈夫かしら?と思うような状態でございました。

 続く、第2楽章。
 CDで聴くとよく泣いてしまう楽章です(笑)
 こちらは、CDと同じくらいのテンポでゆったりと始まりました。ヴィブラートを抑えめにしていて、ちょっと寂しさが漂うように感じました。私が座っていた位置はコントラバスに近かったので、「ソラシド♪」と1拍目の装飾音符も綺麗に、はっきりと聞こえました。
 ハ短調で始まった葬送行進曲がハ長調へと転じて、高らかにトランペットが鳴り響いて、ティンパニが華々しく登場して、フォルティシモで頂点へと達する辺りでは、抑圧されていたものが一気に爆発するようなパワーを感じました。
 けれど、解放されるのはほんのひと時で、再び葬送行進曲のメロディが戻ってきて、展開部へと入って、再び涙腺が決壊致しました。やはり、泣いてしまいますね、ここは(苦笑)
 ティンパニがフォルテで入ってくる辺りから先は、鋭さよりも重厚さを強く感じました。使用されたティンパニがバロック・ティンパニではなかったことも影響しているのかな?と思ったのですが、弦楽器の重なり方、ティンパニの音色などなど、とても重厚な展開部でした。
 そんな展開部の最後。少しテンポアップしてるかな?と思っておりましたら、続く173小節からの再現部。冒頭よりもテンポが速くなっていました。そして、204小節のアウフタクトから入るティンパニの「ダダダダン!」。展開部でちょっと抑えめに聞こえてきていたので、余計に強打が強烈に響いてくるように感じました。そのティンパニの「ダダダダン!」で勢いがついて、そのまま第2楽章のラストまで走り抜けたように感じました。

 とまぁ、泣いたり驚いたり、ハッとする瞬間があったり……と、第1楽章と第2楽章は忙しかったワケですが(笑) ここから先は、楽しくて楽しくて仕方ない!という時間でございました。

 第3楽章は、ちょうどいい感じに速くて。トリオの部分に出てくるホルンの「シ♭シ♭ー・ラ♭ソファ♪」の「ラ♭」をはじめ、ゲシュトップ奏法の音色が随所に効いていて、曲のアクセントになっていたように感じました。
 第3楽章からあまり間をおかず突入した、第4楽章。導入部に続いて出てくる第1主題や、第3変奏で登場する第2主題が手を変え品を変え、次々に展開されていくこの楽章。めまぐるしく入れ替わる曲調に合わせて、テンポも変えられていました。
 211小節からの第5自由変奏、鬼のようにテンポ速かったです(笑) でも、あの振り方を見ていますと、もう少しテンポ上げたかったのではないか、と思います、聖響さん。

 プレストで突っ走って終わるラストまで、第3楽章~第4楽章はかなりテンションが上がりまして。指揮台にいる聖響さんにシンクロするように聴いてしまったために、余計そうだったのでしょう。笑顔、笑顔の連続で、アドレナリン出まくりで、暑かったです(笑)

 そんな興奮も冷めやらぬまま、アンコールで演奏されたのが。
 「プロメテウスの創造物~第16曲」
 つい先ほど演奏された、「英雄」の第4楽章で使われた原曲を聴かせていただきました。非常に、心憎い演出であります。冒頭のメロディを聴いた瞬間から、笑み崩れてしまいました。序曲はコンサートで2度ほど聴かせていただきましたが(でも、いつも曲の印象がぶっ飛んでしまうのですが;)、第16曲を聴かせていただいたのは、今日が初めてでして。
 「英雄」で聴き慣れているのとは一味違った展開&響きに、聴き入ってしまいました。
 最後の最後まで、楽しませていただきました♪

 今日も、素晴らしい演奏を聴かせていただきました聖響さんに。
 ピアノの三船さんや広響さんに。
 コンサートなどなど、楽しい時間を共有させていただいた皆様に、心から感謝致します。

<以下、余談>
 コンサート終了後、ひょっとしたら……と楽屋口に回り込みました。
 すると、Tシャツ姿でタクシーに乗り込んで、今にもホールを後にしようとしている聖響さんが!
 他にも何人かのファンの方(多分;)がおられまして、笑顔で手を振っていただきまして、お見送り致しました。
 時期が時期だからでしょうか、W杯仕様でございました♪

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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