2006 / 04
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 今日は朝から音楽三昧な1日、ということで、NHK-FMで放送された「20世紀の名演奏」を聴きました。
 今日の放送で取り上げられたのは、岩城宏之さん。ここ最近、また彼の著書を何冊か読む機会を得たこともあり、楽しく聴かせていただきました。

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20世紀の名演奏
  ~日本人演奏家たちの20世紀”若き日の岩城宏之

ベートーヴェン作曲「交響曲 第5番 ハ短調 作品67」
チャイコフスキー作曲「交響曲 第6番 ロ短調 作品74“悲そう”」
スッペ作曲「喜歌劇“軽騎兵”序曲」
フォルフ・フェラーリ作曲「歌劇“聖母の宝石”間奏曲 第1番」
ブラームス作曲「ハンガリー舞曲 第5番、第6番」
ヴェルディ作曲「歌劇“椿姫”前奏曲」
マスカーニ作曲「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”間奏曲」
ボロディン作曲「歌劇“イーゴリ公”から“ダッタン人の踊り”」

管弦楽:NHK交響楽団
指揮:岩城宏之
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 最初に流れたのは、ベートーヴェンさんの「運命」でした。
 ベートーヴェンさんの交響曲は、楽譜に2~3割速めのテンポ指定が記載されているので、自分は若干遅めに演奏するのが常だ。
 と、ご自身の著書で読みまして。
 確かに、全体的にテンポは少し遅めでした。
 今日放送されたのは、40年前にN響と録音した演奏でした。岩城さん、34歳の頃だったのだとか。

 第1楽章、タタタターンのフェルマータもしっかり取って、ゆったりとした演奏でした。時折、曲に合わせて自然と速くなる部分がありました。でもその部分って、自分で弾いていても思ったのですけれど、音がだんだん詰まってきて、前に前に出てしまって、気が付くとちょっとテンポが速くなっている(つまり、走るってことですね)所だったので、納得でした。
 第2楽章は、豊かな音の響きに半ばうっとりするように聴き入っていました。最近、この第2楽章が大好きなんです(笑)柔らかい変イ長調のメロディも、力強さを感じるハ長調のメロディも、聴いていてジワーッと心に沁みるといいますか、好きだなぁ、と思うのです。自分で弾く時も、いかに柔らかくて優しい音を出すか、場所によっては綺麗に歌うか、に命かけました(笑)
 第3楽章はちょっと流す感じで聴いてしまったのですが、第4楽章。
「第三楽章の繰り返しはするが、フィナーレの繰り返しを、ぼくは通常やらない」
 と、ご自身の著書である『指揮のおけいこ』で仰っていましたが、その通り、繰り返しなしで先へ進んでいました。
 収録した時のマイクの位置もあったのでしょうか。時折抜けてくるトランペットの音には「ああ、ここでこんな音が…」と改めて気づかされる部分がいくつかありました。
 ホルンが「ドーーーソーミーーーレードレーーーー♪」の最後の「レーーー♪」を伸ばしている時に入る第1ヴァイオリンの四分音符の和音が、気持ち短めで鋭くて、ちょっとドキッとするような刺激がありました。(細かくてスミマセン;)

 こうして聴いてみると。
 やはり、ホールで聴くのと違って、冷静に聴いているような気が(笑)
 自分で一度演奏したことのある曲は、細かくいろんな部分を聞いてしまうのですよ、ついつい。先月のコンサートでは、そんな余裕もなかったんですが(苦笑)
 そして、『指揮のおけいこ』を読んでしまったせいでしょうか。

 そうか、この曲で岩城さんは合計2249回指揮棒を振るのかぁ。

 なんて、余計なことも思ってしまいました(笑)
 大変ですよね、指揮者さん。
(注:この2249回という数字。実際に5番のスコアを買ってきて、小節数を数えて、この楽章では1小節に2回振るから……と足し算して出したらしいです/笑)

 続きましては、おチャイコさんの「悲愴」です。
 この曲も大好きです♪

 第1楽章は、悲劇的な匂いが漂うメロディの後に響いてくる、美しくて雄大なメロディに聴き入ってしまいました。こういうところ、おチャイコさんって好きだなぁ~と思います。
 そうやって、美しくて雄大なメロディを聴かせておいて、また悲劇性たっぷりな、テンポの速い激しい部分にさしかかっていく。
 優れたバレエ音楽を多数残していることも関係しているのでしょうか。
 おチャイコさんの曲は、それが交響曲であっても、テーマがとてもはっきりしていて、劇的な展開になっているような気がします。
 第1楽章だけでも、山あり谷あり、幸福と不幸が折り重なるように襲い掛かってくる、劇的な人生を垣間見たような気持ちになりました。
 第2楽章は、そんな人生に訪れる、束の間の穏やかな時間を思わせるワルツ。
 そして第3楽章は、幸せの大洪水♪と思うような、華やかで楽しい音楽。
 「ラーシ♭ーシ・ド♪」と鋭く入って、タラララッと軽やかなメロディがつながっていく辺りとか、特に好きです♪
 そんな幸せの大洪水を味わって、また人生の悲哀をかみ締めるような、重々しい弦楽器のメロディで始まる第4楽章。
 ベートーヴェンの「運命」が絶望の淵から歓喜へと向かっていく曲であるとするならば。おチャイコさんの「悲愴」は酸いも甘いも噛みしめて、不幸も幸福も全部受け入れて、でも最後は悲しみの淵へと沈んでいくような曲だなぁ、と。
 続けて聴いていて思いました。

 ラジオで、CD録音されたものを放送しているので仕方ないのかもしれませんが。
 「悲愴」の後はもう5秒ほど、余韻を楽しむ時間がほしかったなぁ、と思いました。せめて、指揮者がゆっくりと手を下ろしていくであろう時間は、曲の世界に浸っていたかったです。
 だって、「悲愴」を聴いた後に軽やかで明るい「軽騎兵」ですよ?(苦笑)
 一瞬、ラジオ消そうかと思ってしまいました(苦笑)
 曲順を「聖母の宝石」と逆にしてくれれば、まだよかったんだけどなぁ、と思いました。
 は?
 これって、まさに。
 岩城さんが『オーケストラの職人たち』で書いておられた、白熱した爆演だった「運命」の後に、アンコールで演奏されたシュトラウスの「美しく青きドナウ」を聴きたい気持ちではない、と席を立っていった観客の気持ちなのかも?(笑)

 なんてことを書いていたら、曲が「ハンガリー舞曲第5番」になりました。
 うわぉ、テンポ速いっ!!
 「シーー・ドーー・シーー・ラーー シシドドレソレ♪」の部分も速いです。
 こういう疾走感たっぷりな演奏も、好きです。

 「椿姫」の前奏曲は、凄く久しぶりに聴いたような気がします。高校生くらいの頃、地元のホールにリッカルド・ムーティ指揮&ミラノ・スカラ座管弦楽団が来て。その時にヴェルディの歌劇の序曲や前奏曲集のCDを買って、ずーっと聴いていたことを思い出しました。

 「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲は、あのSさんやこのSさんの指揮で、それこそ死ぬほど聴いていますが(笑)
 今日の放送で聴いた演奏も、美しかったです。パイプオルガンが入っていて、オケの音に厚みを加えていたのもステキでした。

 ラストを飾るのは「ダッタン人の踊り」
 冒頭の有名なメロディも好きですが、中間部分のクラリネットから始まる、テンポの速い部分も。その後に続く華やかな展開も、大好きです。

 「運命」に「悲愴」
 一度は耳にしたことのある、小品たち。
 朝から大好きな曲をたくさん聴くことができて、幸せでございました♪

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 今夜は、ちょっと気分を変えてジャズを聴きました。

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セッション2006
  菊池ひみこ ダブル・カルテット

「Cジャム・ブルース」
「インサイド・アウト」
「チュニジアの夜」
「バタフライ」
「アンダルーサ~
  マイ・スパニッシュ・ハート~
   アルマンドス・ルンバ」

 ピアノ:菊池ひみこ
 ギター:松本正嗣
 ベース:斎藤誠
 ドラム:市原康
 ヴァイオリン:篠崎正嗣、田尻順
 ヴィオラ:増田直子
 チェロ:柏木広樹
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 今夜のお目当ては、チェロの柏木広樹さんです。G-CLEF時代から好きで、どれくらい好きかと問われれば。
 G-CLEF解散後、間もない頃に公開された劇場版の「新世紀エヴァンゲリオン」を見に行って。主人公のシンジ君がチェロを弾くシーンで、チェロの音色が聞こえてきた時に。「これ、柏木さんの音だ!」と聴き当てたくらい好きです(笑)

 で、そんな柏木さんのチェロを目当てに聴いた今夜の放送。
 冒頭の「Cジャム・ブルース」はテンポが速くてノリのいい曲でした。
 「インサイド・アウト」は、ゆったりテンポで弦のメロディが綺麗な曲。ちょっとオトナの雰囲気が漂うピアノのソロがとてもステキで、終わり方がカッコいいなぁ、と思っておりました。

 「チュニジアの夜」は、さまざまなアーティストがカバーしているので、聞き覚えのある曲です。ベースの静かなフレーズに切れのいい弦楽器が乗って、怪しげな感じがステキなアレンジでした。この曲、ピアノではなくてオルガンの音色のキーボードだった、というのも曲の雰囲気にぴったりと合っていたように思います。
 この曲では、柏木さんが奏でるメロディや、ラストでのソロが堪能できました♪ やっぱりカッコよくて、ステキなのです♪
 曲のラストでは、柏木さんから始まって、ヴァイオリンやヴィオラなど、弦楽カルテットの皆さんのソロが入りました。遊び心満載で、ナイスなソロの連続に、思わずラジオに向かって拍手喝さい状態でした(笑)

 「バタフライ」は、出だしのテンポやリズムが面白いなぁ、という印象でした。弦楽器のメロディもしっとりとしていて、ステキなのです。
 ……と思っておりましたら、ヴァイオリンのソロが楽しかったんですよ。
 というのはですね、このライブ。ヴァイオリンとヴィオラはエレキ・ヴァイオリンとエレキ・ヴィオラを使用していた、とのことでして。電子楽器なので、エレキギターのように音を歪ませたり、さまざまな効果をかけることができるのですね。そんな電子楽器の特徴を存分に生かして、いろいろな音効果を聴かせてくれて、楽しかったです。

 最後は、スペイン系の曲を集めたメドレーでした。
 最初に出てくるのは、「アンダルーサ」。G-CLEFの1stアルバムにも収録されている曲です。もちろん、大好きな1曲です。そのメロディを、柏木さんのチェロで堪能できる日が来るとはっ!(感涙)
 物憂げなメロディを奏でる、ちょっと優しい音色がステキでございました。
 でも、さすがはジャズアレンジということで。メロディや基本的な和音は聞き慣れたものですが、時折ジャズ特有の、ちょっとひねったようなコードが入ってきて、面白かったです。
 「マイ・スパニッシュ・ハート」を挟んで、「アルマンドス・ルンバ」。
 もう、ノリノリです♪
 アップテンポなラテンのリズムに乗せた、リズミカルなんだけどメロディアスな弦がナイスでした。
 ここでも、また柏木さんのソロを聴くことができました。とてもエキサイティングなソロです。G-CLEFの初期の頃ならば、ブリッジしながらチェロ弾いてるようなノリです(笑) 最後の最後でキメてくれるじゃないですか、さすがです、柏木さんっ!とこれまた、ラジオに向かって拍手(笑)
 最後の方に出てきたドラムソロにも痺れました。

 この「菊池ひみこ ダブルカルテット」、季節に1回くらいライブをやっている、とのことだったのですが、地元には来ないんですよね(涙)
 CD出てないかな?
 出てないなら、出してくれないかな?
 と思いました。

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<収録曲>

マスカーニ:《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲
バーバー:弦楽のためのアダージョ
マーラー:アダージェット
チャイコフスキー:エレジー
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
モーツァルト:クラリネット協奏曲 第2楽章
バッハ:G線上のアリア

指揮:佐渡裕
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
クラリネット:シャノン・オーム
オルガン:黒瀬恵

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 曲目だけ見ると、某巨匠の「アダージョ」シリーズを彷彿としてしまいます。
 実際、CDショップでこのCDを手に取ったとき。収録されている曲の大半は既に持っているので、どうしようかなぁ、と正直思いました。
 けれど、兵庫芸術文化センターのこけら落としで演奏された、「第九」
 その「第九」の前に演奏された、バッハの「アリア」
 祈りをこめた指揮、慟哭するような音色。曲が終わってからもしばらく動かずに、観客からの拍手を求めることもなく、挨拶をすることもなく、走り去るように指揮台を下りた佐渡さん。DVDで拝見したそんなお姿を思い出して、購入しました。

 1曲目の「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」は、このCDの収録とは別の日に別録りしたオルガンを加えた演奏でした。テンポは少し速めですが、オルガンの音によって重厚さが増していて、ステキだなぁ、と思いました。泣けるのは、別のSさまの方かな?と私的には思うのですけれど(笑)

 2曲目の、バーバー作曲の「弦楽セレナーデ」 大好きな曲です。
 狂おしいほどに昂ぶっていく、ヴァイオリンの高音の部分。聴く度に涙腺を直撃されてしまって、泣かずにはいられません。このCDを聴きながら、やっぱり心臓を鷲掴みされたようになって、涙しました。激情の赴くままに高まって、最後は静かに終わっていく、この曲。CDのタイトルにもなっている「祈り」をそのまま表したような、佐渡さんの祈りが一つ一つの音に込められているような、そんな印象を受けました。

 3曲目の「アダージェット」
 佐渡さんの指揮で聴くのは、2度目です。
 シュトゥットガルト管弦楽団と録音したマーラーの5番のCDとは、また違っていて。交響曲全体の中で聴くのも好きですが、単独で聴くと、曲が持っている清浄な美しさが前面に押し出されるようで。それはそれで、好きだなぁ、と思います。これまた、メロディ&全体の音量が昂ぶっていく部分で泣けてしまうんですよね。

 4曲目の「エレジー」
 某人材派遣会社のCMで、第1楽章の冒頭部分が一躍有名になった「弦楽セレナード ハ長調」の第3楽章です。2曲目から弦楽器のみの曲が続くのですが、バーバーは重厚に、マーラーは重厚な中にも優美さが備わっていて。おチャイコさんは、さらに優美で優雅で、少し軽やかな印象があります。悲しみに満ち満ちていた、震災による犠牲者への祈りの中に少しずつ光が差して、希望へと変わっていくような。続けて聞いていて、そんな感じを受けました。

 5曲目は、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」
 これも、大好きです。そして聴いていてまた泣いてしまいました。
 美しくも、どこか切なくて悲しい旋律。佐渡さんとPACの演奏もとても綺麗なので、眼を閉じてじっと聞き入ってしまって。自然と涙がこぼれてきました。「エレジー」で感じた、人々の心に少しずつ希望は見えてきているけれど、決して拭い去ることのできない悲しみがあるのだと。そんなことを感じる曲順だなあ、と思いました。

 6曲目は、おチャイコさんが再び登場です。悲しみに沈む心を、優しくそっと包み込むようなメロディと演奏に、救われたような気持ちになります。静かに歌う、どこかエキゾティックな香りのする曲。やっぱり、美しいと思います。

 7曲目は、アマデウスさんのクラリネット協奏曲。PACのクラリネット奏者でもある、シャノン・オームさんの澄み渡ったクラリネットの音色がとても綺麗です。人々の敬虔な祈りが、澄み渡ったクラリネットの音色に浄化されて、天へと昇っていくような。そんな美しい演奏だと思います。

 最後の曲は、バッハの「アリア」
 バーバーやマーラーのように、激情をむき出しにすることもなく、ともすれば淡々と静かに流れる旋律。だからこそ、どんな感情も包み込んで光で満たしてしまうような、そんな清らかな美しさを感じるのかもしれません。

 このアルバム、ほぼ全曲にわたって涙せずにはいられない1枚でした。
 ライナーの最初に、佐渡さんからの言葉が掲載されています。
 「どこまでも美しさを求めた録音」だと。
 出来立てのオーケストラが、デビュー前に録音したこのアルバム。佐渡さんが常々仰っていますが、「音楽は素晴らしい」そして美しいものなのだと。改めて思うことのできる1枚だと思います。
 残念ながら、私はまだこのオーケストラの演奏を生で聴いていないのですけれど。お隣の県に住んでいることですし、またコンサートに足を運ぶことができたらなぁ、と思います。

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結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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