2005 / 12
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 今日はクリスマスなので、鈴の音が入った曲が聴きたいなぁ、と思ってCDラックをひっくり返してみました。
 鈴の音が入っているなら、例えばマーラーの交響曲第4番でもいいのですけれど。久しぶりに聴いてみたくなったのが、G.シャルパンティエ作曲の組曲「イタリアの印象」でした。
 と言いましても、この曲。どちらかと言えばマイナーな曲ではないかと思うのですが(苦笑)
 思い出話その他は後に回すとしまして、CDのご紹介を。

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シャルパンティエ:組曲「イタリアの印象」他
  アルベール・ヴォルフ指揮/パリ音楽院管弦楽団
       POCL-4586(1998年リリース)


G.シャルパンティエ:組曲「イタリアの印象」
 Ⅰ.セレナード   Ⅱ.泉のほとりで
 Ⅲ.騾馬に乗って  Ⅳ.山の頂にて
 Ⅴ.ナポリ

マスネ:組曲第4番「絵のような風景」
 Ⅰ.行進曲     Ⅱ.バレエの調べ
 Ⅲ.晩鐘      Ⅳ.ジプシーの祭り

マスネ:組曲第7番「アルザスの風景」
 Ⅰ.日曜日の朝   Ⅱ.居酒屋にて
 Ⅲ.菩提樹のかげで Ⅳ.日曜日の夕べ
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 フランスの作曲家シャルパンティエがイタリアに留学した時に書いた、と言われているのがこの「イタリアの印象」 CDのライナーによれば“感傷的で絵画的な交響曲”という副題が付いていて、それぞれにプログラムが付いているとのこと。
 それによりますと

第1曲「セレナード」:酒場から出てきた若者が、恋人の窓辺で愛の歌を歌う。夜が更けて遠くの教会から鐘の音が聞こえる
第2曲「泉のほとりで」:谷間の泉に少女たちが水汲みに列をなしてやって来る。腕も足もあらわに頭にはブロンズの瓶をのせている。山の彼方から牧童の歌が聞こえてくる。
第3曲「騾馬に乗って」:夕方、山道をロバが鈴の音をたてて帰ってくる。馬子と少女の歌が聞こえる。
第4曲「山の頂にて」:真昼、ナポリ湾に面したソレントから町と海と島を眺める。ロマンティックな景観に魅了される。教会から鐘が聞こえ、あたりに小鳥が囀る。
第5曲「ナポリ」:旧作の交響詩『ナポリ』を転用したもの

 とのこと。

 この曲との出会いは、大学時代に一般の吹奏楽団に入団した時のことでした。団員として初めて出場した吹奏楽コンクールで演奏したのが、この曲だったんですね。もちろん、課題曲+自由曲+曲間の時間=12分、という制限時間がありますので、全曲演奏したわけではなく。3曲目の「騾馬に乗って」と5曲目の「ナポリ」をつなげて、カットして、制限時間内に収まるように編曲したものを演奏しました。
 「ナポリ」の方は、どの楽器を演奏したか全く記憶にないのですけれど(苦笑)
 「騾馬に乗って」では、鈴を担当しました。
 その鈴が大変だったんです。
 たかが鈴、されど鈴。ただ鳴らせばいい、というものではなく、どんな音色で鳴らすかが重要だったんですね。指揮者の先生がその音色にかなりこだわっておられて、音程の違う鈴を2種類用意して、二人で同時に鳴らすという手法を取ったこと。そしてさんざんダメ出しをされたこと、よく覚えています。
 中学・高校と、打楽器というものにそれなりにこだわりとプライドを持って取り組んできたつもりだったのですが、それがただの「つもり」であって、実は何も考えていなかった、ということを思い知らされると同時に、打楽器の醍醐味を教わった曲でもありました。

 ちなみに余談ですが、その先生。
 本番になると、今までこんな速さで演ったことないよ!というくらい“走る”先生でして。制限時間内に収めなければ!ということもあって、このCDで聴くよりも、体で覚えているテンポは相当速いです。

 と、本当に余計なことを申しました(笑)
 そうして演奏して、吹奏楽団も退団してから数年後。音楽・映像ソフトの卸会社に勤めていた時に、メーカーの新譜案内書で見つけたのが、このCDでした。「イタリアの印象」は、世界初CD化だったそうです。
 懐かしさと、オーケストラで聴いてみたかった、ということもあって購入しました。

 浪々と歌い上げる弦楽器のユニゾンで始まる「セレナード」 ここで出てくるメロディは、最後の「ナポリ」でも形を変えて出てきます。プログラムには「夜が更けて…」とありますが、夜は夜でも陽気で明るい雰囲気があるように思います。途中で出てくるフルートのメロディが、教会から聞こえてくる鐘の音でございましょうか。

 「泉のほとりで」は、オーボエのエキゾチックなメロディで始まる、しっとりとした曲です。結構華々しくて、派手な印象がある曲なので、あまり泉のほとり、という光景は曲からは浮かんでこないのは……気のせいでしょうか(笑) かろうじて、静かになる部分はそうなのかな?という感じです。

 「騾馬に乗って」は、私が苦労した曲です(笑) 騾馬の足音を思わせる、一定のリズムで刻まれるティンパニや弦楽器のピチカートも、それに乗るホルンやフルートのメロディも、寂しげな雰囲気も。途中でガラリと雰囲気を変えて、フルートによる牧歌的なメロディが流れる部分も、大好きです。

 プログラムにもあるとおり、小鳥のさえずりを思わせるハープやフルートに乗せて、ヴァイオリンのロマンティックなメロディが流れる「山の頂にて」は、溢れんばかりの陽光に照らされて、清々しい光景が目の前に広がるような気がします。個人的に、トランペットのヴィブラートはもう少し抑えていただいた方が、好みなのですが……。

 最後の「ナポリ」は、リズム感が心地よくて、次々と手を変え、品を変えて、あちこちから飛び出してくるいろいろなメロディを追いかけるのが楽しくて、これまた大好きなんですよねぇ。ステージで演奏している時も、他のパートの演奏を聴いているのがとても楽しくて、気持ち良かった記憶があります。
 自分がどの楽器を叩いたかは覚えていないのですけれど(多分、トライアングルとか小物系だったと思います;) ヴィブラフォンの鍵盤をコントラバスの弓で弾く、なんて特殊奏法もあったよなぁ、ということは覚えています。

 この曲残念ながら、自分たちで演奏した以外の生演奏に出会ったことはありません。
 そのうちどこかで、コンサートの演目に入っていて、聴く機会があればいいなぁ、と思います。その時は、「ナポリ」聴きながらノリノリになっていることでございましょう(笑)

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 今夜もまたまた、NHK-FMで「ベストオブクラシック」を聴きました。
 小澤征爾さん指揮で、ウィーンフィルで、チェロ独奏がロストロポーヴィチさん、と世界最高峰が3拍子揃っているとあれば、聴かねばなるまい!ということで。
 番組HPによれば、本日の演目は以下の通りでした。

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 -ウィーンの演奏会から-(3)
小澤征爾指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

ハイドン作曲:「交響曲 第60番 ハ長調」
ペンデレツキ作曲:「チェロと管弦楽のためのラルゴ(初演)」
ドヴォルザーク作曲:「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」
 (チェロ)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
 (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 (指揮)小澤 征爾

~オーストリア・ウィーン楽友協会で収録~
 (オーストリア放送協会提供)
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 解説の茂木大輔さんも仰っていたのですが、この日は珍しい曲順による定期演奏会だったようです。
 最初にハイドンの交響曲。
 休憩を挟んで、世界初演となる現代音楽の、チェロとオーケストラのための曲に続いてドヴォルザークのチェロ協奏曲、という。
 今日の最大のお目当ては、その小澤さんとウィーンフィルとロストロポーヴィチ氏、という世界最高峰が揃ってのドヴォルザークでございました。

 で、最初のハイドンの交響曲。
 この60番の交響曲は演奏される機会も少ないらしく、当然私も初めて聴きました。
 が、とても楽しい曲でした。演奏そのものもとても生き生きしていて、楽しかったのですけれど。
 それ以上に、ハイドンさんが曲に織り込んだ趣向が面白かったです。
 例えば、3楽章のメヌエットで「あー、面倒くさ」とばかりに途中で音が止まってしまって、改めて始まったり。
 4楽章では、ヴァイオリンが弦を1本(確かD線だったと思います)少し緩めておいて、調弦しなおしたり。
 45番の「告別」もそうですけれど、とてもユーモア溢れる、楽しい趣向が凝らされた曲でした。私もラジオで聴きながら、「何が起こったの?」と驚いたり、クスッとなってしまったり……と、楽しませていただきました。

 ペンデレツキ作曲の「チェロと管弦楽のためのラルゴ」は、この演奏会が世界初演、ということだったようです。現代音楽ということで、調性がよくわからなかったり、音が意外な所に飛んだりしてましたけれど、最後は綺麗な和音で終わっている……など、ちょっと古典への回帰的な面も見られました。
 解説の茂木さんによれば、この曲。独奏チェロの周りに、さらにソロのチェロが4人いて、チェロアンサンブルとオーケストラ、という形になっていたようです。
 なかなか面白い曲で、打楽器も多用されているようでした。

 で、ラストはメインともいえるドヴォルザークのチェロ協奏曲です。
 この曲、私が初めて聴いたCDで演奏していたのも、やはりロストロポーヴィチさんでした。今から約30年前の録音です。
 最近は指揮者としての活躍も多いロストロさんが、チェロ独奏。しかも、指揮が小澤征爾さんでオケがウィーンフィル。1曲で3度美味しい、という組み合わせです。
 曲が始まる前から、ワクワクしておりました。

 オーケストラの長い序奏から始まる第1楽章。まず、テンポ速っ!と思いました。やはり小澤さんの指揮で演奏されたベートーヴェンの「運命」第1楽章も、聴いたことない!と思うくらいテンポが速くて、今までに聴いた中では小澤さん指揮の演奏が最速テンポなのですけれど。この日の演奏も、今まで聴いた中で最速テンポだったように思います。
 第1楽章だけでなく、第2楽章も第3楽章も、かなりテンポ速かったです。
 そして、当然といえば当然ですが、オーケストラも独奏チェロもお見事でした。特に第3楽章で、オケやチェロの演奏がとても美しかったのが印象に残りました。最後など、トランペットが高らかに鳴り響いて。あちこちから飛んだブラボーの声には、納得でございました。

 ここ4~5日。テレビやラジオで、ではありますが、毎日のようにいろいろな素晴らしい演奏を聴く機会に恵まれていて、幸せだな~と思います。

 今夜NHK-FMで放送された「ベストオブクラシック」は、ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮によるウィーン交響楽団の演奏会でした。
 解説は、“のだめ”ファンには“もぎぎ”の愛称で親しまれているN響のオーボエ首席奏者、茂木大輔さん。ということで、解説込みで楽しませていただきました♪
 番組HPによれば、本日の演目は以下の通りです。

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 -ウィーンの演奏会から-(2)
▽ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
                ウィーン交響楽団演奏会

チャイコフスキー作曲:「ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23」
 (ピアノ)ルドルフ・ブフビンダー
ベートーヴェン作曲:「交響曲 第7番 イ長調 作品92」

  ~オーストリア・ウィーン楽友協会で収録~
  (オーストリア放送協会提供)

ヨハン・シュトラウス作曲:「ワルツ“春の声”」
 (管弦楽)ウィーン交響楽団
 (指揮)ウォルフガング・サヴァリッシュ
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 まずは、おチャイコさんのピアノ協奏曲から。
 壮麗な出だしから始まって、ブフビンダーさんのキラキラと輝くようなピアノが入ってきて、最初から思わず歓声を上げてしまいました。オーケストラの響きもとても豊かで、ステキです。
 にしても、10年ほど前。
 ワハハ本舗さんによる「赤塚不二夫合唱団」を拝見し、この曲も取り上げられていて、それを聴いてからというもの。この曲の出だしが「ホエホエホエホエー♪ ベシッ!」と聴こえてしまうのは、きっと気のせいです(笑)
 第1楽章からとても充実した演奏で、終わり方も華やかなので、ついつい拍手してしまいそうになりました。

 フルートによるとても美しいメロディで始まる第2楽章。丁寧に歌い上げるようなピアノと、オーケストラのリリカルな響きにうっとりと聴き入ってしまいました。
 途中で一転して、軽やかでリズミカルになった部分も、オーケストラとピアノがピタリと寄り添って一緒に楽しんでいるように感じました。

 続いて、ピアノのキラキラした音の粒が舞って、オーケストラが踊るような、心沸き立つ第3楽章に突入です。ピアノのメロディに、こんな風にクラリネットやフルートが絡む場面もあったんだなぁ、と今まで聞き流していた部分に新たな発見もありました。
 速めのテンポでノリノリな演奏に、聴きながら体が揺れておりました。

 この曲、全体として壮麗で劇的で美しくて。いつもうっとりと聞き惚れてしまうのですけれど。今日も、ラジオから流れてくる響きに身を任せて、心地よいひと時を過ごさせていただきました♪

 続きますのは、またまたベト7こと、ベートーヴェンの交響曲第7番です。
 もぎぎさんでベト7と言えば、思い出されるのが“のだめ”のCDブックでの解説。出だしのオーボエソロをクリ●タル・キングの「大都会」になぞらえての解説に、大爆笑させていただきました。
 ……が、NHK-FMでそのような解説が聞かれるはずもなく。
 今年11月に来日される予定だったものの、健康上の理由でキャンセルになってしまったサヴァリッシュさんのことや、以前共演した時にこのベト7を演奏したことなど、語っておられました。

 そして、曲ですが……。
 一昨日に聴いたバイエルン放送交響楽団の響きとはまた全然違う、でも素晴らしい響きです。迫力に圧倒されるというよりは、鮮やかさを強く感じて、思わず歓声を上げました。
 本当に、クラシックって面白いです。だって、再現している音は同じなのに、オーケストラや指揮者によって、響きが全然違うんですもの。それを、最初の1音から感じて、歓声になって出てしまいました。
 第1楽章の序奏はかなりテンポを落としていて、堂々と、たっぷりとオーケストラが鳴っている感じでした。
 続くヴィヴァーチェからのテンポが上がる部分は、速すぎず、遅すぎず、といったテンポでした。もちろん、聴き慣れている金聖響さんのテンポと比べたら遅いのですけれど、「重いな」と思わなかったのは、音が全体的に明るい感じだったからかもしれません。

 第2楽章は、若干早めのテンポで、ちょっとあっさりした印象でした。小さい音から始まって、だんだんクレッシェンドしていくという始まり方をするのですが、その音量差がかなりあったように思います。……と言いましても、ラジオでほどほどの音量で聴いているのですが(笑)
 ほどよく理性を保って、感情的になりすぎない葬送風行進曲、という感じでした。

 第3楽章は、プレストということですが、あまり急速ではないテンポでした。最初の部分は、繰り返しなしで先へ進んでいました。
 途中、テンポが緩んだ部分のクラリネットをはじめとする木管楽器のメロディが、とても綺麗で思わずうっとりです。でもその後の、音量が上がった部分の突き抜ける感は、一昨日のバイエルン放送交響楽団の方が上かな?と思います。

 第4楽章は、やはりちょっと遅めのテンポでした。もう少し、全体的に暴れてくれた方が好みではありますが、第2楽章同様、ほどよく理性を保ちつつも楽しんでいる、といった感じでした。途中でちょっと、テンポを落として響きを保たせる部分があったように思います。
 スッキリ爽快っ!とまではいかないですが、ちょっとノリノリで気持ちのいい終わり方でございました。

 しかし、こうして3日連続で、それぞれ特色の違うベートーヴェンの7番を聴く機会も、そうないのではないかと思います。
 (実は日曜日の昼間、聖響さんの指揮による7番をCDで聴いていたのです;)
 例えば「青」の色を塗っても、黒っぽい青があったり、鮮やかな原色の青があったり、ちょっと薄めの青があったりすると思うのですけれど。
 それと同じように、各オーケストラの音色の違い、各指揮者の色のつけ方などなど、楽しませていただきました。

 放送時間が余ったから……ということで、ヨハン・シュトラウスのワルツ「春の声」も聞かせていただいたのですけれど。
 ベートーヴェンを聴いて「鮮やかな感じだなぁ」と思ったのと同様、華やかで明るくて色鮮やかな演奏で、楽しかったです。

 NHK音楽祭スペシャル2005・後半のハイライトの続きです。
 こちらは、NHK-FMでの生放送を聞き逃してしまって、BS2でも見逃してしまったので、今日の放送を楽しみにしておりました。
 番組HPなどによりますと、演目は以下の通りです。

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-マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団-

ベートーヴェン作曲:「交響曲 第7番 イ長調 作品92」
ビゼー作曲:「“アルルの女” 第2番から “ファランドール”」
プロコフィエフ作曲:
       「バイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19」
 (バイオリン)五嶋みどり
 (管弦楽)バイエルン放送交響楽団
 (指揮)マリス・ヤンソンス
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 最大のお目当ては、ベト7こと、ベートーヴェンの交響曲第7番です。
 最近は、金聖響&OEKによる、古典配置&奏法のとてもシンプルで、テンポが速くて疾走感に溢れる7番に慣れてしまっている耳に、今日の演奏はどう聴こえるんだろう?ということで、楽しみにしておりました。

 まずは、第1楽章。
 こんな大編成のオーケストラで聴くのも久しぶりなので、最初の音からその音の厚みに圧倒されました。人数が多い分、絶対的な音量が違いますね、やはり。そして、ヴィブラートをたっぷりかけて鳴らすヴァイオリンの音には、次から次に押し寄せてくる音の波にぐいぐいと引っ張られるような印象を受けました。
 でも、あれだけの人数がいる弦楽器にソロで対抗する管楽器の皆さんは、大変だったんじゃないだろうか?と、妙な気を回してしまいました(笑)
 オーボエとフルートが延々“ミ”の音を吹いて突入する、ヴィヴァーチェ。
 やはり、聴き慣れているよりずっとテンポが遅いです。なので、その音の厚みと合わせて、どっしりとした印象を受けます。そして速いテンポに慣れてしまったためか、「ターンタタッ、ターンタタッ」と畳み掛けてくるリズムの流れが、途中で一度止まってしまうような印象を受けました。
 でも、重厚な響きと迫力に圧倒される第1楽章でした。

 第2楽章は、「ターンタ・タ・タン・タン」というリズムに乗って演奏されるメロディが、今にも消え入りそうに歌うのではなく、浪々と歌い上げる豊かな響きを冒頭から堪能させていただきました。過ぎ行く人を惜しむような葬送行進曲ではなく、生前の偉業を誇る堂々たる葬送行進曲、といった感じでしょうか。
 管楽器の人数に対して弦楽器がかなり多いので、こうして聴いてみると、第2楽章は特に弦楽器メイン、という印象を受けました。

 第3楽章はやはり、ちょっとテンポは遅め。でも、最初の部分は繰り返しなしで先に進むのは、私にとっては「いつも通り」な演奏でした。
 弦楽器が高らかに「レード#レ レード#レ レーミファ#ソファ#ミ♪」と歌い上げて、トランペットとティンパニが入る部分は、何度聴いても気持ちいいです♪ でも、高らかに鳴り響く音が天井を突き破って、一緒に天の高い所に連れて行かれるような感覚は……やはり、生で聴かなければ味わえないものかもしれません。
 けれど、今夜の演奏は少し。
 10月に聖響さん&大阪センチュリーさんが味わわせてくれた、あの高揚感を思い出させて下さったように思います。

 そして、第4楽章はほどほどに速いテンポで展開されておりました。
 久しぶりに、華麗に彩られた第4楽章を聴いたように思います。絢爛豪華なリズムのオンパレード、といった感じでしょうか。オーケストラと一緒に狂喜乱舞する、というよりは、鮮やかな音の渦の中に飲み込まれるような印象でした。
 要所要所に散りばめられたスフォルツァンドで、音が爆発するようなあの効果は、大人数だからこその迫力があったように思います。
 ああ、でも第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの掛け合いは、やっぱり対向配置のステレオ効果で聴きたいです。
 この第4楽章、10月に聴いた時は、テンポ揺らしたり、一つ振りしてみたり、とかなりいじっておられましたからねぇ、誰かさんは(笑)「え?こんなんアリ? でも、アリだよっ!」の連続で、目からウロコで、狂喜乱舞でノック・アウトで、終わった後は頭の中が真っ白でございましたから(笑)

 全体として、かなりテンション高くて、大迫力で楽しくて気持ちいい7番だったのですけれど。
 やはり、5月にはCDで。10月に生で味わったあの衝撃と感動と高揚感に叶うものなし、ということで。今のところ、ベト7に関してはベストは金聖響さんかなぁ、と思います。
 いけませんねぇ、かなりハマってしまっている上に、どうしても聞き比べてしまって(苦笑)
 でも、大編成でもシンプルな編成でも。
 古典奏法でもそうじゃなくても。
 やっぱり、7番はとても気持ちのいい、テンションが上がる1曲で、大好きな交響曲であることに変わりはないです。
 そうそう。今夜のこの7番。
 全開で鳴らす大人数の弦楽器に負けじと、ちょっと固めのマレットを使ってかなり頑張って、歯切れのいい粒の揃ったリズムを叩いて、前面に出てきて下さったティンパニさんに、拍手!でございました。

 番組編成の都合なのか、先にアンコール曲を聴いてから最後に五嶋みどりさんのソロによるプロコフィエフの協奏曲でした。
 この曲は、この日が初聴きでした。
 第1楽章の最初から、五嶋みどりさんの美しい音色が堪能できました♪
 流麗かと思えば激しくなって。低く唸ったかと思うと、高みへと音が飛んでいく。つかみ所がなくて、超絶技巧も駆使して。テレビを見ながら大変な曲なのではないか、と思うのですけれど……あまり大変そうに見えないのは、さすがでございます。

 第2楽章は……出だしから凄いことになってますね、独奏ヴァイオリン。でも、どんなに音が細かくなっても全然音程がブレないし、全部楽器の芯から出ているようなはっきりした音ですし。超がつく一流の演奏家の、格の違いを見せ付けていただいたような気がします。
 五嶋さんの妙技、存分に楽しませていただきました。

 第3楽章は、第1楽章に回帰するような感じを受けたのですが……。
 太くなく細くなく、絶妙で完璧なバランスを保っているようなヴァイオリンの音色に酔いました。

 プロコフィエフの協奏曲、とても素晴らしかったのですけれど。 
 できれば放送する曲順を逆にしていただきたかった、と思います。
 今まで、北ドイツ放送交響楽団から始まって、あの大迫力で超ハイテンションなベト7で、すっかり感性を使い果たしてしまって、ラストのプロコフィエフを前に力尽きてしまったような気がします(苦笑)
 いっぱいいっぱいの所へ、ちょっと無理して聴いたような……(汗;)

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 NHK教育でNHK音楽祭スペシャル2005・後半のハイライトが放送されていたので、見る&聴きました。生放送のラジオで聴いたもの、あるいは聴けなかったものなどいろいろあって、好きな曲も満載で、楽しませていただきました♪
 番組HPなどによると、演目は以下の通りです。

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-アラン・ギルバート指揮/北ドイツ放送交響楽団-

~こどものためのプログラム~

チャイコフスキー作曲:「ワルツ・スケルツォ ハ長調」
 (バイオリン)竹澤 恭子
ブラームス作曲:「ハンガリー舞曲 第6番」
バーンスタイン作曲:「“ウエストサイド物語”から
         “マンボ”“チャチャ”“出会いの場面”」
ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス作曲:「ピチカート・ポルカ」
ハチャトゥリヤン作曲:「バレエ音楽“ガイーヌ”から “剣の舞”」
チャイコフスキー作曲:
  「バレエ音楽“くるみ割り人形”から “花のワルツ”」

~12月10日の演奏会から~

ブラームス作曲:「バイオリン協奏曲 ニ長調」
 (バイオリン)庄司紗矢香

リヒャルト・シュトラウス作曲:「交響詩“ドン・フアン”」
 (管弦楽)北ドイツ放送交響楽団
 (指揮)アラン・ギルバート
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 まずは、おチャイコさんの「ワルツ・スケルツォ」
 竹澤さんのヴァイオリン、低音はとても艶があって、高音はきらびやかに響いて、全体としてどっしりとした存在感があって、とてもステキでございます♪ おチャイコさんのヴァイオリン曲(協奏曲も込みで)って、低音で色香の漂うメロディが何とも言えず好きなのですが、この曲もとても好みでした。
 竹澤さんの音色も、テクニックも。そしてオーケストラとの絶妙な絡みも。1曲目から「わ~い、好き好き好き~♪」とかなり楽しませていただきました。

 2曲目の「ハンガリー舞曲」は第6番。絢爛豪華な響きに酔わせていただきました。
 とても楽しい「ハンガリー舞曲」でございました。そして、「ハンガリー舞曲」つながりということで、どうしても思い浮かんでしまうのが、新年8日に聴くことになっている金聖響&大阪センチュリーさんによる「21世紀の新世界」 そこで演奏されるんですよね、1番と5番が。6番を聴きながら「ああ、どんな1番と5番が聴けるのかしら?」とついつい、心を飛ばしてしまいました(笑)

 この曲が終わった後、オケの楽器紹介が入りました。
 お母様が日本人、というアラン・ギルバートさんの、日本語をちょこっと織り交ぜた解説が絶妙で。紹介された各パートの皆さんも、ユーモアたっぷりな演奏を披露して下さって、テレビの前で拍手喝さいでございました。
 特にツボにハマったのが、オーボエのラーメン屋台のテーマ→通りゃんせ(笑)
 と、チューバが演奏したハリポタのテーマ(笑) ハリポタ好きには、たまらない&大爆笑+大喜びな演出でございました。

 続いて演奏されたのが、バーンスタイン作曲の「ウエストサイド」
 最近は吹奏楽で聴くことが多かったのですが、久しぶりにオーケストラで聴きました。
 でも、「マンボ」は……佐渡&シエナの、かっ飛ばせーっ!とばかりのハイテンポ・バージョンで耳が慣れてしまっているので、打楽器もトランペットも、もうちょっと暴れてほしいなぁ、と思ってしまいました。
 「チャチャ」は、映画のシーンが思い浮かんでしまうようなステキな演奏です。楽器を手にしていない楽団員がちゃんとフィンガー・クラップを入れている辺りも、ポイント高し♪でございます。ちなみに、自慢ではありませんが、ワタクシ。フィンガー・クラップは両手とも鳴らせます。
 「出会いの場面」は、ヴァイオリンの二重奏がとても綺麗で、聴き入ってしまいました。

 「ピチカート・ポルカ」は軽やかな弦楽器群のピチカートにちょこっとお邪魔するグロッケンの音がとても可愛らしくて、思わず頬が緩んでしまいました。微妙なテンポの揺れが何とも心地よい1曲でした。

 続く「剣の舞」は、これまた最近は佐渡&シエナで耳が慣れてしまっている1曲です。オケで聴くのはとても久しぶりだったのですが、後打ちのスネア・ドラムがコンマ何秒か遅いように聴こえてしまったのは、マイクや音響のせいなのか、装飾音がついていて両手で同時に叩いているせいなのか……。

 「花のワルツ」は、優雅で豊かな響きに酔わせていただきました。

 庄司さんのヴァイオリンによるブラームスの協奏曲と、Rシュトラウスの「ドン・ファン」につきましては、演奏会当日にNHK-FMでリアルタイムで生放送を聴きまして、その時に感想を書いていますので、割愛させていただきます。
 あ、でも一つだけ。
 あの時は音だけ聴いていたのでわからなかったのですけれど。第1楽章を弾ききって、第2楽章を待つ時間。それまで真剣な表情で、ぐいぐいとオケを引っ張るようにヴァイオリンを弾いておられた庄司さんが、少しほっとしたように柔らかい表情をされたのが、とても印象に残りました。

 また、ラジオで聴いている時にはわからなかったのですが、第1と第2ヴァイオリンが指揮者を挟んで向かい合わせになっていて、チェロとヴィオラが真ん中に集まっっていて、コントラバスが第1ヴァイオリンの後ろにいる、という古典配置での演奏だったのですね。>北ドイツ放送交響楽団
 ホールでの音響効果はどうだったんだろう?なんてコトも気になった、この日の放送でございました。

 今年は、生で第九を聴く機会に恵まれなかったのですけれど。
 せめて、音だけでも聴いて、ちょこっと年末気分を味わおうかなぁ、ということで、今夜はNHK-BS2で放送されたN響の「第9演奏会」を聴きました。
 番組のHPによれば、本日のソリスト陣は以下の通りです。

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 -N響“第9”演奏会-
ベートーヴェン作曲
「交響曲 第9番 ニ短調 作品125“合唱つき”」
 (ソプラノ)森麻季
 (メゾ・ソプラノ)シャルロット・ヘルカント
 (テノール)ミカ・ポホヨネン
 (バリトン)セルゲイ・レイフェルクス
 (合唱)二期会合唱団
 (管弦楽)NHK交響楽団
 (指揮)ウラディーミル・アシュケナージ
--------------------------------------------------------

 第1楽章。ピアニッシモで、ホルンのロングトーンと、第2ヴァイオリンとチェロのトレモロで始まって、次第に楽器が増えて、動きが増えて音が厚くなっていく様子は、さながら暗闇に弱い光が差し込んできて、次第に明るくなっていくようなイメージがわきます。今日の演奏では、特にそれを強く感じました。

 続く第2楽章。速いテンポで、軽快で激しい感じがたまりませんです。
 今日の演奏では、第1楽章で闇の中に光が差し始めたものの、まだ闇が強くて、光と闇がせめぎ合っているようなイメージがありました。
 激しくて荒々しい冒頭部分は闇を。途中で木管楽器やホルンで演奏される「レーーミーファ#ーーソラソ・ソ・ファ#・ファ・#ミ・レー…♪」の部分が光をイメージさせてくれました。
 この日のN響オーボエ首席は、茂木大輔さんだったようでして。茂木さんのソロも、ステキでした。

 第2楽章の後で、4人のソリストがステージに登場して、第3楽章へ。
 Adagio molto e cantabile。
 ゆったりとしたテンポで、歌い上げる冒頭部分がとても美しかったです。続いてちょっとだけテンポを上げて、転調するAndante moderato。ヴィオラと第2ヴァイオリンの響きがとても綺麗で、うっとりしながら聴き入ってしまいます。
 そして、8分の12拍子になってからの、ヴァイオリンの16分音符でしなやかなメロディが、これまた美しい♪ まさに、清らかな光が闇を払うようなイメージです。
 いつも、第2楽章は好き好き~♪状態で聴くのですけれど、今日はこの第3楽章に強く惹かれてしまいました。ティンパニ以外の全ての楽器がフォルテで鳴った後で訪れる一瞬の静寂も、とても心地よかったです。

 そんな心地よい第3楽章が終わって、息をつく間もなく、すぐに第4楽章へ勢いよく突入です。Prestoという速度指定がありますが、かなりテンポ速かったです。
 チェロとコントラバスが大活躍する最初の辺り、重厚な響きと迫力に心打たれました。
 そして、低音から始まって次第に盛り上がっていく歓喜の主題。弦楽器を伴奏に従えて、高らかに歌い上げる管楽器のメロディに、聴いている気持ちまで引っ張り上げられそうな気がしました。
 オーケストラだけの演奏が終わると、いよいよ合唱の登場です。
 ソプラノソロの森麻季さんの声がとても綺麗で清らかで、聴き入ってしまいました。裾の長い、ヒラヒラな白いドレスもとてもステキです♪
 また、合唱も4声のうちどこか一つのパートが突出するわけでなく、全体的にとてもいいバランスで満遍なく聴こえてくるように思いました。
 330小節目の「vor Gott」のフォルティシモの部分でのティンパニは……、一人だけデクレッシェンドしておりました。
 その後、拍子が変わって音量が落ちて、また盛り上がっていく部分のピッコロが、とても攻撃的な音だったのがちょっと……という感じで少しいただけなかったです。Allegro assai vivaceで8分の6拍子ということですが、ほどほどに速いテンポでして、「うわ、テンポ速っ!」というほどではありませんでした。こうして聴いてみると、『この胸いっぱいの愛を』のサントラでちょこっとだけ聴いた、金聖響さん指揮の第九は、やっぱりアップテンポなのだなぁ、と別のところに意識を飛ばしてしまう、という(笑)。
 最後はもう、行け行け突っ走れーーーっ!という感じで、突き抜けてしまうようなスッキリ爽快感がありました。思わず、終わった瞬間にテレビの前で「ブラボー!」です♪

 生で聴いていたら、さぞかし気持ちよかったことでございましょう。
 なかなか拍手が止まなかったのも納得な、いい第九を聴かせていただきました♪

 今夜は、NHK-FMで「ヨーロッパ・クラシック・ライブ」で、スービン・メータ指揮によるウィーンフィルの演奏を。
 NHK教育テレビで「N響アワー」を楽しみました。
 番組HPによれば、今夜の演目は以下の通りです。

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 「ヨーロッパ・クラシック・ライブ」
 -ズービン・メータ指揮
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
          2005/06 第4回定期演奏会-
モーツァルト作曲:「交響曲 第1番 変ホ長調 K.16」
オットー・ツィーカン作曲「チェロ協奏曲」
 (チェロ)ハインリヒ・シフ
モーツァルト作曲:「交響曲 第41番 ハ長調“ジュピター”K.551」
 (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 (指揮)ズービン・メータ
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 「N響アワー」
 -最近の演奏会から
      首席奏者競演~モーツァルトの協奏曲-
モーツァルト作曲:「協奏交響曲 変ホ長調 K.364
 (バイオリン)堀正文
 (ビオラ)店村眞積
 (指揮)イルジー・コウト

モーツァルト作曲:
 「クラリネット協奏曲 イ長調 K.622から第2・第3楽章」
 (クラリネット)横川晴児
 (指揮)アンドレイ・ボレイコ

 (管弦楽)NHK交響楽団
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 今日は、昼間はベートーヴェンの「第九」三昧。
 夜はモーツァルト、というウィーン古典派な1日でした。

 「ヨーロッパ・クラシック・ライブ」のウィーンフィルの方は、モーツァルトの最初の交響曲と最後の交響曲が一度に聴けるというのが面白そうだなぁ、と思いまして、聴いておりました。
 音楽史を紐解けば、最初の交響曲が初演されたのは、モーツァルトわずか9歳の時だったそうで。今から約240年前の出来事です。
 そして、最後の交響曲が作曲されたのが、1788年でモーツァルト32歳の時。
 
 1番の方は、時間もそれほど長くなくて、無邪気な感じがして。なるほど、子どもの頃に作った(にしては完成度が高くてさすが天才、といったところでしょうか)と言われたら納得してしまいそうな感じです。
 41番は、晩年(といっても、わずか32歳ですが)に作られたということで、人生経験を重ねた分、曲もより深まったような気がします。ハ長調で書かれていて、全体的に優雅な雰囲気なのだけれど、どこか寂しげで、哀愁も漂っているように感じられました。
 こうして最初と最後の交響曲を一度に聴いたから、そんな風に感じたのかもしれません。

 モーツァルトの間に演奏されたツィーカン作曲のチェロ協奏曲は、今夜が初演だったそうです。本番直前まで楽屋で練習なさっていた、というハインリヒ・シフさんのチェロもお見事でした。ベートーヴェンの曲をモチーフにしていたようで、第3楽章で交響曲第3番「英雄」の第4楽章のフレーズが形を変えて出てくるなど、あちこちにベートーヴェンさんのフレーズが織り込まれている、面白い曲でした。
 あまりじっくり聴けなかったのですが、どんな曲が入っているか、探しながら聴いてみるのもまた一興だったのではないか、と思います。

 「N響アワー」の方は、先日ラジオで聴いた堀さん&店村さんによるモーツァルトの協奏交響曲が放送される、ということで拝見しました。曲が始まる前に、お二人のインタビューも入っていて、ファンにとっては嬉しい構成になっておりました。

 先日はラジオということで、音だけ楽しませていただきましたけれど。
 やはり、映像が入ると気合を入れて聴かねば!という気持ちになります。
 ソリスト二人が要所要所でアイ・コンタクトを交わす様子も、何だか微笑ましく見てしまいました。そして店村さんが演奏するお姿。私の記憶にある、生でこの曲を、彼のヴィオラで聴いた時のことが思い出されるご様子でした。変わってないな~♪と、何だか嬉しくなってしまいました。
 身長の高い堀さんがヴァイオリンで、堀さんよりも身長の低い店村さんが大きいヴィオラを弾いている、という対比もこれまた面白かったりします。そして、二人揃って指揮者のコウトさんを見上げるご様子が、失礼ながら可愛らしく思えてしまいました(笑)。

 ラジオで聴いている時はあまりわからなかったのですが、伴奏しておられる他のN響メンバーの皆さんも、楽しそうに演奏されているように見受けられました。やはり、いつも一緒に演奏している楽団員がソリストとして立つ、というのは客演と比べると気持ちが違うのかな?と想像致しました。
 テレビを見ていて、特に第3楽章が楽しかったです。曲そのものも楽しいですし、一糸乱れずピタリと息の合ったお二人のヴァイオリン&ヴィオラの音の重なり方が、とても心地よかったです。

 堀さんのヴァイオリンに、店村さんのヴィオラ。
 これで、バックのオーケストラにオーボエの茂木さんがいらっしゃったら、完璧・パーペキ・パーフェクトだったんですけど……おられませんでしたね。ちょっと、残念でした。

 続く、クラリネット協奏曲は、夏に岡フィル&佐渡裕さん&オッテンザマーさんで聴いて以来でした。この曲も大好きなので、何度聴いても嬉しくなってしまいます。
 放送時間の関係で第1楽章がカットされてしまったのが残念でしたが、2楽章・3楽章と楽しませていただきました。横川さんのクラリネットも、柔らかい音色でとてもステキでした。

 にしても、今夜はモーツァルト三昧ということで。
 来年の、生誕250年を祝うモーツァルト・イヤーを先取りしたような心持でございました。

 今夜は、NHK-FMでアラン・ギルバート指揮、北ドイツ放送交響楽団の演奏会が生中継されていましたので、聴いてみました。
 番組HPによれば、本日の演目は、以下の通りです。

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NHK音楽祭スペシャル2005
-アラン・ギルバート指揮 北ドイツ放送交響楽団-

ブラームス作曲:「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」
 (バイオリン)庄司紗矢香
リヒャルト・シュトラウス作曲:「交響詩“ドン・ファン”作品20」
リヒャルト・シュトラウス作曲:「歌劇“ばらの騎士”組曲」
 (管弦楽)北ドイツ放送交響楽団
 (指揮)アラン・ギルバート
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 19時の放送時間が始まるや否や、演奏が始まった今夜のコンサート。
 冒頭に演奏されたブラームスのヴァイオリン協奏曲が大好きなので、聴きました。
 本当は、昨日放送されたバイエルン放送交響楽団の演奏会も聴きたかったのですが、学校行事が入っていて残念ながら聴けませんでした。そちらの方は、今月中にBS2で放送されるようなので、そちらを楽しみにしたいと思います。

 で、まずはブラームスです。
 後で解説の方が話しておられて「あ、そういえば」と思ったのですけれど。短めの序曲も何もなく、いきなりブラームスの協奏曲なんて大曲から始まるのは、珍しいんですね。
 どーも、交響曲3連発とか、冒頭からベートーヴェンの「エロイカ」なんてコンサートを聴く機会が多くなったので、私はあまり違和感を覚えなかったようです。

 オーケストラの提示部も、庄司さんのヴァイオリンも、とても美しい演奏でございました。この協奏曲、全体的にリリカルな感じを受けるのですが、いつもCDで聴いている男性のヴァイオリニストではなく、女性の手によって演奏されることで、その辺りがいっそう強調されているように思います。特に第2楽章で、強くそう思いました。
 第3楽章はとても華々しくて、リズミカルで、聴いていてとても楽しかったです。
 全体的に、ゆっくりめのテンポ設定がされていて、じっくりたっぷり、ブラームスの世界を味わい尽くしたような満足感がありました。
 庄司さんのヴァイオリンも、力強くて、同時に繊細でもあって、素晴らしかったと思います。
 演奏後、あちこちから「ブラボー」の声が飛んで、なかなか拍手がやまなかったのは、納得です。

 後半は、リヒャルト・シュトラウス2連発です。
 アナウンサーの女性が仰っていて、共感したのですが、R.シュトラウスの曲って、音がすごく多いような気がするのですね。でも解説の方が仰るには、R.シュトラウスはオーケストラを使うのがとても上手だったそうで。大きな音で金管楽器が鳴っている後ろで、隠し味のようにオーボエが鳴っていたりする、とのこと。
 なるほど、そういう聴き方もあるのか、と思いながら後半の2曲を聴いてみました。

 ファンファーレのように華々しく始まる「交響詩 “ドンファン”」は、やはり力が入っておられたのでしょう。いきなり、指揮者のアラン・ギルバートさんの足音が聞こえました。
 ブラームスの協奏曲では伴奏に回っていたオーケストラも、ここからはエンジン全開!という感じで「よっしゃ、鳴らすで!」といたとこでしょうか。確かに、いろんな音がいっぱい鳴ってる、という感じがありました。
 アラン・ギルバートさんの渾身の指揮に応えるような、率直な演奏だったように思います。

 続く「歌劇“ばらの騎士”組曲」は、解説によると、指揮のアラン・ギルバートさんが少し手を加えたとのこと。でも、普段あまりR.シュトラウスの曲を聴くこともなく、「ばらの騎士」もお初だったので、どこをどういじっていたのかわからなかったのが、ちょっと残念でした。
 途中のワルツの部分。独特の間があるリズム感と、ちょっとひねりが入ったような和声がすごくステキだなぁ、と思いながら聴いておりました。何だか、いろいろな要素がたくさん詰まっていて、楽しい曲だったように思います。
 ストーリーを知っていたら、また違った聴き方ができたのかもしれません。

 今夜は、NHK-FMで放送された、ベストオブクラシックを聴きました。
 夏に鹿児島で行われた、第26回霧島国際音楽祭で収録された、室内楽コンサートでした。
 番組HPによれば、本日の放送内容は以下の通りでした。

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ベストオブクラシック
  -第26回霧島国際音楽祭-

ヴィニャフスキ作曲:「華麗なポロネーズ 第1番 ニ長調 作品4」
ヴィニャフスキ作曲:「華麗なポロネーズ 第2番 イ長調 作品21」
 (バイオリン)藤原 浜雄
 (ピアノ)小森谷裕子

ショパン作曲:「チェロ・ソナタ ト短調 作品65」
 (チェロ)堤   剛
 (ピアノ)練木 繁夫

ショスタコーヴィチ作曲:「ビオラ・ソナタ ハ長調 作品147」
 (ビオラ)店村 眞積
 (ピアノ)迫  昭嘉

ボロディン作曲:
「“弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調”から 第3楽章“ノクターン”」
 (バイオリン)藤原 浜雄
    〃   鈴木理恵子
 (ビオラ)馬渕 昌子
 (チェロ)パク・キュンゴク
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 この室内楽コンサートのテーマは、サンクトペテルブルクとワルシャワ、という二つの街だったそうです。その二つの街をテーマに、それぞれに縁のある作曲家の曲を……ということでございましょうか。

 ヴィニャフスキ作曲作曲の「華麗なポロネーズ 第2番 イ長調」から聴いたのですが、明るくて華やかで、ステキな曲だなぁ、と思いました。藤原浜雄さんのヴァイオリンも久しぶりに聴きましたが、伸びやかで透き通った音色だったように思います。

 ショパン作曲のチェロ・ソナタは……まず、ショパンと言えばピアノ曲、という印象が強いためなのか。チェロ・ソナタを遺していたということが、何だか不思議な気持ちが致しました。主役のチェロはもちろんのこと、ピアノも大いに活躍する部分があって、楽しい曲でございました。

 そして、本日のお目当てだったのが、店村眞積さんが演奏する、ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタです。店村さんのヴィオラが大好きな私としましては、何としても今日の放送は聴きたい!と思っておりました。
 で、ショスタコーヴィチのソナタです。
 番組内で流れた曲紹介によれば、この曲。ショスタコーヴィチの遺作となった曲なのだそうです。
 第1楽章はゆったりとしていて、とても不思議な音が並んでいて。この音からこの音に来たから、次はこの音かな?と思っていたら、意外な音が聴こえてきて、軽く裏切られる。ハ長調、とあるのですけれど……いったい、どこがハ長調なんだろう?と思う、不思議な和声で綴られた曲は、さすがショスタコーヴィチ、といったところなのでしょうか。
 何となくなのですけれど。
 以前聴いたことのあるヴァイオリン・ソナタに似たような印象を受けました。
 第2楽章はテンポが速く、一歩間違えば雑音になってしまうような音も多用して、ヴィオラの美技にたっぷり酔えるように思いました。
 そして、再び遅いテンポで展開される第3楽章。
 カデンツァのような、長いヴィオラ・ソロで、たっぷりと店村さんの音色を堪能することができて、幸せでございました♪
 前に演奏されたヴィニャフスキやショパンと比べてみたら、決して聴きやすい曲ではないと思うのです。このショスタコーヴィチのソナタって。短調か長調かもはっきりしない、不思議な感じの曲なので。
 でも、何だか病みつきになってしまいそうな、クセになってしまいそうな味わいがあったように思います。

 ヴァイオリンほど明るく衝きぬける音ではなく、チェロほど甘さと深みがあるわけでなく。
 程よく張りがあって、深みがあって、甘さもあるのだけれどほろ苦さがあるような。
 私的に、ヴィオラは酸いも甘いもかみ分けて、いいバランス感を身につけた、包容力のあるオトナのオジサマ、というイメージがあります。恐らく、店村さんの音に影響されてのことではないか、とショスタコーヴィチのソナタを聴きながら思いました。
 ここ数年、彼の音に生で触れる機会がないのですけれど。
 またいつか、ホールでじっくり味わいたいなぁ、と思います。

 最後に聴いたボロディン作曲の弦楽四重奏曲 第2番の第3楽章“ノクターン”は……これ、かなり有名な曲でございますね。はっきりと「これがボロディンの弦楽四重奏曲で…」と意識せず、今までに何度か聴いたことがあるように思いました。
 美しいメロディに、4人の奏者たちの澄んだ音色に、吸い込まれるように聴いてしまいました。とても清々しく、心地よくて。ちょっと体調を崩し気味で、不定愁訴な気分が軽くなるような、気持ちのいい曲でした。

結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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