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2005音楽祭 祝祭演奏会

<プログラム>

スッペ作曲「喜歌劇『軽騎兵』序曲」
   演奏:倉敷ジュニアフィル・ハーモニーオーケストラ
シュニトケ作曲「モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン」
イベール作曲「室内管弦楽団のためのディヴェルティメント」
チャイコフスキーのバレエとオペラの音楽から
ストラヴィンスキー作曲「バレエ組曲『火の鳥』(1919版)」

2005年3月20日(日)14:00
倉敷市民会館ホール
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 今年の音楽祭は、座り位置といい、その他のことといい、かなりのラッキー続きでした。

 昨日、友人を案内して倉敷の商店街をぶらぶらしていましたら、前方からダンディなおじさまが歩いてこられて、すれ違いました。
 どこかで見たことが……と思いましたら、私が毎年楽しみにしているチェリストの堀了介さんでした♪ 昨日は出番がなかったので、ふらりと歩いておられたものと思われます。
 そして今日も、ランチを食べに近所のカフェにいたら、どこかで見覚えのある、何やら雰囲気の違う女性が入ってこられまして。彼女はもしや……と思っていましたら、彼女から少し遅れて、ヴァイオリンケースを肩にかけた女性が2名いらっしゃって、「やはり、そうか!」。
 祝祭管弦楽団のヴァイオリニストさんが来られていたのでした。
 そして開演前。会場まで歩いていて、楽屋口の前を通りかかったら、楽屋口でタバコをふかす、ステージ衣装の石田泰尚さんがっ!!!
 会場が全館禁煙になっているために、外でタバコを吸っていたようなのですね。
 ああ、全館禁煙にしてくれてありがとう、倉敷市!
 おかげで、舞台に立ってないプライベートな石田さんのお姿を拝見できましたよ~♪
 一緒にいた母上と二人でつい「きゃぁ、石田さん~♪」とはしゃいでしまった私(苦笑)。

 余談はこれくらいにしまして、演奏の感想です。

 最初のジュニアフィルは、祝祭のメンバーが数名、サポートで入っていました。
 ま、最初は軽く流す程度に聞いておこう、と思ったのですが……。
 ジュニアフィルのメンバーの後から、背が高くて眼鏡をかけたヴァイオリニストのお姿が……。おお、石田さんだっ! そうか、さっきステージ衣装でタバコ吸ってたのは、最初のジュニアフィルに出るからだったんだ!
 第1ヴァイオリンのサポートということで、彼はコンミス(女の子だったので)の隣に座ってました。石田さんに楽譜めくってもらうなんて、彼女は役得でございましたね、うんうん。
 石田さんはやはりプロといいますか。他のメンバーが比較的押さえやすいポジションで取っている音を、1本隣の低い弦でのハイ・ポジションで取るなど、指使い&弓のしなやかさが全然違ってました。
(↑ほとんど石田さんしか見ていなかった人;)

 続くシュニトケは、モーツァルトの曲を元に、ハイドンの「告別」風に演出した面白い曲でした。ステージに並ぶのは、コントラバス1名、チェロとヴィオラが2名、ヴァイオリンが第1と第2各3名+ソロ・ヴァイオリン2名に指揮者。
 初めはステージ上が真っ暗で、コントラバスが限界に近い高い音で弾き始め、次第に一人、二人…とステージに登場し、やがて全員そろって弾き始めるのですけれど……。
 途中、ヴァイオリニストたちが1箇所に固まって演奏したり、指揮者の指示に従わない部分があったり、第2のソリストが通常の指で弦を押さえてのトリルではなく、糸巻きで弦の高さを調節しながらトリルしたり、という変わった奏法や演出が見られました。
 そして、ハイドンの交響曲「告別」風の演出ということで、ラストは1人、2人…と少しずつ演奏者が減っていって、最終的にチェロとコントラバスだけが残って、指揮者が困り果てる、という(笑)。
 昨日の「兵士の物語」で、井上さん扮する悪魔が「やられた~!」とばかりに指揮者用の譜面台に突っ伏す、という演出があったのですが、それがそのままこのシュニトケのラストでも出てきてました。
 この曲、曲の途中での井上さんのリアクションも面白くて、あちこちから笑い声が出てました。
 そしてランチの時に、ヴァイオリンの方が「井上先生の演出も面白くて…」とお話されていたのは、この曲のことだったのね、と母上と二人で納得しておりました。
 にしましても、あの演出。
 井上さんのアクションまで、楽譜に書かれているんだろうか?と、とぉっても気になりました(笑)。

 後半のおチャイコさんと、ストラヴィンスキーは普通にオーケストラ演奏でした。
 注目している石田さんは、さすがに倉敷音楽祭の第1回目からずーっと出演されている重鎮がおられるので、コンマス席は譲って、その後ろ、第2プルトに陣取ってました。
 そのお隣には、ランチ時にカフェでお会いしたヴァイオリンの杉浦美知さんが。
 石田さん、普通に黒のスーツにタイだったのですけれど、胸のチーフが赤。耳にはイヤーカフ、右腕にはブレスレットが3本ほど。左の胸ポケットの縁と右側のジャケットの襟には何やらキラキラと光るアクセサリーをつけておられて、お隣の杉浦さんに「あら、これステキね」って感じで話しかけられておりました。
 その杉浦さんも、前半のシュニトケは黒いスラックス姿だったのですけれど、後半では鮮やかなエメラルドグリーンのドレスというお姿で。
 ……第1ヴァイオリンの第2プルトにいる石田さんと杉浦さんがキラキラ★されていて、しかも石田さんはノリノリで弾きながら結構動くんですね。第1プルトにいるコンマスとそのお隣にいる漆原啓子さんは比較的地味で、しかもコンマスの原田幸一郎さんは椅子にへばりつくように座ってあまり動かないので、前後の対比が面白かったです。
 そういえば、石田さん。
 ヴァイオリンのE線につけているアジャスターのネジの色も変わった色でした。
 実際の演奏でも、「あ、これが石田さんの音だ」と聴いていてわかる、キレのいい演奏で、第2プルトにいるけれど、オケを引っ張るような演奏をなさっているなぁ、という感じがしました。やはり、日頃神奈川フィルでコンサートマスターをやっておられるからでしょうか。
 ……お姿もヴァイオリンもカッコいい、なんて反則です(感涙)。

 それにしても、昨日も演奏している時に石田さんの弓がケバだってしまって、1~2本弓を切っていたのですけれど。今日は特にストラヴィンスキーで弓がケバだってケバだって、半分くらい切れてしまって、ブチブチちぎってました。
 全部の演奏が終わって、拍手受けながらブチブチ切ってたので、前後左右から「大丈夫?」的視線を受けておられました。

 おチャイコさんとストラヴィンスキーの演奏は、なかなか良かったです。
 ただ、「花のワルツ」の出だしすぐの所で、クラリネットが痛恨のミス。
 音がちゃんと出ていなくて、加えて小さなリードミスまで……。ちょっとしたミスならば気にならないのですが、かなり目立つ場所でのミスだったので、「大丈夫か?」と思ってしまいました。
 また、アンコールではおチャイコさんのバレエ&オペラの曲シリーズでも演奏した「くるみ割り人形」の「トレパック」を再び演奏して下さいました。
 ラスト、井上さんが指揮台の上で1回、2回とクルクル回って、キメておられました(笑)。

 ホントに、今年は指揮者が一番ハジけていたのではないでしょうか(笑)。
 でも、楽しませてもらいました。
 いやいや、来年は記念すべき20回という節目の年なので、これまた楽しみです。
 そして、昨日・今日ですっかりファンになってしまったヴァイオリンの石田泰尚さんにはぜひとも、また来年も来ていただけたらなぁ~と思います。

(2005.3.20 べっさつ結月堂 より一部加筆・修正)

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2005音楽祭 祝祭室内楽

<プログラム>

・ストラヴィンスキー作曲 「イタリア組曲」
  ヴァイオリン:漆原啓子
  ピアノ:松本和将
・黛敏郎作曲「文楽」
  チェロ:岩崎洸
・ショスタコーヴィチ作曲「ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67」
  上記お三方

(休憩)

・ストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」
  指揮・悪魔:井上道義 兵士:桂小米朝
  ナレーター:大島幾雄 王女:馬場ひかり
  クラリネット:山本正治 ファゴット:前田信吉
  トランペット:デイヴィッド・ヘルツォーク
  トロンボーン:栗田雅勝 打楽器:奥村隆雄
  ヴァイオリン:石田泰尚 コントラバス:星秀樹

2005年3月19日(土)19:00
倉敷市芸文館ホール
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 今年はロシアの年だったようです。
 全体として、前半と後半の落差がヒジョーに大きく、前半はじっくり聴いて、後半は大爆笑する、という前代未聞のコンサートでした。
 今日の座席は、前から5列目の真ん中という、クラシックを聴くには前過ぎるのでは?という場所。ですが、今日最大のお目当てであるヴァイオリンの石田泰尚さんを見るには、絶好の位置でしょう!ということで、気合を入れて会場前から並び、GET致しました。
 その位置だと、演奏者の息遣いまで聴こえて(うっかり別の音を引っ掛けてしまった小さな音も聞こえましたけど;)、なかなか楽しかったです。

 まずは、前半の3曲。
 ヴァイオリンとピアノとチェロをしっかり聞かせてくれるプログラムでした。
 何となく、気難しいおじさん(岩崎さん)と、キリッとしたお姉さま(漆原さん)に挟まれて、若手の松本さんがマイペースにのびのびと弾いている、といった感じの三重奏でした。
 また、黛敏郎さんの「文楽」は、倉敷にある大原美術館のために書かれた曲ということで、まさに「地元の曲」。
 それを、倉敷出身の岩崎さんが演奏される、というのは感慨深いものがありました。
この曲は「浄瑠璃の声の壮絶と、太棹三味線の気迫を、チェロの旋律的性格と打楽器的機能を駆使して再現」ということもあって、ピチカートをしたまま弦を押さえる左手でグリッサンド、とか。日頃あまり見られないテクニックを駆使して、しかもかなり小さな音で微妙な音程を出す、ということもあって、私の座っていた位置はどんな音も聞き取れる、いい位置でした。

 で、大爆笑した後半の「兵士の物語」。
 タイトルがタイトルだからなのか、ナレーター&演奏者も軍服(といっても、階級は一番低い位置なのでシンプルなものですけれど)で、銃を持って登場し、ミサイルの攻撃音と共に舞台に倒れる、という演出がありました。
 そして、私のお目当てでしたヴァイオリンの石田泰尚さんは、私の正面に転がっていて、ヴァイオリンを弾くのも私の正面でした。しかも、5列目だというのに私の視界をさえぎる人がいない、という(笑)。
 おかげさまで、じっくりとそのお姿と音を堪能できました。

 このお話、物語の鍵になるのがヴァイオリンということもあってなのか、途中でヴァイオリンソロが入りました。兵士と悪魔に誘われるままに、椅子から立ち上がってステージ中央へとやってくる石田さん。ノリノリで弾いてました。(座って弾いてる時も、時々体が浮いたり沈んだり、とノリノリでございましたが^^)
 結構長いソロを堪能させてくださって、戻って行った先は、自分の席ではなく、先ほどまで悪魔役の井上さんが立っていた指揮台の前(笑)。
 そのまま指揮しようとして

井上さん:「コラコラ、自分の席に戻りなさい」
石田さん:「え? 何か文句あんの?」

 という一幕がありました(笑)。

 そして、この「兵士の物語」で誰よりもハジけていたのが、指揮&悪魔の井上道義さん。
 ……私は、生まれて初めて、ヴァイオリンの弓で指揮をしようとする指揮者を見ました(笑)。
 生まれて初めて、長靴を履いた猫ならぬ、長靴を履いた指揮者を見ました(笑)。
 Tシャツにステテコ、なんてお姿でステージに登場した指揮者を見たのも、初めてでした(笑)。
 そして、全身タイツを着た指揮者も初めて見ました(笑)。
 しかも、悪魔の演技がこれまた上手い!
 徹底的にコメディアンに徹して下さっておりました。
 まさか、剃っている頭ごと、顔半分を黒く塗って出てくるとは思いませんでした。お尻には悪魔の尻尾ついてるし(笑)。
 演出がとても凝っていて、しかもかなり笑えました。
 ……井上さんのあまりのハジけっぷりに、引き気味の石田さんが楽しかったです(笑)。

 ライブドアがフジテレビを買収、とか。
 小米朝さんが細木数子の真似をする、とか。
 時事ネタを織り交ぜつつの楽しい舞台で、時間が経つのも忘れて没頭させてくれました。
 アンコールを求める拍手もなかなか止まなくて、出てきた小米朝さんが「落語にはアンコールがないので、とても気持ちいい」と仰っていたのが印象的でした。途中、小米朝さんが王女と踊るシーンもあったのですが、リフトして王女をクルクル回している……はずが、「何だか振り回されてる?」(←彼は小柄なので;)といった感じになってしまったのが面白かったです。
 そして、ラスト。
 全身タイツのままでアンコールに立っている井上さんが「明日はもうちょっと普通です」と仰って、更に爆笑。
 今日のあの舞台は、井上さんだからこそできた舞台であり、演出なんだろうなぁ、と思いました。
 そして石田さんも。
 ヴァイオリンを弾くだけでなく、時折演技のような演出もあって。かつ、ヴァイオリンソロでしっかりと音とテクニックを聴かせる部分もあって。
 そういう演出だからこそ、彼が呼ばれてきたのかなぁ、と思いました。

 明日はおチャイコさんのバレエ&オペラのイイトコ取りな曲とか、ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」と、これまたロシア・スペシャルなので。
 楽しみです♪

(2005.3.19 べっさつ結月堂 より一部加筆:修正)

結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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