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柏木広樹 『航海記』
       (2004年リリース HUCD-10007)
<曲目>
  1.航海記
  2.Ilha de Esperanca
  3.na alameda da Fotuna
  4.Gostou? Goutei!
  5.Lagoa Misteriosa
  6.Vento Novo
  7.Don't Know Why?
  8.Respiracao
  9.7th Lock
  10.Voz da Floresta
  11.CASA FELIZ~Jazztronik Remix

<サポートメンバー>
 Piano:榊原大
 Violin:NAOTO
 Guitars:越田太郎丸 他
-------------------------------------------------------

 チェリスト、柏木広樹さんの3枚目のアルバムです。

 『航海記』というタイトルどおり、旅立ちのワクワク感やウキウキ感を表現したような、爽やかで明るい曲からスタートです。これから、どんな旅に連れて行ってくれるのかな?なんて思ってしまいます。この曲、アコーディオンがとてもいい味を出しております。

 続く『イーリャ・ヂ・エスペランサ』は、ボサノバチックで、参加メンバーによる、個々に微妙に音程のズレたコーラスが何ともいい味を出している(笑)1曲。メロディも、コードも、ちょっと不思議な感じを受けます。フルートソロがとても爽やかでして、ちょっとしたハプニングはあるけれど、旅路は順調、ってトコでしょうか。

 『ナ・アラメーダ・ダ・フォルトゥーナ』は、爽やかで明るい前2曲とは変わって、落ち着いた感じのゆったりした曲です。チェロとフルートとギターとパーカッション、というシンプルな編成で、リズミカルなんだけど、しっとりした感じを受けました。

 『ゴストゥ? ゴスティ!』は、柏木さんのHPに掲載されている曲目解説によると、「美味しい?」「美味しいよ!」という意味なのだそうです。とても楽しくて、可愛らしい曲です。途中で入るあの音は、クイーカだったかな? 明るいラテン系で、クラリネットがピリリと効いたステキ曲でございます。ラブラブなカップルが、明るい日差しがさすベランダのテーブルで向かい合って、ブランチを楽しんでいる感じを受けました。

 『ラゴア・ミステリオーサ』は、冒頭で奏でられる大さんのソロがステキな1曲。一見リズムが掴めない、不思議な浮遊感のある、ゆったりとした曲でして。低音で奏でられるチェロのメロディがグッときます。
 
 『ヴェント・ノーヴォ』は打楽器と、『ドント・ノウ・ホワイ』はギターと、1対1で
がっつりかみ合う曲が2曲続きます。
 パンデイロという打楽器とぶつかり合う『ヴェント・ノーヴォ』は柏木さんの妙技がたっぷりと堪能できます。
 『ドント・ノウ・ホワイ』は、躍動的な『ヴェント・ノーヴォ』とは打って変わって、しっとりと柏木さんの音色を聴かせてくれる1曲。

 『ヘスピラサォン』は、ピアノとギターとチェロの三重奏。ギターが刻むボサノバのリズムが心地よくて、ピアノもチェロも、フワリと柔らかく包み込んでくれるような、優しい曲です。

 『ゼブンス・ロック』はアップテンポでノリノリな1曲。ヴァイオリンとチェロがオクターブ違いのユニゾンで奏でるメロディが、ちょっと攻撃的な感じに聴こえてステキです。チェロだけだと、同じメロディを聴いても甘い印象を受けるんだろうなぁ、なんてことを思いました。ピアノではなく、フェンダーローズを弾いている大さんのプレイも、途中から重なってくるボーカルも、とてもカッコよくて好きです♪

 『ヴォス・ダ・フローレスタ』は、これまたしっとりと聴かせてくれる1曲。旅の最終日を前に盛り上がった夜が明けて、楽しかったたびもこれで終わりなのね~的な、ちょっとした寂しさも感じさせてくれる曲です。

 ラストの『カーザ・フェリース』は先のアルバムに収録された曲のジャズトロニック・リミックス。リズム感と爽やかな明るさはそのままに、また一味違った楽しみ方ができる1曲でした。

 先のアルバム『CASA FELIZ』に続いて、爽やかなブラジル系の曲が印象深いこの『航海記』。チェロの音色が持つ甘さや深みのためなのでしょうか。チェロでブラジル系の曲をやったら、こんなに気持ちいいんだ~♪と、心地よく音楽の旅に連れて行っていただきました。

 なお、このアルバム。
 柏木広樹さんのHPに、ご本人による詳しい曲目紹介が掲載されています。読みながら聴くと、また「ああ、なるほど~」となります。
 また、フォントの都合で、一部ポルトガル語の表記が正しくできていない単語がありますが、ご了承下さいませ。2曲目と8曲目、本当はcの下にぺロッと付いてるんですよね……。

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榊原大 『TOMORROW』
       2002年リリース
<曲目>
  1.El Do-ra-do 
  2.Crying Blues 
  3.遠くからの星
  4.SONATINE
  5.Pierrot 
  6.Rose Tea
  7.Karamites 02 
  8.The Advent
  9.superman 
  10.晴れの日

<参加ミュージシャン>
 天野清継(Guitar) 
 岡部洋一(Percussion) 
 柏木広樹(Cello) 
 瀬木貴将(Zampoma) 
 越田太郎丸(Guitar)  
 NAOTO(Violin)  他
-----------------------------------------------------------

 身長の高い榊原氏と、おもちゃのピアノの対比が何とも言えずかわいらしいジャケット。久しぶりにメガネなしの榊原氏が見られるジャケットは、ファンにとっては貴重なショットです。
 前作の「転移」から、さらにパワー・アップした榊原氏のソロ第2弾です。サウンドの心地よさ、という点では、前作よりこちらの方が磨きがかかっているかも。

 「El Do-ra-do」は、優しいメロディに切なげなストリングスが重なる、のっけからストレートど真ん中的な1曲。壮大に盛り上がっていく曲に、自然と気分も高揚する曲です。

 「Crying Blues」はタイトル通り、切ないサウンドの1曲。「暗くて力強い」系が大好き(?)な榊原氏は、やはり健在です。途中で入るヴォーカルも、とてもいい味を出しています。

 「遠くからの星」は、優しくて明るくて、爽やかな1曲。フルートのメロディと、爽快感溢れるサウンドがとてもステキな曲です。

 「Pierrot」は、フュージョンでラテンでビート感溢れる1曲。アップテンポで、疾走感溢れる、叩きつけるような情熱的なピアノに、彼の新たな一面を見たような気がしました。

 「Karamites 02」は、前作に収録された「カラミテス」の別バージョン。優しくて静かなメロディだったこの曲に、ザンフィルのソロが加わることでまた曲の雰囲気が変わっていて、前作と聴き比べてみるのも楽しいかも、なのです。

 「The Advent」は、R.シュトラウス作曲の「ツァラトゥストラはかく語りき」のプロローグを編曲したもの。メロディは残っていますが、かなりのアレンジが加わっていて、なるほどぉ、という感じです。

 「superman」は、どことなく久石譲さんのような雰囲気が漂う、穏やかな1曲。優しいピアノと重なるチェロやバイオリンも、ほんわかした雰囲気で、なんともいえません。

 「晴れの日」は、これまたストレートど真ん中直撃モノの、榊原氏らしすぎる1曲。どことなく、坂本龍一教授の雰囲気も漂っています。
 優しくて切ないメロディはもちろんのこと、心の奥底からこみ上げてくるようなサウンドが、思わず涙すら誘う曲です。大音量で、思いっきりこの曲に浸りたい!と思ってしまうので、結月的に、運転中に聴くときは要注意だったりします。
 暗くて力強くて壮大で、それでいて優しい、でもどこか切ない。一言で言い表せない、さまざまな感情が渦巻いているような曲です。

 前作から1年と数ヶ月でリリースされたこのアルバム。ファンとしては、すぐに彼のアルバムが聴けるということで、とても嬉しい1枚でした。…その直前、落合氏のアルバム発売予定が中止になってしまったこともあって、嬉しさは倍増。
 ましてや、「アンデスに告白」がナンバー1という結月にとって、「晴れの日」はこれ以上ない!というくらい、ツボにはまる1曲でした。春の晴れの日の優しさも、秋の晴れの日の切なさも、冬の晴れの日のすがすがしさも、いろいろな想いを内包しているような奥深さがあって、この1曲だけでもぜひぜひ聴いてほしい!と思うアルバムです。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

榊原大 『転/移-Trans』
       2001年リリース
<曲目>
  1.Children’s Song 
  2.花ノ咲ク頃 
  3.Feliz(フェリーズ)
  4.Hybrid Dance
  5.君と僕の月 
  6.帰り道
  7.The Chase -Out Doors- 
  8.坂道のおじさん
  9.陸王Ⅱ 
  10.カラミテス

<参加ミュージシャン>
 弦一徹ストリングス 
 天野清継(Guitar) 
 野呂一生(Guitar)
 樋沢達彦(Bass) 
 スティーヴ・エトウ(Metal Junk Precussions)  他
-----------------------------------------------------------

 都会の、大人の雰囲気が漂うアルバム、といった感じの1枚です。メーカーがこのアルバムに対して付けたコメントも、「人と物と気が交じり合い、錯綜する~アグレッシヴな都会と共存するサウンドが詰まっている。」というもの。
 「活性する都市のサウンドトラック」。う~ん、まさしく。ちょっと乾いた感じや、もの哀しい感じ。でも、どこか優しさを感じるのも、やはり榊原氏ならではなのでしょう。

 「Children’s Song」は、口笛のメロディから始まって、次第にピアノのメロディが乗っていく1曲。クールなリズムにキレのいいピアノ、哀愁を感じる口笛。ジャズ風のサウンドが、これまたクールな曲です。

 「花ノ咲ク頃」は、弦一徹こと落合氏率いるストリングスが奏でる切ないメロディから始まる1曲。ストリングスが、歯切れのいい、弾むようなピアノにバトンタッチされ、これまた切ないメロディへとつながっていきます。…そういえば、クレフ時代に「男の哀愁」を編曲なさったのは、榊原氏でした(笑)。

 「Feliz」はラップがとても渋くてカッコイイ1曲。オクターヴで奏でられるメロディがとても綺麗で、そのメロディにラップがかかるとこれまたステキなのです。

 「帰り道」は、トロンボーンとチューバをフィーチャーした、とても爽やかな1曲。どちらかというと、切ないメロディとか、暗くて力強い印象を受ける曲が多い榊原氏なのですが、この曲は明るくて軽やかで爽やか。全体的にクールな印象をうけるこのアルバムの中にあって、ひときわ異彩を放つ1曲になっています。

 「The Chase」は、パーカッショニストのスティーヴ・エトウさんと共演したデュオ曲。ピアノと、金属系のパーカッションが激しくぶつかり合うこの曲は、なんと、バルトーク作曲。それを榊原氏的にアレンジしたものです。ピアノとパーカッションが火花を散らしあっているような1曲です。

 「坂道のおじさん」は、タイトルからちょっと想像できない系の1曲。このタイトルから、打ち込み系のハードなフュージョンなんて、思い浮かびます?(笑) キレのいい弦一徹氏のストリングスが、ベースやピアノと絶妙に絡み合う、カッコイイ曲です。榊原氏が好きな、「暗くて力強い」感じが垣間見られる1曲でもあります。

 「カラミテス」は、ピアノソロによる1曲。クラッシックのピアノの小品を思わせるような、静かで優しい曲です。普段はキレのいい印象が強い榊原氏のピアノなのですが、この曲に関しては、とても繊細で優しい感じを受けました。

 榊原氏といえば、ピアノを弾く時にクイ、と肩が上がるクセを思い出すのですが、このアルバムを弾く時もそうだったんでしょうか?
 そんな彼の手から奏でられるピアノは、歯切れが良くてスッキリしていて、時にクールで時に優しくて。やっぱり、いいなぁ~♪と思ってしまうのです。パーカッションとのデュオというのは、やはりソロでなければ聴けない、貴重な1曲だと思います。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

柏木広樹 『CASA FELIZ』
       2003年リリース
<曲目>
  1.CASA FELIZ 
  2.JE JOUE(featuring Clementine) 
  3.Flores Cencia
  4.タンポポ 
  5.Carinhoso 
  6.Dab-Dab
  7.Amazon Rever(featuring BOSSA DO MAGO)
  8.Choro Prelide(Suite NO.1 BWV1007) 
  9.Cluster Trip 
  10.おだやかな午後

<参加ミュージシャン>
 榊原大(Piano)
 越田太郎丸(Guitar)
 岩瀬立飛(Drums)
 コモブチキイチロウ(Bass)
 岡部洋一(Percussion) 他
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 とても爽やかな、ボサノバ系のアルバムです。初夏~夏には最適な1枚。

 まず、1曲目の「CASA FELIZ」からしてもう爽やかなんですよ。初夏に、水辺でドライブをする時には最適なBGMってな感じの曲です。

 そして続く「JE JOUE」。クレモンティーヌさんのふわっとした、それでいてしっとりとしたフランス語のボーカルも心地よくて。歌詞カードを見ても読めないし、もちろん歌詞の内容もさっぱりわからないのですが、心地よさとメロディのわかりやすさも相まって、ついつい口ずさんでしまうのです。

 3曲目の「Flores Cencia」は一転して激しい曲調です。何となく、小林靖宏さんを彷彿とさせるような、今までの柏木さんにはあまりなかった感じの曲だなぁ、と思いました。もちろん、好きなんですけどね。

 「タンポポ」は、まさに綿毛のような、つかみ所のない不思議な感覚の曲です。リズムもメロディも、ちょっと違和感を感じさせるような運び方なのですが、聴いているうちに心に馴染んでくるような気がしました。

 穏やかでしっとりとした「Carinhoso(カリニョーゾ)」に続いて、再びボサノバ系の「Dab-Dab」へ。タイトルの「ダブダブ」からして、どこか楽しそうな感じがするのですが、フルートをフィーチャーしたリズムカルで楽しい曲です。

 続く「Amazon River」は、11分余りに及ぶ壮大な曲です。源流近くの、まだ細い川のせせらぎを思わせる静かな出だしから、次第にリズミカルで哀愁のあるメロディへ。そしてバッハの無伴奏チェロ組曲を思わせる柏木さんのソロ妙技を堪能し、再びメロディへ戻ってくる、という長大な、聴き応えのある1曲です。

 次の「Choro Prelude」は、「Suite NO.1 BWV1007」とあるように、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番の前奏曲をアレンジしたものです。あのプレリュードが、こんなに爽やかでリズミカルになるとは!と、ある意味で目からウロコな曲でした。

 続く「Cluster Trip」はワクワクさせるような縦乗り系の、サンバ調の激しい曲で。

 そしてラストは「おだやかな午後」とタイトル通りに優しい、静かな、メロディアスな曲で締めくくる、という1枚です。

 前作「I’m Here」からレコード会社を移籍し、また雰囲気を変えての2枚目でした。
 ボサノバ系ということで、暑い時期には涼しくなれて、湿度の低い気候の時にはより一層爽やかな気分になれるアルバムだなぁ、と思います。
 ちなみに、1曲目の「CASA FELIZ」。以前、某5人組アイドルがやっているバラエティ番組の、料理を作るコーナーでBGMとして使用されていました。それも、アルバム発売の直後に(笑)。まぁ、確かに爽やかでいい曲だからなぁ、と納得してしまったりもして。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

柏木広樹 『I'm here』
       2001年リリース
<曲目>
  1.JIP 
  2.Rain Song 
  3.Brisa
  4.Party! 
  5.Mile Stone 
  6.Cellomba
  7.Trio No.1 
  8.File 1997 
  9.Flare
  10.Sicilienne 
  11.Rabo de Nude

<参加ミュージシャン>
 榊原大(Piano) 
 樋沢達彦(Bass) 
 越田太郎丸(Guitar) 他
-----------------------------------------------------------

 これまた、柏木さんらしいわ~、的なアルバム。ポップな面も、ハードな面も、いろいろな柏木さんが出ているアルバムです。

 クレフ解散後は、いろいろなアーティストのサポートに入ったり、アニメの「エヴァンゲリオン」で主人公碇シンジ君のチェロを弾いていたり(映画館で聞いて、柏木さんの音だとわかって叫びそうになりました、ワタクシ;)、映画「冷静と情熱のあいだ」に出演なさったり……と活躍なさってましたが、待望のソロ・アルバムがこれ。

 「JIP」は、柏木さんのポップな面が全面に出ているような、明るくて爽やかな1曲。ラテン系のリズムが、からっとした真夏の爽やかな晴天を思わせる楽曲になっています。そのリズムに乗っかる、柏木さんの柔らかい中低音のチェロがまた、なんともいえずイイのです!

 「Rain Song」は、レゲエ調の、静かでちょっと気だるげな感じがする曲。雨の日の、ちょっとタルい、というタイトル通りの1曲になっています。

 「Party!」は、タイトルの如く、サンバ・テイストのハジけた1曲。細かくリズムを刻むチェロも、メロディで浪々と歌うチェロも、どちらもステキです。そして、最後は全員で大合唱! 聴いていて、思わず歌いだしそうになる楽しい楽曲です。

 「Mile Stone」はゆっくりとした6拍子の、哀しげなメロディが大人の雰囲気を醸し出すような曲。チェロが切なげに歌うこういった曲も、結月的にはとても好きです。

 「Cellomba」は、雰囲気一転で元気のいい、明るいラテン系の曲に。

 「Trio No.1」は変拍子のハードな曲。「トリオ」のタイトル通り、チェロとピアノとベースのトリオで、リズムは打ち込みという曲です。激しくぶつかり合うようなトリオは、とても聴き応えがあります。

 「File 1997」は、オリエンタルな感じがするサウンドが印象的な1曲。

 「Sicilienne」は、フォーレの名曲「シシリエンヌ」をアレンジした曲。思えば、私がG-CLEFのライブで唯一聴いたクラシックが、この柏木さんの演奏による「シシリエンヌ」でした。柏木さんの柔らかいチェロが、「シシリエンヌ」のもの哀しいメロディにピッタリで、今でも忘れられない、思い出深い曲です。
 …余談ですが、所属していた吹奏楽団でこの曲を演奏することになり、私は伴奏をマリンバで叩いたのですが、これがとんでもなく難しく、大変苦労した、という思い出も…(汗;)。

 「Rado de Nude」は、ロドリゲス作曲の曲をアレンジした1曲。ロドリゲスといえば、ギターということで、アコースティック・ギターの響きを生かした曲に仕上がっています。ギターにのせたチェロがこれまたロマンティックで、いいなぁ~、と思う曲です。

 柏木さんといえば、優しいメロディやポップな曲を作る方、というイメージがあったのですが、やはりソロになると、その方のよさがより引き立つというか。イメージ通りで、さらに惚れ直した!と思うアルバムになっていました。クレフが解散してからかなり時間が空いていただけに、聴いたときの感激もいっそう増したような気がします。

 柏木さんがチェロを演奏する姿を見たい方は、「エヴァンゲリオン交響楽」(これには、落合氏も出演なさってます。カヲル君のパートで)や映画「冷静と情熱のあいだ」をどうぞ。
 特に、「冷静と情熱のあいだ」には、主人公二人が通っていた大学でチェロを弾いている学生として、物語の鍵となる曲を演奏なさっています。あのキャンパスでの衣装、大学時代の柏木さんそのまんまといった感じで…(笑)。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

渡辺剛 『GET』
      (1996年リリース)
<曲目>
  1.Bus Stop 
  2.Vintage Fruits 
  3.Smily Frog
  4.Radio&Sun 
  5.Enjoy 
  6.Teen Town
  7.Runner 
  8.Simple Heart 
  9.Giant Liberty

<参加ミュージシャン>
 マリー(Vocal) 
 福岡ユタカ(Vocal)
 EVE(Chorus)
 鳥山雄二(Sound Produce&Arrange&Guitar他) 
 斉藤順(Contrabass)
 向山佳絵子(Cello) 他
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 一言でこのアルバムを言い表すとしたら、迷わず「ポップ」という言葉を選びます。
 もともと、ポップでわかりやすいメロディを作曲される方だったのですが、落合氏同様、ソロになることでより「らしさ」が出たような気がします。マリーさんのボーカルをフィーチャーし、歌詞付きの曲もあって、これもクレフ時代には聴けなかった剛さんの魅力が出ています。

 「Bus Stop」は、出だしから「う~ん、ポップ♪」といった感じの、メロディも覚えやすい曲。明るくて心地よくて、オシャレ。「ニュース・ステーション」でもボーカルを披露しておられた、福岡ユタカさんのボーカルが入っています。つい、その部分を一緒に口ずさんでしまったりするんですが(笑)。

 「Vintage Fruits」では、一転してハードな面を見せてくれています。クレフ時代にも、「H・O・Y」などハードロック調の曲を数曲生み出している剛さんなのですが、これはまさにその延長といったところでしょうか。

 「Smily Frog」は、ホーン・セクションをフィーチャーした、これまたポップな1曲。歯切れのいいバイオリンのメロディがお茶目な一面も垣間見られます。

 「Radio&Sun」「Enjoy」はマリーさんのボーカルをフィーチャー。「Radio~」は、ジャズ・テイストのカッコいい楽曲。歌詞も英語です。「Enjoy」は、タイトル通り、聴いていて楽しくなるポップな楽曲。作詞は、声優&歌手の坂本真綾さんの作詞も手掛けておられた岩里祐穂さん。とてもかわいらしい歌詞になっています。

 「Runner」は、またまた福岡ユタカさんのボーカルをフィーチャー。この曲、映画の「サラリーマン専科」のテーマ曲にもなっています。曲が気に入った方は、映画の方もどうぞ。…と言いつつ、結月はまだ見てないです(汗;)。

 「Simple Heart」は、雰囲気を一転して落ち着いたバラード。この曲も、マリーさんが歌っています。

 「Giant Liberty」は、クラシック風のワルツで始まったかと思うと、ハードロック調に変化する楽曲。ご学友のチェリスト、向山佳絵子さんも参加なさっています。彼女は、れっきとしたクラッシックの演奏家で、アルバムもリリースされています。曲の変化の仕方といい、バックのサウンドといい、とてもカッコイイ1曲です。

 剛さんは、クレフの時からヴィオラも演奏なさる方だったのですがこのソロ・アルバムでもヴィオラを披露して下さっています。「Enjoy」「Teen Town」「Giant Liberty」の3曲です。
 もう何年か前の話になりますが、SMAPの稲垣吾郎氏が明智小五郎を演じたドラマで、バイオリンを弾くシーンがありまして。どこかで聴いた音~、と思ったら剛さんだった、という経験があります。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

pryme time 『プライムタイム』
             2000年リリース
<曲目>
  1.Into The Tune 
  2.Trial Zone 
  3.Night Breeze
  4.Bitter Water 
  5.Power of Stones 
  6.夏のくらし
  7.An Echo 
  8.Holds 
  9.Monolith
  10.Undine-水の精-

<メンバー>
 清水一雄(Guitar)
 落合徹也(Electric Violin)
 大坪稔明(Keybards/Percussion) 
 永井敏己(Bass) 
 石川英一(Drums)
-----------------------------------------------------------

 厳密に言えば、ソロといえるかどうかわかりませんが、エレキ・バイオリンで落合氏が参加しているバンドのアルバムです。
 彼自身も1曲、「夏のくらし」を作曲されています。また、弦一徹氏として、ストリングスを率いて1曲参加なさってます。

 アルバムとしては、エレキ系の楽器が全面にフィーチャーされた、ハードロック~フュージョン系の楽曲が多いアルバムです。耳なじみの良いインスト系を思い浮かべておられる方が聴くと、「うるさい」と感じられるかもしれないです。

 落合氏作曲の「夏のくらし」は、落ち着いた感じの静かな曲。フュージョン系のハードな楽曲の中にあって、ひときわ異彩を放つ1曲になっています。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

落合徹也 『粗品』
       1995年リリース
<曲目>
  1.a Naked String 
  2.FG
  3.HABANA 
  4.Sheer Hucklebone Attack
  5.てんてけてん 
  6.五里
  7.Song for ごじらくん 
  8.アヒル
  9.ちり紙飛行機が飛ばなくて…
  10.Tautology

<参加ミュージシャン>
 榊原大(Piano)  柏木広樹(Cello) 他
-----------------------------------------------------------

 G-CLEF解散後、先陣を切ってソロ・アルバムをリリースしたのが落合氏でした。アルバム発売後、ツアーも行ってます。ちなみに、そのツアーにはピアノの榊原氏、クレフ後期にサポートに入っていた樋沢達彦さんが参加なさってました。

 アルバムの参加メンバーにも、落合氏の弟である範久氏や、落合氏の別名である弦一徹さんがおられたり、松尾早人さんがおられたり……と、クレフの面影があちこちに見られます。
 曲は、クレフ時代からひねりのきいた、シャレていながらも凝った曲が多い彼らしい楽曲が、より鮮明にでているような感じです。

 「a Naked String」はキレのいい、ビート感溢れるバイオリンが印象的なロックテイストの1曲。のびのびと弾いておられるなぁ、楽しそう~♪といった感じです。

 「FG」は、一転して落ち着いたジャズ調の曲。ボーカルとバイオリンが絡み合うメロディが絶品です。

 「HABANA」は、G-CLEFのアルバム「g」に収録された「HABANA」の別バージョン。メロディは同じですが、アレンジが全く違います。リズムとメロディの基本は残しつつも、途中でボーカルが入って曲調がガラリと変わる部分もあったりして。しかし、それでいて違和感がないのですから、さすがです。

 「Sheer~」は、パンチの効いたバイオリンの明るい曲。ソロになると、スケール(つまり、音階です)を弾くことが多い落合氏のクセが、そのままメロディに表われたような1曲です。

 「てんてけてん」は、メロディは口笛にお任せし、カッティング・バイオリンに徹した(?)1曲。変拍子のアヤシイ雰囲気が、また何とも言えません。

 「五里」は、これまたビートの効いた、ノリのいい1曲。この曲は、シンセで松尾早人氏が参加しています。

 「Song~」は範久氏、「アヒル」は樋沢氏が作曲した楽曲。落合氏が作曲したものとは、また雰囲気が違っていて、面白いです。

 「Tautology」は、ハードなジャズといった雰囲気の1曲。ソロがノッてしまったのか、かなり長い1曲になっているのですが、とてもカッコいい曲です。バイオリンのメロディとピアノの絡みが、クレフとはまた一味も二味も違っていて、聴き応えがあります。

 全体的に、ボーカル(女性)をフィーチャーした曲が多くて、ちょっと実験的な匂いのする仕上がりになっています。クレフ時代にはできなかったことを、ここで一気にやってみているような。もともと、どちらかというとストレートというよりは、カーブやフォークといった変化球的な曲の作り方をする方なので、聴いていて面白いのですが、聴きやすさという点ではクレフに軍配が上がるかも。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『Bestっと』
         1994年リリース
<曲目>
  1.ウィ・アー・G-クレフ★
  2.マタニティ・ウーマン
  3.ダンディ・ベア 
  4.KATHY 
  5.宝島
  6.TIME 
  7.一揆★ 
  8.LOAD on RISE
  9.イノセント・マンズ・コーリング・イン・レイン・デイ
  10.GREEN SONG 
  11.ヘチマの皮
  12.“夏の嵐”のテーマ★ 
  13.Olive
  14.422 MEGA 
  15.カンティーナ・バンド★
  16.アンデスに告白 
  17.Chicken Wing
(★はニュー・レコーディング)
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 残念ながらこの年に解散してしまったクレフの、最初にして最後のベスト・アルバムです。

 改めてミキシングし直した曲も多く、今までに聴いていた曲も一味違っています。また、改めてレコーディングし直した「ウィ・アー~」「一揆」「夏の嵐」「カンティーナ~」は、私たちがライブで聴きなれていたアレンジそのままの雰囲気になっています。

 クレフを代表する曲を、CDの容量ギリギリまで詰め込んだこの1枚。G-クレフって、こういうバンドだったんですよ。なかなかいいでしょ?と、結月的にはぜひぜひオススメします。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF サウンドトラック『空がこんなに青いわけがない』
         1992年リリース
<曲目>
  1.笹うどん-Theme
  2.ます〔シューベルト〕
  3.笹うどん-Version甲 
  4.はっぱ
  5.笹うどん-Version乙 
  6.レ・プレ(亜細亜の街で)

<メンバー>
 Violin:落合徹也、渡辺剛
 Cello:柏木広樹
 Piano:榊原大
 Contrabass:菅原豊人
 Percussion:宮崎仁
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 G-クレフとして音楽を手掛けた、唯一の映画である「空がこんなに青いわけがない」。
 こういう映画があったこと、知っている人はかなりの邦画通か、柄本明ファンであると思われます。あ、でも一応「空こん」はDVDもパイオニアLDC社(現:ジェネオン)から発売されています。G-クレフのメンバーも、劇中で「ます」を演奏していますので、ご覧になりたい方はぜひ。

 監督の柄本明さんが、「ないよりはあった方がいいから」という理由で音楽をつけることになったのが、クレフだった、というこの映画。
 テーマ曲の「笹うどん」は、タイトルも意味不明ながら、メロディも微妙な不協和音とタンバリンのリズムが絡み合う、どこか拍子抜けした曲です。
 しかもこの「笹うどん」。Version甲と乙で全く違った表情を見せてくれるのですから、さすが落合氏といったとこでしょうか。

 「ます」は、唯一楽譜どおりに演奏しているクラシック。ですが、クレフ色は隠せません。ちょっとクセのあるヴァイオリン、キレのいいピアノなど、クラシックなんだけどどこかポップスの匂いがする「ます」になっています。

 「はっぱ」は、菅原氏が作曲した数少ない曲の一つ。タイトル示すとおり、いい感じに力の抜けたハーモニーに、どこかけだるげなピアノ。どこか、エリック・サティを彷彿とさせるような1曲です。

 「レ・プレ」はクラリネットをフィーチャーしたポップな1曲。祭囃子のような打楽器と、チェロの旋律が日本人としては心地よい楽曲です。ハンド・クラップ(手拍子)で、監督の柄本さんも参加なさってます。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『Dear Friends』
          1994年リリース
<曲目>
  1.Chicken Wing
  2.Strawberry Sunday
  3.April Basket
  4.Fe
  5.Olive
  6.新曲3
  7.ジャクソンと豆の木
  8.Love
  9.予定のない日曜日
  10.Dr. Pause
  11.Silent Siren

<メンバー>
 Violin:落合徹也、渡辺剛
 Cello:柏木広樹 
 Piano:榊原大
 Percussion:宮崎仁
-----------------------------------------------------------

 G-CLEFのオリジナル・アルバムとしては、ラストになってしまった1枚。ラストにして最高傑作とも言うべき仕上がりになっています。

 「Chicken~」は、榊原氏作曲の8分の12拍子、という珍しいノリの1曲。
ビートは3拍子なんだけど、全体的には4拍子、という。メロディもポップで、ピアノもキレがよくて、ソロでは遊びまくっていて。なんでもアリなG-CLEFらしい曲だなぁ、と結月はとても気に入っていたりします。

 「Strawberry~」は、柏木氏作曲の、これもとってもポップな1曲。よぉく聴いていると、途中で宮崎氏が「絶対合うと思うんだけどぉー」とサイレンの音が入っています。

 「April~」は、渡辺氏お気に入りの1曲。アルバム発売前にライブで聴いたときは、「午後ブラジル」というタイトルでしたけど(笑)。サウンド効果もあるのかもしれませんが、どことなく、温泉でメンバーがこのメロディを鼻歌で口ずさんでいるような雰囲気があって、楽しいです。思わず一緒に歌ってしまったりして。

 「Olive」は、とてもオトナの雰囲気が漂うジャズ。アレンジも、途中で入るラップも、とても渋いです。クレフがジャズを演奏するのは珍しいことではないんですが、ここまで大人の曲は初めてではないかなぁ、と聴いていて思いました。

 「新曲3」は、仮題がそのまま正式タイトルになったそうで。ちなみに、「Fe」は「シャケ」だったのだとか。

 「ジャクソンと豆の木」は、落合氏がパガニーニ風に作曲した1曲。音が飛びまくったり、弾きながら弦をはじいたり、とパガニーニの曲を聴いていたらよおく耳にする奏法を多用した、かなり超絶技巧モノの楽曲です。

 「Dr. Pause」は、これぞ大ちゃん!といった、暗くて力強い1曲。柏木氏のチェロと、宮崎氏のグロッケン・シュピールがとてもいい味を出しています。バイオリンの、ちょっと切ないメロディも絶品です。

 「Silent~」は、アルバムとG-CLEFの最後を締めくくるに相応しいバラード。もの哀しいメロディが、哀愁を誘う1曲です。
 …なんですが、宮崎氏はこの曲にもサイレンを入れようとしたのだとか。この曲に、サイレン。文字通り、サイレン。…それはそれで、面白かったかも。
 この曲の一番最後に入っている、扉を引きずるような音は、銅鑼をコントラバスの弓で弾いているのだそうです。打楽器をやっていると、ビブラフォンの鍵盤をコントラバスの弓で弾く、という奏法があるのですが、銅鑼というのは初めて聴きました。いやいや、さすがはサウンドに凝る方たちですね。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『g』
         1993年リリース
<曲目>
  1.422 MEGA 
  2.GREEN SONG
  3.KATHY 
  4.KNUCKLE
  5.HABANA 
  6.CAMEL
  7.DOWN TOWN CHILD 
  8.THREE LEGGED RACE
  9.TOKYO REPLICAN HOSPITAL 
  10.PELICAN
  11.THIS MASQUERADE

<メンバー>
 Violin:落合徹也、渡辺剛
 Cello:柏木広樹
 Piano:榊原大
 Percussion:宮崎仁
-----------------------------------------------------------

 コントラバスの菅原豊人さんが脱退されて、5人になってのアルバムです。
 しかも、唯一のL.A.レコーディング。ということで、ベースやギター、ドラムなどで海外のアーティストが参加しています。また、「THREE~」も、海外レコーディングに参加したアーティストの一人が作曲しています。

 「422 MEGA」はとてもポップながら、途中でひねりが効いている曲。メロディが覚えやすいので、未だにテレビのBGMでよく使用されています。

 「KATHY」は、柏木氏作曲の優しい曲。ハーモニクスは初心者にはムリですが、メロディそのものはト長調で覚えやすく、聞き覚えで弾くことも可能です(ソロは除く)。 ちなみに、結月はこの曲を、ヴァイオリンとヴィオラで弾こう、と友人と演奏するために聞き取りで楽譜を書きました。

 「HABANA」は、本当は「B」が左右ひっくり返っているのですが、残念ながらこのパソコンでは打ち出せませんでした(泣)。リズムがとてもかっこいい、もちろんメロディもとってもかっこいい、ライブでかなり盛り上がれる曲でした。
 ちなみにこの曲。後にG-CLEFが解散し、落合氏がリリースしたソロ・アルバムで別バージョンが収録されています。こちらも、原曲とは一味も二味も違って面白いアレンジになっていました。さすが、アレンジ上手の落合氏!といった感じです。

 「CAMEL」「THREE~」「THIS~」は、ジャズテイストの楽曲。
 特に、「THREE~」では、ロスレコーディングに参加した海外アーティストの作曲&アレンジの曲のため、いつものクレフ・サウンドとはちょっと違った雰囲気になっていて、ヴァイオリンのハーモニーがとてもステキです。

 「PELICAN」は、「フリッツ・クライスラーに捧ぐ」とタイトルについていることもあり、落合氏がクライスラー風に作曲した、ワルツテイストの楽曲。超絶技巧も織り交ぜた、バイオリン&ピアノ+ベースという、すっきりした編成での1曲です。…この曲、ファンクラブで楽譜が売り出され、私も購入したのですが、なんと、落合氏の直筆!
 コメントには、「これで3人とも演奏したのである」と書かれていましたが……(沈黙;)。いや、プロの力とは恐れ入ります。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『12』  
        1992年リリース
<曲目>
  1.LAOD on RISE-LEO- 
  2.山田かに蔵-CANCER-
  3.H・O・Y-TAURUS- 
  4.PLASTIC VILLAGE~雲の下~-CAPRICORN-
  5.遊戯場の女-SCOPIO- 
  6.NOT GUILTY-LIBRA-
  7.TIME-SAGITTARIUS- 
  8.花咲く乙女のフラミンゴ-VIRGO-
  9.CHANNEL TWO SIX TOO FIVE-PISCES-
  10.TRIO CHARLESTON~旅に出よう~-TRIPLES-
  11.“WHERE PAGE”-AQUARIUS- 
  12.12-ARIES-
  13.ALMAGEST

<メンバー>
 Violin:落合徹也、渡辺剛
 Piano:榊原大 
 Cello:柏木広樹
 Contrabass:菅原豊人
 Percussion:宮崎仁
-----------------------------------------------------------

 クレフのアルバムの中で唯一の、コンセプト・アルバムがコレ。タイトル&曲名でおわかりのように、黄道12星座にヒントを得て作られています。
 12星座なのに13曲だったり、双子座が何故か「トリプルズ」だったり、っていうあたり、彼らのエスプリが効いていてなんとも。あなたの星座は、どの曲でしょう?
 …一番かわいそうなのは、多分おひつじ座の方ではないかと(笑)。
 これらの楽曲、作曲したメンバー自身が短編小説を書いていたということは、当時ファンクラブのメンバーだったファンのみが知る事実。

 「H・O・Y」は、掛け声も勇ましく、「五右衛門」や「一揆」の流れを汲むロック風の楽曲。ライブでのバイオリン二人のパフォーマンスがこれまたカッコイイ曲でありました。

 「花咲く乙女~」は、パーカッションのリズムがとても複雑で、叩いておられる宮崎氏が「千手観音状態」だったとか。カズーとか、けろけろけろっぴの魔法の笛、なんて珍しい楽器も登場し、ライブでのパフォーマンスもとてもかわいらしい、タイトル通りの曲です。

 「CHANNNEL~」は、不協和音がぶつかり合う、聴きづらい曲なのですが、ライブでのパフォーマンスを見てから印象がガラリと変わりました。ヴァイオリン二人が向き合って、互いに楽器を交差させるようにして構え、赤と青のライトが交互に照らして。二人の気迫と、ライトと不協和音。それぞれがぶつかる様子がとてもステキで、「かっこいい~vvv」状態だったのでした。かなり刺激的、そして剛さんのヴィオラもステキな1曲。

 「PLASTIC~」では、「ブラス・マン」でお馴染みになった榊原氏のラップが入り、「“WHERE PAGE”」ではチェンバロがいい味を出し、「TIME」の冒頭には練習に遅れてくる宮崎氏の様子なんてものが収録されていたり。それぞれ、工夫がこらされていて、聞いていてとても楽しいアルバムです。

 そして、最後の「ALMAGEST」。確か、古代ギリシャの天文学書の名前がこれだったと記憶しているのですが、学生時代に講義で聞いただけなので、かなり怪しいです。 基本的なスケールだけを決めて、あとはメンバーのアドリブで収録したという曲。それでもちゃんと曲になっているのですから、さすがはG-CLEFといったところでしょうか。

 そうそう。「TRIO~」での落合氏の超絶技巧は必聴モノです!

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『G-CLEFⅣ Happy Box』
        1991年リリース
<曲目>
  1.宝島 
  2.モナリザ・パレード
  3.ブラス・マン 
  4.マーブル・ガーデン(午前0時のキングダム・パッシング)
  5.イノセント・マンズ・コーリング・イン・レイン・デイ 
  6.ロンサム・チャキチャキ
  7.ジョン 
  8.アンブレラ・ロマンス(すずらんの少女)
  9.男の哀愁 
  10.’50’sセッション
  11.メモリー・オブ・ノンチャ

<メンバー>
 Violin:渡辺剛、落合徹也
 Piano:榊原大 
 Cello:柏木広樹
<サポートメンバー~NENE>
 Contrabass:菅原豊人
 Precussion:宮崎仁
 Drums:橘田拓人
 Synthesizer Manipulation:松尾早人
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 爽やかな曲からジャズ、テクノ風、クラッシク現代曲風の曲など、またまたジャンルレスなアルバムになっています。

 「モナリザ・パレード」では落合氏が女性ジャズボーカリストばりの華麗な(?)歌声を披露。
 「ブラス・マン」と「ロンサム・チャキチャキ」「’50’sセッション」では全員で大合唱。インストバンドなのに歌ってます。
 このアルバムリリース直後のライブで、結月の地元ラジオ番組に出演した彼ら。局のアナウンサーに「あなたたち、そんな声の出し方をしているといつか声をつぶしますよ」と言われてました(笑)。

 「アンブレラ・ロマンス」は、「ドラゴン・クエスト」や「魔法戦士レイアース」など、さまざまなゲームやアニメの音楽を担当されている松尾早人氏が作曲した曲。
 芸大の作曲科出身とあって、現代曲風の変拍子の難しい楽曲です。ドラムの方が、とても苦労なさったのだとか。
 ちなみにこの松尾さん。結月が一番好きな声優である、緒方恵美さんのアルバム「多重人格」の作曲&プロデュースもなさっていて、ツアーにも参加なさってます。
 クレフ&緒方ファンにとっては、二重の喜びでした。…いや、余計な話をしました(苦笑)。

 「イノセント・マンズ・コーリング・イン・レイン・デイ」は、文字通り雨粒を思い浮かべるような、軽やかなシンセのメロディが印象的な、3拍子の曲。コーラスが入ったり、チェロのソロが入ったり……と、アレンジ担当の落合氏曰く「ちょっと欲張っていろいろ入れすぎたかな」的な1曲です。

 「メモリー・オブ・ノンチャ」は、チェロの柏木氏が飼っていたウサギのノンチャへの追悼曲。柏木氏の優しさがよく表れているなぁ、と思う楽曲です。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事 より一部加筆・修正)

G-CLEF 『kiss to fence』
         1990年リリース
<曲目>
  1.バラトーレ 
  2.マタニティ・ウーマン
  3.ダンディ・ベア 
  4.PIPI
  5.AYA 
  6.リターン
  7.ヘチマの皮 
  8.ジターノⅡ
  9.アンデスに告白(ラブ・レター) 
  10.90番目の夜
  11.ドント・ウォリー・ビー・ハッピー

<メンバー>
 Violin:渡辺剛、落合徹也 
 Piano:榊原大
 Cello:柏木広樹
<サポートメンバー>
 Contrabass:菅原豊人、岡本哲史
 Drums&Percussion:宮崎仁
 Synthesizer Manipulation:松尾早人 
-----------------------------------------------------------

 後藤勇一郎さんが脱退され、渡辺剛さんが加入した後のアルバムです。
 このアルバムは、リコーダー&ピアニカ+カッティング・バイオリン(なんと、バイオリンをギターのピックで爪弾くという奏法!)という編成の曲があったり、マリンバのソロがあったり、とまたまたバラエティ豊かで聴き応えのあるアルバムです。
 また、アルバムに収録されている「ダンディ・ベア」はシングル・カットされました。(カップリングは「AYA」)

「G-CLEFのアルバムの中で、どれが一番好き?」
 と問われれば、結月はこのアルバムを挙げます。
 初めてクレフのライブを見た直後に買ったアルバムであり、一番好きな曲が収録されているアルバムであり、最も思い出深いから、という理由で。

 ちなみにこのタイトル。レコーディング中に、ピアノの榊原氏が寝不足続きのせいでバイク運転中に居眠りをしてしまい、首都高のフェンスに激突する、という事故を起こしてしまったから付いた、という。腕を骨折してピアノが弾けなくなったため、2曲ほど、サポートメンバーの松尾早人さんがピアノを弾いておられます。

 このアルバムに収録されている「アンデスに告白」は、榊原大氏が作曲した、名曲中の名曲です! 
 彼の真骨頂である、切なくて壮大で、どこか優しい曲。そして、落合氏のバイオリンがまた、繊細で美しくて、切ないメロディにピッタリなのです。この曲が一番好きな結月は、誕生日にこの曲を校内放送で流してもらったり、自分の結婚式の披露宴で流したり、と人生の節目で使用しました。
 地元のとある演劇サークルでは、戴冠式の音楽として使用したのだとか。これも余談ですが、結月がバイオリンを始めた動機は、この曲をバイオリンで弾きたい!と思ったから。…でも、フラットのポジション取りが難しくて、まだ実現していません。

 「ドント・ウォリー・ビー・ハッピー」は、映画「カクテル」で使用された、ボビー・マクファーリンの名曲。ボビーは、自分の声で、パーカッションからギターからトランペットまで、全てのパートを歌ってしまう、ジャズ・ボーカリストです。
 この曲も、初ライブで聴いたのが最初だったのですが、いきなり難しいハンド・クラップ(つまり、手拍子)を要求され、観客がついていけていなかった、という思い出があります(苦笑)。結月は、パーカッショニストとしての誇りにかけて、ついていきましたよ、もちろん。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『五右衛門』
         1990年リリース
<曲目>
  1.一揆 
  2.カンティーナ・バンド
  3.五右衛門  
  4.向こう側
  5.ピエリオネット 
  6.新・初・恋
  7.オリエンタル・シャンゼリゼ 
  8.Hello!陸王
  9.いまいまの酒 
  10.ビバルデ・ビボラバ
  11.夢楽 
  12.朝

<メンバー>
 Violin:後藤勇一郎、落合徹也
 Piano:榊原大
 Cello:柏木広樹
<サポートメンバー>
 Contrabass:岡本哲史
 Drums&Percussion:宮崎仁 ほか
-----------------------------------------------------------

 『Pell~Mell』の時はサポート・メンバーだった柏木氏が加わっての2ndアルバムです。日本レコード大賞アルバム企画賞も受賞したアルバムが、コレ。『五右衛門』というタイトルのせいか、ジャケットの柄が唐草文様になっていました。

 冒頭の3曲は、気合が入る楽曲です。
 「一揆」と「五右衛門」は掛け声も勇ましい、和風ロックテイスト。
 「カンティーナ・バンド」は「スター・ウォーズ」で使用されたジャズテイストの楽曲。ライブでもよく演奏され、盛り上がる曲が「一揆」と「カンティーナ」でした。
 時々、「カンティーナ」演奏しながらバイオリンの二人がひっくり返ってましたけど(汗;)。余談ですが、結月は大学受験の時期に、試験の朝は必ずこのアルバムを聴いて、冒頭の3曲で気合を入れて試験会場に向かってました(笑)。そのためか、受けた大学はほぼ全部合格、落ちたのは1校だけ、という成績でした。

 他は、ひねりの効いた曲や、けだるげな曲、「ハンガリー舞曲」を編曲した曲など、遊び心も満載です。
 「ビバルデ・ビボラバ」はタイトルからうすうす感じられるとおり、ビバルディの「四季」から「冬」を編曲したものです。…かなり激しいアレンジになってますけど。

 「夢楽」は、なんとなくぼんやりとした、どこかけだるげな感じの曲。ライブでこの曲を演奏するMCで、「G-クレフが眠っている様子を曲にした」と少し照れながら、作曲者である榊原氏が話しておられたのを、今でもよぉく覚えています。この曲を聴くたびに、それを思い出す結月なのであります。

(結月堂Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

G-CLEF 『Pell~Mell』
         1989年リリース
<曲目>
  1.J.G.ビート
  2.チゴイネルワイゼン
  3.チャルダッシュ
  4.スカボロー・フェア
  5.ディスタンス~“夏の嵐”より
  6.シンシア・ラブ~“夏の嵐”より
  7.“夏の嵐”のテーマ
  8.アンダルーサ
  9.剣の舞
  10.少年
  11.ウィ・アー・G-クレフ

メンバー:後藤勇一郎(Vin)
落合徹也(Vin)
榊原大(Piano)
-----------------------------------------------------------

 記念すべき、1stアルバムです。
 このアルバムが発売された当時、メンバーがまだ現役の芸大生だったためか、また大ヒットした昼ドラマ「夏の嵐」のタイアップがついていたためか。クラシックの曲を編曲したものが中心で、オリジナル曲は少ないです。
 このアルバムに収録されている「チャルダッシュ」と「ウィ・アー・G-クレフ」は、彼らがデビューするきっかけになった、ソニー主催のオーディションで演奏された曲なんだとか。

 「チャルダッシュ」は、バイオリンが超絶技巧で魅せてくれるジプシー風の名曲。G-CLEFによるアレンジが加えられていて、よりアグレッシブでメリハリの利いた演奏になっており、バイオリンの二重奏も絶妙。デュオになると、フリスカの速い部分がとてもキレイです。
 「ウィ・アー・G-クレフ」は、彼らのテーマ曲ともいえる曲。全員のソロが1回ずつ入るので、メンバーが入れ替わるごとにアレンジが変わり、ライブでは聴き応えがありました。なおこの曲。彼らが「紅白歌合戦」に出場した時にも演奏されました。…時間が押してしまっていて、かなり高速テンポでの演奏でしたけど(泣)。

 「少年」は、物哀しいメロディがとても魅力的な1曲です。作曲した落合氏は、いまいちこのアレンジが気に入らなかったようですが(苦笑)。彼自身がアレンジした「少年」。残念ながらそれが演奏されたライブは聴けませんでしたが、一度聴いてみたかったです。

(結月堂 Musicコンテンツ掲載記事より 一部加筆・修正)

 G-CLEFというのは、1989年のデビューから1994年の解散までの5年間活動したインストゥル・メンタルバンドです。
 デビュー当時は、現役の東京藝術大学の学生によって結成されたインスト系バンドということで、話題になったようです。

 メンバーは、デビュー当時はヴァイオリンの後藤勇一郎、落合徹也、ピアノの榊原大の3名でしたが、他にもチェロの柏木広樹が加わったり、ヴァイオリンの後藤さんが脱退して渡辺剛さんが加入したり、打楽器やコントラバスのサポートメンバーが正式メンバーになったり、入れ替わったり……と、毎年メンバーが変わる、面白いグループでもありました。

 デビューから解散まで7枚のオリジナルアルバムのほか、サウンドトラック、ベストアルバム、ライブビデオなどを発売。また年間最多で全国60ヶ所のコンサートツアーを展開したり、インストゥルメンタル・バンドとしては初めてで唯一の紅白歌合戦出場を果たすなど、ジャンルを問わない音楽と、幅広い活動が話題を呼びました。
 NHKで放送されていた「音楽夢コレクション」にレギュラー出演したり、テレビ東京系「タモリの音楽は世界だ」にゲスト出演したこともありました。
 また、2枚目のアルバム「五右衛門」で日本レコード大賞アルバム企画賞を受賞しています。

 活動期間は短かったのですが、彼らのデビュー当時高校生だった私にとって、彼らの演奏スタイルや音楽はとても衝撃的でした。
 初めて見たのは、「音楽夢コレクション」で演奏された「五右衛門」だったのですけれど。ヴァイオリンの落合さんと後藤さんは駆け回りながらヴァイオリン弾いてるし、チェロの柏木さんは床に転がってしまうし、榊原さんはファンキーな引きっぷりだし……。それらの楽器はお行儀良く、あまり動かずに弾くものだ、と思っていた私にとって、彼らのパフォーマンスはまさに目からウロコ。また、そういった楽器で和風ロック(「五右衛門」は和風ロック系の激しい曲なのです)を演奏する、ということも驚きでした。

 この人たち、いったい何なの!?

 と衝撃を受けてからは、毎週「音楽夢コレクション」を見て、ちょうどコンサートツアーで地元に来るという情報を得て、コンサートにも行って。アルバムも買って……と、高校・大学時代はG-CLEF一色、常に彼らの音楽と共に生活している、といった状態でした。結成されたファンクラブでも、私の会員番号は3ケタほぼ中央付近という、かなりコアなファンでありました(笑)。
 署名活動をして、倉敷音楽祭に呼んでいただいた、なんてこともありましたね(笑)。

 解散後は、皆様スタジオミュージシャンとして、さまざまなアーティストのバックで演奏したり、ドラマや映画の音楽を担当したり、ソロでCDを発売したり。中には、アメリカへ留学してオーケストラのプレーヤーとして活躍している方もおられます。
 彼らがリリースしたCDやビデオは、残念ながら今では中古でしか入手できないと思います。でも、彼らが残した楽曲は、今聴いても新鮮で、その輝きを失っていないと私は思います。
 こちらのブログでは、こんな人たちがいたんだよ~、と一人でも多くの人に伝えるために。また自分の記憶にとどめておくために。
 彼らがリリースしたCDの感想や、解散後にソロ活動としてリリースされたCDの感想など、書いていこうと思います。

結月秋絵

Author:結月秋絵
ようこそお越し下さいました(礼)
音楽の原点はG-CLEF。
好きな指揮者は金聖響さん、佐渡裕さん、下野竜也さん。
好きなヴァイオリニストは落合徹也さん、古澤巌さん、神奈川フィルのソロ・コンマス石田泰尚さん。
好きなピアニストは榊原大さん。
好きなチェリストは柏木広樹さん、ヨーヨー・マさん。
などなど、挙げ始めるときりが無いです(笑)
ピアノ、パーカッション(吹奏楽部にて)、ヴァイオリンの楽器経験があります。
ちなみに、この写真は倉敷市民会館のステージにて。中学時代の定位置(=鍵盤楽器系パーカッション)からの隠し撮りです(爆)

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